CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

アサギマダラ

2021-12-07 22:00:11 | 昆虫学


なんとなし、今年の夏というか秋頃に撮ったので
自慢でもないが、報告がてらあげておくのであります
撮影は京都舞鶴なので、地元の会がしっかりと報告等されていると思われるため
学術的なことはまったく書くつもりはないのですが、
ここ数年、おっかけまわしているチョウチョウであります

アサギマダラ
という名前なのでありますが、
浅葱色にマダラ模様の体色をもってるからと思われるが
ともかく美しい蝶でありまして、
さらに魅力をあげるのが、長距離移動する種であるという特性であります

話によれば1500kmくらい移動するとか言われているそうで、
北海道から沖縄、果ては台湾高雄のあたりまで行くらしいと聞いて
素敵すぎるだろうと感激したものでありました
もともと、大学で昆虫に関することを少々かじっていたものの、
その中でも、蝶類研究という魔窟については、
近寄りがたいというか、ある種別のジャンルという認識がありまして
標本採集のためにうん百万使うとか、そういうコレクター性やら、
投機性に近い魔力を持つカテゴリという感じ
どうも敬遠していたのでありますが、実物を見るとやはりよいというか
その魔力に魅せられてしまうのでありました
恐ろしい、これの標本とか集めだしたら、大変なことになってしまう

と、なんとなし調べてみたら、世の中便利なもので
ヤフオクで1頭だいたい300円くらいで売られているというのも衝撃的
あの可憐な蝶を300円のために採集している人もいるのかと思うと
なんとも悲しくなってしまったんだが、こうやって、値打ちがつくというのも
仕方ないことかと、サボテン買ったりしてる身分としては
なんともいえない気分になるのでありました、
でも標本は死んでしまってるからなぁ、
いや、でも、あの美しさをとどめているという意味においては、
ものすごくエゴにまみれているが、正しい保存、あるいは保管なのかと
深淵を臨む哲学にすいこまれそうになるのである

余談はさておき、おそろしく美しい蝶なのでありまして、
京都駅近くでも見られたり、季節になれば、フジバカマさえ植えておけば
どこにでも現れるお手軽さもいいなと思ったりするんだが、
来年もまた会えればと思うのでありました

せみしぐれ

2007-07-25 08:22:17 | 昆虫学
夏がやってまいりました

今年は梅雨明けとあわせたように
近所でセミの第一声を聞いて、うわぁ
そんな具合であります
電車は空いてきたし、空は青いし、雲は白いし
夏であります

昨年よりも二週間ほど遅く観測となったのでありますが
あまり気温があがってきてないのか
雨が多すぎたのか、あるいは少なすぎたのか
もう、そういったことを調べる気力すら失った
若々しさのないわたしでありますが
セミの声聞いてるだけで、夏休み気分を思い出せて
ステキよねとしみじみ感動するのであります

誰かに何があろうとも
季節だけはちゃんとめぐってくんだから
たいしたもんだなとつくづく思ったりしつつ

けだるく過ごしていくのでありましたとさ
そういえば、セミとまったく関係ありませんが
亜鉛摂取を心がけたら
やはり抜け毛が減ったように思うので
セミの話題と一緒にメモっておく次第であります
人間なんでも試してみるものだと
つくづく思うのだが
微量要素たらなすぎる自分の健康状態も不安であります

夏バテしませぬように

Gの生態

2006-10-25 08:59:15 | 昆虫学
Gこと、ゴキブリが先日
部屋の中を疾走しており驚いたのでありました

すわっ!!
思わず口をついて出る声というか
日本人は驚いたとき、スムースに上記のように
吼えるのであるわと思ったのでありますが
ともかく、私が大事に食べ続けていた
ラスクの袋の中に奴はいきなり現れた
いや、いつの間に入り込んだんだお前
まさか、俺、食べてないだろうな
かなりの錯乱をしつつ、相変わらず気持ちの悪いフォルムと動きだと
せつせつ思いつつ、乱闘開始

相変わらずのスピードで逃げる奴
しかし、寒さがそろそろ身にしみるでもないが
油断してるとすぐ風邪引きそうなこのごろ
そのおかげで、早いといいながらも見失うほどではない
見つけた以上、殺す他無し
見敵必殺の心構えであります
しかし、手ごろなスリッパや新聞紙が見つからず
古式ゆかしい、ティッシュで握りつぶすという方法を選択したのだが

