CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】痩せない豚は幻想を捨てろ

2020-01-31 21:20:26 | 読書感想文とか読み物レビウー
痩せない豚は幻想を捨てろ  著:テキーラ 村上

世にいわれるテキ村式ダイエットの本であります
正直、それすらも知らなかったけども
エキセントリックなタイトルから、なんとなし
わからんでもないなという感じで
ついつい読んだのだけども、なかなか楽しく読めたのであります

個人的には、ダイエットよりも筋トレに気持ちが傾いているところ
それも主軸にしつつという、氏の思想がなるほどとうなるところもあって
大変面白かったのでありました
結局、人の気の持ちようというか、どういう精神状態で取り組むか
自分が、どうしたいのかを喚起するのが大変重要だというのが
納得の内容でありました

ダイエット本としては、作内でも書かれていた通り、
目新しい話はなく、ただ地道に運動をして、カロリーを撮り過ぎないと
それを繰り返しているだけなのだけども、
どうやって、そのモチベーションを挙げるか、
あげる何かをどうもってくるかに説明の比重を置きつつ、
それによって、実践的に痩せるという結果を得るためには
ちゃんと努力しないといけないという
これまた、きわめて当たり前の帰結をわかるやすく
そして、口悪く罵っているところが面白いのでありました

究極のデブと呼ばれる人が、これを読んでどうにかなるかというと
きっと、どうにもならんだろうと思ってしまったのだけども
そこまではいってない層には、何かしら響くものがある内容だなと
読んでいて感じたのでありました

偉そうな物言いで読んでしまっているのだけども、
書かれている内容の相当部分をなるほどと思いつつ、
実践もできているのではないかと、そういう気持ちで読んだ結果でありまして、
ここ1年ほどはちゃんと筋トレしてきたしというあたりで、
深く納得しつつ、より実践的な、こういう食生活がというアドバイスに
目を光らせて読んだのでありました
まぁ、最終的にはギリシャヨーグルトなるものを食べるのがよいという
そこに注目して、早速食べだしたりしているあたり
自分も、なかなか流されていると満足なのであります
結果が繋がるといいなぁ

そんなわけで、基礎代謝をあげるために筋トレ必須、
そして、無理なく、なんとかできる方法を選びながら
結局のところ、どれだけ自分が痩せたいと思うか
そこに比重をおいた、ダイエット指導の本でありました

栄養の部分が、かなり役に立ったと思いつつメモを置く

【読書】へんな西洋絵画

2020-01-28 21:07:56 | 読書感想文とか読み物レビウー
へんな西洋絵画  著:山田 五郎

山田先生が推す、ちょっと変わった西洋絵画を集めた
ビジュアルブックでありました
山田先生の心をとらえて離さないと思われるアンリ・ルソー作品の数々や、
西洋絵画の技巧が極まりすぎておかしなことになっている
なんともいえない面白さをキーにして、
様々な作品を紹介している本でありました

不細工な子供、書き込みすぎた絵画、
リアルなのに、リアルを求めすぎてうそになってしまったもの、
などなど、じっと見ているとゲシュタルト崩壊しそうな、
ちょっと危ういともいえるような絵画がてんこ盛りで
なかなかに楽しいのであります

巧緻さというものは図抜けているのに、
なんか違和感というか、おかしいなぁと、現代の感覚では違和を覚えるそれこれが、
おかしみとしてしまうわけなのであるけども、
これは、あまち品のよいことではないのかもなぁと
ちょっと反省しつつも、その違和があるからこそ
目が離せないのも事実で、おかしいけども、面白い、凄いと
じっと見入られてしまう魔性が、そこかしこにありました

絵画の基本というか、技術、技法、論法というものを
さらり書いているのがよろしいところで、
その絵が狙っていたことなんかを解りやすく説明していることが、
全体の理解を助けてくれて、それがゆえに、
その効果を狙った部分が面白いと、おかしみが増すと、
まぁ理屈っぽく語ってはダメになる典型でありますが、
洒脱に、さらっと、そのあたりを取り上げている文章とギャラリーでありました

