いのちなりけり 作:葉室 麟
結構前に発表された作品ですが、
手に入ったので読み終えました
いい時代劇を読んだ、そういう読後感で
久しぶりにとっくり、この世界に浸れたと
非常に満足しておる次第であります
舞台は、水戸光圀公が元気な頃というか、
ちょうど隠居して、日本史の編纂を始めたあたりと
まぁその時代くらいでありまして、
そこに鍋島藩の内輪もめ、本家竜造寺との因縁なんかが
非常に面白く絡み合って、
そこに連なる侍たちの生き様と、
一組の夫婦を描いた作品でありました
とても全うで、すごく楽しめたのであります
いい時代劇だ
そんな感じでありまして、
この独特といっていい、江戸の世界観、
武士の生き様というのはフィクションだとわかっていても
こういうのが好きだ、こういうのを読みたかったと
わくわくしながら読んでしまったのでありますけども
武士として生きるということへの探求が
随所に哲学めいて現れては、
それぞれ、どう考えてもよいというのがステキステキ
たまらんという具合でありました
また、殺陣の描写も非常によろしくて、
これはもう、時代劇で映像として見たいなんて
興奮して読んでしまったくらいでありました
個人的にツボな、小柄を使った殺陣とか、
いかにも時代劇的な小技が光る光る
それでいて、大掛かりな殺陣が、
ほぼ一閃で終わるようにあっさりと描かれていて
これもまた、魅力的すぎて
くらくらしてしまったのであります
すれ違いざまに、ぱっと白光がきらめくだけで、
相手が倒れて、そのまま斬り手が去っていくとか
もうかっこよすぎてたまらん
いいなぁ、これ本当、いいなぁ
そんな感じでありながら、
男女というほど生々しくもない、
それでも愛というのを、まったく愛という言葉を使わずに
こうではないかと示しているというのも
見事だなと惚れ惚れするほどでありまして
よい時代小説を読んだと
感激をメモっておくのでありました
よかった
結構前に発表された作品ですが、
手に入ったので読み終えました
いい時代劇を読んだ、そういう読後感で
久しぶりにとっくり、この世界に浸れたと
非常に満足しておる次第であります
舞台は、水戸光圀公が元気な頃というか、
ちょうど隠居して、日本史の編纂を始めたあたりと
まぁその時代くらいでありまして、
そこに鍋島藩の内輪もめ、本家竜造寺との因縁なんかが
非常に面白く絡み合って、
そこに連なる侍たちの生き様と、
一組の夫婦を描いた作品でありました
とても全うで、すごく楽しめたのであります
いい時代劇だ
そんな感じでありまして、
この独特といっていい、江戸の世界観、
武士の生き様というのはフィクションだとわかっていても
こういうのが好きだ、こういうのを読みたかったと
わくわくしながら読んでしまったのでありますけども
武士として生きるということへの探求が
随所に哲学めいて現れては、
それぞれ、どう考えてもよいというのがステキステキ
たまらんという具合でありました
また、殺陣の描写も非常によろしくて、
これはもう、時代劇で映像として見たいなんて
興奮して読んでしまったくらいでありました
個人的にツボな、小柄を使った殺陣とか、
いかにも時代劇的な小技が光る光る
それでいて、大掛かりな殺陣が、
ほぼ一閃で終わるようにあっさりと描かれていて
これもまた、魅力的すぎて
くらくらしてしまったのであります
すれ違いざまに、ぱっと白光がきらめくだけで、
相手が倒れて、そのまま斬り手が去っていくとか
もうかっこよすぎてたまらん
いいなぁ、これ本当、いいなぁ
そんな感じでありながら、
男女というほど生々しくもない、
それでも愛というのを、まったく愛という言葉を使わずに
こうではないかと示しているというのも
見事だなと惚れ惚れするほどでありまして
よい時代小説を読んだと
感激をメモっておくのでありました
よかった