CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【アニメ】鬼滅の刃

2019-12-26 21:00:17 | 読書感想文とか読み物レビウー
話題作ということで一気見してしまった
いや、凄い面白かった
久しぶりに少年漫画を堪能した
そんな気分になって、主人公の清清しさに目がくらむようであった
そう、少年漫画の主人公はそうでなくてはならない、
そうありたいと感じるような少年でなくてわ

そんな風に思いながら、おっさんが見ていたという
悲しい現実に鬼になってしまいそうだったわけでありますけども、
途中出てきた鼓の鬼の気持ちが少しだけわかったとか
思わなくもないところである
いや、あんなに何かと執着したことないから
違うのはわかってんだが、あんまり、そういうおっさんが出てこないので
見ていてやきもきしてしまうというか、
ややもすると、少年心だけをくすぐられて、いい年こいたおっさんが
少年のような熱血をこじらせてしまうとかなんとか
思ったり感じたりであります

難しいことは考えず、信念をもってことにあたっていく、
それを繰り返しているだけなんだが、
そこにブレがないというのがかっこいい部分なんだろうと
炭次郎の清清しさに、ただただ圧倒されたアニメでありました
少年漫画特有の、ちょっと心理描写というか、
なんか冗長だなという部分が、主に善逸に感じたのだけど
それは別にして、キャラクタとしては一番好きだなと思ったり、
いかにも人気ありそうなので、
また続いていくんだろう、死ぬまでに完結してくれるといいなと
なんなし自分の情けない事情も考えつつ

とてもとても楽しめた一作でありました
かっこよかった

【ドラマ】ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~

2019-12-25 21:37:48 | ドラマ映画テレビ感想
NHKの金曜ドラマでありました
失敗学というテーマ自体が大好きなので
楽しみにしてみたんだけども、
ドラマ用に、物語を挿入しないといけないから
どうしても、無理がないかと
思ってしまうようなところも含めつつ
さりとて、なかなか楽しく見られたのでありました

失敗の原因がどこにあるかというのを突き止める
そういうお話だけでよかったと思わなくもないんだが、
忖度なしでといううたい文句があったためか、
どうしても、何かしらの悪と戦う的な内容になってしまって、
実際には、技術的な問題だったり、
もっと別の観点からだったりといったことを扱って欲しかったというか
いや、実際扱ってたんだけど、正直そんなに失敗バリエーションがあるわけじゃないしなと
組織や、個人を貶めるわけにはいかないにしろ、
なかなか、あの手この手で、物語が作られていて面白かったのでありました
サスペンスとか、もう、脚本考える人
大変だったんだろうなと思ってしまう

そんなわけで、ドラマとしてどれが、どこが、何がという話になると
個人的には、ロボット開発の部分で、物語と関係ないけど、
人間の動作を真似させる実験で、助手に真似させる動作をさせてる最中に、
さらっと「はい、ボックス踏んで」とか指示したら、
割とちゃんとボックス踏めてしまうというシーンが
物凄く印象的というか、そんな研究者おらんだろうと
笑ってしまったわけで、楽しかった、ああいうコメディ要素が凄い好きだわ

失敗パターンとしては、組織や、人間関係や、
様々な部分が出てきて楽しかったわけでありますけども、
殺人事件だったオチの話が、割と衝撃的だけど
一番ドラマっぽかったなと感じたりして
このテーマをドラマにするのって本当に難しいんだなと
しみじみ考えさせられてしまったのでありました

まぁ、どの俳優さんも演技に力が入っていたというか、
ほどよいコメディさを含めて楽しかったので
余さんと松雪さんの組み合わせが反則級によかったこともあいまって
楽しく見終えたのでありました

【ドラマ】決してマネしないでください

2019-12-24 21:14:26 | ドラマ映画テレビ感想
NHKよるドラ枠でありました
正直、この枠はあたりが続きすぎだなと
思っていたためか、ハードルを高く設定しすぎて
初回は、ああ、今回はずれだなとか
なんとなし自分の中で、ドラマを軽んじていたのだけども
回を追うにつれ、自分が見かたを間違えている、
このドラマは、これまでのとは楽しみ方が違うと気付いてから
俄然楽しくなって、気付いたら見終わってた
そんな感じでありました