私も老いた

かつて、昆虫野郎と罵られて生きていたとは思えないほど
すっかり臆病になっておりました、だってキモいのだもの
衰えた体捌きで、正直、まっすぐこちらに向かってこられたら
豚のような悲鳴を上げて倒れるだろうという
自分の情けなさを頭に描きつつも
じっと対面、奴は影になったところに逃げ隠れた
チャンスだ、しかし、体が思うように動かない
嫌がってる、怖がってる、たかだかゴキブリごときに

じっくり、ここでかつてを思い出すように
ゴキブリの観察をしてみることにした
チャバネ種の四齢幼虫と見た、あと二回は脱皮する余地がありそうだ
ますますいけない、ガキの頃に殺しておかないと
増える一方かもしれない、っつうかこんなガキが歩いてるってことは
既に数百匹が俺の部屋の中に・・・
いらぬことまで想像を働かせてしまうが
ともかくガキなのに全然、微塵も可愛らしさを見出せない
独特のフォルムと触覚の動きにだんだん殺意を高めて
いよいよである

ティッシュを奴の前面のほうからゆっくり
そして展開させて、包みこむような壁をこさえる
ぴくり、奴が少したじろいだ
しかしこの距離なら奴は動かない
駆け引きが重要だ、こちらの攻撃が十分の距離になるまで
そして奴が様子を見てからだを止めている時分の間に殺る

一瞬、時を止めたように感ぜられた
えいや、口だけはそう動いて言葉は追いつかないままで
右腕を眼にも留まらぬ速さで伸ばす
ティッシュの壁をそのL字のまま、手をその形にして追い詰める
しかし指先だけは間違いなく、ティッシュごしに
奴をえぐるように、突き殺すように、全体重をのしかかえて
チョッピングライトよろしく打ち下ろす、いや、衝きおろす

ぎゅあ、手ごたえあり
しかし次の瞬間に驚愕する、包み込んだはずの
ティッシュの間から奴が這い出てこようとしている
畜生っ、なんだ貴様、黙って死んでろっ
焦りながら、指を動かすが、ティッシュからずれて直に触れた
うほあっ!!キモっ!!!
どたん、しりもちついて後ずさりしてしまうが
ゴキブリは飛び上がったかのように打ち上げられ、そのまま墜落
そしてひっくり返ってぐるぐる回転している
その尻からは、確かに手ごたえの通りの致命傷
内臓がはみ出ているのが見える、勝った

わたわたわたわたわた
そんな具合で、ただただその場で回転し続けるゴキブリ
断末魔というのか、死に損なったからだで
暴れまわる、しかしその場から逃れることはない
完勝だ、思ってティッシュの包んで殺そうとするが
ゆっくりと近づけたそれに、わしわし、つかまったと思うと
上ってきやがったっ!!!なんだてめぇ、内臓はみ出させてまで
まだそんな反抗するのかっ
驚きのあまり叩きつけてしまうが
まだ生きている、というか元気だ
すげぇ、なんという生命力、なんという頑丈さ

わしわし・・・わし・・・
やがて動きが止まった
しかし経験上知っている、ティッシュを近づけると
また凄い勢いでこいつ動きだすんだよ、わかってる
少し心を落ち着けようと(落ち着けてばっかりだな)
またじっと見つめてみる、内臓はみ出ている哀れな生き物
しかし、こんなに生きようと必死な生物を
かつて見たことがあるだろうか、凄い
生にしがみつく姿には感動を覚える
俺はこいつほど、必死に生きているだろうか
などなど、社会人とは思えないようなおろかなことを
ゴキブリごときに想起させられていたのでありますが

やがて、長生きさせておくのもかわいそうだと気づき
ぎゅぅ、とティッシュで叩き潰しました
ちなみにティッシュは最初から最後まで一枚だけです
それ以上使うのは、プライドが許さなかったのだよ
意味のわからないこだわりを胸に
戦いの終わりを感じたのでありました

ちなみに、本当圧殺につぐ圧殺を必要とするため
包み込んでから、花山薫並に握り、ひたすら握り、
そして何度かばこばこにぶん殴った後、トイレに流すという
念の入れようで昇天していただきました

まだ、四齢程度だったからよかったが
あれが成虫だったら、さらに壮大な戦いになっていただろうと
危機感を覚えつつ、この、自分が生きていくだけでもしんどい
食料事情の俺の部屋に、こいつナニしにいたんだろうかと
ちょっと考えてしまったりしつつ
無駄死にだな、なんてつぶやいたりして
この世を儚んで生きていくのでありました

