西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか 著:エマニュエル・トッド
随分難しい本を読んでしまった
フランスの学者による、地政学の本という紹介でも当てていると思うのだが、
西洋社会と呼ぶ、ヨーロッパとアメリカがすでに敗北の道を進んでいて、
ロシアや中国といった大国に勝てないという内容でありました
ヨーロッパの衰退はなんとなしわからんでもないなと思っていたのだが、
この本によるところでは、アメリカの衰退も尋常ではないようで、
考えてみると、いや、この本で指摘されていることを読むにつれ
なるほどと思うようなことばかりで、これはまずいと
そこに与しながら、飛び地のようになっている、日本、韓国、台湾といった国が
中国をはじめとして、いずれかの大国に飲み込まれてしまうというのは
避けられないような気がしてしまうほどでありました
プロテスタンティズムの衰退という、
アジア人である自分にはピンとこない部分が焦点になっていて、
その宗教的な哲学、倫理といったものが、
どんどんと欠落あるいは、失われていくということによって、
世界からの尊敬を集めなくなってしまったアメリカやヨーロッパというものが、
世界の覇権を失っていくというお話なわけで、
この道程が30年ほどの間で起きてきたさまざなことに象徴されているというのだが、
近代史の本としても非常に面白かった
特に、ロシアというか、ソ連の崩壊というイベントが
アメリカとヨーロッパという西洋の勝利と錯覚してしまっているのが問題の始まりというのが
なるほどとうなるところで、
あれは、ロシアがただ自壊しただけで、それも、旧態依然としていたそれが
一度壊れて立て直して今に至る、だんだんと状況は改善され、
国として再構築が成功している、それも、プーチンという指導者の下にてというところが
様々なデータで示されているのが興味深く、
これもまた、本当に正しいのか、この人がペシミストすぎるだけじゃないかとも
思ったりしてしまうのだが、実際のところ、
今のロシアという国がどうなっているか、情報が少なすぎてわからないし
さほど興味を持ってないのだから、のほほんとしたまま、滅びていく国に生きているのではという
恐怖がのぼってくる体験となる読書でありました
近々、ドイツとロシアの間で諸々の解決が行われ、
ウクライナは敗戦するわけだが、そのウクライナと呼ぶものが、
ある種の内戦とでもいうような状況で、もともとウクライナにいた中産階級が
すべてロシアに取り込まれて、あとは過激な下層民ばかりになっているというのが
本当かどうかわからないけども、衝撃的だと思うのである
そうだとすれば、あの戦争に何を見ていたのか、見せようとしていた西洋やアメリカの思惑に
まんまと騙されていて、ちゃんと見えていた、現在となっては親ロシアといえるような国々の台頭を
赦してしまっているというのが、なんともはや、
負けに巻き込まれるのだけはご免こうむりたいが、それももはや無理な話しかと
暗たんたる気持ちになったのだが、
まぁ、興味深い本だったと思ってメモを置く
随分難しい本を読んでしまった
フランスの学者による、地政学の本という紹介でも当てていると思うのだが、
西洋社会と呼ぶ、ヨーロッパとアメリカがすでに敗北の道を進んでいて、
ロシアや中国といった大国に勝てないという内容でありました
ヨーロッパの衰退はなんとなしわからんでもないなと思っていたのだが、
この本によるところでは、アメリカの衰退も尋常ではないようで、
考えてみると、いや、この本で指摘されていることを読むにつれ
なるほどと思うようなことばかりで、これはまずいと
そこに与しながら、飛び地のようになっている、日本、韓国、台湾といった国が
中国をはじめとして、いずれかの大国に飲み込まれてしまうというのは
避けられないような気がしてしまうほどでありました
プロテスタンティズムの衰退という、
アジア人である自分にはピンとこない部分が焦点になっていて、
その宗教的な哲学、倫理といったものが、
どんどんと欠落あるいは、失われていくということによって、
世界からの尊敬を集めなくなってしまったアメリカやヨーロッパというものが、
世界の覇権を失っていくというお話なわけで、
この道程が30年ほどの間で起きてきたさまざなことに象徴されているというのだが、
近代史の本としても非常に面白かった
特に、ロシアというか、ソ連の崩壊というイベントが
アメリカとヨーロッパという西洋の勝利と錯覚してしまっているのが問題の始まりというのが
なるほどとうなるところで、
あれは、ロシアがただ自壊しただけで、それも、旧態依然としていたそれが
一度壊れて立て直して今に至る、だんだんと状況は改善され、
国として再構築が成功している、それも、プーチンという指導者の下にてというところが
様々なデータで示されているのが興味深く、
これもまた、本当に正しいのか、この人がペシミストすぎるだけじゃないかとも
思ったりしてしまうのだが、実際のところ、
今のロシアという国がどうなっているか、情報が少なすぎてわからないし
さほど興味を持ってないのだから、のほほんとしたまま、滅びていく国に生きているのではという
恐怖がのぼってくる体験となる読書でありました
近々、ドイツとロシアの間で諸々の解決が行われ、
ウクライナは敗戦するわけだが、そのウクライナと呼ぶものが、
ある種の内戦とでもいうような状況で、もともとウクライナにいた中産階級が
すべてロシアに取り込まれて、あとは過激な下層民ばかりになっているというのが
本当かどうかわからないけども、衝撃的だと思うのである
そうだとすれば、あの戦争に何を見ていたのか、見せようとしていた西洋やアメリカの思惑に
まんまと騙されていて、ちゃんと見えていた、現在となっては親ロシアといえるような国々の台頭を
赦してしまっているというのが、なんともはや、
負けに巻き込まれるのだけはご免こうむりたいが、それももはや無理な話しかと
暗たんたる気持ちになったのだが、
まぁ、興味深い本だったと思ってメモを置く