リアルすぎると気持ち悪いという
西洋絵画独特のその世界が、どうして書かれていたのか
それをどう思ってみていたのかというのが
考察深くて、当たってるか知らないが、面白いと思えたのであります

【読書】ひみつのしつもん

2020-01-27 20:29:44 | 読書感想文とか読み物レビウー
ひみつのしつもん  作:岸本 佐知子

不思議な短編小説集でした
短編というか、もはや、ショートショートといったような
SF味もありつつ、不気味であったり、不思議であったり、悲しかったりと
そんな按配の短い物語が編まれていて
なかなか楽しく読めたのであります

それぞれ、挿絵が入ってんだが、その入るタイミングが変なところで
これは、なんか狙ってやってんだろうか、
読みにくいなとか思ってしまったのだけども
色々クセのある内容が楽しかったのであります

相当に短い文章なため、大変な量の作品が掲載されていまして、
その中で、少しずつ似通ったところを感じたり、
同じようなディテールの別バージョンかと思うようなものや、
同じモチーフでまったく違う話のようなとか、
短いから、ぶつ切りで読みやすいのだけども、
既視感とは別のどこかで読んだような、もしくは、
どこまで読んだかわからないようなという
存外、ぱらぱら読むのに不適にも思えて不思議でありました

夢の話めいたものだとか、
妙なこだわりだとかがちりばめられていて、
小話のように他愛なく笑えるかと思うと、
背筋に冷たいものを覚えるような怖い話も織り交ぜられていて
油断ならない読書になるのもよかった
夢だとわかっているし、そうだろうと予想したとおりに展開するんだけども、
まるで、その怖い夢を自分が体験したように、
そのオチが、わかっていたのにも関わらず、文章になったとたんの怖さみたいなのを感じて
なんといったらいいか、
わかっていたのに怖い、そんな作品もあったのでした

SFのような、妄想や想像の物語とも思いつつ、
さりとて、そのとっかかりになる事象やイベントは、
案外、身近にあるところから始まっていて、
そういうのあるなぁとか思っていると
オチにいたって、やっぱり、そういうことないわとか
なんとも振り回されたりするところも
魅力でありましたとさ

物凄く散文的な感想になってしまった
なんだこれわ

麒麟がくる  道三の罠

2020-01-26 21:11:57 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」
視聴完了しました
すごい面白かった、大河ドラマというか、
戦国ドラマを見た、こういうのが見たかったと
それを凝縮したような一話でありました
これ、予算大丈夫なのか、撮り直しも含めると
さっぱり足らないんじゃないか、しりすぼみになるとしたら、もったいない
願わくば、撮り直し以上の予算をぶんどって
もともと足らなくなりそうだったところを
補填してくれていたりしたら素敵

さて、かなり面白い戦シーンで、
わかりやすい嘘撤退からの大逆襲が
見事におおはまりにはまったという図が
いかにも戦国の物語という感じで
最高によかった、是非ではなく、こういうのを見たかったんだと
話の筋はさほど難しくなく、
見事に策があたったというシーンだけを
満足に見せてくれたというのが素敵この上なかったのであります

それはそれとして、そのあとに
鮮やかに土岐殺しを見せてくれるあたりも見事で、
あまりにもすんなりというか、
流れるようにお茶をたてだしたときに、
毒殺とか心配だなぁとか思ったりもしたんだけど、
まさかこんな流れでやんないかなぁと
あまりの流麗さというか、自然さに驚いてしまったのであります
すごい、これだけでというか、
第一回から続いて、道三のキャラが立ちすぎてて面白すぎる
素晴らしいわ

豪華な合戦シーンと、謀略、そして毒殺と
ひと昔どころか、ふた昔くらい前の戦国ドラマの要素が
てんこ盛りに盛られていて、すごくよかったと思うのでありました
次回も楽しみで仕方ない
オリンピックでしばらく休止になったりするんだそうだが、
そのせいか、濃厚なのかとも
思ったりするところ
来週を待つ

