CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

光る君へ  川辺の誓い

2024-11-03 22:26:32 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
どうなるやらと思ったら、なんか、出来上がった二人の
最後の美しい時間みたいな感じの回で、
これは、最終回あたりで、ものすごくいい感じの出来事として
片付けられてしまうんじゃないかしら
そんなことすら思う名シーンだったと思うのだが
まぁ、それはそれとして、不倫だよなと感じたりもするのである
そういうレベルの仲ではないというのもまたわかるんだが
そうなんだよ

三条天皇との闘いに苦戦を強いられるという
いかにも平安貴族バトルという展開が、
なんか、妙に新鮮に感じてしまうくらい
このドラマの描く平安時代にはまっていたと衝撃を受けるのだが
ああいう、謀略を使うというか、ああいう感じのことを
久しく見てなかったように思っていたところにやってきたのが
なんというか、懐かしいとすら思うような感じで
大変よかった
一旦、帝のターンみたいな状況だけども、
次週くらいに普通に道長が復帰していて、反撃していくんだろうなと思うと
それはそれで楽しみなのだが、貴族バトルというのの本筋もまた
見たいと思ったりしたのであった

今回は、次女の素行がまずすぎるだろうということが
一番よくないというか、理解できたところであるわけだが、
それはそれとして、ドラマとして、二人の関係というのが
ちゃんと確かめられたみたいな感じで、
宇治でのあれこれ、その直前のなんとなく、実家に帰っていた紫式部という姿と、
病に倒れていた道長というそれらが、
川で、一緒に流れてしまおうという軽口で
生きていくことを、改めて誓い合うというのが
最高に恋愛ドラマだなと衝撃を受けたわけだが
なんというか、凄いなと感心して、残りの話を楽しみにしていくのでありました

しかし、本妻にバレての何かというのが
来週さらっとさしこまれるのか、はたしてというのも気になってんだが
もう、そういうレベルのドラマではないのかもなとも思ったりするのである

光る君へ  揺らぎ

2024-10-27 20:43:36 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
帝がおかくれして、あれよあれよという感じで、
このあたり、視線を変えると清少納言のように怒りをあらわにすべきと
そういう感じでもあったんだろう、強引な道長のやり方というのと
早くも乖離が見られる、新帝との距離というのが
じわじわきいているようで、なかなか楽しいのでありました
最後、結構衝撃な感じで終わったんだが、
なにかしらの報いを受けるというのは、これを暗示していたのか
まだまだこれからといった感じなのか、
大変楽しみだわ
そして、その報いは、まひろも受けねばなるまいに
割と娘といい感じになってて、なんだかなと思ってしまったのである
いいことなんだけど、なんか、しっくりこんな

さておいて、いよいよ武士の台頭を匂わせるとまではいわないが、
ああいうのがでてくるという時分になったんだなと、改めて感心するわけだが
実際のところ、武辺の貴族というのがいて、地方政務にあたっているうちに
ああなってしまうという感じなのか、
ちょっと前までは、ああいう役を蔵人の頭なり、検非違使なりがやっていたというのが
武装が変わってきたということなのか、
もうちょっと掘ってほしかったかなと思わなくもないのだが
ああいう役柄としては、出来の良い甥っ子が、
なんとかの役で大活躍するときに見られるのか
このあたりは、ちょっと楽しみにしているところである

次週予告で、また、死ぬ死ぬっぽい雰囲気になってたが
流石に早すぎるだろうと高をくくっているけども
気づいたら、もう10月最終週まで終わってて、
あと都合7回だかそこらくらいしかないと思うと
いつ死んでもおかしくないのかと
結構戦慄するのであった、なんだかんだ、というか、
とても面白くていいドラマだと、最後まで楽しませてもらえそうで
わくわくするのである

光る君へ  君を置きて

2024-10-20 20:51:31 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
大きく歴史が動いて、そのはざまにある感情が
八つ裂きになるといっていいのか、ドラスティックなそれが見られて
大変満足でありました
痛みがあらゆるところからやってくる
そんな感じだけど、意にも介さないという風にも見える道長の
堂々とした部分と、弱いとも思える部分
両方が見られて、大変満足でありました
そして、娘の気持ちがまったくわかっていないというか
わかっているふりだけだったという現実も突き付けられたようにも見えるが
ああいうこと、よくあるよなと思ってみたのであった
よかれと思ったのにというのが、
気づくこともなく、自身の願望とすり替わっているんだな
他人事のドラマだとよくわかるが、自分だとわからんやつだな
そう思うと、かつて父親がわかってやっていたのとは
道長のそれは内容が違うのかもしれんな

