CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】白が5なら黒は3

2021-07-31 20:56:43 | 読書感想文とか読み物レビウー
白が5なら黒は3  作:ジョン・ヴァーチャー

タイトルから考えていた物語と違った
昨今問題となっている、BLMを扱った内容といったらいいのか、
アメリカの現実みたいなのが書かれているのかもと
思いながら読む小説でありました

刑務所帰りの白人青年が、壊れてしまった

そんな話がきっかけになりつつ、人種問題が入り組んだ、
いや、物語としては至極単純な、出自を隠していたり、知らなかったりする
そういう話とごたまぜになる話なんだけども、
結局のところ、黒人か、そうでないかということが
ここまで様々な問題を引き寄せて、そういうループに入ってしまうのかと
暗澹たる気分になる物語でありました
おまけに、出てくる白人のほうも貧困なので、
まさに今のアメリカにおける問題の根源ともいえる部分の話でありました
どうしようもないじゃないか、
そして、ここに関わらない人間は、関わることを避けるうえに隠すんだろうな
見えない、見ないようにしているんだろうなと
思うだけでまた、暗い気持ちになる
なんとも悲しい物語でありました

最終的に誰も救われないと、久しぶりにこんな残念な気分になる小説を読んでしまったのだけども
誰がどうしていたらよかったかというレベルではない、
だけど、どうしようもなかったとも思えない
不幸の連鎖というか、積み重ねというか、誰がどうしたということもない、
ただ、少しアウトローに触れてしまっただけで、
もう二度とは戻れないようになっている仕組みのようなものが
不気味で仕方ないともいえるものでありました

人種差別という思想の問題とかだけではなく、
そういう社会と仕組みと、ともかく、すべてがそうなるべくしてなってしまう
どうしようもない世界というか、日常というか、
ともかく、そうなっている、なんて思うばかりの内容に
ただただげんなりしたのでありました

漫画オタクであることと、うっすらとゲイであることもあったりして
マイノリティの複雑さも書いていたように思うが、
やっぱり、そういうことも含めて、何か手札が揃ったら
急に悪いほうの役がついてしまう、そういう世界が
おかしいような、でも、そうなんだよなという感じが
まぁ、なかなか、アメリカなんて絶対行きたくないと思わされる内容でありました

おかしいな、昔は憧れの国のように思っていたんだがなぁ

【ドラマ】江戸川乱歩短編集 怪人二十面相

2021-07-28 20:50:08 | ドラマ映画テレビ感想
NHKが時折思い出したようにやるそれであります
今回も不気味というか、一本ネジが飛んだような内容で
相変わらず面白かった
演出がおかしいのか、脚本がおかしいのか、
演者もノリノリでおかしいのが素晴らしい
今回は、実に無駄なキャストといっても相違ないほど
ちょい役に人使いすぎだろうと
短さと、内容のなさに比べて、豪華キャストすぎるのが
またまた面白かったのでありました
NHK内でも、このシリーズ評価高いんだろうな、いいことだ

正直な話、二十面相のことをまったく知らないので
冒頭に出た「ほぼ原作どおり」が本当なのかわからないのだけども、
不気味な笑い声が、実に素晴らしい、
アテレコの声の人もあったけど、そうではない、
満島ひかりと、森山未來の狂気じみた笑い声演技が見事すぎて、
もうあれ見るだけで、ドラマ作った甲斐があったんじゃないかと
そう思うような、腹の底からの声、そして雰囲気というのがすごかった
両方、違う笑い方をしているのに、どこか共通点があるような
これが二十面相の笑い声なんだと、
それを体現してたみたいで、すごくよかったのでありました

最終的には、その笑い声で終わるという不気味このうえない内容だったんだが
子役が若干引いてたのが、よりリアルというか、
怖い感じがして、すごくよかった
あの子役、トラウマになってしまうんじゃないだろうか、
心配になるくらいですごくよかったのでありました

相変わらずテケトーというか、
ふざけている感じのまま話も、演技も進むのが素敵で、
満島ひかりじゃなかったら、お前嘗めてんのかと怒られてしまいそうな
挑発的といったらいいか、全力で嘲笑してるみたいな演技がすごくて
二周くらい回って、これはエロいと思うような感じが素晴らしく、
そこに輪をかけてというか、違うベクトルからの森山未來がまたよかった
今作は、この二人のやりとりだけで十分に面白かったのでありました
こういうのもいいが、がっつりしたドラマで二人を見たいなぁ

あとは、毎回女装をさせられている嶋田久作さんも素晴らしく、
あれはさせられているのではなく、もはやもろ手を挙げてやっているんじゃないだろうか
そう思うような、気負いがないけども、抜群の存在感と、
なんかわからんが、ちょっとかわいい気がしてきたと
視聴側をどうかするような魔力が素晴らしいと思ったのでありました