【読書】人間

2020-01-23 22:10:56 | 読書感想文とか読み物レビウー
人間  作:又吉 直樹

面白いけども、随分重い読み物でありました
SFではないのだけども、最終的にどこまでが妄想で、
どこからが現実だったのか、
あるいは、そういう垣根がそもそもないものだったのか
わからないまま読んだのでありますが
受け答えというか、話が進むためのやりとりというのが
とても、わかりやすく面白くて
なんだかんだと、難しいことは脇に置きつつ読んでしまった
そんな感想であります

内容としては、ひょっとしたら本人が味わった
酷いそれこれなんかを文学化したのかとも思ったりしたのだけど
そんなことではなく、単純に、でてくる主人公が思い描く人々すべてが
彼の妄想だったんじゃないかというくらい、
似たような感じ、でも、そこにおける安楽というか、
何かほっとする感じなんかが描かれていて、興味深かったのでありました

この感想すらも、批判されてしまうという恐怖におびえながら
でも、批判したくなってしまうというか、誰にでも思うことを伝える権利はあるなんて、
そういう土俵に立つ時点で違うなと思ってしまうくらい、
何かしら、引き寄せられてしまう、日常感があって新鮮でありました

あまりオチがどうしたというものでもなく、
連綿と、誰でも思い当たりそうなところについて語り、
それが批判にさらされ、そして、どうしたか、
あるいは、どう思ったかというところで終わる
面白い小説だったように感じたのでありました

何がということはないけども、
読んだということと、
一人で、この小説に向き合いたいという気持ちが芽生える
読書になりました

【映画】この世界の(さらにいくつもの)片隅に

2020-01-22 21:22:08 | ドラマ映画テレビ感想
片隅の補完完全版ということで見てまいりました
正直、3時間は長すぎるだろうと戦々恐々としていたんだが、
見てみると、見られるもので、
補完された物語を咀嚼しながら、また、片隅世界を堪能したのでありました

率直な感想では、やっぱり前の版のほうが
映画としてまとまっていたんじゃないかなと
物語の起伏なんかについて感じたのであります
3時間になって、様々な部分が補完されて、
特に、リンさんとの友情や煩悶が細かに描かれたことで
そういう話だったのかと理解できたんだが、
いろいろな部分が丁寧になった分だけ、
全体の印象が平板な感じであった

と、書いてみたものの、実際は、旧版を何度も見すぎたせいで
もう話の筋がわかっているせいで、ちゃんと楽しめなかったんじゃないかとも
反省したりでありました、所見でこれを3時間で見て
どう思ったであろうかというのは、それはそれで興味深いところである

補完されていた部分は、リンさんのところもそうだけど、
よりすずさんの周りについて深堀がなされて、
さらには、原爆後についてが精密になった印象で
原爆症の恐ろしさが、すみちゃんだけではなく、
様々な人に出ているのが残酷さを増していて
衝撃を受けたのであります、とても悲しいことだ

周作さんとのことも含めてなんだが、
今回の印象だと、すずさんとリンさんの物語といった感じになっていて
また別の物語を見たようでもありました
それがあってか、EDもリンさん補完が強くて
和んだというか、戦争とは別に、ああいう人がいた時代であるというのが
ほんわかとよかったと思えたのでありました
鬼ぃちゃんの扱いなんかも丁寧になってたし
全体的に、そういうことかと説明がなされて
納得が多かったけど
その分、余白が薄まったということかなとも思ったりするのである

でも、これを見られたというのはとても楽しいことで
制作決まった時に、これを見るまでは死ぬまいと思っていた
それはかなったようでもあり、
ちょっと寂しいのだけども、のんびりほんわかとよかった
とっくり楽しんだのでありました