政治劇としては、粛々と進められただけではあるが、
その推進力は、まさに政治というそれなんだと思うと
大変面白いなと思うのだけど、
その強引さが醍醐味とも思えて、
なんというか、ずぶどろのものだなと、それを求めているとも
見ていて感じるばかりであった

さておき、まひろ側は
いよいよ娘の方で何かしらといった感じで、
それは、冒頭にあった、不義のどうしたとつながるのか
ここから、道長が盤石と思った世で、七転八倒するというか、
まひろ、道長ともに、その贖いを求められる展開になるのかと
これもまた、わくわくなのでありました
藤原の次女が、大変まずい感じで、非常に楽しみである

来週くらいで、いよいよ、清少納言も終わりなのかわからんが
啖呵きるシーンがありそうで、楽しみに待つのであった

光る君へ  とだえぬ絆

2024-10-13 22:18:11 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了していました
かなり尺を割いての弟話で、大変よかった、
大きな物語として、弟の存在はイベントをどうこうするのではなく、
ただただ、姉を支えた、心のどこかに余裕をもたせていた弟であったと
そう思わされて、なんというか、実によい姉弟物語だったなと
人情話として受け入れていたのである
しかし、従五位の下とは、出世したもんだよなと改めて思うばかり
立派に貴族となってたのかと感慨深いというか、
また、それを待っていた「いと」の心持と、あれこれは
大変よかったと思うのである

その弟の死因というか、死があまりに唐突であったし
苦悶のそれであったのが、
同じく死んだ伊周との対比として、むしろあちらの方が安らかに死んでいるなんて
なかなか悲しいものだと思わされたわけだけども、
まひろの一家と、道長周りというものの対比で
逆転ではあるが、まひろ側が悲惨であるというのは
何かの因縁を描いていたのか、わからんが、切なく感じたのである

さておき、結局道長は賢子のことは知らぬままといった感じだが
これはひょっとするとミスリードで、とうの昔に知っていたとか
そんなことになったりしないかしらと思うけども
それだと、あまりにも興味がなさすぎるかと
物語の落としどころというか、面白さというのの匙加減が難しいなと感じるのである
とはいえ、父上の実に素の受け答えというか、
あれに伴う一連の不審が大変よろしく、嘘のつけないというか、
もう、なんかあったら、すぐわかる人なんだなと
それをまた、まひろが、しっかりと言いつけておきますなんて言うあたりも含めて
あり得ない感じの会話なんだろうけど、大変面白いなと感じ入ったのである
このドラマの、こういうところが凄く好きだ
細やかな嘘というか、面白さがよいわ

結局、道長も人の親で、あれこれとなっている姿の面白さもあるし、
それがまた、物語と現実をごっちゃにしているという
結構現代でもよく見るそれになってしまっているのもまた
いとをかしといった具合で、冷めてみているまひろの姿もよいし
関係性が輻輳しているように見えて
とても好きだなと思うばかりであった

ともかく、今回はあまりに悲しい別れというのが大きなものを〆たけども
静かに、道長体制の地ならしが始まったという予感もあり
帝もさっさと片付きそうな感じが
不穏でまた、大変楽しそうであるなと思うのであった

光る君へ  まぶしき闇

2024-10-06 20:47:24 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
前触れもなく道長が、父親そっくりになってきたのが
衝撃的というか、本当、ああいう感じまで含めてそっくりだな
大政治家といっていいのだろう、藤原道長が見られそうで
大変楽しみである

さて、伊周がどうなるかと思ったら、あんな感じかと
こっちもまた唐突に呪詛返しが決まった感じになってしまっていて
精神になにかをきたしたというやつだったんだろうなと
現代にも割とありそうなそれだと、また、呪いの正体がわかったというか見えたような
そんな気分である、呪詛というのは結局メンタル攻撃による
精神疾患のあれこれなわけだなと腑に落ちてしまうんだが
いやいや、本当にそうなのかとも思ったりなんだったりである

