CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

夏の台湾北海岸を行く 17 夕飯は點水樓 懷寧店

2018-11-30 21:33:47 | 夏の台湾北海岸を行く(2018)
淡水を満喫して、MRTでずずいっと戻ってくる
朝から、台北の北海岸線を辿ってきたわけでありますが
ようやくぐるっと一周して戻ってきたのでありました


夜の台北站

さて、夕飯は前日に入りそこねた點水樓 懷寧店であります
現在、台北で一番だと噂の小籠包の店で、高級レストランといって差し支えない
今回一番散財しようというか、ちゃんとしたもの食べようと
意気込んでの入店であります


夜空にこうこうと輝く看板
前日も輝いてはいたけど、オーダーストップで断られた無念を思い出す

よくよく考えてみると人気店なので、
予約ナシで入ることができるのか、ちょっと疑問というか、
失敗したかと思ったのだけど、なんなく入店成功
一階の比較的大きめの席に二人で陣取りました


小籠包 トリフ味 290元、カニミソ味 300元、翡翠(へちま味) 220元

酸辣湯 320元

食べさしのように見えるが、父親と分けたのでちょっと減ってる粽 75元

謎のつきだし

謎のつきだしは、コーンとベーコンと隠元豆をあえたもので
これはこれで大変美味しいというか、これで一品分の価値があるなと
喜んで食べたのであります
小籠包についても、トリフなんていう珍しいものも頼んでみたのだけど、
最終的に食べ終わってみると翡翠が一番旨かったと
あっさりさっぱりしている、糸瓜小籠包のよさが際立っておりました
これでいいなら、足を伸ばして、盛園とかに食べに行ったほうが安くつくなぁ

とはいえ、さすが名店というべきでありましょう、
皮の繊細さ、その薄さと旨さは筆舌に尽くしがたく、大変美味であります
特にカニミソの濃厚な味わいと、ほどよい薄さの皮が相性素晴らしく
高価いだけあるな、などと貧乏舌なりに思ったのでありました

また、酸辣湯もほどよい酸味がきいていて、
日本のそれとは異なる味わいが、いかにも台湾で食べているという楽しさもあいまって
素晴らしいと手放しで喜んだのであります、
台湾というか、台北にきたなら、酸辣湯と小籠包で一食というのは外せない食べ方だと
今もって思うところであります、大好きだわ本当にもう

粽は小さいので、おまけといったところで、あまりこれという感想はないものの
全体的に非常に満足度が高い、やはり美味しいものは美味しいと
改めて感じ入ったのでありました
満足して、店を出て、あとはぶらっと界隈を散歩してからホテルに戻ることにする


その途中、前日から目をつけていたお店に立ち寄る
なんてことはない、果物屋さんなのでありますが、
こういう街の果物屋というのが、あっちこっちにありまして、
しかも、相当遅くまで営業しているというのが
さすが台湾といったところ、ここでもくろんだのが、
なんだかんだ、お店で調理されたそれを食べるよりも
とっとと果実のまま買ったほうが安くてよくないかという実証実験でありまして


マンゴーとライチを買う あわせて116元
安すぎるだろう

高雄での釈迦頭での感動もあったため、
今度は台北で名物果物であるマンゴー、そして、日本じゃまず食べられない生ライチを購入
このほか、龍眼も売られていたんだが、そんなに食べられないと買わなかったけど
考えてみると凄いもったいないことした、翌日の朝飯代わりにしたらよかったんだよな

と、反省はともかくとしまして、
果物を買って帰ってホテルで試食、これがまた大当たりでありました

マンゴーは日本円なら300円くらいで買えてしまったんだが、
想像を絶するような旨さ、甘さで、もう一個、二個買っておけばよかったと
後悔するほどの衝撃でありました、これは本当に凄いわ
正直、これが食べられるなら、わざわざカキ氷にして食う必要がない
あまり台北に行くことがないけども、行くなら果物屋に直行すべきだと
物凄く感心というか、感激したのであります

そしてもうひとつ、生ライチであります
ライチは冷凍ものでも大好物なので、わくわくして食べたんだけど
生ライチは流石に絶品、これがフレッシュの素晴らしさかと
甘いだけでなく、ほのかな酸味も感じられて
まったく別のものを食べているような感触、
いわゆるQQという、たっぷりの質感がたまらず、
冷凍を溶かしたときのふにゃっとしたそれとは別物の
いかにもとれたて果物という食感が感動を呼ぶのでありました
本当に旨い、素晴らしい、よかったこれ食べて

と、大絶賛の渦を巻き上げながら、
非常に満足して、そして、旅疲れたこともあって
あとはぐっすりと就寝となり、翌日帰国のため早めに寝たのでありましたとさ

台湾で生の果物を食べるのはぜひおすすめする楽しみ方である
おなか壊さないならね、今回まったく大丈夫だたけど
屋台は心配なのかもしれんがね

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夏の台湾北海岸を行く 16 淡水の夕陽

2018-11-29 20:42:18 | 夏の台湾北海岸を行く(2018)
今回の旅のほぼクライマックスであります
淡水老街をぶらぶらしつつ、名所をぐるっと廻っていきます