しかし、Gの生命力は本当に凄いな
見習わなくてはなりません
と、思ったという報告を書き綴っておきます、めもめも

蚊対策

2006-08-02 08:39:33 | 昆虫学
対策でもないけども
我慢自慢であります

つまるところ、蚊にくわれるという夏の風物詩も
かゆいかゆいと、欲望のままにかきむしってはならない
これは、かきむしるという行為が
古来より伝わる「かいちゃダメ」に反するだけでなく
一哺乳類ヒト科動物が、蚊ごとき虫けらに屈した瞬間、
その己の弱さをさらし上げた所業にほかならぬ

と、まぁ、いきまいて言うわけでありますが
早い話、蚊にくわれた部分は本当、かいちゃダメ
それなのであります
かくいう、昨日、油断したばっかりに
蚊に貴重な血液を盗み取られる惨事に遭遇したのでありますが
ここで、バチーンと一発、たたき殺してからさて
己に残った、己の返り血を臨みつつ
いかがしたものかと勘案、とりあえず冷たい水で洗い流して
あとは放置、ひたすら放置

さて、ここからがほぼ観察日記となってしまうのでありますが
蚊にくわれた痕というのは、かいてしまうと
意外と小さくまとまるように思われます
というか、あのぷっくりした部分の形質が変形というか
変化するように思われる
証拠でもないが、一度くわれたまま、かかずにおいてみましょう
すごい勢いで膨れるが、やがてそれはしぼんでいくのであります
他人で試したことがないのでわかりませんが
一般成人男子(注:やや酒飲み過ぎ)であります
わたくしの場合で1時間でかまれ痕が消失
かゆみもなくなるのであります

もっとも、かゆみの消失はもっと早い段階でやってきて
食われてから3分後くらいから、かゆみが強まってくるが
ここで、かつての週刊モーニング掲載ムーさん(当時)にて
報告されていた、痛みを感覚的にずらすという作戦
これをかゆみにおいて行うわけであります

かゆい部分がある
それを知覚する
だがさわらずに、そのかゆみが無いものだと思う
あるいは、かゆいのが常の状態だと信じる(意識によるレベル操作)
体が順応してやがて、かゆみが妙な熱に代わる(注:実体験)
しばらく観察を続けておりますと
もったりと膨れ上がってきて、かいた時よりも大きくなるのですが
ここをじっと我慢、一定時間を過ぎるとかゆみもおさまってきて
しかも、一度かかないままですごすと
なんか皮膚がでこぼこというか、ぶくぶくして
ちょっと触ると傷になりそうな恐怖心からかこうという
気持ちが萎える(心理的抑制)
少しすると、おそらくは体内の抗体反応により
そのかまれ痕自体が消失する
ほとんど何も残らない

と、まぁ、そんなわけであります
最終的には人間の我慢という忍耐力の問題になるのですが
かいてしまうと、おそらくそれだけで
その場所に毒液が蔓延するとか、そこに隔離されるため
その部分のかゆみが増すと思われます
ここは触らずに全身に毒をまわすことで
効果を薄め、無視してしまえば、あっという間に直るのでありました
小一時間で直るんだから、こりゃやるしかねぇと
他人に勧めてみるのでありますが
誰も耐えられないっちゅうか、寄るなマゾといった
いわれのない中傷を浴びたりするのでありまして
なかなかうまくいかないのだが

ともあれ、蚊が出現したときのもっとも適切な対処は
殺す
無視する
冷やす
にあると思われたのであります
冷やすも比較的効果的なんだが、あれは一時的な延命をするだけで
結局、温まって毒を血液が分散させないかぎり
解決しないのでおすすめではないですと

もう、科学的根拠とかそういうものは
一切合財無視して、己との戦いという状態まで
この攻防をたたき上げて生きていくのが
男スタイルとか、そういう言葉でごまかしつつ

暑いとどうかしてる大人が増えるので
よい子は気をつけようというお話

セミ来襲

2006-07-13 08:30:13 | 昆虫学
今年もきました
とうとう聞いたぜ三日前くらいだけど

そんなわけで、セミの鳴き声を聞きました
夏ですね、夏だわ、夏だがね

そんなわけでありますが
わたくしすっかり耳が腐ってしまったのか
それが何セミだったのか
全然わかんなかったのでありますが
なんだろう、クマとアブラではなかったと
思ったんだが、1番早いのってどれになるんだ?
チッチゼミ?(それは遅い)