新しいのか古いのかもよくわからないテーマソングめいたBGMもあいまって、
ともかくヘンテコドラマでありますが、
絵が楽しいからそれだけで許せてしまうと、
そんな風に満足したのでありましたとさ
また、新しいシリーズやってくれないかしら
一挙放送とかも期待したい感じのドラマなのでありましたとさ

【読書】インターネットポルノ中毒 やめられない脳と中毒の科学

2021-07-27 21:10:21 | 読書感想文とか読み物レビウー
インターネットポルノ中毒 やめられない脳と中毒の科学  
著:ゲーリー・ウィルソン

なかなか興味深い本でありました
中毒症状が出ているという人が、世界中に山ほどいるというのが
なかなか衝撃的だったんだけども、
いわれてみれば、刺激の強いポルノを安易に、簡単にみられるという状況が、
人の性衝動に大きな影響を与えているというのは
理解というか、想像しやすい内容でありました

そういうフォーラムというか、寄り合いホームページみたいなところでの
苦しんでいる人たちの声を紹介しながら、その悪影響と、
ポルノ断ちした体験感想、その意義について
あれこれと書かれているのであります

自分にもそういうところがあるんだろうかと
ちょっと考えてみるが、やめられないというほど見るということは
さすがに起きていないし、誰もがそうなるというわけでもなさそうだなと
そんな感想を抱いたものの、確かに、手軽にエロ動画が見られてしまう影響で、
自分好みのそれが、ある種作られていっているような感じというのが
なんとなしわかるようにも思うのでありました
別段それまで見向きもしていなかったジャンルを
なんとなく見てしまったばっかりに、なんか、性癖が歪んでいくというか
変な癖がついてしまいがちになるというのは
なるほどというべきか、それが脳をいじくっているとまで言われると怖いなぁと
パブロフの犬的な反応経路の開発というのが
いかにもありそうで恐怖を覚えるのでありました

ポルノの氾濫によって、青少年のそういった知識が偏り、
また、そこへの渇望というものが歪んだ形でかなってしまうので
結果として異性への興味がなくなるという
割と社会問題的なものは、ふと、蚊の駆除実験かなにかで、
疑似メスを作ることで、オスがそちらに気を取られて繁殖できなくなるという
それを思い出したのでありました
自ら、繁殖減退、衰退を助長してんだろうか

脳が快楽とその行動を短絡的につないでしまうというのは、
わかりやすく理解しやすいんだが、
本当に、そんな単純な仕組みなんだろうかとも
疑問を抱いたりもするのでありました
まぁ、薬物なんかが、そういう中毒機構なんだから
人間なんて、結構単純にできているものなのかもなと思ったりしたのでありました

【読書】2030年すべてが「加速」する世界に備えよ

2021-07-26 20:55:55 | 読書感想文とか読み物レビウー
2030年すべてが「加速」する世界に備えよ  著:ピーター・ディアマンディス

面白い本だった
未来予測に関しては、トンデモ本というイメージが強いけど
これについては、わくわくするのと、ちょっとした恐怖と
ほどよい期待感あふれる内容で、なるほどとうなるばかりでありました
もう、明日にでも、新しい未来が訪れるんじゃないか
明日というのが、凄い先のそれのような
そんな大変な進歩なのに、本当に、時間的に明日にでもやってくるような
これは恐怖だなと、そう感じた私は年齢を重ねすぎたんだろうなと
思ったりする本でありました

面白いのに、読むほどに不安になってしまう

タイトルの通り、すべてが加速していくという未来予想が面白いのでありました
コンバージェンスというものが、いくつものイノベーションを融合させて、
進歩をより一層加速させていくというお話で、
実際にその恩恵というべきか、車は空を飛び出したし、
宇宙旅行も算段がたってきたしと、次々新しい技術が飛躍的に進歩し続けていて、
本当に、次へ次へと技術革新が続いている状況が書かれているんだが
これが、妄想ではなく実際だというのが恐ろしいところでありまして、
人類が、ここ数百年かけてきたことが、2ヶ月程度でできるようになったというか
5年、10年のスパンですら長すぎると感じるほどに
様々なことが変化してしまっている、そういう過渡期というべきか、
変革期にあるというのがお話のすべてなわけなんだが
これがまぁ怖いと思うのでありました

AIとロボットの発達も目覚しいところがあるので、
次々と、あらゆることが自動化されて、それにより省エネ化も飛躍的に向上する
技術革新が、あらゆることを解決していくのだろうと思わせるそれなのでありました

また、そういったイノベーションの先端にいる若者というか、
イノベーターたちも、次々と貧困打破とかに全力を傾けるため、
あらゆる場所で、学習、教育の革新も起きているというのが
一番恐ろしいと思ったところでありました
下手に旧時代的なシステムを維持してしまっている
日本なんていう国は、一気に陳腐化というか、化石になってしまうなと
そう思ってしまうばかりなのであります
そんなことは一言も書いてないんだが、住んでいる自分が
なんとなしそう思ってしまったのでありました