大きな教会
淡水のあたりもキリスト教系の建物がかなり多いようで、
これはその最たるもの、といえばいいのか、立派な教会でありました
どうも大学と一緒になっているらしいんだが、
詳しいことはよくわからん、ともかく立派だと思うのである


海岸沿いなので、海の風景なんぞ見ながら
そぞろ歩いていくわけでありまして、
この写真のあたりにフェリー乗り場がありまして、
淡水の夕陽をフェリーから眺めるといった小粋なツアーというか
イベントもあるようで、フェリー乗り場が少々混雑していたようにも思うのである


さて、少し歩いて、ようやくたどり着いたのが
淡水紅毛城、台南の赤崁楼と並ぶ、西洋城跡であり、
鄭成功が攻め落とした城でもあります
80元の切符を買って早速中へと入っていきますと


紅毛城

その横の建物、多分、商館

商館の中

こんな按配で、歴史建造物を楽しめるのでありました
いやー、赤いレンガが青空に映えること映えること、実に素晴らしい
と、自画自賛してしまうというか、誰が撮ってもステキに見えるという
ナイス撮影スポットでありまして、
あれこれと洋館の中を探索したのでありました
城といっても、存外小さなものなので、さほどの感動はないのだけど、
実際こういう出城というか、砦のようなものがあるということが重要なんだろうと
砲台あとなんかも見つつ、感慨深く楽しんだのであります

見学はさほど時間がかかるものでもないので、そのまま通り抜けまして
裏道からまた元の場所へと戻ることができるそうなので、
うろうろと迷子になりつつ歩く


途中で咲いていたプルメリア(だと思う)
南国っぽい植物が多いのも、台湾という感じでステキ

ぐるぐる歩いて、ちょっと迷子になったりしたんだが
もうひとつ、観ておきたい史跡というか、建物がありまして
西門町ではないが、淡水にも紅楼があるとのことだったので
そこを目指して歩く、結局随分遠回りしてしまったんだが、
どっから近づこうとしても、凄いのぼり階段を進まないといけなかったのが
年寄り連れには大変な難行だったのでありますけども無事到着


淡水紅楼
史跡的なものかと思っていたら、下はレストランで上はカフェになっている、
商業施設なのでありました、もしかしたらリノベ物件なのかもしれん


雰囲気はステキなもので、夕暮れどきに近づいてきているので、
こういった感じでムーディーな写真も撮れてご満悦でありました
せっかくだからと、カフェのほうに入って茶でもしばこうとお休みタイム



青空なんちゃらと、マンゴースムージーである
だいたい、180元くらいでありました、量は多いけど考えてみると高価である
台北で思ったが、飲み物は結構するもんだなというところ
注意しなくてはならぬ

飲んでみると、歩き疲れたからだに凄く染み渡るようで
父親ともども、非常に満足だったのでありました
特にマンゴースムージーのほうは、量がハンパないので
二人で四苦八苦して食べたというか飲んだのでありますが、
大変おいしゅうございました

さて、このカフェは飲み物がどうしたというよりもロケーションである
淡水といえば、東洋のベニスなる綽名もあるほどの夕陽スポット、
いや、ベニスって水の近くだから呼ばれてるだけで、
夕陽と関係ない気もするな、ともかく、夕陽が有名なのである
それを楽しみにと、カフェテラスからじっと見守っていましたら


こんな感じで、まだ落ちてきて間もなかった空が

こういう感じで、むっちゃステキやん、な感じになる

だいぶ歩き回って疲れていたというのもあったので、
飲み物をまったり楽しみつつも、ゆっくりと落ちていく夕陽を堪能して
相当時間を過ごしたのでありました、実に素晴らしかったし
お客さんがみんな写真撮っているので面白かったのである
そんなわけで、撮影できたしめでたし、さぁ帰ろうと道行く


せっかくだから、海岸沿いを歩いていこうと歩道をうろうろしていく
だいぶ屋台というか、夜の街が動きだした感じで
どこもかしこも、まぶしく光がともりだして
この昼と夜のはざまという感じがステキ


夕陽もクライマックスを迎えておりまして、
これがまぁ、写真だとこんなもんだけど、実物見てたまげたというか
もう、ずっと見入ってしまうような凄まじい迫力というか魅力がありました
淡水の夕陽は本当凄いわ、ぜひ見に行くべきだ
そう思うほどの見事さであります


夜を迎えた町並み

帰りの淡水站

すっかり日も落ちてきたので、ようやく台北に戻ろうとMRT駅まで移動
来たときと雰囲気が大きく変わっていて
非常に面白いというか興味深いことこのうえなかったのでありますが
かくして、北海岸線ツアーを無事終えたのでありました
夕飯を食べに、台北中心街に戻っていくのである