と、一人でうきうきの夏であります
全国でぎゃんぎゃん時雨れる日がすぐそこまで来たのですね
だんだん空も夏ぽくなってきて
梅雨あけすぐそこなこのごろでありましたとさって
なんかボケなさい私

ハチ飛び交う日々

2006-06-02 08:45:03 | 昆虫学
えー、本来ならモーニングの話をするところですが
本気で何が書いてあったか覚えていない
(注:二日酔い)
ので、今日は見送って久しぶりに昆虫の話題でも

というわけで、誰に言い訳しているか
わからないようなテンションでありますが
最近、時節柄といいますかハチが増えてきております
6月上旬ということで、今年は雨が多いせいで
ひょっとしたら巣の数は少ないかもしれないねと
検討はずれな予報をしてしまうのでありますが
先日、電車をハチが襲って止めたとかいう話を聞いて
むしろハチがかわいそうだと
思ったり思わなかったりであります

事件の全容をさっぱりしりませんが
数からすると、また、時期からみても
分封ではないのかしらねと思ったのだが
あまりいじめないで、また
巣を撤去とかやめて欲しいと個人的に思うのですが
刺されて死ぬ人が出るかと思うと
ゆーちょーなこと言ってられませんというのもせつせつ

さ、全然盛り上がりにかけるお話でありますが
最近、ホットというか自分の中で
とてもすばらしいと思ったことがありまして

クマバチは航空力学的に飛べない

という事実があるのだそうであります
航空力学てなんだという話から始まるのですが
どうも、どうやったら飛ぶことができるか
飛行について研究している学問の様子
読んで字の如くであります
この力学、つまるところ物理法則にしたがって
クマバチの容積および翅面積などを計算したところ
物理的に飛べない、重力を振り切れないとなるんだそうで

だが、クマバチは実際飛んでいる、なぜだ

そういう議論になったとき
飛べると信じているから飛ぶのだ
という、昔父から飛行機が飛ぶ理由を聞いたのと同じことを
思うのでありました
実際そうなのかもしれません
我々はまた一つこうやって学ぶのです
やろうと思えばできるんだ

だんだん話はおろか、全てが傾いてきた感じでありますが
会社の朝礼とかで使うのに小ネタとしてどうかしらと
書きとめておくだけ書きとめておくのであります
クマバチは、お腹が大きすぎるので腹部分をうまくつまむと
刺されることなくつかむことができると
かつて先生にならいましたが
そのつかむまでが途方もない勇気に彩られていると
先生は教えてくれなかったのでありました

なんだこの日記わ

都会のミツバチ

2006-04-19 08:50:42 | 昆虫学
どうということでもない話題でありますが
久しぶりに昆虫関係を

仕事場の近くに畑がありまして
どうも収穫をしなかった、十字花科の野菜が
凄い勢いで抽苔したらしく、一面菜の花畑ぽくなっております

まぁ、綺麗ねぇなんて言いながら見てみると
案の定というか、まぁ、都会では
彼らも苦労しているのでありましょう
けっこうな数の飛ぶ虫がいくつか
じっくりと近づいて見て
ハナアブ関係が大量だなと
刺されないとわかった瞬間に捕まえてみようとか
奇怪な行動をしてしまったわけですが(注:仕事中)
そこに混じって
ラブリーな顔つきの同じようなカラーリングの虫が

ああ、ミツバチではないか
それも、日本ミツバチ、アピスヤポニカ(注:うろ覚えなので気にしないこと)

かわいらしい、ステキ、ステキだわ
興奮のあまりハナアブなんて三下は早々に捨てて
その一生懸命な働きっぷりを観察
改めて、昆虫による花粉媒介は重要なのだと
その動きから悟った次第であります

まぁ、ミツバチの何がラブリーかというと
ハナアブと比べたら一目瞭然
目の大きさと配置が抜群にかわいい顔つきになっております
なんだ、ハナアブは所詮アブなのであります
じっくりとみたら、ハエの親戚なのだ、かわいくない
毛が生えた顔も、ぺたぺた壁にひっつく口吻(口のことね)も、
対になった翅も、なにもかもがかわいくない
というかハエっぽい、嫌い(酷い)

ところが、ミツバチときたらどうだ
愛くるしい顔、明らかにアリに近い顔つき
顔の毛も首(注:胸部)の毛も
ふっさー、という具合で愛くるしいことこの上ない
圧倒的に、生物として、また、成形に格差がある
次元が違う、いやん、ステキミツバチ