のっけは、清少納言とバトル開始かと思いきや
案外いい感じからの、やっぱり敵情視察みたいな感じで
気が抜けないのは確かというか、しっかり爪痕を残していった感じだが
あの後、伊周と会って、こりゃあかんという感じになって
さらに、東宮問題でどうなってしまうか
こちらも目が離せないと思うばかりである
別に、東宮なれなくても殺されたりしないと思うんだが
それでは納得しないというか、いや、坊主にさせられたら死んだも同じだから
やっぱり悲しみ、そして、まひろを恨むんだろうか
毒舌化したまひろを見たかった気がするけど、本作ではそうならなそうで
ちょっと残念ではある、まぁ、そもそも清少納言側から紫式部をどうしたとは
出てない気がするから、これでいいのか

和泉式部もさらっと参戦してきて、
しかも、いきなり魅惑魔法でもかけたみたいになってるのが
天才的すぎるだろうと衝撃的だったんだが、
いわゆる高級サロンというやつは、あんな感じなのかしらと
ぼけらったと観ながら、すげーなーと素人感嘆を見舞うばかりでありました
そして、道長の妾も本妻も、それぞれが躍動するかのように蠢いていて
なんというか、いかにも平安時代という感じが
大変楽しいと思ったのでありました
次回もまた楽しみだが、どこに向かっていくんだろう、この物語わ

終幕後の紀行の方で、呪詛の証拠が披露されてたけど
さらっと、平安時代のああいうものがでてくるというあたり
京都という土地のすごみというか、何か本当すげぇなと
感心させられたのでありました、呪詛も考古学の前にはただの展示物というのが
グロテスクというでもないが、凄いことだな

光る君へ  波紋

2024-09-29 21:11:56 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
割とおとなしいというか、凄く期待してた清少納言とのシーンが
まさかの引きのシーンとは、
あんなの予告詐欺じゃんとか思ってしまったわけだけども
そこに至るまでも、それなりに楽しめたのでよいとするのである

結局、本妻にどのように伝わっているのか、
娘に帝の寵愛をもたらした女だから仕方ないといった感じなのかと
中国の宮廷ドラマだったら、生きてられない経歴だよなと思ってしまうのだが
そのあたり、日本の宮中というか、女性闘争は割と柔らかい方なのかと
思ったりしてしまうのである

しかし、さらっと伊周が大出世してて、なんかすぐに退場すると思ってたら
随分立派なものじゃないかと思ったりするところ
この頃には、道長一等というか、それ以外はさしたるものでなしと
そんな感じかしらと思っていたけど、まぁ、
もとをただせば同族なわけだからいいのか、
このあたりの加減がよくわからんのだが、立派なものだよなと思うのである
むしろ、何をしたらあんなに出世できるのか
呪いかけてるだけじゃんと思ってしまうのが
ドラマの惜しいところというか、仕方ないかもしれん話しであった

まひろの実家の方は、
娘が残念がるのもよくわかるくらいの狂態だったわけだが、
久しぶりに実家に帰ってという身分だと
あんな感じも、わからんでもないかなと現代人的に見てしまうのである
とはいえ、娘との確執は埋めようもないくらいになってるように思うが
大丈夫なのかしらね

源氏物語もとてつもなく立派な装丁になって、
作家冥利につきるところであろうと思うのだが
明るくなった中宮様が、割とぐいぐいいくようになって
なんかいい感じに見えるところ
清少納言がどういうかが、もう、楽しみで仕方ない
早く来週が見たいと思うばかりである

光る君へ  待ち望まれた日

2024-09-22 21:30:29 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了していました
何もかもが上手くいきすぎて、望月となったと
そんな回にも見られたんだが
そのせいでか、しょーもないことから、不倫疑惑が本妻にばれるという
ろくでもない展開になったと
週刊誌みたいな感じで見てしまったんだが
もうちょっと高尚であっただろうか、あるいは
平安時代はだいたいあんな感じというだけだろうかしら