理系男子が、あれこれ悶着しながらラブコメする
これが主眼で、そのアクセサリとして、
理系薀蓄やら、実験やらがあるという構図で、
なんか、理系薀蓄とか、実験が唐突だなぁなんて感じていたんだけども、
その唐突に、過去の偉人に扮して諭しに来る演出が
だんだん癖になるというか、凄い好きになってしまって、
役者がまったく一緒なのに、台詞と格好だけで押し切っている
だけど、実際にそういう風に見えてしまうというのが
楽しくて仕方なかったのでありました
走るキュリー夫人は傑作だったと思うのだ、凄い好き

話としては、特段に何がということもなく、
理系がどうしたというよりは、もてない男がなぜもてないのかを
解りやすく漫画っぽくしているだけで、
とりたててと感じてしまっていたんだが、思いのほかラブコメのさらっとしたというか、
なんか、いい感じで盛り上がっていく様が好きすぎて
自分は、こういうライトな恋愛に憧れがあるんじゃなかろうかと
真剣に考えてしまうような感じで楽しめたのでありました
いいなー、絶対ありえないけど、いいなー

実験が割りと本格的なのも楽しくて、
若干、いや、結構な嘘、というか、雑なCGとかでごまかすところとかも
なんとなし楽しめてしまって、お金がかかってない風なんだけど、
実際はとても大変だったろうなと、いらんところもツボにはまってしまって
最終回の吊るされたイカには、腹を抱えて笑わされたのでありました
面白すぎる、あれを実現したあのセットの存在が面白すぎる

ゾンビちゃんの存在と、恋愛講座も面白かったと
なんだかんだ、ほのぼの楽しめるドラマだったと思うのである
あいかわらず、誰向けかわからない枠だ

【読書】三体

2019-12-23 21:26:11 | 読書感想文とか読み物レビウー
三体  作:劉慈欣

話題作といっていいんだろう、
SF業界と呼ぶものが存在すれば、
そこで超絶話題になっているという触れ込みで、
私は認識している本だったわけだが、
中国で書かれたSF小説でありました

三体という、まったく未知の地球外知的生命体についてのお話

とまとめてしまうには、あまりにもあれこれありすぎて
なかなか読むのに難儀をした一冊でありました
最初、天安門事件から始まり、知識階層の弾圧とそこから逃れる生き方、
その時に生まれた様々な悲しみからの連鎖とか
どこまで本当がまぎれこんでいるかわからない
政府弾圧の姿が生々しいというか、恐ろしい密度で描かれていて
SFというか、なんか、凄いもの見たという感じでありました

そこから、苦難の状況が進み、だんだんとSF味が増してくるのが
また非常に面白いのだけども、SFといいつつも、
いかにも中国っぽいというか、想像しやすい、兄貴分という存在感の男が、
まるで推理小説のたたき上げ刑事のような役回りで
きりきり物語を動かしていって、凄く面白いのでありました
SFを間違いなく読んでいるんだが、
どこか任侠とまではいわないが、中国舞台の物語だと感じる
この配役とムードがとても楽しかったのでありました
名前が、史強というあたりが、どっか、史進あたりを想起させるというか、
水滸伝っぽいかっこよさみたいなのをこのキャラクタに見たりして
まぁ、そんな立ち回りで大活躍というほどでもないんだが
SF的な超絶知識に対して、知恵と勇気というか、
実地からの反逆といった様子で戦う姿がかっこよくてよかったのでありました

最終的にというか、どうも、この本だけで終わらず
さらに続きがあるんだそうで、それにも衝撃を受けたのだけども
東洋哲学を交えつつのSF感覚というのが
かなり面白くて、もっとSF素養が高いとさらに楽しめたんじゃないかと
思ったり感じたりしつつ、時間はかかったが
満足だという感想を抱いた次第でありました