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【読書】死神刑事

2018-11-28 21:10:41 | 読書感想文とか読み物レビウー
死神刑事  作:大倉 崇裕

短編連作小説でした
非常に安心して読めるというか、期待通りの推理を楽しめる
刑事モノという内容でありまして、
死神と呼ばれる、冤罪事件など警視庁が失敗した事案を
もう一度洗いなおすという仕事をする男が主人公であり、謎の根源
この男が、毎回事件に関わった警察官を相棒に指名して
その事件を解決していくわけなんだが、
ひとくちに冤罪といっても、色々あるんだなと
短編を読んでいて思い知らされたのでありました

完全に誤認逮捕をしてしまったというものもあれば、
もうちょっとだったとか、だいたいあってるけど真実はそうじゃなかったとか
冤罪だけでこんだけバリエーションそろえられるものかと
感心しながらの読書でありました
相棒に毎回選ばれる警察官も、キャリアでばりばりの刑事というではなく、
なんとなく、所轄のノンキャリだけど頑張っていると
そんな人たちだったりするので、安心しつつも
勇気をもってというか、前向きな気分になって読み終えられる内容になっていて
大変よろしい小説だったと思うのであります

真犯人たちのバリエーションも、そういうやつが、
そんなところから、お前かよ、みたいなのをあれこれ思いながら読めて、
なんとなしそうかなと思うんだけど、物語やドラマ展開が面白いので
推理を楽しみつつも、そのやりとりと、
朴訥でありながら、確実に距離を縮めて、解決に向かう姿を楽しめるので
あまり深く考えなくても、解決の楽しさを味わえる
いい小説だったと思うのでありました

さくさく読めるけど、こういうエンタメを楽しめるのは
ステキこの上ないと思うのでありました

【読書】おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密

2018-11-27 21:25:21 | 読書感想文とか読み物レビウー
おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密  著:高井 浩章

小説ジャンルだと思うのだけども、
お金とは何かについて教えてくれる読み本の意味合いが強い一冊でした

二人の中学生が、クラブ活動で強制的に「そろばん勘定クラブ」なるものに入部させられ、
そこで、謎の教師とともにお金について考えていくという物語
物語方式で、お金の本質、稼ぐことの意味なんかにクローズしていくので
順序だてて経済について考えていける
ステキな一冊であったと思うのであります

6つのお金を増やす方法について、
かせぐ、ぬすむ、もらう、かりる、ふやす
という5つに加えて最後のがなーんだみたいなのが
オチの部分であったのですが、
経済といえばいいか、色々な金融技術とでもいうべきことの
順序からして、最後のはアレだなとすぐわかってしまうのだけど、
そこにいたるまでのプロレスが面白くて、
論理立てて、そこにたどり着くというのがステキでありました

設定で、中学生の生い立ちというか家族と、その生業なんかも出てきて、
経済とは何か、役に立つ仕事、立たない仕事とはなんだ、
職業の貴賎は存在するかといった内容にまで踏み込んでいて
大変興味深いところばかりでありまして、
なるほどなぁと、ついつい読み言ってしまう魅力的な本であります

結局はお金というものはなんなのかについて説明している、
よくある経済本と同じオチなのでありまして、
どうしたら、それらを増やすことができるかのからくりを
丁寧に解説しているだけでもあり、
世の中には、そのお金というものを、一種余剰として、
様々な人を支える原資となり、その原資をぬすむやつもいるし、
稼ぐやつもいるといった区分けであったり、
本当の意味で世界や社会に貢献するとは何か、
お金をどうするのが一番よいかを考える手段というか
その思考の方法、さらにいえば、その一端のみを記しているに過ぎないけども、
大変哲学的でもあり、面白い話題で提供してくれるのでありました

投資をしろとか、どうしたこうしたとは別に
それらの活動も含めて、お金とどう付き合うのが一番よいかを考えるような
そんな授業を受けた、そうともとれる内容だったと思うのであります
正直なところオチがあるわけではない本なので
どうなんだと思うところもあるけど、
大変わかりやすくて、いい内容であったとも感じたのでありました

【読書】国宝

2018-11-26 20:48:51 | 読書感想文とか読み物レビウー
国宝  作:吉田 修一

少年が歌舞伎役者となり、やがて、人間国宝へと…、
そんなのがあらすじなんだが、
一人の人間の一生というか、生涯を描いた作品でありました
天才の生き様なので、共感とは異なる感動を覚えるものの
家族や友人、恋人や夢なんていうものと
どんな風に付き合っていたか、
人生に現れる艱難辛苦の数々なんかもあり、
面白く、洒脱な語り口で重いテーマを読まされた
そんな読書となったのであります

出自が極道にある、
ここからのスタートも衝撃でありまして、
ある日、その一家が壊滅するような打撃を受け、
止むに止まれず、役者の家に預けられて、そこで開眼していくのだけども、
その先に、ただただ、ひたすらの苦難の道が伸びていて、
読んでいると、よい時期がさほどに長くないために
重いというか、酷い有様だと思わされつつ
だけども、その中で精一杯に努力もするし、
それなりに腐りもしながら、やがて日の目をと
目指していく様が、応援したくなる感じなのでありました

そうかと思うと、その苦難を知って知らぬふりをしつつ、
売れるからと、世間的に悪役にさせられて、
それを受け入れていきていくことや、
とても大切な二人の親友との付き合いなんかが
またまた大変ドラマチックというか、
友情という青臭いそれが、ずっと生きている様なんかも観られて
感動的なのでありました