【映画】フォード VS フェラーリ

2020-01-21 21:00:24 | ドラマ映画テレビ感想
個人的には、代えがたい魅力のある映画でありました
だって、あのAC COBRA427が出てくるんだぜ、
しかも、主役の一人が、シェルビーだぜ
もう、それだけで、ただただ、よかったと言い切ってしまいたいほど
もっとも、主役は、あくまでフォードなので、
フォード GT40なわけだけども、
それはそれで、出てきた瞬間に思わず声を漏らしてしまうくらい
超絶かっこよくて、あの手の車が好きな人種には
たまらない映画でありました

話としては、フォードが売り悩んだときに、
レースで勝つことによって、大衆車からかっこいい車へ
イメージチェンジをしようともくろんだけども、
フェラーリにものすごくバカにされて、
打倒フェラーリに燃えるという筋書きなんだが
実際に戦ったのは、フォードの、さらに内部闘争といったところで、
なんか、思ったのと違うとか感じてしまうんだけども、
なんだかんだ、レースシーンは圧巻の面白さで、
GT40が7000回転を振り回すあたりは、
本当にもう、かっこよすぎて涙が出そうでありました

映画館で見ておいてすごいよかったというのが音響でありまして、
フェラーリ、フォード、それぞれの重厚なエンジン音が、
もうすごくかっこよくてしびれるのでありました
特に、低速時のドロドロドロドロいうあたりが
最高にかっこよすぎて、自分の車でずっと1速にして
しばらくぼーっとしていたくなるほどでありました
まぁ、あんな音しないんだけども、雰囲気だけでもねぇ

特にレースをしたいとか思ったことはないけども、
レースシーンでの、機敏なシフトチェンジと、
それに伴うエンジン音の変化が本当にすばらしく
そこだけで十二分に映画を見た甲斐を覚えたほどでありましたとさ

話は結構かわいそうなところで、
レーサーというのは、はねっかえりも多かったんだろうなとも思うし、
なんとも残念な具合でありました、古き良きかっこいい生き方が
見られたようでもあって楽しいのでありました

とはいえ、あれを見ていると、
フォードの車がすごかったから、ドライバーが違ってもやっぱり勝てたんじゃないかと
思われても仕方なかったのか、いや、そう思っていても、
あの車を仕上げたのは、誰であろう、やっぱりドライバーなんだというあたりが
現場感というか、前線の感じがあってすごくよかったと思うのである
何気に、小ずるい嫌がらせをフォードというか、
シェルビー氏がフェラーリにしかけるあたりが面白かったんだけども

物語全体としては、車に乗る夢が見られる
そういうものであったとメモっておくのである
絶対女受けしないんだろうなぁ、もったいない

【読書】愛なんてセックスの書き間違い

2020-01-20 21:10:55 | 読書感想文とか読み物レビウー
愛なんてセックスの書き間違い  作:ハーラン・エリスン

なんかよくわからん短編集だったな
読み終わって、そういう感想になってしまったんだが、
なんというジャンルに属するのかわからないんだけども、
現代ものっぽく、それでいて、凄い下世話な内容、
さらに無責任なエロシーンというか、
そういう行為が下地になったお話が多すぎる
なんともいえない読み応えでありました

かなりスリリングというか、基本的に底辺といっていいような、
酷い背景の話が多くて、そこでの一瞬の煌きというか、
すったもんだが切り取られた物語なので
読んでいて、気を抜いていると、あれよあれよと話が終わってしまう
なんか読み飛ばした?とか思ってしまうような
劇的な展開とか、もう、ちゃんと読んでいても
何言ってるか意味わかんないみたいなことも多々あって
面白いのか、難儀なのかわからん感じで楽しんだのであります