この加速についていくバイタリティをもつものだけが、
先へ生きていくことができる
そういう時代になっていくのか、誰も彼もが賢くなってしまい、
その競争の激化が恐ろしくて仕方ないと思ってしまうくらいなんだが
そうやって進歩することを恐れないというか
それこそが正しいという強い意志のあるものによって
世界はどんどんよくなっていくんだろうと
そう思うほど、なんだか、怖いと思うばかり

なんとも、恐ろしいことだと感じた本になったのであります
自分の能力の無さというものに恐怖するのでありますわ

東京オリンピック 柔道女子52kg

2021-07-25 21:17:21 | スポーツ
オリンピックが始まったと
さまざまな種目の世界大会を一挙にみられるという
大変贅沢な機会だとわくわくしているわけでありますが
今回は個人的にボルダリングを凄い見たいと
ドキドキしているんだが、それはそれ、
やっぱり自分がやったことある競技が気になるもので
柔道は初日からしっかり追いかけて一喜一憂しているのでありました

柔道の世界大会は、たまにテレビでやってくれているので
流し見していたりしたんだが、
すっかりルールも変わっておりまして、より攻める、
そして足取りがないというだけで、だいぶ面白くなったなと
楽しく見ているわけでありますけども
小さい階級ほど、技と返し技の境目があいまいすぎるというか
どっちもすさまじい身体能力で、かけられたのをかけ返しているという
その行ったり来たりが意味不明な領域に入っているのが
面白いんだけど、すごすぎてわけわからん
最終的に表だったほうが勝ちみたいな、
二人そろって逆立ちして落ちてこないみたいなのも発生したりして
それはそれでどうなんだと思ったりしているのでありました
凄いのは凄いんだが、わけわからんなとも感じるのである

一本の発生が多くなったようにも思うけど
昔からあるような、ズドンという感じの一本が今のところ
上述の身体能力のせいでほとんど発生していないのが
残念だなと思うものの、その分といっていいのか、
短くなったけど効率的になった寝技の攻防がやたら面白くて
こういうのはレスリング見ているのに近いのかも
とはいえ柔道らしい三角締めを様々な選手が使う姿がかっこよすぎて、
あんなのが中学校くらいで流行してしまうと危なくて仕方ないなと
楽しんでみているのでありました(無責任)

タイトルに52kg女子を上げてしまったのだけども、
男子60kg以下の台湾の選手が、三角締めというか、「三角」と呼ばれる技の使い方がうまくて
見ていてほれぼれしたというか、すごい練習したんだろうなと
流麗な動きと見事な寝技技術に拍手を送っていたのでありました
どこが三角なんだといわれると、足が、と答えるのが正解だけども、
30年くらい前だと三角といえば下からというのが総合格闘の影響でよく知られていたけど
柔道としては、上とか横という派生があって、これがうまいと
本当にまったく身動きができなくなるんだけど、それがばしばし決まっていて
面白いというか、かっこいいなーと思ったりするのである

で本題、今日、52kg女子で金メダルを阿部選手が決勝戦を寝技で決めていたんだが
さんざん語ってきた三角とは別の技で決めていた(ここまでの話はなんだ)
縦四方固めの正式版と、個人的には呼んでるんだけども、
自分が中学生の頃、この形は試合で絶対できない、いわゆる型なんじゃないかと思っていたものが
実戦で、やや変形だけど決まっていたというのに驚いたのでありました

上半身の決め方が独特というか、
傍目で見ていると、抑え込んでいる方の肩が決まって折られるんじゃないかと
そういうポジションに見えるんだが、相手の頭を上腕の裏側で抱え込むというのがポイントで
今回は、相手の襟を持って絞めの形にもなっていたんだが、
本来掛け手の右手は自分の帯をつかんで、相手の頭を抱え込むんだけども、
あそこまで決まると、抑え込まれている方は力を入れられなくなる
凄く理にかなった抑え込みなのであります

人体の構造上の問題だと思うんだが、
抑え込まれたほうは、仰向けで寝た状態で頭を上げさせられている、という状態に固められるのでありまして、
実際やってみるとわかるけど、寝た状態で頭上げていると、ブリッジとか力が入らない
動きようがなくなってしまうのであります
ものすごく柔道っぽいというか、武道の技という感じで大好きなんだが
それが、ここ一番で出て、下半身は肩固めの形だけども
左手がおそらく相手の帯を抑えていて、もうどうやっても逃れられない
プロレスでいればフォールされている感じが、一本にふさわしい感じで大好きなのでありました

また、固めている方も、あの肩を折られそうな形がむしろ
力をかけなくても、完璧に固めている状態でもあるわけで
やっぱりこれもまた理にかなっていて、体が小さくてもでかい相手を抑え込める
数少ない技だけにすごいよかったと思うのでありました
と、そんなに凄いならみんな使えばいいのにというだろうけども、
相手の頭を寝ながら抱え込むなんて、そんな簡単にできるわけないだろと
弱い私は思ったわけで、それゆえに型だけに存在する、実戦で使えない技じゃないかと思ってたんだが
そんなことなかったわけであります