中宮の懐妊から子を産むまでというのが
ダイジェストでなかなか大変だったなと見て思ったわけだが
あれこそが、紫式部の大きな仕事の一つであった
紫式部日記のそれだろうと思うと、それをわずか一話で終わらせたというのは
ちょっともったいないとも思わなくもないわけだが、
あの乱痴気騒ぎとってしまいたくなるような、
産まれるまでの呪詛祈祷の数々と、
産まれた後の乱交騒ぎのあれこれと、まぁ見どころが多すぎて
面白くて仕方なかった

結局のところ、まひろがなんか口説かれているところを見て
道長的に、それは俺のだからやめとけよと
悪い彼氏的なムーブしたせいで、本妻にばれたとかいう
ろくでもない展開だったように思ってしまったわけだけど
次週以降も楽しみが増えすぎていて、大変よいと思うばかりである

それはそうとして、中宮のまひろ依存が大分甚だしくなっていて
すっかり青も着るし、生き生きしてきた中宮の指南役というか
もはや、占い師みたいなポジションになってるのが
衝撃的なわけだけども、案外世の中、平安時代から今にいたるまで
さほど変わらないものかと、メンターという言葉を覚えたりしたのでありました

まだまだ色々と続くということのようだけど
紫式部という人においては、おおよそ終わったのではないかと
勝手に思ってしまっているわけだが、
ここから藤原道長という人の終盤を見せていくのか
そこに、まひろという女の影が、資料にはうつらないものとして
オリジナルで描かれていくのかが楽しみなわけだが
とりあえず、宮中であの感じは、やばすぎるだろうと思いつつ
清少納言との絡みもどうなるか、楽しみが増えていくばかりでありましたとさ

しかし、伊周なかなか死なないな

光る君へ  中宮の涙

2024-09-15 22:28:00 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
なんと形容したものか、こてこての恋愛ドラマというのを間近に見ている作家先生を見る
そういう感じの、輻輳した第三者視点で見る感じで
大変面白くてよかったと思うばかりであった

とりあえずは、奈良行きの果てしない旅の壮絶さがなかなかで
烏帽子が脱げちゃったのはちょっとまずいんじゃないのと思いつつも
どう見ていても「ファイト一発」のそれにしかみえないやりとりが
実に素晴らしく、でも、あのシーンをあそこまでクローズアップする必要があったのかと
疑問がなくもないわけだが、ともあれ
一行の大変な旅というのがよくよくわかって凄く面白かったのである
また、何気に経塚となるそれの原形といっていいのか
経筒の錆びる前の姿というのが見えたというのが
ちょっと興奮ポイントだったんだが、なかなか凄いものだなと改めて感動するのである
あれが掘り返されて、今じゃ重文や国宝になってるとか
罰当たりとか、あれこれあるんだが
ともかく凄いことだなとまじまじ見入ってしまったのであった

伊周の悪だくみがそのまま、敗死みたいな感じになるかと
ひやひやしながら見ていたけども
ある意味で兄貴思いの弟の活躍で難を逃れて
さりとて、その恨みの深さは消えないという暗黒面が強調されていて
これもまた、行く末が楽しみでならないのである

一方といっていいのか、宮中方面も大変楽しくて
すっかり源氏物語にはまってしまっている帝と中宮が
頻繁に作者へ直接、続きの展開を聞くとか
それは読者としてずるすぎないかと思うところも
まぁえらい人だからなぁ、うらやましいなぁと
なんか違う価値観で見てしまっていたんだが
大変楽しそうで何よりであった

それでありながら、唐突にラブ波動が高まる展開に度肝を抜かれて
いきなり、うすら涙を浮かべて「お慕い申しております」は
ちょっと破壊力が高すぎるだろうと、あの瞬間のあの間と各人の表情が
なんと形容すべきか、見事すぎて本当
素晴らしいものをみたと感動したのであった
感情がないまぜになる、なんて文章表現があるがそれだ
ああいう感じなんだなとたたきつけられたみたいで大変よかった

その後の展開も、なんというか、美しく書いてるけど
なかなかエロい展開だよなと思ったりしつつ
それをよかったと思っている親と不倫相手と
ああそういや、不義の子についてとか結構あれこれ攻めてたなと
思い出したというか、もう、いっぱいありすぎて
あのサイドも大変面白いなと改めて思い知らされた回でありました