最終的に、なんかもやっとしたでもないが、
物語全体を通して、ここで描かれたものはなんだったのか、
そのあたりが読み解けなかったんだけども
歌舞伎の素養がなくても、何か素晴らしい舞があり、所作がありというのが
ありあり伝わる内容で、大変面白く読み終えたのでありました

男の朝ドラという感じの物語だったと
思うのであります

西郷どん  士族たちの動乱

2018-11-25 20:44:59 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「西郷どん」
視聴完了であります
なんとなくそうかなと思ってたけども、
思った以上にあっという間に佐賀の乱が終わってしまい
江藤の無念もかくやというところでありました
さらし首のくだりもやったので
満足といえば満足だけど、もっと大久保が喜んだという話は
ドラマ的にNGだわなとか思ったのであります
まぁ、その話も本当だかしらんのだが
そういうセンセーショナルなのを求めてしまいがちであるな

新政府に対する不満もどんどんたまっていくし、
この頃の日本という国の危うさが
非常にわかりやすく描かれていてステキでありました
結局、暴徒化したかのような士族たちは
ああするしかなかったかのような
そういうイメージでありまして、
本当にそうであったか、そこをドラマで描いて欲しかったとも思うが、
実際はどうなのか、まるでわからんものだなとも思うところ
私学という知識層だけに、勉学に励むことの楽しさみたいなのがあったと考えられるのも
あれこれ思うところでありまして、
結局勉強しているだけでは、何も産まないので暮らしが楽にならないようでもありと
なかなか難しいところでありました

しかし、密偵をいくつも放っていて
もしかして、主要人物の誰かが密偵なのか
そのあたりを描くほど、ドラマしていないと思うのだけども
大久保が信頼をして、見張るためというよりも、
本当に何をしているかが興味あるという感じで見ているともとれる
そんな風に思うと、なんとも趣深いところであったと
感じるのでありました

あと何回だろうか、西南戦争も近い様子であるな

【読書】泥濘

2018-11-24 21:20:34 | 読書感想文とか読み物レビウー
泥濘  作:黒川 博行

シリーズ単行本であります
イケイケヤクザの桑原と、しょーもないけど金が惜しい二宮による、
面白おかしいけど、よく考えたらえらい怖い
関西コテコテのヤクザもの小説でありました
今回は、桑原のイケイケっぷりが凄まじく、
流石にあかんやろと、思わずつぶやいてしまうような
凄まじい切った張ったがあっての結末で、
読みながら、身震いしたというか
その世界観に引きずり込まれそうになったのでありました
ここで書かれている関西弁というか、泉南言葉なのか
ともかく、それが伝染りそうになるわい

俺俺詐欺の金主だったり、歯科医を脅しての医療費騙しどりだったり、
それらを警察OBが作った組織が運用していたとか、
まぁ、なかなか、本当に関西ならありそうだなと
勝手な想像を膨らませてしまう恐ろしさがあるのだけども、
軽妙というか、もう、珍妙といいたくなる主人公二人のやりとりで、
ほんわかとは違うんだが、
下品な笑いを催しながらも、次々、サスペンスといったらいいか、
ずぶずぶよろしくない筋へと突っ込んでいくのが
楽しいような、怖いようなという読書でありました

相変わらず、相手を追い込む方法や、
なすりつける方法なんかが鮮やかというか見事で、
こうやって世の中、騙してすかして生きていかないと
のし上がれないのかもなぁと
あっけにとられるようでありましたが、
非常に満足した読書となったのであります

誰もいい奴じゃないんだけども、なぜか、相対的に見て
二宮の小市民的なところも含めて、愛嬌と受け取れてしまうのが
シリーズに毒されてきた感じなのかと思いつつも、
二宮ほど頭まわらない自分をかんがみつつ
これくらいはしがみついて生きようと
そんな意地でもない、人間の矜持みたいなのを思い起こされたりしたのでありました

まぁ、難しく考えることもなく
楽しく読んだと、それだけで十分だと思うのである
しかし、出てくる刑事にしろ、すべて悪党なのはどうなんだ
面白いなぁ

夏の台湾北海岸を行く 15 淡水で阿給

2018-11-23 21:06:38 | 夏の台湾北海岸を行く(2018)
前回の貝殻廟から、三芝までタクシーで戻り、
またバスに乗って移動を開始、目指したのは東洋のベニス「淡水」


淡水站

ここは夕陽が美しいことで有名、到着したのが16時半くらい、
ちょうどいい塩梅でなかろうかと、日が落ちてくるのを楽しみにしつつ
まずは、ぐるり、淡水の老街をめぐることにする


淡水のメインストリート入り口、この線と並行して2本か3本の道が
わいわい混雑してて、凄い楽しい

なぜか店先に飾られていた亀、食べるのか?