まぁ、あの時間帯には相手がすでにスタミナを切らしていたので
どうしようもなかったと思うけど、あんなにきれいに決まった縦四方を見たことがなかったので
思わず、大興奮のまま書き綴ったと、そういうお話でありました

まだまだたくさん見られると思うと楽しみなんだが
立ち技が面白いのは、この先の階級だけに、わくわくを継続していきたいのでありました
メダルを取るのはめでたいけども、やっぱり世界上級の技がみられるというのが
いいことだとオリンピックを堪能しているのでありましたとさ

長ぇわ

【読書】名人を獲る 評伝米長邦雄

2021-07-24 21:08:25 | 読書感想文とか読み物レビウー
名人を獲る 評伝米長邦雄  著:田丸昇

米長永世棋聖について、その生涯を紹介した本でした
弟弟子にあたる田丸先生の著書で、有名なエピソードから、
ご家族のことなども含めて、米長先生のあれこれを集めたもので
楽しく読んだのでありました

評伝として、その道程をまとめたものだけに
読んでいて、米長という棋士のすごさがよくわかるといえばいいのか、
面白いエピソードも交えつつ、将棋指しとしてのすごさと
会長職においての様々な活躍というのが
大変面白いというか、勉強になる内容でありました
以前に、内藤先生の本も読んだけども、この時代の棋士たちは
案外テレビタレントと近しいというか、
いわゆる有名人枠といってもいい扱いだったんだなと
改めて思い知るところ
あっちこっちで、コラムを書いたりテレビに出たりと
活躍していたというのが、正直なところ、私のようなにわかには信じがたいというか
そういう時代があったんだなと思ったりするところもあり
大変面白いのでありました

まぁ、その頃に培った人脈もあわせて、将棋連盟の黒字化を目指したという
ある種経営者としてのすごさというのが、非常に読みどころがあってよかった
田丸先生が米長先生寄りのため、少しやわらかく書かれているのかもと
思ったりもしてしまうんだが、かなりの辣腕というか、
剛腕をふるったんじゃないかと、その当時の軋轢や、様々な障害というのは
想像することしかできないが、それを上回る恐ろしさがあったんじゃなかろうかと思うのである

そんな無理筋を通すような、名人戦が揺れ動いた話だとか、
政治に出るか、出ないかなんて話にまでなっていたとか
このあたりは、評価が分かれること間違いないなというところもいっぱいあって
もうちょっと、そっちに寄った内容をドキュメント的に読んでみたいと
米長先生の後半生、棋士としてではない姿というものに
興味を惹かれる内容でもありました

とはいえ、やっぱり将棋指しなので、将棋の話が一番面白く
遅くして名人を取った話は、あちこちで見聞きしていたものの
中原先生との死闘だとか、新しい世代との交流だとか
さまざまなものが面白い、今とは異なる何かではないかと
思わされる内容でありましたとさ

なんだかんだ、やっぱりこの人という、
魅力というのか、カリスマ的なものがあったんだろうと
想像するだけで楽しいのでありました
泥沼流はいいなぁ、学びたいところである

特撮ドラマ 超速パラヒーロー ガンディーン

2021-07-21 20:56:41 | ドラマ映画テレビ感想
NHKが特撮を作ったらどうなるか
もう、実験映像にしては頑張りすぎているし、
だからといって、出来がどうなんだというと
やっぱり、「特撮動画を作ってみた」感が強すぎるんじゃないか
ガガガの、劇中劇と同じ感じがしてしまったと
自分は思ったわけなんだけども、はたして、特ヲタと呼ばれる人たちに
どう受け止められたか気になるような、
そこを気にするのが問題ではないような、
これは子供がみて面白いかどうかが一番ではないか
あれこれ考えてしまったんだが、とりあえず見たのであります

時代劇枠でやるというのは、ある意味正しい選択だなと
ちょっと思ったわけでありましたが
車いす競技の人が、なんだかんだ、宇宙怪獣と戦うと
そういうお話だったのでありました
ヒロインが、説明をやたらしてくれるというのが、
わかりやすさを出しているのはわかるんだが、
どうも、そこが気になって、物語としてピンとこなかったような
そんな感じがしたところ
でも、かわいいからいいなと許したのも確かである(ひどい感想だ)

最後に謎の男が出てきたりしていたわけだが、
これはまぁ、お約束みたいなもんで、別段続きがあるとか、ないとかという話じゃないんだろうなと
なんとなし思ってしまったんだが、どうなんだろうか
個人的には、敵の女幹部というのは、もっと魔女っぽくしゃべって欲しいなと
子供の頃を思い出したりしていたのでありました
あれだと、Xメンのストームみたいで、会話にならん感じが
まぁ、そういう演出だといわれれば仕方ないんだが
そこは、日本語しゃべったほうが、わくわくしたよなぁと、
昔の子供は思ったのである

