CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

大徳寺龍光院 国宝 耀変天目と破草鞋

2019-03-30 21:22:34 | 陶磁器を探す旅と名物
滋賀県の山奥にありますMiho Museumで開催されています
特別展を見てきました
桜の時期と被りそうなので、そこを避けて早めにいったにもかかわらず
かなりの大入りで人気の高さが伺えたというか、
国宝のパワーはすげぇなと圧倒されたのでありました

国宝 耀変天目をはじめとして、重文も相当量が展示されていまして、
かなり見ごたえのある展覧会でありました
茶人で有名な津田宗及ゆかりのものが多く、
大井戸茶碗なんかも展示されていて、思わず見ほれたのでありました
やっぱり茶陶にひかれてしまう

大徳寺龍光院ゆかりの展示ということなので、
全体的に仏教美術品、というか、僧の持つそれというのが主で、
軸なんかも多かったのでありまして、
全体的に明代のそれこれが多い
墨蹟も凄いのがあったらしいんだが、いまいちよくわからず、
そういうものかと、しみじみ眺めるくらいでありました
それよりは、津田茶会記とかの方が素敵とか思ってしまうあたり
自分の目の曇りがはなはだしいと感じるのでありました

さて、耀変天目、
これが本当に見事だったのだけども、ちょっと展示が全体的に暗すぎて、
確かに、一碗が浮いてみえるかのような見事なライティングで
一目見て、息を呑んだのでありましたが、
碗の外、釉薬のタレ具合とか、そのあたりがまったく見えなかったので
ちょっと残念と感じたのでありました

それでも、じっくりと見て、妖艶な美しさに驚きつつ
国宝展のときよりも、さらに近づいて見られて
僥倖このうえなかったのでありました
縁が欠けていることや、内面も、やや表皮剥離気味でないかと思わせるところもあって、
もう茶碗として使われることはないのかもしれない、
そして、そういう危うい状態だから
展示にほとんど出たことがないのかもとも
思ったりしたのでありました
杞憂なのかもだけどもさ
まったくそんなことねぇよと、言われてしまいそうだ

それ以外に、油滴天目の小碗もありまして、
こちらも美しい、また、あわせての螺鈿をあつらえた天目台も見事でありました
大井戸、高麗茶碗、仁清の茶入のほか、
文淋と鶴首の茶入れがあって、このどちらもがあまりに見事でありました
小品と呼ぶのはふさわしくないが、ステキすぎると
じっと見入られてしまったのであります

そんなわけで、久しぶりに名品をじかに見たと
先日のカタログ鑑賞に続いて、眼福を深めている
そんな日々であります


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