こちらは台湾といえばというイカ焼
凄い大きいので食べるのをためらわれる

時間つぶしもかねてなので、まずは名所探索
少し小道を入ったところに龍山寺があるというのでそれを探しにいく、
この龍山寺が、台北萬華にある龍山寺と系列が一緒らしいので
どんな大きなお寺かと楽しみに見に行きますと


メインの通りからはこの看板が見えるのだが、
入り口がない、どっから入るんだ、普通の店がいくつも並んでいるだけで
どっかの店から裏に抜けていくのかしらなんて迷っていると
物凄い暗がりの道があって、その奥にひっそりとありました


入り口、あまり大きいお寺ではなかったのである

ありがたい仏さまを拝みつつ

かなりべっぴんさんな仏像だと感心しきりで眺めたのでありました

存外小さいなと、感想を抱いてしまったのでありますが
気を取り直して、次へ次へと移動
全然おなか空いてないんだけども
淡水に来たら食べないといけないというマストアイテム「阿給」(アーゲイ)を探す

まぁ、探すまでもなく、そこらじゅうに阿給を食べさせる店があったわけで、
どれがいいのやらさっぱりわからず、手ごろに見つけた店に入ってみる


こんな感じの店でありました

頼んだのがこれ、阿給 40元と魚丸湯 40元
アーゲイとユーワンタンを一緒に頼むのが一般的ということで
それにならってみる、ちなみにアーゲイは様々な味付けがあるらしいのだが
よくわからないので、原味というプレーンなそれにしてみた


おあげの中に糸こんにゃくめいたものが入っているもので、
味付けはやや甘いといった食べ物
正直なところ、騒ぐほどのことか?と、
非常に残念名物だと感じてしまったのでありますけども、
ひょっとすると、辛い奴を頼むとまったく違う感想だったのかもしれない
一緒に頼んだ魚丸湯もいたって普通で、
観光地とはこういうものかなと、ちょっと残念に思ったが
ともあれ、名物刈を成功させたのでありました
いや、美味しいと思わなかったから成功といわないのか

食べ終わってから、またも移動開始
淡水の名所のひとつ紅毛城を目指します



途中に大きなお寺さんがあったので、ちょっと寄り道して
あれこれ写真を撮ってきたのであります
龍山寺より大きいし賑わっているのだが、なんの廟なのかはさっぱりわからん


超絶有名なマカイ像を発見、いかにも淡水に来たと
気分を盛り上げつつ、わいわいと歩いて城を目指していくのでありました

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【映画】ボヘミアン・ラプソディー

2018-11-22 21:48:13 | ドラマ映画テレビ感想
話題作といっていいのであろう、
半年くらい前に、こんな映画が封切られると聞いてから
待ちわびていた一作でありました
正直、映画を見に行ったというよりも、
大音響でQueenの楽曲が聴ける、ただその体験をしたいと
足を運んだのでありました
封切日の会社おわりに寄ってきたけど、結構な人気で驚いた

Queenの、特にフレディ・マーキュリーを主人公として、
その一生と、変遷、人間としての葛藤を描いた物語で、
そういう背景をまったく知らなかった自分としては、
そんないきさつもあったし、大変だったんだなと
素直に物語も楽しめたのでありました

が、やっぱり、何がいいって音楽が凄いよかった

だいたい出だしからして、20世紀FOXのテーマをクイーンサウンドのギターで聞かせるとか
どうかしてるんじゃないかという、実に素晴らしい演出、
全編で結局何曲流れたのかわからんのだけども、
ほとんど、Queenのアルバムを映像つきで聞いたみたいな
そんな印象でもありました、ライブ風景の再現も見事ながら、
やっぱり、サウンドが素晴らしくて、
名曲たちが、本当にそうだったかはわからんが、
物語の中で作られていく様というのも面白くて、
その一曲が流れるのが秀逸というか、いやー、いいなぁと
いつまでも聞いていたいという感じで
大変満足したのでありました

特に、We Will Rock Youの手拍子が、客と一体化するためだったというのも
物凄く納得できる感じで、見ていて、映画にあわせてクラップしたくなるような
本当にもう、たまらんなと感激ひとしおだったのであります

フレディの話としては、自分がゲイであるということに気付いて、
そして、そこを発端にしたかのような孤独がより濃く描かれていて
メンバーとの軋轢もさもありなんという感じ、
だけども、戻ろうというときの衝突こそがと肯定したあたりなんかが
感動的だとすら思えて、凄いよかったのでありました

役者のほうも、ちょっと本人じゃないかというくらい
ブライアンがそっくりすぎたり、ほかのメンバーも、あまりに似ていて
衝撃を受けるほどでありました、そのあたりも凄いよかった

そして、やっぱり最高なのは見せ場となった、ライブ・エイドの場面で
20分間ほど上映時間もあったそうなんだが、そこの再現が、
あまりにも見事で、そして感動的すぎて
泣いてしまいそうになったのでありました
映画館なのに、アリーナに聞きに行ったみたいな迫力というか
楽しさがあった、素晴らしい、これは映画なのか、ライブなのかと
そんな風にすら思うような内容に大満足だったのでありました