【読書】スモールワールズ

2021-07-20 21:08:00 | 読書感想文とか読み物レビウー
スモールワールズ  作:一穂ミチ

不思議な読み応えの短編集でした
ほの暗いというか、少し怖いと思うような内容で
どれも、ある種一方通行な、登場人物たちの我想で成り立っているというのか、
あるシーンを感情や、第三者的な介在をまったくなくして描いている
そういう印象を受けたのであります
登場人物たちが、ただ、それぞれが思ったことをそのまま言葉にしている
そういう感じで、そこで描かれた関係性や、問題点なんかに
疑問をさしはさむ言葉がまったくないというべきか、
読み手はなにかしら思ってしまうんだけども
それを掬い取ってくれないような突き放された感覚を覚える短編でありました

基本的に現代劇なんだけども、
扱うテーマ、いや、シチュエーションが重いといった感じで、
実際、それを描いて何か訴えるものがあるかというと
多分そういうのはなくて、そういうシーンをリアルに描いている
ただそれだけともいえるような内容が
なかなか怖いというか、そういう人や、場面ってあるかもなと
まざまざ、傍観者として見るばかりを堪能できるのでありました

少しだけ連作というか、関連性のある短編もあって
その部分については驚いてしまったんだけども
それもまた、情緒的な何かは介在しない、
突き放したというか、案外冷めたものだなといった感想すら抱くようなそれで、
登場人物たちは、そこではないところに悩んでいて
その独白が続くといった感じ
なんてちぐはぐなんだけど面白いんだろうかしらねと
そんな風に思いながら読み終えたのでありました

一遍だけ、魔王の帰還という話だけ
少しいいというか、明るい気分になれてよかったと思うのだが
全体的に厭世的とは異なるが、
どこか暗い印象のある物語ばかりであった

【読書】一度きりの大泉の話

2021-07-19 21:02:33 | 読書感想文とか読み物レビウー
一度きりの大泉の話  著:萩尾望都

こんなことがあったのか、
少女マンガについての造詣が深くないで
まったく知らなかったんだが、大作家二人の間に何があったのか
その内実が描かれた本でした
読み終わって、いろいろ思ったんだが、外野がとやかく言うことではないけども、
これはもう、こういうものとするしかないんだろうな
そういう感想を持ったのでありました

以前に、この本の発端となった「少年の名はジルベール」を読んだけども、
その時には、竹宮先生側の話として面白いと読んだし、
その情熱を感じていたんだが、それとはまったく別のというか、
極北とでもいうように異なるところに、萩尾先生はいるんだなぁと
交わろうとすることが無理だということを
突きつけられたようで、なかなか辛い内容でありました
陰陽が、もしかすると、作風ままの対比として出てんじゃないか
萩尾先生の漫画も読んだことないから、なんともいえないが
そう思わされるほどの強いものを感じたのでありました

萩尾先生が、竹宮先生と過ごした大泉という場所、時代というのを
懐かしむ内容でもあるが、そこを解散した萩尾先生の真実が書かれていて、
これは、確執といえばそうなんだが、もっと違う、
もうどうともならぬものとなっているのだという
また、そうしたいのだという、強い意志を感じる内容でありました
歩み寄るという選択肢は、もうないのだ
その必要も、義務も義理も、なにもないのだな
そこに後悔とか、未練とか、なにかしらのものも存在しない
してはならないのだという強いものを感じて、
この本を出して、また、あれこれ考えたり、声をかけたりする人が
結局でてきてしまって、
それによって、萩尾先生がまた悩むんじゃないかなと
そんなことすら思わされたのでありました

解決しない問題だと思う
なんせ、問題だと思っているのが本人以外なんだから
本人が問題と捉えていない以上、存在しないのだな

そんなわけで、どれだけ言葉を尽くしても言葉が足らないであろうし、
状況を説明しきれるわけでもないそれを開陳した内容なので
これを読んで、そうだったのか、と萩尾先生が思ったことのみをかみ締めるのみであろうと
思うのでありましたとさ
批判や批評のための表明ではない、会話を拒絶した内容で
これは表現というものではないのだなと、潔さを感じたのであります

偉そうなことを言うと、察することに対する感受性の問題というか、
これが極まっているからこその、萩尾先生という天才なのかもしれんなと
思わされたりするのであった
ただ、騒動がわずらわしい、それだけを伝えたいと強く思っているんだと
感じたのでありました
竹宮先生に対してどうこうというものすらも、もうないのだ
そう伝えようというのが、わかった一本だった

青天を衝け 篤太夫と最後の将軍

2021-07-18 20:44:01 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「青天を衝け」
視聴完了しました
これで一か月お預けか、よいところまで進んだという感じじゃないのが
ちょっと気になるというか、朝ドラの方は綺麗にまとまったのに
残念だけど仕方ないかという塩梅であります
とはいえ、一足早いご一新といった感じで
文明開化の音がする感じは楽しかったのでありました