そんな具合で、ほうほうとうなずきながら
一人で見ておったわけでありますが
あの首や顔に、ぺっとりというか
ふっさりと花粉をくっつけて、黄色くなってる姿のかわいらしさと
尻をふりふりしながら、頭だけ花の中につっこんで
懸命にミツを吸う愛くるしさは異常であります
まぁ、その愛くるしさとともに
花粉媒介をしているのだと思うと、彼ら、いやさ
彼女達は立派だなぁと思ったりなんだったり

しかし、日本種のミツバチということで
養蜂関係のではなく、自生している分だとなんとなく
推測できるのでありますが(西洋ミツバチが養蜂の主であります)
行動範囲がだいたい2km、遠くても3kmまでのはず
となると、この田舎臭さが残るとはいえ
鉄筋コンクリートに囲まれた街中で
いったいどこに巣食っているんだろうかと素朴な疑問であります

昔、名古屋城に上った時、天守近くの屋根に
凄い大量のミツバチがたかっており
間違いなく城に巣を作ってんだなと思ったのでありますが
この会社近くの奴も、お寺さんとか、お城とか
重要文化財めいたところに住んでいるんだろうかと
お城づとめ?とか
いらんこと考えたりしつつ

刺されない程度にめでているのでありました
しかし、本当、かわいらしさが異常だわ
アシナガバチもそろそろ見たいと思うのであります

死んだふり虫

2006-03-14 08:55:46 | 昆虫学
Yahooニュースにちらりと掲載されておりましたが
先般、動物生態学会で、死んだふりをする虫が
長生きするとかいう論文が発表されたそうであります

内容見てみると、まぁ個体選別して
死んだふりしたがりと
そうでもないほうとに分けて
天敵と一緒にして、どっちの生存確率が高いかという
そんな実験だったそうで
実験頭数を見たら、15分間を14回とか
おまえそれ、卒論にもならねぇ実験じゃね?と
個人的に思ったのですがどうなのかしら

もっともこの実験のキモは、実験そのものよりも
多分個体選抜に十代かけて、気の遠くなるような選抜試験を
行いまくったのかしらとちょっとだけ思いましたが
それもなんだかよくわかりません
なんとなく複合要因で、その選抜方法により
別の要因が検出されてんじゃねぇかと
だんだん疑い出したらきりがないのでありますが

とまれ、その結果を見てますと
どうやら死んだふりするほうが長生きするそうで
それも一理というか、かなりありそうな話だなと思うところ
わたくしも、生態学研究のはしくれの先端あたりで
へらへらしていただけありまして(注:別に偉くない)
そのなんといいますか、昆虫の生態については
プログラム理論とか言う(注:俺命名)
ステキなことを思い出してしまいます

奴らは、神経球と呼ばれる脳みそのかわりにある
神経の束が、まぁ、脳みそのかわりをしておるのでありますが
そこから一定の指令が出てそれを行動にうつすと
そういう単純な行き様をしております
プログラム理論というのは、ある反応を目の前にすると
その時に走らせないといけないプログラムを
もう何があってもひとつのスイッチで行うという
優れているのかそうでもないのか
判りやすく言うと、格闘ゲームの必殺技みたいなもので
波動拳出そうとしたら、誤って昇竜拳が出たみたいな(注:違う)
そういうものであります

一定のスイッチみたいなものが
どういう基準でやってくるのかわかりゃしないんですが
わたくしが扱っていた虫は確かに
その虫とよく似た何かを見つけると間合いをはかって捕獲捕食と
そんな具合だったのですが、そいつら、死骸でも
脱皮ガラでも無作為にその行動をおこしておりました
とか、なんだ

結局何が言いたかったか全然わかんなくなりましたが
とりあえず、実験の際、捕食する側の何かと
天敵方で、どれだけが動いている相手に興味を持つ回路を持つか
そんなことを調べたらいいんじゃない?(注:何度も言うが偉くない)
と上からの物言いを覚えたのでありましたとさ
いけませんね
今回のボケどころが、昇竜拳のあたりということがまた
しょっぱいね

せつせつ

かぶとむし

2006-02-01 09:00:42 | 昆虫学
久方ぶりに昆虫の話であります

さて、実は先日ちょっと東京へと出かけることがありまして
ふらふらと都会の空気にあてられてきたのでありますが
そこで、立ち寄ったホームセンターにて
見たこともねぇような、カブトムシの幼虫が販売中
なんだこれわと、思わず見入ってしまったのであります