個人的に一番好きなレディオ・ガガが、クラップも含めて素晴らしくて、
あの場にいて、参加してみたかったと思った
エンディングロールもQueenの楽曲がずっと流れ続けている、
しかも、Don't Stop me NowとShow must Go oneと豪華すぎて
終わってから、しばらく立ち上がれないほどでありましたとさ

普通の映画と違って、みんな最後まで立たなかったのが
また、この映画というか、曲の良さを
これを見に行くということがどういうことか物語っていたように思ったのでありました
凄いよかったわ

【読書】死ぬこと以外かすり傷

2018-11-21 21:09:37 | 読書感想文とか読み物レビウー
死ぬこと以外かすり傷  著:箕輪 厚介

幻冬舎の敏腕というか、狂人じみた編集者の本でした
まったく知らなかったんだが、相当の熱量をもって仕事をしていて、
その手法とそれまでの生き方について語っていました
最終的には、ここで語ってしまったから
これまでのことは既に腐ってきているし、もっと違うことをしないといけないと
もう、なんだったんだこの本というような感じで終わるんだけども
その常に動き続けないと死ぬかのように、
サメやマグロみたいな行き急ぎが見てとれて
そこまでしないと、人生楽しくないだろうかと
感じたりもしたんだが
こういう爆裂というか、凄まじい推進力というのは
羨ましいとは違うのだが、尊敬してしまうのでありました

つらつら、こういう感想を書かれていることすら
厭うというか、嫌いそうだなと本の端々から感じたのでありますけども、
ともかく自分が楽しいと思ったことをやり、
そのためには何もかもをなげうつ覚悟もあり、
誰よりも働き(正式には動き)、誰よりも努力するといった
好きなことをやるのに全力でなくてどうすると
そういう感じのお話でありました

ここまで好きだと思えることがあるのが、
まずもって羨ましいなと、このあたりは思うところなのだけども、
見城徹にしろ、ほかの様々な人にしろ
共通する、これをしたい、あるいは、これをする、
といった確固たるものがあるというのが
人間の強みなんだなと改めて思い知らされるのでありました
なんとなくサラリーマンをしているのは、
別段、強制をされたわけでもないし、それに文句もないのだけど、
それは、ほかにやることもないからやっているというのが
案外当たっていると、自分で思ったりするとき

こういう熱量というものをどこからか調達するような
そういう刺激的な気持ちと、何かを手に入れないといけないのかしらと
考えたりもしたのでありましたとさ
ともかく、タイトルの通り、全力を尽くすことの大切さという
至極当たり前の話が、強力な熱量のもと
書かれていた一冊でありました

【読書】うつ病九段

2018-11-20 21:09:32 | 読書感想文とか読み物レビウー
うつ病九段  著:先崎 学

先崎先生が、うつ病にかかり、それがやがて回復してきたと思しき頃に書いた
貴重な手記であります、将棋のこともあるけど、
それ以上にうつ病というものが、どれほど大変なものか
それがありあり伝わったようで、大変勉強になった
いい一冊を読んだと思うのでありました

ある日突然、朝起き上がれなくなる、
そして死ぬということについて、引き寄せられるようになる
この発症した頃の様子をこの本とは別のブログか何かで見て、
結構衝撃を受けたのでありますが、
内容として一番恐ろしかったのが、
あの先崎九段が七手詰めの詰め将棋を解けなくなっていたということでありました
ただ、これをもってして、脳の病気であるということを
はっきりと自覚できているのがまた凄いところで、
このあと、少しずつ回復していく様を
後輩たちとの対局で手ごたえを覚えていくというのがステキでありました
ただ、この弱くなるという恐怖は、
へぼ将棋指しの自分ですら覚えるというのに
プロとなったら、どれほどだったんだろうかと
物凄く衝撃を受けたのでありました

しかし、さすがは天才先崎というべきか、
取り戻してみると、だんだんと強さも戻ってくる
しかし体力が著しく衰えているというところやらが、
様々な難題となってくるというのもなるほどと思うところ
これを読んで、うつ病大変だというのと、将棋指しも大変だというののほかに
年齢を重ねて、体力が落ちるということが
どれほど大変なことかというのがよくわかって、
そちらもひしひし感じるところがあったのであります
最近、腹が出てきたとか嘆いていたが
根本的に体力が落ちてきてんじゃねぇか
仕事できないの、それじゃないの
なんて思ったりもするんだが
そういうことすらも、できなくなるほど衰えるというか
病気になるというのは恐ろしいことだと
しみじみ考えさせられたのでありました

お兄さんが精神科医というところが
大変恵まれた環境であったと思うし、
鈴木八段が相当に世話をされたらしいというのもわかって
なんというか、とてもいいことだと惚れ惚れしたのだが、
あまり詳しくないからわからんが、
羽生、森内、佐藤(康)という同期について語る口調が、
佐藤だけ優しげで、あと二人は添え物みたいな感じなのが
いつもそうなのか、実は仲悪いのか
判別つかなかったのだけども
気になってしまったのでありました

将棋棋士としての先崎九段の文章を始めて読んだけども
とりわけ、名文が多いというか、読みやすいと聞いていたのは
まさにと思えたので、もう少しほかの本も読んでみたいと思いつつ
まずは回復をおめでたいと喜ぶのでありました