慶喜の立場、薩摩のやりよう
このあたりは、個人的に思うままの描かれ方だったので、
やっぱり薩摩は許せないという感じなのであるけど
このはかりごとは、結局薩摩単独であったのか
この頃から長州があまり出てこないというのは
物語の都合なのか、実際に、徳川→薩摩→長州という流れで
政権移譲が整っていったという感じだったのかと
考えさせられるところであります
長州があえてそうさせていたというのも考えられるけども、
そこに載せられた薩摩が浅かったというでもなかろうに
なんとも政治的なそれこれが、明治の内容とはいえ
いまだはっきりしないのは面白いところである
まぁ、見え方で何もかもが変わってしまうのが歴史というやつだから
今後も、はっきりと何とはならないんだろうが
不思議に感じるところである

パリの方は、水戸藩士の面白おかしい部分くらいしか
正直見どころがなかったような感じだったけども
あの状態で幕府が瓦解してしまった場合、
彼らは亡命者というか、どういう扱いになるんだろうと
結構考えるほど怖いことだなと思ったりした次第
かつて伊達藩とかが送り込んでいた遣欧使節とかもそうだけど
個人ではどうすることもできない
政治的事象に巻き込まれてしまう、最先端を見てきた男たちというのは
その後、自分たちをどう売り込むか、生きていくためと
活かしていくためと、あれこれ考えさせられる
波乱万丈さがあるなと思うばかりなのである
優秀な人が送り込まれているんだから、結局そういったことも
乗り越えて続いてくるという話だともいえるんだが、
見ている、あるいは、聞いている分には面白いことこの上ない冒険譚である

さておいて、予想外に慶喜人気が高いということに
岩倉が圧されているのがちょっと面白かったけども、
すっかり戦闘狂みたいになっている西郷さんが、なかなか怖いというか
あえて薩摩というくくりでしか描いていなかった西郷さんという人が、
薩摩そのものの意志と同じなのか、
先日しかめっ面していた久光との関係が描かれていない中での同郷人としての立場は
このドラマに限ってという描かれ方なのかなと思ったりして、
あの西郷さんが、薩摩の人という役割だけなんだなと思わされたりしたのでありました
まぁ、そんな細かいところを描いていたら
物語がまとまらないわけなんだけども、
そういうところもあるというのが、歴史ドラマの面白いところだと
つくづく感じ入ったのでありました
思いのほか出番が多いし、いい感じだけに楽しい

とりあえず一か月くらい先送りとなってしまうのが
残念極まりないけども、とりあえず、今日まですごく楽しかったので
オリンピック明けも、とても楽しいドラマであって欲しいと願うのでありました

【読書】小説8050

2021-07-17 20:56:04 | 読書感想文とか読み物レビウー
小説8050  作:林真理子

80歳の親が50歳のひきこもり息子を養っている
そんなことが事件というか、問題として取りざたされている昨今、
その予備軍の親子の葛藤というか、動向を描いた小説でありました
まだ、二十歳そこそこだけども、引きこもりを8年くらい続けていて
改善する見込みがない、
その状況に右往左往でもないが、悪戦苦闘する両親、家族の物語として
なかなか辛い内容でありました

最終的には、そんな話になるのかと
ひきこもりの原因となった事件の解明、究明へと誘われていくんだが
実際ひきこもりになる原因というのは、
千差万別だろうし、こういうタイプもいるのかもしれないし
これはまだ、マシなほうなんだろうかと考えてしまったりする
両親がいるから、甘えて、ひきこもりという状態に満足している
その状態を作った親が悪いのか、
もっと何か別の問題があるのか
そういう葛藤も描かれているんだけども、このケースというか
物語の親子については、割とわかりやすい原因と解決が見てとれて
重いテーマながら、どこか安心して読めたのであります

いや、実際は、結構というか、相当ハラハラしながら読んだんだが、
こんなうまいこといくものかという感じでもあり、
さりとて、そこが問題ではないという話でもあり
ひきこもり問題を扱いつつも、
もっと大きなというか、「学校におけるいじめ」という問題を
どう捉えるべきか、どう裁かれているかといったことが
もうひとつのテーマになっていて、こっちがなかなか不快度も高いし
難儀な問題でありました

ひきこもりを打破することがビジネスとして成立している世界というのも
この世の中には五万とあるらしく、なかなか衝撃的だなと
効くかどうかもわからんことに何百万もかけないといけないとか
結構衝撃的な暴露もあったわけだけど
どうしたらいいか、困った問題だなと思うばかりでありました
こうなったのは母親がなんていう論調もまた、
それに輪をかけて悪くしているというか、
家族というものの在り方に疑問を呈してもいるようで
考えるほどに暗いと思ってしまったのである

結局、そういう無理のある家族が作られたことが
ひきこもりを作っているということも否めないのか、
そういう問題ではないのか、よくわからんのだが
とりあえずこの物語だけは、希望をもって終わるのでよしといった具合である