【ドラマ】本気のしるし

2019-12-22 22:37:59 | 星里もちる
実家が名古屋でよかったと、これほど思ったことはない
そう神への感謝をうたうくらい、名古屋テレビ(注:メ~テレ)にも感謝しつつ、
楽しみにしたドラマでありました、今年の年末年始はがっつり帰省するぜ、
切符をくださいみたいだぜ、とかなんとか思いつつ、
ま、実家帰らなくてもネットで見られると知って
さっき見終わったところなんだが、世の中便利になったね

意味のない前フリはさておき、
高校のときから好きで仕方ない漫画家「星里もちる」先生の作品が、
令和のこの時期になって突然ドラマになって、ようやく見終わったのでありました
しかもよりにもよって「本気のしるし」、もっとほかにあるだろう、
気になるヨメさんとか、というか、気になるヨメさんが見たい
そう思いつつ、実際のところドラマ見て、
あー、こういう話だったなとふんわり思い出しつつ
にやにや楽しんだのでありますが、
リアタイ時から、どれほど時間経ったのか、今の自分(41)が見ていると
まるで違う物語のように見えると
結構衝撃を受けつつ、凄く楽しんだのでありました

ドラマの初見感想は、わかりづらいというか、
えらい凝った演出と見せ方に困惑して、
正直、原作知ってたからアレだけど、知らない人はわかるんだろうかなんて、
いらぬ心配をしてしまったのだけども、
先述の通り、原作をちゃんと読めていないのはむしろ自分だったと
痛感しつつだったので、まったく杞憂でありました
ドラマとはそういうものなんだな、画面上の情報をこんなに読み取りながら見ないといけないものかと
反省しきりでありました、
そもそも、辻くんのあの感じ、先輩とかみっちゃんとかの話、
当時まったく共感できなかったのに、わかったふりをしていたんだが、
今見て、嫌悪感に近いものを覚えるというのは
むしろ正しい、そういう狙いだったというか、そういう物語なんだよと思いつつ、
そこからの浮世さんというのが、どうなのか、
何が試されて、何が嘘で、どれが本気なのか、どういうことなんだとか
脇田のポジションが、本当にいいなぁと思いながら
じっくりと見終わったのでありました
ラストのあたりは、やっぱり原作の感じが好きで、
危なっかしいのに成長した浮世さんを見たかったとも思ったり、
でも、あれはドラマだと刺激が強すぎて放送できないとか、いやいや、そういう問題ではないとか、
あれこれやきもきしながらという体験がそもそも楽しかった
前夫をもうちょっと見たかったなぁ、土下座あたりの、やっぱり夫婦なんだなというか、
あの浮世さんっぷり、前夫と夫婦だったんだな感がハンパねえと
今回のドラマで一番好きなシーンでありました

結局、好きだって気持ちが伝わって、それぞれが本気になった
ただ、そういう物語だったんだなと
改めて思い知ったように感じたのでした、
なんというか、とても楽しかった

【映画】皆殺しの流儀

2019-12-20 20:59:32 | ドラマ映画テレビ感想
割とあっさりめのマフィア系映画でした
結構胸糞悪い事件を解決というか、
マフィアチックな解決を見込んでいくものなんだけども、
なんだろう、昔ながらのそれを期待すると
あっさりしすぎていて残念だし、
今そういう方法はどうかなという見方をしてしまうと
なんとも残念というか、やっぱり暴力はいかんじゃないですかと
つまらぬことを言いたくなってしまう
なかなか、今の時代に、このテーマは扱いにくいのかしらと
思わされた作品でありました

昔かたぎのマフィアが、今の時代の若い荒くれに、
遊び半分ではないが、なかなか悲惨な殺され方をした
その復讐を、昔ながらの方法で行う

という触れ込みだったので、これは、
ゴッドファーザーもびっくりな、馬の首がベッドに仕込まれるくらい
凄いことになるかと思ったら、存外そんなこともなくて、
でも、結構あっさり拷問で殺したりとかしてて、
それでいいのかと思わなくもないところが
面白いといえば面白かったのでありました

いきがっている若者のチンピラが、
拷問のプロにちょっとやられただけで
泣き言を叫ぶシーンなんかは、胸がすくような気分に
ならんこともなかったわけだが、
これを見て、そう感じているところからして、
自分は若い方ではないんだなと自覚させられた、
ちょっと悲しいところもあったのである