【読書】電通さん、タイヤ売りたいので雪降らせてよ。

2018-11-19 21:38:11 | 読書感想文とか読み物レビウー
電通さん、タイヤ売りたいので雪降らせてよ。  著:本間 立平

タイトルから、てっきり広告業界の
仁義なき戦い、クライアントの横暴さを笑う
そんな本なんじゃないかと期待したんだが
実際は、最先端のマーケティングについて語った本でした
それはそれで非常に楽しかったのだけども、
なんというか、そういう学問や理論もあろうが、
結局のところ、本当にそこまで考えてみんな動いているだろうかと
ちょっと考えさせられたというか、
水物でもないが、流行廃れというものは読み解いた頃には
もう違うんだろうなと、その流れの残酷さというか
最近の速さについて考えさせられたのであります

SNSや、インスタ映えなんていうのが、
ツールというか、人の生活、特に消費生活に影響を及ぼしだしていると
最近の動静がまずありまして、そこに向けて、
どのようにプロモーションをするか、
既に、自慢や、押し売り、押し付けなんていうものは
まるでダメになっていると、
業界、いや、消費者の意識がめまぐるしく変わっている
そんなこともよくよくわかり、
実際に、自分もそうかもなぁと思わされたのであります
情報が多すぎるというのも困るから、
それを逆手にとって、情報を与えないとか
特化するとか、言い出したら、どれもこれも
手法として成立するんだろうけども、屁理屈じゃねぇか、
それとあれ、矛盾してないかなんて
思ったりもするのだけど、
もうそういうことではないのでありますね

売る商品について、もう、商品がどうしたというよりも、
それを買うという行為そのものが楽しいと
そこまで演出する必要があるというのが
現在なのであろうと読みながら思ったんだが、
まぁ、なかなかどうして、考え出したらきりがない、
ただし、考えようによっては、
なんか考えたら、失敗が成功になると
これもまた、昔からそうだったじぇねぇかというのの
焼き増しにも思えるけども、
それがより手法として、はっきりと、行動や心理の研究が進み
体系化されてきているんだなと
現場の広告代理店の人の話だからこそ、なるほどと思える
そういう一冊であったように思いました

早速やってみようというのもいいかと思うが、
作為的であれば、それが見破られるとダメになる
広告を広告だと気付かせないことが肝要だと
その自身を一瞬否定するようなことがなければ
広告代理店という業界も生きていけないのだと
考えさせられたのでありました

誰もかれも、漫然と生きていては
現代を抜いていけないのかもしれないと感じたのでありました
疲れるなぁ、なんてさ

西郷どん  さらば、東京

2018-11-18 20:45:02 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「西郷どん」
視聴完了であります
大久保と西郷の仲たがい、政争の終結が描かれて
大変満足の一回でありました
最後のシーンが象徴するとおり、あんなことをしなくても、
一言言っていればなんとかなった、
そういう話なんだが、それができなかったし、
するつもりもなかった大久保の気持ちが
まぁ、最後の涙に見事凝縮されていて、
凄い感激というか、感動したのでありました
いいドラマを見た、大久保の男泣きがあまりにも見事だわ

三条が倒れてからのミラクルは、
本当に神の采配だったのか、それすらも、実は岩倉がやったんじゃねぇかと
思わなくもない感じでありましたけども、
あれだけ劣勢でありながら、
あっさりとすべて叩き伏せることができたというあたり、
岩倉という妖怪は、本当にとんでもない権力者だったんだなと
つくづく思い知らされるのでありました
大久保も、どれくらいこれに加担していたかわからんが、
幕末から明治にかけての宰相としては、
この二人がずば抜けて政治力ともいうべき、
権力の用い方のうまさに考えさせられるところがありました

さらっと、木戸のお人よしさも出ていたけど
結局そういうのは残らないんだなと
そうとしか思えない、ほかの長州っぽを観ていて
なんというか、これがその後を作るんだなぁと
改めて思わされたりするんだが
それもまた、描き方だけのようにも思えるが
そうでなくては、列強と戦えなかったのも事実かもとか
考えたりしてしまうのでありました

ともあれ、あと何回なのかわかりませんが、
江藤の佐賀の乱をどれくらいやるのかわからんが、
もう西南戦争まったなしの感じで、
凄い楽しみで仕方ないクライマックスであります

【読書】沈黙のパレード

2018-11-17 21:33:42 | 読書感想文とか読み物レビウー
沈黙のパレード  作:東野圭吾

ガリレオ先生シリーズであります
非常に面白かった、かなり入り組んだトリックというか人間関係と、
なんだかんだで、二転三転するのが大変面白い、
オリエント急行的なものかと思わされたり、
あれこれとまぁ、なかなか楽しい推理小説を楽しめた
素晴らしい一冊だったと思うのでした