いよいよ本妻にもバレるというか
どういう展開となっていくか、楽しみでならんのである

光る君へ  目覚め

2024-09-08 21:01:59 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
物凄い端的だけど、交渉とは、政治とは、というものを見せた
そんな風に思えた、坊主とのやりとりと結果でありました

結局燃やした事件は坊主の手によるのかどうか、
そのあたりはいまいちよくわからなかったんだが
とりあえず、御所近くにずらずらやってくるという
ある種のデモ行進みたいなそれだけど、完全に武力想定、威力偵察だと意味が変わるのか
ともかく、脅迫というものを実際武力で行使する
それに対して、それが何か?という感じで懐柔でもないけど、
話し合おうといった感じにも見える対話を行ったわけだが
道長がある意味押し切られた、詰めが甘い政治であったと
そんな風にも見えるやりとりで、このドラマとしてこの後どれくらい触れるかわからんが、
前回の平の何某の伊勢の守就任に続いて、坊主の台頭を許すそれになったんだろうかと
歴史的に非常に興味深い内容だったと思うのである
しかし、大河ドラマを見れば見るほど、坊主の恐ろしさがよくわかるな

それはそれとして、
源氏物語の宮中浸透がじわじわ進んでいるようで、
あの当時のトレンディドラマ的なものだよなという見せ方にも見えるわけだが
非常に面白くて、いわゆるドラマとして主人公の活躍を見ているという
単純でわかりやすい面白さがあって、とてもよかった
そうかと思うと、それをきっかけにして
中宮との距離がしっかりと詰まってきていて、
さらには、その指南役みたいなポジションに座りつつあるというのが
物凄くよく見える形で示されて、
雨の曲水の宴については、かつての平安ポロやってた時を彷彿とさせるそれで、
そこをあえて中宮に見せていたというのが
なんというか、うかつすぎるだろう男どもと思いつつも、
男はかわいいといってしまえる、年増となったまひろのそれがさく裂したようにも見えて
また、バーのママっぽい感じもありつつで
大変面白かったのでありました

あとは、弟が唐突に出世したり
まひろ界隈としてはいい感じだけど、
公卿が次々と屋敷が燃えるというかわいそうな感じも続いていて
その悲惨さが、落ち込む男どもの顔しか見えないので
滑稽話しのようにしか見えないが、凄い酷いというか、大変なことだったんだろうなと思ったりしつつ

いよいよ、伊周がなにやらするようで
来週がとても楽しみである

光る君へ  式部誕生

2024-09-01 21:23:21 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
しれっとセリフでタイトルコールとまではいわないけども
「光る君」が出てきて、なんとなし盛り上がったと思ったのだが
個人的には、中宮様と距離を実にうまく詰めた感じがして
ドラマとして面白い展開だと、わくわくしたのである
実際どうだったのかとか、そういうのはよくわからんところだが、
結構アレンジして、いわゆるドラマにしてあると感じたけど
それが面白いのでよいという展開だと思うのだ

とりあえずこの頃の宮中とはというのを端的に見せるための回でもあったのか、
夜中の様子とか、なかなかコミカルでよかったし、
冒頭から、女房たちが役に立たないという理由の説明もしっかりしてて、
そういう風俗というか、人間模様がそのまま源氏物語になってんだろうと
未読なのが悔やまれるというか、もはや、教養が足りないというレベルだけども
補完できてよかったと思うのである
さておき、確かに物書く環境じゃないわなと思いつつも、
そのばたばたが肥しになる面もあるんだろうと、素人判断してしまうんだが
流石に書けないものは書けないというのもわからんでもない話し
実際は、いじめられて出社拒否だったとかどっかで聞いたんだが
ドラマとしては、こういう消化としたのかと感心したのである

さておき、道長が結構危ない橋を渡っているというか、
なんか、常に賭けでどうにかしようとしてないかと思うようなところなんだが、
それがクライマックスの僧兵に効くのか効かないのか、
この頃から、南都は怖いなぁと、むしろ、この頃の南都が怖いのかと
思いなおしたりしながら、平家に焼かれるまでの道筋を思うのであった
さらっと大切なこともやってたが、
やがて武力を持つものがというくだりは、まさにその通りになって
源平時代へと続いていくんだなと、平安時代後期なんていう不思議なところの立ち位置というか
歴史を見ているようで、久しぶりにものすごく大河ドラマだと感じ入ったのでありました