いじめられていた弱々しい男が、1つの45口径小銃を手に入れたことで
人生を思いっきり踏み外していってしまう話だとか、
凄いエロい秘書みたいなのがいる出版社に頼まれて、
エロ小説書いたら、エロすぎて載せられないといわれた上に
もうエロ小説しか書けないからだになった話しだったり(こう書くと物凄くくだらないなぁ)、
メキシコまで言って堕胎させる悲しいお話だったり、
どれもこれも、強烈な印象であっという間に終わる感じなのに
読んでいると、凄い時間がかかるというか
読み飛ばせない不気味な力があるように感じたのでありました

なかなか骨の折れる読書になったのだけども
無事読み終えて、なんか得たかというと特に何もないんだが
楽しかったからよしとする読書でありました

麒麟がくる  光秀、西へ

2020-01-19 21:14:36 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」
いよいよスタートしました
先週くらいから、日曜日の夜に大河がないというのに
凄くがっくりしていたので
楽しみにしてみたんだが、
画面があまりにも明るくて驚いた次第であります
これが、噂の8Kというやつなのか
カラフルすぎて、なんか違うことないかとか思ってしまうのは
おっさんだからでありましょうや

美濃の明智出身というところからスタートのようで、
というか、そういうもんだと思ってたんだが、
諸説あるひとつなんだそうで
実際に、紀行紹介でも謎に包まれている説明でありましたが
今後どうなるやら、楽しみで仕方ないのであります
戦国時代の前半、それも京都近くというのは、
きな臭くてたまらんなと思わされてわくわくするのでありました
松永がいきなり出てきて、いい塩梅なのがとてもよろしい

まずは様子見なので、今後どうなっていくやらという感じだが、
松永と道三が、ちょっと出ただけでも
はっきりとキャラが立ってて楽しいと思わされた次第、
酔っ払った光秀もよかったけども
でてくる武将が曲者ばっかりであることを願ったりしながら
見守っていこうかという感想なのでありました

初っ端のつかみになる戦シーンは
8Kの高精細を見せたいのが優先されたのか、
ドラマや映画としてのシーンつくりというよりも、
圧倒的に綺麗な画面というところに終始と見えたので、
とりあえずノーカウントとして、
今後、どんな按配になるか待っていきたいと思うのであります
唐突な火事のシーンのCGとか見ていると、
無理にそういう壮大なことしないほうがいいんじゃないかなとも思ったりしたんだが
まぁ、ともかく、じっくり戦国時代を見せて欲しいと
願うのでありました

【ドラマ】大富豪同心

2020-01-15 21:12:50 | ドラマ映画テレビ感想
相変わらず楽しい時間を提供してくれる
土曜時代劇枠であります
大富豪のぼんが、お金で同心の地位を買って
なんだかんだ、事件解決に活躍するという話なんだが、
これがまぁ、現代だからといっていいのか、
のっけから、同心なのに、大盤振る舞いがひどい(まさに)、
どれだけ金をばらまくんだと
若干、引いてしまう、あるいは、鼻につくといっても過言ではないほど、
「喧嘩するなら、これでおやめ」とかなんとかいって
金ばらまいている姿に衝撃を受けたんだが、
そのひっかかりを覚えつつ、
話が進んでいけば、その癖が問題ではないというところを
覚えていくというのが、素敵なところ

というか、見ていて不思議でもないんだが、
途中から、話が変わったように、
ぼんが、ちゃんと解決するようになっていくのが面白くて、
腕っぷしはないんだが、頭は切れるという約束を守った脚本が
心地よくてとてもよかったのでありました

あくまで喜劇というところもあって、
八巻ことぼんが、剣客として知れ渡るというくだりが
定型のギャグとなっているのが大変見事で、
時代劇のフォーマットとして、大変重要なことなんだろうと
改めて思い知らされたのでありました
これが、成敗シーンであったり、印籠シーンであったりと
ほぼ同等のそれなんだと思えたのである
現代のドラマなのに、すごく時代劇だ、お約束大好きだ

最終話の予告では、その嘘殺陣シーンが、いつものエフェクトかからずに流されていたので、
本当は、八巻強かったんだろうかと驚いてみてみたら
やっぱりそんなことはなかったという、嘘予告にしてやられたりしつつ
なんだかんだ楽しみ尽くしたように思うのであります