結構どたばたしながら、あれよあれよと物語が進んでいって、
弛むところがないのがステキな感じで、
いきなり最終決戦かよと、結構強引にも見える展開がステキで、
なんだかんだ、最後まであっという間に見終えることができる
楽しい映画でありました

続編ありきというほどでもないけど、マフィアがまた悪い世界に戻る的な
そんな終わり方だったのでありますが、
世界中どこでも、爺がもう一旗挙げるというテーマは
人気があるんだろうかなと思わされたのでした

石水博物館 川喜多半泥子の秋

2019-12-18 21:23:22 | 陶磁器を探す旅と名物
すっかり川喜多半泥子に心奪われて、
二度目の博物館めぐりであります
今回は、なんと、お茶席まであって、呈茶を味わったり
凄い満喫してきたのでありますが、
展示も凄くよかったのでありました

秋をテーマにした陶器のほか、
半泥子の軸がたくさん展示されていたのが印象的で、
本当多芸な人だなと改めて思い知ったのであります
特に絵が凄い、むっちゃ上手い
葉鶏頭の絵があったんだけども、色鮮やかなのにがちゃがちゃしてなくて、
すらっとして、それでいて物凄く美しい
この軸だけ、ただただ眺めていたくなるほどでありました
凄いな本当に

陶器では、やっぱりステキだわと
慾袋をじっくりと見てきて、
これで3つある同作品のうち、2つまで見たんじゃねぇかなと
思ったりして、興奮を抑えられない

茶碗 すず虫
今回の目玉の一つだったようで、先頭に飾ってあったのだけども
独特のすすき模様が美しく、
今回秋というテーマから、この尾花が多く見られたんだけど
光悦っぽいというか、乾山っぽいというか、
いいなぁとほれぼれ見入ったのでありました

茶碗 どん栗
これが今回、一番気に入った一碗でありました
小ぶりの茶碗で、赤茶の肌を灰色の釉薬がさっと覆っているような
綺麗というではないけども、凄く整って見えた
もっと、豪放で、ややもすると乱雑なほうがらしいと
勝手に思ってるんだけども、これはそのあたりよりは
ややおとなしくて、手にすっぽり納まりそうな感じが好みでありました

茶碗 むさしの
これもまた尾花柄なんだが、みずみずしい器の表面に
幾筋もの尾花が格子のごとくかかっていてかっこいい、
これも小ぶりなんだけども、荒々しい武蔵野を思わせるそれが
情景ともに見事に写されていてよかった

呼継茶碗 ねこなんちゅ
今回の展示で、呼継というもののよさが初めてわかった
先日の信楽でやってた魯山人展でも出ていたけど、
今回の、いや、半泥子のだからこそというべきか
こういう楽しみ方かというのが、物凄くわかる感じでステキだった
底に古い瀬戸の茶碗を使っておいて、それにあうように
自らの土で作ったものをくっつけたという代物
呼継の面白さというのが
こうやって楽しむものかと、圧倒されたというか
面白いなぁと感心したのでありました
凄い、豊蔵も結構作ってたらしいが、半泥子のが断然好きだわ
どっかで手にいれられんもんだろうか

また、次の機会を待ちつつ
まずは、楽しんだというメモを置く

【映画】ペンギン・ハイウェイ

2019-12-17 21:12:54 | ドラマ映画テレビ感想
小説をすごく楽しく読んだ記憶のまま、
アニメ映画になっていたというので見ました
正直、小説については、
ただただ、お姉さんと少年のいちゃいちゃぶりを見るだけで
それ以上のことをまったく覚えていなかったから
こんな話だったっけかなと思いつつも、
わくわくする冒険ではないが、
不思議な世界観と、ちょっぴり切ない終わり方と
なかなか楽しく見終えたのでありました

しかし、最終的にお姉さんはなんだったんだ本当に
まぁ、なんでもいいか、楽しかったから

そんなわけで、話の整合性というか、
あれがどうした、これがどうだったとか
そういうことは、意味がないのではと思うような
不思議世界をアニメに落とし込むと
こうなるのかと、ごく立派にできていたのでありました
大変すばらしい、的なセリフを言いたくなる感じではある