ひきこもってはいないけども、結婚もしない子供を持つ親というのは
辛いものがあるんだろうと、他人ごとのように書いてしまうが
自分が、両親にそれを強いていると思うと
なんとも、辛いと思う小説であった、いや、そんな話じゃないんだけどもさ

【ドラマ】ひきこもり先生

2021-07-14 21:20:15 | ドラマ映画テレビ感想
思ったのと違った
もしかしたら、脚本も途中で路線変更したんじゃないか?
そんなことを考えてしまったんだが、考えすぎだろう
真面目な佐藤二郎が見られるというのがとてもよかった
それだけで十分といえるほど、ひきこもり演技というか、
終盤の演技が凄いよかった
序盤は、どっかおどけているというか、あんまりよくない感じに見えたけど
ちゃんとふざけていない演技すると、いい役者だなと
認識を新たにした、そういう感じでありました

ひきこもりだった人が、ひょんなことから学校の先生に

まぁ、このあたりからして、どうにも可笑しいと思わなくもないんだが、
最初の話は結構いい感じで、ヤキトリ先生の誕生というか、
脱皮の姿というのが、なかなかよかったし、
この回で語られた「生きる」ということ、
これが、最後の「できる」ということへ、
この連呼が気持ちよいというか、とても心に沁みるようで
なんだかんだ、いい話だったと思ったのでありました

実際のところ、ひきこもりの人が復帰してというあたりは無理があるし、
途中、絶対ひきこもりの人じゃないだろうと、
ごく普通の、ちょっと変わった先生みたいな感じで、
ただの教師ものドラマみたいな感触も覚えたのだけど、
それはそれとして、学校に対するあれこれやら、ひきこもりの発生元にいじめがあってと、
このあたりの深堀というか、深耕みたいなのが、テーマが結構動いていくなぁと
脚本路線変更があったのかと疑ったわけだけども、
軟着陸した感じで終わって、まずまず、よかったのでありました

ただ、最終回のありようについては、あの子たちはいいけど、むしろそうじゃない子たちがなぁと
思わなくもない展開だったのが、なんだろう、あれでいいのかという感じでもあるんだが、
物語としてはオチがついたし、すべてが解決するわけではないからいいのかなぁと
文句でもないんだが、すんなり手放しで喜ぶ内容ではなかったかなと
考えたりもするのである
そうなると、結局誰をどうしたドラマだったのか、
それがよくわからんといえばわからん
校長先生は、それでどうなったんだろうかというのもわからん
よいなと思いつつも、もやっとしたところが残ったようにも思うのである

【読書】桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか?

2021-07-13 21:00:36 | 読書感想文とか読み物レビウー
桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか?  著:高橋創

想像通りの内容の本でしたが、
さくさくっと読めて、意外と勉強になるというか、
ちゃんとしていて、ほのぼのしたのであります
昔話を題材にとって、色々な税金について教えてくれる
そういう感じでありました
経理関係の本というよりは、税金指南書といった感じであります

タイトルが経費に関することなので、控除に関わる内容も充実していたけども、
基本的には課税対象になるものは何かを教えてくれる
そういう本でありまして、わらしべ長者が贈与税に苦しむとか
なかなか面白いと思いながら読んだのであります
一時取得か、雑収かというのは、非常に興味深いところだな
あと、かぐや姫をパパ活扱いしてて、かつ、
それが事業として成り立っているから課税対象というのは斬新でよかった
世の中のパパ活女子なる生き物も税金納めないといけないのだな

新しい控除の内容なんかも紹介されていて、
セルフメディケーション税制というのは、本当に役に立ちそうでよかったのであります
幸いなことに、あんまり病院にかかったりしないけども、
予防接種とか絡めて役立ちそうならぜひともと思ったりするのであった
ただ1万2千円も医薬品買うかというとそんなことないんだが、
凄い豪華な歯磨き粉とか、そういうのでなんとかならんかな

姥捨て山で、財産相続の件なんかが、事件性もあってよかったんだが
欠格という制度について考えさせられるところでありました
どんなクソ親でも孝行しないといけないと
そういう話かとも思うんだが、まぁ、そういう人は財産ないだろうからいいのか
あれこれ考えることが、最近は増えているなと思うのでありました

とりあえず、自営業ではないのでそこまでしっかり読み込んで対策と
そんな話でもなかったのだけども、税金のあれこれについて
面白おかしく学べるよい本だと思うのでありました

【読書】白鳥とコウモリ

2021-07-12 21:00:27 | 読書感想文とか読み物レビウー
白鳥とコウモリ  作:東野圭吾

またも、といっていいのか、
氏得意の、なんか簡単に犯人捕まったけど、よくよく掘り下げていくと
どんどん難しくなっていく事件物語でありました
ガリレオ先生あたりで扱っていたそれこれを思い起こさせる
幾重にも織られた長い時間を越えた物語でした