役者さんのことをよく知らないんだが
身のこなしから、歌舞伎の人だろうと思っていたんだが、
EDシーンとかで、一人だけ舞が流麗すぎて笑ってしまったのであります
あんなちょっとしたことで、まるで身のこなしが違うんだから
伝統芸能というのはすごいな、
ともあれ、続きがあってもなくても、どっちらでも楽しめそうな物語でありました
ほのぼのと見終えた

【読書】短編画廊 絵から生まれた17の物語

2020-01-14 22:03:05 | 読書感想文とか読み物レビウー
短編画廊 絵から生まれた17の物語  作:ローレンス・ブロック

エドワード・ホッパーというアメリカの画家の作品、
つまり、絵画作品にインスピレーションを得て、様々な作家が書いた短編を集めた一冊
一枚の絵から物語が広がるというわかりやすいそれなんだけども、
確かに、一枚絵があるだけで、その物語の輪郭がとてもはっきりするようで、
凄く面白いと思った短編集でありました

そもそも、エドワード・ホッパーって誰だよとか思ってましたが、
絵を見たら、見たことある、誰か知らないし特に何と思ったこともないはずなのに
見るほどに、この絵、凄い見たことあると思える
そんな独特な魅力をもった作品であります
詳しくは、絵そのものをどっかで調べて欲しいと思うのでありますが
「ナイトホークス」という絵画は、なんでか知らないが
物凄く印象に残っている一枚でありまして、
また、これをテーマにした小説も面白かったのでありました

短編はそれぞれ様々なジャンルで、中には、スティーブンキングまでいたりするので、
わくわくが止まらない感じで読み進められたのでありますが、
絵画そのものの持つ、魅力というか、ある種の印象がなすと思われる、
どこか狂気をはらんだような内容が多くて、
おぞまし話も中にはあったりするんだが、
どれも、幸せな感じではなく、どっか不安な、あるいは振り切ってしまおうという
転換なんかを描いた物語が多いのがとても印象に残るのでありました

絵を見ただけで、短編の印象がぐっと濃くなるというのが面白くて、
こういう企画はほかでもやって欲しいかもなと
ちょっと感じたりしたのでありました
でも、これが成立する画家の作品というのが
ちょっと思いつかないのが残念なんだが
まぁ、誰かしらいるんだろう
できれば60年代くらいがいいように
勝手ながら思ったのでありました

そう、ただただ、そこに描かれていた
少し古いアメリカの風景というのが
新鮮に映ったということかもしれないが
楽しめた一冊であります

【ドラマ】ゲゲゲの女房

2020-01-13 21:00:07 | ドラマ映画テレビ感想
旧作再放送枠で見ました
ずっと見たかったドラマの一つでありまして、
まだ、朝ドラを見ていなかった時代なので、
なんとなし、毎日みないといけないとか、どうかしてると
斜に構えたしょーもないこだわりのため、
見逃していたという次第、ようやっと追いつくことができて
大変満足なのでありました

この作品くらいから、朝ドラの大躍進再びとなったと
聞いたりしたわけで、そのきっかけとなった面白いドラマだと
期待高めてみていたのですが、
噂にたがわぬ面白さにうなったのであります

水木先生の生きざまが面白かったということもあろうけど、
貧乏をこらえてこらえて、いや、こらえたというか、
もうどうしようもなくて、でも、頑張ってきた
それを支えた女房のお話なんだが、
その支えたところが、押しつけがましくないというか、
特にこれと、目立って活躍したわけでないけども、
しっかりと支えていたというドラマになっていて、
すごく丁寧な物語に感動を催した次第であります