とはいえ、少年向けの不思議物語なんだが、
実際は、そういうのを好きな大人向けと呼ぶべきか
子供がみて、はたして楽しいのかは
微妙だなと感じたりもしたところ
ひとえに、ペンギンがかわいいとか
そういうあざといところではなく、
人間関係、および、お姉さんのおっぱいに執着するあたりが
なんとも、ヲタク的で大人ひいきな感じだと
40のおっさんは感じたりしたのでありました
そうか、だから、小説はあんなに楽しかったのか
それが、アニメとして具現化してしまうと
なんか、物足りないとか思えてしまうのだから
人間の欲望というか、妄想は果てしないなと
感じるところでもある

そんなわけで、楽しく見終えたものの
小説のほうがもっと面白かったと
そんな印象なのでありまして、
よくできていたし、アニメ向きの題材だったけど、
だからといって、本当に作ってよくなるとは限らない
いや、よかったんだが、原作を超えるような
お姉さん体験はできなかったと
自身の経験を語っておくのである

まぁ、おっさんが何いってんだというお話なわけだ

【読書】サカナ・レッスン 美味しい日本で寿司に死す

2019-12-16 20:55:53 | 読書感想文とか読み物レビウー
サカナ・レッスン 美味しい日本で寿司に死す  著:キャスリーン・フリン

ガイジンが寿司食って、寿司作って、寿司を語る
そんな本でありました
家庭料理の先生めいた仕事をしている著者が、
色々の縁があって、日本で寿司修行をさせてもらう
そんなレポなのであります
寿司修行とはいったものの、実際は学校で魚のおろし方を習うといった
そんな按配なんだけども、サカナについて
あれこれ不思議な感覚を率直に書いているのが面白くて、
生魚との戦いというべきか、
思うところについて、物凄く文化の壁を感じた
というか、凄い笑ったのでありました

築地と豊洲のどちらにも行って、
取材というか、あれこれレクチュアしてもらったりして、
とても楽しそうでありながら、
一生懸命サカナと格闘する姿も微笑ましく、
正直、サカナを捌けるわけではない自分からすれば
たいしたもんだなと思ったりもして、
なかなかに、日本の料理について、
方法の部分が勉強になったように思うのでありました

まぁ、そんな真面目なお話もさることながら、
やっぱり、生魚を食べるということが
ガイジンにとっていかに大変かが
つくづくわかる描写が見事で、楽しかったのであります

あとは、さらっとだけど日本の情景、
特に夜の東京の静けさということに感心というか、感動するところが
アメリカって国は夜まで騒々しいのかと思い知ったりしたのであります
ガイジンが見る日本というものを面白おかしく語る本は
とても楽しいと改めて感じたのでありました
一世を風靡した英国一家シリーズにも似た感じだな
こういう本好きなんだ

いだてん  時間よ止まれ

2019-12-15 21:11:44 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「いだてん」
最終回視聴完了しました
とうとう終わってしまった、なんだかんだ
一年間どたばた楽しく見終えたので大変満足であります

ブルーインパルス大慌て、
金栗さんゴールイン、
バレーボール優勝

このあたりをさらっと回収してくれたので
見たいものは全部見たと
そんな気分になったのでありました
特に、金栗さんゴールインはずっと期待していたので、
それが物語の最後にきて、しかも、
久しぶりにスヤさんが出てきて大変満足だったのでありますが、
田畑編も面白かったけど、
やっぱり、金栗編が好きだったんだなと改めて思い知ったのであります
走りながら若返っていくという、この大河ドラマと朝ドラに許された、
ひとつの定型シーンが、凄くいい感じで沁みて
いやー、いいもの見たとか思ってしまったのであります

正直な感想としては、もっとあれこれが合致していって、
大団円みたいな感じになるかと思っていたけど
思ったよりも、あっさりというか、
ゆるやかに、あれこれを思い出しつつ
開会式で感極まるという感じが
穏やかだなぁという感想になってしまったんだが
嘉納先生との邂逅やら、軍隊を送り出した話やら、
そして何よりも、金栗さんと三島天狗の入場やらが
なんとも懐かしい気分で見られたのでありました
出演者が全員おじいちゃんになってたけど
見ているこっちもおじいちゃんの気分だったわ
何もかも懐かしい