海外産のカブトムシが輸入解禁になったと
憂えるべき事態になったのはあったのですが
実際それを見るのは初めてではないかしら
最近、若年性痴呆ぎみなので
記憶に乏しいのですが、テレビの向こうでしか見られなかった
ステキ生き物がまた、目の前に、ああ

9500円

えええええぇぇぇぇぇええええぇぇぇぇぇっ
幼虫に、たかだか虫の幼虫に・・・・
喫驚とはこのこと、驚くのは
意外と種類が多くて4000円台でも販売されており
一瞬、それが手ごろな値段なのかと感じ入ってしまったのですが
いかん、だまされてる、騙されてるよ俺
気を取り直して、しみじみ、動いていない虫を見つめていたのであります
しかし、そのしみじみほのぼの加減で
ふと、棚の下段を見てみると

国産カブトムシ幼虫 200円(次の夏には成虫になります)

・・・・・・・。
しかも、手書きのポップかよ
値段の差に、切なくなって思わず買いそうになってしまったので
ありますが、いかん、これも罠だ
というか巧妙だな最近のホームセンターわ(違う)

と、バカなことを思ったり感じたりしながら
私は東京を歩いていたのでありました
次回、東京のちょっといいお店でも紹介します

NHK大自然スペシャル 幻のオウゴンオニクワガタを求めて

2006-01-06 08:44:45 | 昆虫学
やっぱりNHKはすげぇっ!

声高々に吼えてしまうくらい
ステキすぎた番組
NHK大自然スペシャルを昨夜見ました

マレーシアの熱帯雨林で、幻のオウゴンオニクワガタという
よくわからない昆虫を探すというドキュメントでもないが
まぁ、ともかくステキな番組でありましたが
本当、世界には、というか東南アジアには
すげぇ生き物がいるもんだと
感心してしまいました

図鑑の上でだけ、誰でも(注:男子は)知っている
コノハムシだとか、カレハカマキリだとか
一生で1度くらいは生きているのを見てみたい
ステキな昆虫をあれこれと紹介
本当、コノハムシに関しては感激通り超えて
涙流すか思うほどでありました
凄いよね、背中を丸めて落ち葉みたくなるんやな
なんだあの擬態、すごい、凄すぎる

カレハカマキリとかもかっこよくて
もう、それだけでお腹いっぱいとか
でっかい蝶はやっぱすげぇなと感心していたら

来たよ、昆虫大戦争

甲虫類の熱い戦い
本当もう、熱いだとか燃えるだとかそんなレベルじゃねぇ
凄い面白いの、もう、見たことも聞いたこともないような
かっこよすぎるクワガタムシで相撲をさせるの
すげぇ、やりてぇっ、生でガリガリ言うところ聞きたいっ!

鼻血出るか思うほど興奮で見守り
やっぱコーカサスは強いんだなと
以前、トリビアでやってたカブトムシ戦争の
何百倍という面白さを感じておりました
シカだとか、ニホンツノだとか、もう
なんかわけわかんねぇけど
あんなかっこいいフォルム作る神ってのは
凄いな
多分、昆虫造形専門の神がいるんだろうな
でなくては、あんなセンスのよいものを作った奴が
ナマコのデザインしてるわけがねぇ(ナマコに失礼だ)

ノコギリクワガタについては
日本だろうと外国だろうと、やっぱかっこよくて
ヒラタクワガタになれば、どことなく
愛嬌があるというのは共通だと認識し
ほうほうとほっこり楽しめたとさ

で、肝心のオウゴンオニクワガタも見つかり
これもまた凄かった
生では撮影されたことがあまりないとされておりましたが
ひょっとしたらやらせかもと、いやらしいことを考えつつ
それでしたって、メスを守る生態についてとか
面白いところがあった
凄い、すばらしい
世の中には、まだまだ、得体の知れない甲虫がいるんだろうなと
改めて感激しつつ
この番組を見ていたという、寒い夜に熱いひとときでありました