とりあえず、帝と中宮様の仲もなんかうまいこととりもてそうだし、
名前も立派になったまひろ大活躍じゃんと、
今日だけみたら、凄くよい感じで、
かつ、逃げ戻った実家にすでに自分の居場所がないという切なさもあいまって、
いや、娘と分かれてそれでいいのかと思わなくもないが、
まぁそれはそれとして、しばらくは宮中のあれこれに気をもむ展開っぽく
楽しみである

光る君へ  誰がために書く

2024-08-25 21:08:19 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
とうとう、晴明が死んでしまった
このドラマ、割とナレーションで人を片付けがちだったけど
流石に大御所晴明といったところか、プロジェクションマッピングみたいなのに包まれて
星になったというのは、相当にかっこよくてよかった
占星術師とは異なるとは思うが、星読みであることは確かだろう最期がかっこいい

副題がわかりやすい感じで、
まぁ、書いた、書こうと思ったということ
それそのものを肯定しているという、大作家のきざしが見えるという
わかりやすいお話だなと、それはそれとして大変楽しんだのだが
もう、それを一気に吹き飛ばすといっていいのか、
終幕間際の「そなたが女でよかった」という父上の言葉、
そしてそれを受けたまひろの表情
これだけで、この回、あるいは、ここに至るすべての物語が救われたみたいな感じが
凄いよくて感動してしまった
自分のために書いたとしても、つまりはそれがすべてを肯定した
あれほど、男であったならばというカウンターになっているのが
本当にもう感動的すぎてすごいなと、しみじみかみしめたのであった

と、そんなラストシーンに持ってかれてしまったので
序盤の印象が薄くなってしまったんだが、
割といい感じで、伊周が図に乗ってきてて、それと決別をはっきりさせる困った弟と、
なんだかんだうまいことやってる、実資とか諸々が
いかにも平安貴族のそれこれという感じで楽しかったところ
こう見ていくと、現代人ぽいというか、慾がさしてないように描かれている道長が
非常に奇妙というか、変わった貴族なんだよなと
改めて思い知ったりするわけだが、これはまぁ、ドラマのそれというものだろう

さておき、うまいこと帝のお眼鏡にかかった感じで、
一見すべて綺麗におさまったかのように、
まひろが召し出されて、道長の奥さんも喜んでというのが
今後、どのようなドロドロ展開を呼ぶのか、その前日譚というか、
前菜のようにしか見えないのは、このドラマにだいぶ鍛えられたということか
ともかく楽しみだと思うばかりである
なんだかんだ、かつての属人でもある、染衛門とうまくやっていきと
来週はとりあえず悶着ありそうだけども
楽しみが続く、先週も思ったけど、いよいよ新章といった感じが楽しみでありました

次回よ早く、そう願いつつである

光る君へ  月の下で

2024-08-18 20:43:25 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
まるで物語のはじめのような、そんな印象の一回で
これまでとずいぶん雰囲気の違う回だったと思うのである
これが第一回だったら、ちょっと新しすぎてダメだなとか思ってしまったような
ここまで積み重ねた物語からの、このはじまりというのが
凄い印象的で面白かったと思うのである

大半が、源氏物語への一歩に費やされたわけで、
その間、左大臣が通い詰めるというのはどうなんだと
暇なのか、なんて思わされるまひろサイドからの見え方だけだったが、
序盤にあった通り、あれこれ内裏の方もあり、かつ、道長が帰れないほど働いていてと
このあたりは、ミスリードを誘っているというか、
土御門でもなく、本宅でもなくというところの第三の場所として、まひろに通っていたと
そう思われそうな感じにしているのは、わざとなんだろうか
割と真面目に通ったし、ちゃんと仕事をさせるためだったのもわかるのだが
なかなか不思議な物語になっていたというか
わざと、まひろ側からの、物語っぽいつくりになってたのかとか
難しいことを考えたのであった
それにつけても、娘を抱える道長を見る、はらはらした感じが
まひろと、いとのまなざしが、なんというか、実によかったなと
知らぬは男ばかりなりといった感じがわざとらしく面白かった
そこまで含めても、通い詰めたという事実が、色々と重いな