あれこれと、しっちゃかめっちゃかだったんだなと
詰め込みすぎてわけわからん感じが
当日感を出していたともいえるんだが
ちょっと駆け足というか、つっこみすぎだろうと
あれこれのエピソードが駆け足で流れていってしまって
余韻が少ないのが残念なところでありましたが
まずまず、楽しく見られたのでよかったと思うところ

一年間追ってきて、特に面白いなとわくわく見ていたのは田畑編なんだけど、
思い返すとドラマとして面白いと思っていたのは金栗編だったなと
かえりみたりしながら、なにわともあれ
面白かったからよしとして、また来年の大河ドラマを待ちたいと思うのでありました
序盤の牧歌的な雰囲気が好きだったんだなぁと
年齢を重ねてきたせいか、つくづく思うのである

【映画】台湾、独り言

2019-12-13 20:53:38 | 読書感想文とか読み物レビウー
台湾ときたら、なんでもいいやと見たんだが
さっぱりわからなかった
台湾の日常生活的なものがわかるかなと期待したんだけども、
台湾にいるアジア異邦人たちの右往左往というか、
どってことない日常というほどでもない、
話の筋なんて存在しないような
謎の動画とでもいうべきものでありました

みんな、共通言語が日本語というのに衝撃を受けたというか、
どの層向けに作った内容なんだろうかと
首をかしげてしまったんだが、
台湾を舞台にして、言葉はしゃべられるのにうまくなじめていない韓国の青年と、
間抜けで英語もおぼつかない感じだけどすんなりなじんでる日本の青年が、
対比でもないが、出てきて、あれやこれやがちょっとあって、
だけど、それはまったく解決というか、
進展すらしないまま終わってしまい
結局なんなんだという感じで終わってしまう映画でありまして、
これはなんと呼ぶジャンルなのかわからないが、
せめて、話を進展させてオチをつけてくれと
切望したくなるようなものでありました

台湾における、韓国人のイメージと、日本人のイメージがああだとすると、
日本の若者が台湾でろくなことしてないんじゃないかと
心配になってしまうんだが、反面、
女性的には、ダメ男として、どちらも需要があるんじゃないかと
考えさせられたというか、なんだろうかな
これを見た台湾の若者の感想が聞きたいと
凄い感じたのでありましたとさ
そうか、こういうことこそSNSとかで
見知らぬ台湾人とかに聞いたらいいのか

そんなことを思ったりして、
でも、なんとなし、出てくる台湾の風景は、
どってことない台北市内の映像なんだけども
いいなぁというか、やっぱり、
中国や、韓国、日本ではない、
台湾の風景だなと勝手に思ったり感じたりして、
なんだかんだ楽しんだのでありましたとさ

面白かったとか以前の内容なんだけど
見て損したとまでは思わない、
結構気に入ってみてしまったように思うのである

韓国の青年が、美大っぽいところで
女の子にちょっかいかけられている姿は、
うらやましいとはいわないが、
ああいうのに耐えられないという彼は
ちょっとかわいそうだなと思いつつ、
日本の青年だったら、違和感なく溶け込んだだろうが、
言葉がわからなくてストレス感じるとかなってたんだろうなと
勝手に想像したりして楽しんでいたのでありました

見てないとわからん感想を書いてはいけませんね

【映画】変態仮面

2019-12-12 21:17:00 | ドラマ映画テレビ感想
話題作と知りながら見ることができなかった一作であります
ついにというか、うっかり見てしまった
鈴木亮平が凄いという噂で、そちらを確かめるという意味もあったんだが、
見終わってみると、ヤスケンのほうがある意味凄くないか、
というか、この映画、朝ドラの人多すぎじゃないか
色々、つっこみどころ満載だけど
凄い楽しく見終えたのでありました
これだけ出ていて、山田孝之が出てないのだけ
不思議とか思ってしまったんだが、
毒されすぎなんだろうか