しかし、水木先生の破天荒ぶりというか、
あの当時の男たちの情熱と、それによる家庭への振り返りのなさが
これまた、なんともしっくりきて大変面白かった
別段蔑ろにしたつもりもないのだろうけども、
自然、そんな扱いになってしまっている先生の姿に、
奥さんが一喜一憂するというのがまた、
リアルといったらいいのか、なんともかわいそうだな
でも、水木先生だしなぁと、
まるで、先生の取り巻きと同じような感想を持ってしまったわけだけども、
子供が大変というときにも、
まったく意に介さないというあたりは、手塚治虫に
通ずるものを感じないこともないのでありました
この時代人の特徴なのかもしれん
というか、今、親が子供にかかりすぎなんじゃないか
あれくらい、ドライというか、興味ないほうが
むしろ自然なんじゃねぇかしらと
親にもなったことないのに、思ったりするのであった

東京を中心に活躍している二人なんだけども、
家族構成がみんな、境港周辺の人というところもあって、
絶妙な地方感というか、そういう人たちのコミュニティで
わきあいあいとしている感じがまた好きで、
あれくらいの時の、親族がすごく近しい姿というのは
なんともほほえましく、面白かったと、
そして、感動したといえるのでありました

割と盛り上がるところが、親との死別というあたりがまた、
考えさせられるというか、
いい物語だったなぁと感動を覚えた次第であります
よいドラマを見た、

あと見たい朝ドラは、あまちゃんと芋たこなんきんなんだが、
再放送やんないかなぁ

【映画】舞妓Haaaan!!!

2020-01-12 11:57:28 | ドラマ映画テレビ感想
結構古い映画でありますが、
京都で働いて20年近くなる自分を鑑みて
舞妓はんのことは知っておくべきじゃないかしらと
そういう目的の映画じゃないだろうと
うすうす思っていたんだが見たのであります

思った以上にバカ映画で楽しかった

そんなわけあるかという展開が
ずっと続いていく内容なんだが、
成り上がり映画なので、見ていてほほえましいというか
ストレスがなくて素敵
それでいて、しょーもない男の張り合いみたいなのが
ああ、でも、そういうことが舞妓ちゃんと遊ぶ、
あるいは旦那になるということなんだなと
コミカルにしつつ、本当にそういう世界だというのを
教えてくれたような、そうでもないような
にやにやしながら見られたのでありました

架空の花街を舞台にして、
どたばた、いちゃいちゃしながら、舞子ちゃんと野球拳をやりたいと
そういうお話だったわけでありますけども、
舞妓ちゃんじゃんけんって本当にやってんのかなと
ちょっと思わなくもないところながら、
ストレートに男の欲望が満たされていて
まぁ、それはそれかなんて感じたりしたのでありました

その野球拳部分が結構キモだったので、
実際は、非常に重要なシーンでその念願が叶って
やってみたところ、舞子ちゃんが負けるとお酒を飲むだけというルールに、
そういうものなんだと、肩透かしっぽくなった挙句、
なんかこの夢違ったなという語り部分が、
完全に、舞子ちゃんが脱がなかったからじゃないのかと思えてしまって
なんとも残念というか、いや、まぁ、そういうことなんだが
むしろ、それが狙いだったのか、
いや絶対そんなことねぇよなと、あれこれ考えてしまいながら
最終的にはめでたしというお話でありましたとさ

そんなわけあるかという話だったのは間違いないんだが、
ぼんやりと、あまりあれこれ考えずに見るべき映画だと
思ったのであります

【映画】ふたりの女王 メアリーとエリザベス

2020-01-09 21:45:44 | ドラマ映画テレビ感想
西洋史はさっぱりわからん
面白いとは知っているのだけども、勉強しないため、
このエリザベスが、どんな女王だったのか
わからないまま見ていて、メアリーってことは
これは、かの有名な、ブラッディメアリーなのか?と
見始めたとき、エリザベスとメアリーを逆に見ていて、
なんか話がおかしいなとか思ったりしていたのだが
本当にもう、中途半端な知識をもつとろくなことにならない