相変わらず暗いままの、中宮様だったけども、
ひょうたんへの顔写生が見事すぎて、あれは誰を書いたのかしらないが
今まででてきた中で、一番出来が良かったなと
隠れた才能的なものを勝手に感じてしまったんだが、
あれはなんかの伏線になるんだろうか(ならないだろう)

ちょっとイメージ映像が多すぎてというか、
いよいよ、物語が湧き出てきたシーンとか、そこに至るまでの機微とかもあわせて、
完全に売れっ子作家になるデビュー時のそれみたいな描写が
滑稽といっていいのだろう、象徴につぐ象徴演出で面白かった
あのあたりは、もしかしたら、脚本家先生の実体験も混ざっているというか
そういう感じなのか、様々を含めたメタというやつだったのか
なんか、とても浮いているという感じが
むしろ面白くてよかったなと思うばかりでありました

とりあえず、いつから紫式部と名乗るのか、
名乗らないのかもわからないが、源氏物語がどのように連載されていくのか
新しい世界が面白そうと思いつつも、
月を見ながらの告白ともとれるそれが、これまた
あまりにも少女漫画で、とてもよかったなと満足したのである

光る君へ  つながる言の葉

2024-08-04 21:10:54 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
ハイライトといっていいのか、唐突に雨ごいがなされたけども、
晴明退場のためのイベントかと思ってみたわけだが、
最終的にそうではなかったのが衝撃だったのでありまして、
でも、道長の10年は浪費されたんだよなと思ったりするのである
しかし、このドラマにおける晴明の凄さというか便利さというか、
色々好きすぎるキャラクタなんだが、跡目がいないというのは
なかなか悲しいといっていいのか、実際この後、土御門の家とかとなんだかんだと噂で聞いたが
現存しているんであろうかしらと調べてみたら、
諸々あって、血筋としては皇統にも組み入っているそうで、なんというか凄いな…

さて、秘密サロンがすでに開催されていたのかと思ったら
和泉式部お披露目の会みたいな感じで、あれはあれで困った生徒というか
凄いな和泉式部と思わされたりしていたわけだが、人としてはどうだかされど、歌はよいという
まさにそのままになる様子で、大層楽しみであります
なんだかんだ、紫式部が悪いといったという、清少納言への言葉は
彼女が代言したりするんじゃなかろうかと思っているのである
いずれにせよ、ぼちぼちかかわってくるんであろう

今回は、前々から気になってたBGMがいよいよ完全に違和感というか
現代劇で、かつ、あれが飲み会とかBBQとかだったらまったく違和感ないやつを
平安装束の、役者は若いけど、もうそんなに若くない人たちの集まりで流したというのが
チャレンジブルすぎるだろうと思ってしまって、
ちょっと芝居が頭に入ってこないレベルだったんだが、
色々目をつぶって、あの会が何であるかというのは
現代におくとそういう会に相当して、それをBGMで知らせてくれていたと
好意的にというか、自分なりに解釈したんだが、なんとも凄いなと思ったのでありました
最初、iPodで流してんのかと思ったくらい浮いてるし、ちょっと小さめにしてたのが面白かった

平安貴族たちの関係は相変わらずのまま、
道長を中心にしたそれがあり、そこを仇と思う甥っ子連中がおり
でも、甥っ子次男の方はすり寄ってきておりと
大変わかりやすく説明がなされていて、今後の指針となる感じだったわけだが
嫁界隈が結構難しいことになっているようで、
あの状態の正妻の直下にまひろが入るとか、どんな地獄なのかと
楽しみでもあるが、怖い話しだと思うばかりでありましたとさ

絶対勘づくシーンとか入れてくるな
むしろそれを待ってる節すらあるわ

光る君へ  母として

2024-07-28 21:07:34 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
さらさらっと、イベントがこなされた感じで、
もっと旦那様はクローズアップされると思ってたのに、
死に際は見せず、使者のいう通り、元気な姿だけを残してというのが
なんともつらい感じでありました、凄いいいキャラだったな
代わりにならんというか、別枠だけど、父上が帰ってきたので
まずまず、あの家のドタバタは続きそうで楽しみであるのだが