カメムシ

2005-11-15 09:03:20 | 昆虫学
油断していたら
蓮の実を見るよりも
サブイボが出るような
恐ろしい光景を目にすることがあります

秋口、冬を控えたこの時期

冬眠場所をもとめたカメムシの大群が
ああ、家の壁紙の剥がれかけた裏側にみっちり

・・・・・。
そんな気持ちの悪い経験をしつつ
人間は大きくなっていくのだなぁと
しみじみ思いつつ、なんにせよ細かい虫が
大量に高密度で存在することは
人間にとって恐ろしいものだと身をもって知ったというお話
先日は、うちに済みついているハエトリグモが
こともあろうに大量のガキを孕んだ様子で
なんか、ほこりみたいなもんが壁にくっついているなと
近づいてみたらあらびっくり
糸にまもられた、数十匹のクモの子が
つついたら、それこそ散らした大騒ぎになって
ステキ

違う、ステキ違うよ俺

そう思ったりなんだったりしつつ
虫飼ってる男はモテないんだと最近聞いて
さみしい冬であります

襲撃~スズメバチの恐るべき生態~

2005-10-25 08:39:44 | 昆虫学
副題が少し違う気がしますが
そんなような内容で、日曜日の深夜に
NHKで放送されておりました
ドキュメンタリー番組昭和58年収録だったかの
ステキプログラム

なんたって、うちの先生出てましたからね
若ぇのなんのってあーた

とかなんとか
思ったりしつつ、やっぱNHKはいい仕事するなぁと
つくづく感心したのであります
さて、題目の通りスズメバチ、特にオオスズメバチに関する
生態研究というか、実態を報告みたいな内容で
当時助教授だった先生が、もう
獅子奮迅の働きというか、ビビって逃げるNHK職員らしき
リポーターを尻目に、オオスズメバチの巣へと近づき
撮影しまくるしまくる、すげぇ
そして浴びせ掛けられる毒液の数々
先生てば目に入るとしびれるような痛みがありますとか
いや、報告してるまに逃げて、先生逃げてっ!

画面のこちらから思わず応援してしまいましたが
この番組、確か6年か7年前にも再放送されておりました
おそらく、それくらいの周期でスズメバチが
都市圏を脅かしているんだろうなと思うのですが、
実際のところ、昨今増えているのは
この凶悪かつ恐怖の昆虫オオスズメバチではなく
都市近郊に進出をはじめたコガタスズメバチおよび
キイロスズメバチなので、もうひとつ
役に立たないとまでは言わないけども、生態がちょち違う
そんな具合でしたが

この番組のもっともコアなところは
巣箱ひとつ分のミツバチが虐殺される様が見られるという
多分、今後こんな撮影されることねぇだろうなという
恐怖映像であります
わずか数匹のオオスズメバチが、ミツバチの箱を攻撃し
その間、ナレーションほぼ無しで、なんというか
時代色豊かな(古臭い)おどろおどろしい音楽で
首チョンパされるミツバチが延々と放映されるという
これ、誰に向けてつくった恐怖映画なんだろうといった内容

オオスズメバチの強靭な顎と
戦闘能力をこれでもかと撮影しえたすばらしい映像だと思います
ステキ、ステキすぎる、そして怖すぎる
寄るな、お願いだから

と、まぁ、そんな具合で、俺はこれを見て
スズメバチのことを考えたのか
先生のことを考えたのかわからんけども
非常に面白かったのであります
多分、また、7年くらいしたら再放送すると思われるので
そのときに、みんな見てくだちぃとか思ったりするこのごろ

番組終盤で司会の人が言ってましたが
スズメバチに遭遇したら威嚇されている内に
ゆっくり、姿勢を低くしてそこから立ち去ること
これが重要だと思われました
実際のところ、威嚇に気づかないうちに刺されたりするんだが
それは運が無かったということにして

皆様、気をつけてお過ごしください

くもにっき

2005-09-29 08:35:32 | 昆虫学
わがやにハエトリグモが、すみついて
もう3ねんになります

もっとまえからすんでいたのかもしれませんが
せんじつさいかいしたところ
おやゆびくらいの大きさにせいちょうしていて
せんりつしました

ちいさいほうがかわいいのは
すべてにきょうつうすることだなとおもいつつ
きかいなうごきと
するどすぎるすぴーどで
かべからかべへとつたっていくのが
きょうみぶかくもありこわいこのごろです

なにをたべてあんなにおおきくなったのか
それがいちばんのなぞです

セミあれこれ

2005-09-06 08:47:20 | 昆虫学
今年も私のまわりから
セミが姿を消しました
悲しいことですね

という具合でありまして、なんか毎年毎年
その勢力図というか、色々変わってきてるなと
しみじみ思ったんだが、ここ数年
本当クマゼミが増えたと思います
私の生息地域が変わったから
もともとこうなのかとも思うのですが、実際のところ
名古屋でも増えているらしく
アブラゼミが駆除されていくような具合だとか