ヒロインの清水富美加にまず、驚いてしまったんだが、
今のことを考えたりしつつ、
このときの扱いが、本人にとってどうだったんだろうかと
ちょっと考えさせられてしまったんだが、
凄い楽しそう&笑顔が可愛いというところに
随分驚いたのであります、
このとき幾つだったんだろうか、ある意味可哀想な役どころだったけど
凄いおいしい役でもあったな

まぁ、基本的に話なんてあってないようなもので、
特に何がということはなく、ただただ、噂どおりの鈴木亮平の肉体に感心しつつ、
全力でその演技というか、真面目に取り組んでいる姿を眺める
そんな視聴となったのでありました、が、
終盤、最大の敵として現れる偽変態仮面の変態っぷりが
あまりにも素晴らしくて衝撃を受ける
特に、スカートをめくりまくるという途方もない悪行について、
この映画のエキストラ、募るの大変だっただろうなと
いらんことを凄い心配して見守ってしまったんだが、
あの女性たちはエキストラだったのか、
映画のスタッフだったのか、凄い気になって仕方ないのであった
真剣に嫌がっている高畑充希が可哀想だった
凄い人通りの中を、あの格好でヤスケンと鈴木亮平が走り抜けていくというのも、
ある種のどっきりじゃないかと思うほどの衝撃だったんだが
まぁ、なんでもいいや、ともかく凄い

変態合戦が、特に意味がなかったというオチもさることながら、
凄い豪華なコントを見たような気分は、
なかなかほかでは味わえないものだったと思いつつ、
出オチ感ハンパないけど、楽しく見ることができましたと
メモっておこうと思う

【読書】ある作家の夕刻 フィッツジェラルド後期作品集

2019-12-11 21:15:18 | 読書感想文とか読み物レビウー
ある作家の夕刻 フィッツジェラルド後期作品集  作:スコット・フィッツジェラルド

フィッツジェラルド作品といえば、村上春樹であるそうで、
久方ぶりの氏による翻訳本でありました
なかなか面白く読めた、と書けるといいんだが
ちょっと難しいというか、村上春樹が絶賛する何かが
私には感じ取れなかったのであります
なんというか、つかみどころがない

代表作であるグレートギャッツビーを知らないのが
そもそも問題であるかもしれないと
自分のことを考えてしまうのだけども、
この本では短編集、それも、フィッツジェラルドが苦しんでいた時のものだそうで、
全体的に重いというか、救いが少ない、少し辛みが強すぎると
思ったりする内容ばかりでありました
とはいえ、絶望するほどの何かというわけではなく、
さまざまにひどいことがあっても、
なんとか新しい世界へ行こうと勇気を振り絞る、
その先がどうなるのかは、わからないと
突き放すでもなく、投げ放すわけでもない
きれいな終わり方が、読んでいて心地よいと思える作品でありました

誰かがかわいそうなといったらいいのか、
とりとめもないといっても差し支えないような、
ある日常を切り取った物語なんだろうけども、
主人公たちと、物語と、地の文とが、
なんだかごたまぜになったような感じで、
結局なんだったのか、それは、
読んで感じる、雰囲気だけが重要なのか、
意味としてとらえられず、なんか、そういうことあるな、
漠然と悲しいな、あるいは、かわいそうだな
そんなところを楽しむ物語なのかと
自分なりに読んだわけでありました

短編小説だけではなく、エッセーもいくつか載っているんだが
いずれも、本人のことをもう少し知っていないと
よくわからないというか、経歴や、その来し方がわからないと、
文意をくみとれないのかもしれないと
読みながら、連綿と続くとりとめのない話に
読めるけど理解できない感覚を味わいながら
とりあえず終わったのでありました

ちゃんと楽しめたとはいえない感じだが
ともかく読んだのである
後で読み返して、どんなだったか忘れないようにメモとして、
医者の話が面白かったとだけ書いておこう

【映画】キング・オブ・コメディ

2019-12-10 21:11:56 | ドラマ映画テレビ感想
スコセッシ監督でデニーロが出たらだいたいこうだよ

通はそういう感じなんだそうだが、
よくわからんまま見たのだけども
釘付けというか、見入ってしまった
滑稽な事件というか、色々情報が足らないまま
どっかおかしいとしか思えない登場人物たちが
我が物顔で生き生きと動いて、
常識世界と思われる、けども、嫌われていても仕方なさそうな
テレビ界の大物にとんでもないことをするという
なんだろうか、凄い構図だ、
悪いことをしているのに、全然責められないというか
むしろ、もっとやれとか思ってしまう
不思議な感覚を覚えつつ、見終えたのでありました