作中で、タイトルのきっかけとなる台詞が出てくるんだけど、
個人的には、あんまりピンとこなかったわけだが、
白と黒であり、昼と夜であるそれぞれが
或る瞬間には入れ替わってしまう
その様が、まざまざ描かれていたのでありました
最近の小説でよくみかける、SNS発端の誹謗中傷なんかも出てくるけど、
そこが本筋ではないので最低限に留めてくれているのが
なんとなく安心したというか、
氏の描く底意地の悪さというのは、本当に怖いというか、
後味悪くなるので、それが少なめだったのはよかったと思うのでありました

物語は、30年以上前の事件も絡めてという
壮大なお話になっていくんだけども、舞台は東京と愛知県をいったりきたりして、
個人的には、愛知県のほうは土地勘があるから、
ああなるほどなぁと思ったり、
いやいや、その台詞(訛り)は違うだろうと、妙なツッコミを覚えたり
楽しく読んだのでありました
こういう小説の口述監修とかってついたりするんだろうか、
愛知特有の言い回しが、妙な文脈で使われてしまっていたりすると
凄い気になってしまうのでありました
いや、知ったかぶりしてるだけで、実際は細かくわけた地域のどこかで
そういう言い方をするのだろうか

ま、そんなことはまったく本筋に関係がないのでありますけども、
物語は、序盤であっさり犯人が自供するというパターンで、
だけども自供以外で決め手が見つからないというお話、
さらには、被害者側が検察と組んで裁判に挑むという制度があるんだそうで、
それに絡んだ複雑なやりとりなんかもあって面白かった
そして、その面白さを実にうまく生かしているというか、
裁判と、被告被害者の求めるものに、大きな乖離があるというのが
テーマとして面白かったのでありました
裁判というものへの姿勢が、生業の人と、そうではない人とで
とてつもなく違うというのは、
言われてみると当たり前なんだが、描かれるまで気付かないというか、
こういうすれ違いありそうだなと思わされて、深く納得なのでありました

物語は、かなり長い旅をしたかのような
色々な断片の結集となっているので
読み終わって、面白かったという深い感激を覚えるし、
しみじみ余韻にも浸れて、ミステリをしっかり堪能させてもらえる
よい小説でありました

動機というのは、あれこれあるけど
その人間ドラマは、案外似たようなのばっかりなのかもと
考えさせられるのでありました

青天を衝け  篤太夫、パリへ

2021-07-11 20:43:44 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「青天を衝け」
視聴完了しました
最近、予告詐欺みたいなのを食らっているんだなと
改めて思い知った次第、まだ幕府終わらないじゃないか
まあ、終わったようなもんだけどさ
フランスからの借款がなくなったということが、
その後の日本を考えると、内戦を避けたという結果になるんだから
糾える縄といった感じでありますな

さておいて、薩摩が汚い
そして五代が憎いと
そんなことを思ってしまうんだが、幕府の官僚もたいがいだなというのが
わかりやすいドラマになっていてよかったのでありました
渋沢の立場から見るというのが、神の視点になるけども
いい塩梅で、主役の立場も賄えるといった感じで
なかなか楽しいのでありました
新時代に向けて、必要な人とそうでない人
そういう思想が分かれていくように見えるのが怖いのである
今の年齢となってみると、より幕府側に肩入れしてしまうのだが
そういうものが滅びるのだなというのが
つくづくわかるばかりでありました

とはいえ、国内では慶喜が大活躍していて
なんだかんだ、国父様を翻弄していたのはよかったんだが、
五代様が指摘した通り、結局金の問題なのだという話になれば
なかなか、残念なものでありました
この頃の薩摩ってすごいのに、なぜあの後が続かなかったかねぇと
しみじみ思うのである
というか、この頃の長州ってどうなんだと
考えてしまうんだが、桂さんがうまいことやってたってことなんだろうな
いや、伊藤と井上か、どうなんだ

パリのシーンが全てCG組みだったということなんだろうが
思ったよりも違和感がないというか、
確かに現地で、それっぽく撮ってもらったほうが、
いだてんの時みたいに、なんだかんだ、現地ロケっていいなと
そういう感じもあったろうけども、
NHKとしては、CGの技術をここで知らしめて、新しい段階にという
目論見もあったのか、なかったのか
わからんが、とりあえず見ている分に全然不満がなかったので
ロケがより一層減っていくんだろうなと思わされたのでありました
俳優がCGになるのはもうちょっと先だろうけども、
だんだんこういうのになってくると
人間の演技に違和感が出てくるようになって、
やがて、俳優がCGにって流れになっていくのかしらと思ったのでありました
本編と関係ない

とりあえず、琉球薩摩という問題については
今考えてみても、すごいことをしたんだなと薩摩の恐ろしさというか
悪辣さがよく伝わってきて面白かったのでありました
西郷どんの時、この顛末ってやってたかなと
いまいち覚えがないんだけども
楽しいのでよしなのであります
そして、来週こそ、幕府終焉への一歩といったところか
楽しみだが、予告に家康が出るのはメタ的すぎるというか、
いいんだけども、いいのか?