とやかく書いてしまうと、ネタバレを誘発しそうなので、
そこそこにと思いつつ、出てきた悪人の描写が、
相変わらず秀逸というか、本当に嫌な奴だなと、
あきれるほどの人物で、このあたりの憎悪をあおるというか、
実際こういう人物がいるんだろうなと思わされたりして、
どうにも、暗澹たる気分なるものを
味わってしまうのだけども
それを吹き飛ばすように、興味深いトリックと謎解きがあるので
なんともはや、読むのが止まらなくなるのでありました

ただ、実際のところ、最初のといえばいいか、
そもそもの部分「沈黙」に関しては、
打開が披露されなかったようにも思えて、
このあたりは、実際どうなんだろうかなと
この本を鵜呑みにして、馬鹿なことになるやからが
出てくるんじゃないかなんて思わされたりもしたのでありますが、
「沈黙」なるものが、そこまで強いものなのか
ちょっと気になったりもしたのであります

読んでいて思ったのだけども、
こういう物語は当然ながらも、動機と人間のそれこれがあってこそ
成り立つものなんだなというところ、
突発的な事件だとかは、読み手として面白いはずもないが、
実際はそんな事件も多いんだろうか、
そうだとして、それを解き明かすことはできてんだろうかなんて、
警察関係者でもない、いち小説家の手に踊らされて
あれこれ考えさせられたりとかして
読後もまた、支配されたかのようにエンタメを楽しんでいると
そんな気分でメモっておくのでありました

夏の台湾北海岸を行く 14 三芝 富福頂山寺 貝殼廟

2018-11-16 21:30:37 | 夏の台湾北海岸を行く(2018)
一回でまとめるには、あまりにも写真撮りすぎた
そう思いつつも、石門金剛宮で時間かけすぎた反省を生かし
えり分けて紹介といたします

さて、石門金剛宮を出て、またバスに乗って移動、北海岸をひたひたである
たどり着いたのは三芝、中規模な街であります
とりあえず、のどが渇いたのでというわけで喫茶店に入る


喫茶店の名前なのか、よくわかってないんだが
この倉庫なる場所に、喫茶店と小物屋さんが入っていました


こんな感じで案内板は日本と同じ感じ、そりゃそうか



レモンスカッシュとハチミツとなんとかという謎のドリンクを注文
父親も私も酒を飲まない甘党なので、こういうものを平気で飲むのである
いずれも120元くらいしたのだが、今考えると結構高い飲み物だな
しかし、量も多く、なにより美味しかったのでありました
まぁ、凄い暑い日だったので当たり前なんだが、素晴らしいことである

少々休憩して、ここから、どうしても行きたかった場所へと向かう
タクシーじゃないとたどり着けない凄い辺鄙なところなので
まずはタクシーと交渉、事前に調べておいたところ500元で往復が相場とのこと、
しかし、実際に話してみると600元だとかぬかしおる、
まぁ二人だしなぁとちょっと考えたが、いやいや、そういう問題ではなかろうと
頑として500元にせよと、ほぼ日本語で押し通したら
苦笑いしながらも、運ちゃんがOKとの由
よかったよかったと、父親を乗せて移動開始

向かう先は、貝殻廟と呼ばれる寺院であります
珊瑚や貝でできた御殿ということで、
そんなものがなぜか、山の中というか山奥にあるというのが不思議
その山奥に向かってタクシーがひた走ったのであります
いうても15分ほどなんだが、まぁ、凄いスピードで飛ばしまくるので
ちょっと怖かったんだが、このあたりは台湾のタクシー共通でありますね
運転が荒い、荒すぎる、しかし凄まじい山道を登る上る


ぶじ到着、富福頂山寺である
概観はプレハブ小屋の大きなものという、
日本でいうところの工場(こうば)のような印象の場所なんだが
中に入って驚きなのであります



貝殻廟、本当にすげぇ
門構えというか、貝殻と珊瑚を使って、廟を形作っているのであります
正直言葉でどうしたという意味がないので、
撮りまくった写真をどうぞ


でっかい珊瑚の塊

龍、貝殻が凄い効果的に使われている

鯉?

看板

謎の生き物

こんな按配で外側だけで相当に凄いのであるが
ここから、さらに参拝をすると貝殻の洞窟を潜り抜けさせてくれる
日本語喋れる人がいて、
「ニホンジン、お参りしてから入るね」
と凄い大きい声で指図される、ちょっと怖い



こんな感じで大きな祭壇に香を掲げて、あとは
宝物を撫でまくる、琥珀だという話なんだが本当なんだろうかしらね


謎の急須があるのだけども、ここからほんのりお酒の匂いが
これを嗅いだら、入洞することができるんだが
なんのおまじないかはよくわからん


洞窟はこんな感じで、かがみながら進むんだが
珊瑚だけに、触ると凄い痛い、頭ぶつけようものなら
流血するんじゃないかと思うほどである




貝殻洞窟も、5分あれば潜り抜けられるような狭いそれなんだけど、
まぁなんというか、凄い圧倒されたのでありました
凄いもんを見たわ、想像以上の面白さがあったので大満足だったのであります

とはいえ、滞在はものの15分ほどで、
さくさくと観終えて、またタクシーに乗って三芝へと戻ったのであります
バス旅に戻り、いよいよ終点でもないが、淡水に向かうのであった

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