もともと、昨今話題のジョーカーの下地というか、
ある種のオマージュ元とされていたこともあって
どういうことかと楽しみに見たわけでありましたが、
確かに、こっちを先に見てから、
ジョーカーを見たら、また感想が違ったんだろうなと
思わされたのであります、知らなくてもいいんだけど
知っているほうが、より面白かったような

逆輸入的に見たので、
これもまた貴重な経験をしたというか、
この映画に、そういう触れ方ができたのは
また楽しいとも思えたが、余談である

見入ったとか書いたけども、
ちゃんと理解してみていたかはまた別でありまして、
デニーロはともかく、もう一人最初から出ていた
謎の女が、結局なんだったのか、
金持ちのちょっと頭がアレな娘というだけでよかったのか、
あいつが渡したかった手紙ってなんだったんだとか、
色々気になって仕方なかったのでありますが
ラストのあたりのあっさりとしたくだりが結構好きで、
独特なコミカルさというか、
別に人が死んだりするわけでもないところも含めて
すごいよかったと思ったのでした

常軌を逸したといったらいいのか、
これもまた、例のニューシネマというやつなのか、
当時の若者が釘付けになったのかもと思ったりする
不思議な魅力がよかった
ステキな映画だったと、手放しに喜んでおくのである

いいとか悪いとか、そういうことを言うべきではない
ただ、面白かっただけでいいかなと
メモっておく

【読書】時間は存在しない

2019-12-09 21:20:16 | 読書感想文とか読み物レビウー
時間は存在しない  著:カルロ・ロヴェッリ

タイトルの通りでしたが、
なんというかな、そもそも、時間に限らずすべてのことが、
存在しないといえるのではないか、
なんか、哲学に突っ込んでいったかのような
でも、しっかりと物理学の本でありました
いや、突き詰めると、哲学という分野になってしまうんじゃないか
頭が悪いからよくわからないよう

ともかく、簡単に、平易にとつとめて書かれている内容なのに
凄い難しくて、大変読むのに難儀したのでありますが
すごく面白いものでありました
結局のところ、時間というものが何を示すのか、
それをめぐるものであったかのような
そんな印象であります

序盤では、特殊相対性理論を含めて、物理学としては、
時間というものが絶対ではない、誰かにとっての時間でしかない
共通のそれではないのだという部分を
とてもとてもかみ砕いて説明してくれていまして、
なるほど、どうやら、高い位置やら、早いスピードやらで移動したりで、
時間が早くなったり、遅くなったりするんだそうで、
SFで、地球から離れていく人が、
地球の滅亡を見ることができるという
古典的なそれは、これが下敷きなのかと思わされたりしたのでありました

そして、さらに突き詰めていくと、
何かを観測するということ自体も
実際には、何かを隔てて知覚するという
時間変化があるために、その瞬間というものを見ることはできていない
その瞬間というものが存在したのか、
していたのだろうけども、それに意味はないといったところが
もう、すっかり哲学なのか、言葉遊びなのかと
そんな気分になってしまったのでありました

出来事、あるいは物理結果の連続が積み重なっている
変化と呼ぶものですら、そうである、
誰かが観測するから、ある観測点ができて
そこと違うから変化と呼ぶことができるとかなんとか
もう、このあたりで、存在とは何かと
自身の意味にすら疑問を覚えるレベルの問いかけで
難しくて楽しかった

結局理解できていないのだけども、
時間というものが存在しないということが、
じゃぁ、何になるのか、頑張らなくてもいいという答えではない、
または、人生の意味があるのかないのかとか、
そのあたりに都合よく利用できるそれとは
また違う、深淵なる問いかけであったと
思ったりしようと考えるのである

ようは、理解していないのだ
難しい本だった