内裏というよりも、道長の家内がなかなか不穏な様子で、
正妻とそのほか、そして家というものが、
だんだんと重みが増してきたというべきなのか、
名家であるがゆえのその迫力みたいなのが正妻にがっつりついてきたのが
非常に面白いところでありました
なんだかんだ、道長はまだ、その道筋においてはぼっちゃんなのではと思わされるというか、
まひろの父上に仕事をやろうとか、わきが甘いではないけども、
なんとも抜けたことをしようと画策するあたりが、甘いと感じるのである
まぁ、実際は、もっとひどいというか、知らずの内にまひろが懐中に入るという
とんでもない展開が、今から楽しみで仕方ないわけなんだが

もう出てこないかと思った清少納言が最後なのか、
あるいは、もうちょっと出てくるかわからんけども、
キリっとして、そして、定子のことをただただ想う女として出てきたのがよかった
その点については、はっきりとしていて、まひろがしょーもない論説を付け加えようものなら
殺すくらいの勢いで否定してきたのが実によかった
そうだ、そういう文章なんだあれは、禁忌というか、触れてはならぬ情熱のそれなんだろう
冒頭四季の部分しか読んでないから、どれほどその愛が語られてるかしらんのだが
そう思わされたのでありました

そして、予想外に、姉上も身まかられてしまって、
これもまた、個人的には残念というか、もっと活躍を見たかったと思ったんだが
史実でこのあたりの退場ならば仕方なく、道長の独り立ちが
否応なく進められていく世の流れが見えたように思う
なんだかんだ、結局母として、帝を息子として愛せなかったのではないか
そういう憐憫を抱えたまま、解消できぬままに死んでしまったのが
凄く切ない話しだと思ったというか、
これまでの流れも含めて、すごくいい「母」という境地における後悔と人生が
静かに語られているようで、とてもよかった
帝に愛されることもなく、父親の傀儡として生き、
子との愛情がお互いあったのに通い合わなかったという
とても悲しいお話だったけども、あまりに見事で、素晴らしい物語になってたと
絶賛して見終えたのである

さておき、まひろがいよいよ文壇デビューのようで楽しみだ

光る君へ  一帝二后

2024-07-21 21:17:51 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
今回は割と静かだったというか、先週あれこれイベント起こりすぎだろうと
思ってしまったんだが、静かそうに見えて、
その印象のまま、定子様が身まかられるという展開で、
また、藤原の争いが始まるんだなと思わされて
なかなか楽しかったのである
まぁ、それはそれとして、道長が倒れたりとか、あれこれあったわけだが
まひろ周りだけ幸せそうな印象で続くけど、
子の親が誰であるかを知りつつもとかわいがる姿というのが
ある種の残酷さをもって見られて、
そして、来週あたり死にそうだなという予告を見て、
なんというドラマだと、ため息をつきながら見入ってしまうのであった

結局、世のために娘が入内したという話しが
既定路線というよりも、まことに信じられているといった感じなわけだが
実際はさておき、それくらいの求心力が左大臣にあって、
そもそも、右大臣他が役に立たないという言が正しいというか
そういうことだったと考えると、なるほどなと思う展開で
非常に面白いところ
さらに、それが一種神秘儀式的なものに象徴されるというのが
平安時代の面白さよなと感心してしまった
要所要所で悪いことしかしてない、晴明とか見ているとつくづくそう思うのであった
あれはれでいいんだが、実に物語的ではあるな

定子周りの、落ち着いているが根深く宮中に残る怨嗟もさることながら、
彰子の茫洋とした感じが、えもいわれぬ魅力を放っているように
見ようによっては見えるというのも面白いところで
実際どうなのか、あの道長の子なのだから、賢いのか
そのあたりはよくわからんのだが、ともかく、一条帝がどうなるやらが
知らないだけに楽しみで仕方ないのである
悲しさのあまり、愛してしまうという展開なのかどうか、
しかし、あの一族の愛を知らない感じが
実にいいなと、貴族の物語としても秀逸すぎると
思わされるばかりなのであった

とりあえず来週あたりから、いよいよ、源氏物語に着手しそうな雰囲気がいいなと
楽しみは増すばかりであるが、とりあえず、佐々木蔵之介退場に備えたいと
思うばかりである、いいキャラだわ本当にもう