生存競争、ローカルメイトコンペティションとかいう
例のアレなんだろうかとか
専門用語をちらつかせたくなるこのごろ
ツクツクオーシの声は聞いたけども
わたくし、ヒグラシの声を聞いたことがありません
本当にいるのか?都市伝説じゃないのか?
そういう、東京とかでは当たり前に聞かれているらしい
様々な雑音を私は聞いたことがないなあとか
全然面白くない話だなこれは

個人的にはニィニィゼミが凄く好きなのでありますが
これは初夏の代表品種、あれの抜け殻もあわせて
出会いたいものだと思う夏の終わり
今年も、幾万という命が数週間で散っていきましたね
切ないことです、せつせつ

夏休みの自由研究

2005-08-09 08:42:43 | 昆虫学
そろそろお盆も近づいてきたので
宿題の足音が背中に迫っているのが
想像されるこのごろ、最近の子供が
はたして長期休暇だからと喜んでいるのか
少し疑問ではありますが(ほら、週休二日だし)
とりあえず、ヤマのように積まれた宿題に四苦八苦してるのでないかと
思ったり思わなかったり

それはそうとして
夏休みというと、読書感想文と自由研究の
二大テーマというか、巨頭というか、壁が待っております
いや、いるはずだ
私がまだ小学生だったころは
それこそ図書館とかとりあえず涼みにいったり
特に進めたりしなかったんだが
なかなか骨が折れますね、そもそも読書感想文の書き方って
教えてもらえないから、何書いたらいいかわかんないし
なんでもいいとかいって、本当になんでも書くと
なんか叱られるし
子供心なりに、大人はどういうことを思って欲しいのか
何を読んで欲しいのか、リサーチとマーケティングが必要でありましたね

そんなわけで、感想文はまだ、本を読めば書けるので
よしとしておきながらも、自由研究ってのはこれまた困る

自由に、しかも研究て・・・

というわけで、わかりやすく
しかも小学生ならこのくらいでOKだろうという研究テーマがこれ

セミとり

最近の小学生がはたして、セミ取りを本気でやってるのか
狩猟本能を刺激されて、男の勲章とばかりに取り合っているのか
昨今のやたらクマゼミが増えてきた状況で、そんな
価値があるのか、全てが疑問でありますが
自由研究にはうってつけであります
お盆休みにおばあちゃんの家にいくならなおさら
そこで、セミを捕まえてみよう、そして帰ってきてからも
やっぱりセミを捕まえてみよう

そしてそれぞれで捕まえたセミの中身を比べるのだ
例えば、里山では、顔が緑のエピソード2くらいに出てきた
何かみたいなセミがいっぱいでしたよ(注:ミンミンゼミ)とか
街中では、小汚い翅をしたセミばかりでしたよ(注:アブラゼミ)とか
それを事細かに記しておくわけです
さらに表彰というか、高得点を狙いたいと野望にあふれる小学生ならば
それらの捕まえたセミのスケッチを一緒に載せておくといい
構成としては以下のようだ

「セミについての研究」
1.動機
おばあちゃんの家で取ったセミと
自分家で取ったセミの種類が違ったので
どれくらい違うか調べてみました(爆天風に)

2.方法
おばあちゃんの家(愛知県稲沢市)にて
セミを10匹捕まえる
自分家(愛知県名古屋市)にて
セミを10匹捕まえる
その大きさとか種類とかを比べてみます

3.結果
おばあちゃん家の方が、翅が透明の奴が多かったです。
自分家のまわりは、小汚いのばかりで残念でした
10匹捕まえて1匹だけ透明で黒いセミでした
同じ種類のセミでも大きさを調べると違った
(ここで捕まえたセミのイラストと、がんばれるなら
図鑑やネットを使ってそのセミが何セミなのかを調べておくと
もう先生文句言いません)

4.まとめ
住んでいるところによって、種類が違った
また同じ種類でもちょっと大きさが違った
セミでも人間でも住んでいるところで色々変わるんだとわかった
お父さんがなぜぼくより大きいかの理由がわかった


そんな具合であります
小学生にしては、やや高度すぎる気もするんだが
大学生風にカスタマイズするなら
「セミ(半翅目・セミ科)の地域による生態と分布についての考察」
そんな具合であります
さて、そういうところで次回は気が向いたら中学生向きのことも
書きたいねとか適当連ねておきつつ
長いな、おい