さて、実際は、メアリー一世ではなく、メアリー・スチュワートという
別の女王だったようで、エリザベス女王と継承権で争いつつも、
その政争に翻弄される姿が見所の映画でありました
本当、ジェーン・グレイの話を読んだときにも思ったが、
この時代に女として継承権を争うことは
凄まじい難度の運命だなと、行きづらいことこのうえない様が
ありあり伝わってきたのでありました

ちゃんと理解できていないまま見ていても
最後のシーンがあまりにも見事というか、
ただ、そのシーンだけがあればこの物語の意味があるといわぬばかりに
誰にも知られることのない、
二人の邂逅、どうも歴史上は一度も会ったことがないとの話なので、
その裏をかいた脚本において、二人の想いがぶつかるシーンが見事、
どちらも女王であり、また、お互いを尊敬とも違う、
どこか仲間とも想っていたかのような不思議な感情を吐露して
やはりぶつかってしまう
そして、男たちの政争と同じように、お互い振舞ってしまうという悲しさが
まぁ、なんとも見事でありまして
とても面白かったのでした

途中で、メアリーがはしごを外されるように、
外戚や、言うことを聞かない大臣たちに陥れられていくのが
まぁ、本当に気持ち悪いくらいで、だけども
それが政治で政争なんだろうと
その姿を期待してみていた自分もわかったりして
とかく、いやなものだと想わされたりしたのであります
もっとも、露悪的に男性を描くという姿勢もあるんだろうが
なかなかどうしてなぁ

作中、エリザベスが、メアリーに何度もやられるシーンがあって、
その時に、居並ぶ男どもに、イングランド議会よりも
たった一人のスコットランド女王のほうがはるかに政治的に優れていると揶揄するというか
叱責するシーンが、台詞とともに印象的で
いい映画見たと思えたりしたのでありました

女が凜として強いというのが好きなだけかもだけど
いいお話でありました

【アニメ】ヴィンランド・サガ

2020-01-07 21:39:46 | ドラマ映画テレビ感想
NHKの深夜にやっていたアニメであります
プラネテスの作者だと楽しみにして見たのですが、
歴史物も面白いな、
でも、テーマはやっぱり愛なんだなぁと
同じテンションの物語だと勝手に納得しながら見終えたのであります
凄い面白かった

原作未読なので、どれくらいの再現度だったかは
いつもの通りよくわからないのだけども、
いわゆるヴァイキングというものが、どういう生き方だったかが
なんとなし理解できたようで楽しかった
まさに蛮族、それに蹂躙されるイングランドのあっちこっち
このあたりが最高に楽しくて見ほれてしまったのだけども、
なんか、ちゃんと見ていなかったような気すらしてしまうほど、
劇的にトルケルやら、アシェラッドやら、クヌートやら
このあたりが、唐突にキャラ変わったんじゃねぇかという感じになるのが
衝撃的で、なんか、本当に同じ物語か?
一話くらい飛ばしてしまったのか?とか
思ってしまうくらいだったんだけども、それでも不自然ではない(当たり前だ)、
人間の成長みたいなのも見られて凄い面白かったのであります

まぁ、対比だったのか、その変化する周りに比べて
まったく成長していかないトルフィンの姿もとてもよかったんだが、
全編、アシェラッドが主役だったんだよなと思うような
狡猾さと、力強さを見せ付けた物語に
感嘆みまったのでありました

もっとも面白かったのは、覚醒するクヌート殿下のくだりで、
あれと酒飲み坊主の言動が凄い楽しくて、
また、愛というそれだなぁと、語りの意味を理解できたかはともかく
聞き入ったのでありました
物語と作者を混同してはいけないのだけども、
多分、ルーツというか、根底に流れているものとして
作者の思いというか哲学がこれなんじゃないかなと思うと
ますます楽しかったのでありました
愛というものに対する見識が好きすぎる

とりあえず終わってしまったものの
続きがあるのかなとちょっと期待しつつ
楽しく見終えたとメモっておくのであります