CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】アクアマリンの神殿

2019-09-30 22:30:49 | 読書感想文とか読み物レビウー
アクアマリンの神殿  作:海堂 尊

不思議な青春物語でした
冬眠(コールドスリープ)をすることで、
治るはずのなかった病を治せる時代に起きて今を生きている少年の物語
SF要素たっぷりなのだけども、そこはあまり重要ではなく、
いや、実際は、そのコールドスリープによる
人の時間をどう扱うかといった
ちょっと、思考実験めいた内容について
悩んだり、考えたりして、成長を見せる少年を見守る
そんなお話でありました

序盤は青春物語で、冬眠していたために、
世間と馴染むという機会や、方法を知らずにいる少年が
学校での出会いや、ボクシングへの挑戦なんて
面白い出来事を通して、成長していくというお話が進む
だけども、それが充実してきた終点において、
今度は、コールドスリープをめぐる、とても大きな決断を迫られる
人生の選択を思わせる物語に変貌していく

序盤の学園モノがなかなか楽しくて、
まぁ、いずれもSFだからというでもないけど、
ちょっとありえない感じで、漫画っぽいというか、
やや御都合かしらと思わなくもないところなんだが、
学園における覇権争いという、しょーもない話を
結構しっかり考えて、理路整然と描いていくのが滑稽で、
主人公は傍観者だったはずなのに、
最終的には、その強い力に巻き取られてしまうというのが
いかにも、青春物語という感じでよかったのでありました

そこでの出会いが、単純な恋愛みたいなのにならず、
いや、実際はなっていたようにも思うんだが、
そればかりではない、友情や絆といったもの、
学生という時代に共に生きているからこそ育まれるというか
営まれる生活というのが、まばゆくて
にやにや読んだのでありました

大きな選択のほうの話は、まぁ、そうだろうなと思いつつ
それよりは、その部分を含めて、
学園モノとして読むのが一番よいなと
読み終えて、かみ締めている次第である
さっぱりと終わる、よい小説でありました

いだてん  最後の晩餐

2019-09-29 21:39:47 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「いだてん」
視聴完了しました
とうとう、嘉納先生がいなくなってしまった
そのフィナーレというか、嘉納先生スペシャルといった回で
過去の話もあれやこれや、面白く見ることができたのでありました
やっぱり、なんだかんだ、最初の隈取した四三さんが
抱きかかえられるところがいいシーンだな

そのフラッシュバックをなぞるように、
金栗さんも弟子を抱きかかえるという結末をみたりしつつ
さりとて、その先に待ち受ける悲劇が
なんともはやといったところなんだけども
全体的に物悲しい、ロシア文学っぽい感じすらあるというか、
往時を懐かしむ、そんなのばっかりな印象でありました
まぁ、よかったんだが、悲しいね

足元というか、もう、国のほうがぼろぼろで、
嘉納先生も何のために、どうしてオリンピックか
わからないような状況ですら、
大演説では、人の心を動かす見事なそれをやってのけるというのが
本当に夢を語る人の強さなんだろうかしらねと
思わされたのでありました
その後、外交員と話をするときの楽しそうな姿がまた
いい塩梅でありました
それを受けつつの最期というのが、なんとも物悲しいんだが
よい回でありました

さて、しれっと、志ん生も倒れてしまったようで、
次回と、その次くらいは暗い話になるんだろうかなと
思ったりするんだが、あれよあれよとあと三ヶ月くらいだし
暗い話を抜けて、明るく、まーちゃんが大活躍する姿が
早く見たいと思うのでありました

お盆休みに台湾旅行 06 朝、野柳地質公園へ

2019-09-27 20:55:55 | お盆休みに台湾旅行(2019)
清清しい朝が来た、そんなわけで二日目である




ご機嫌な朝食をホテルでとる、
今回のホテル、リラックス2というところだったんだが、これが大当たりで、
部屋も綺麗なんだが、この朝食がかなりレベル高くてよかった
両親はホテルでゆっくり朝食食べてから開始というスタイルなので
この朝食は大変助かったのである
本当は、そこらの店に入って食べたかったんだが、これもまたよしである


さて、台北駅へと移動してバスターミナルから移動開始
タイトルの通り、今回は、というか、今回も野柳へ行くことに
母親がぜひ見てみたいとリクエストを受けていたのでバス旅に
前回と違って平日だったせいか、バスが結構時間かかってしまい
1時間半くらいで到着、結構きつめの時間設定で予定を組んでいたけど
あれこれ考え直したりしつつ、とりあえず公園を目指します


野柳のバス停を下りたところ、いい塩梅で海街である

そして到着、今回、悠遊カードで入場、50元でスムースに入ることができました
本当に便利だなとしみじみ思うところ、もうカードが手放せないな

エントリーのところに並ぶゆるキャラというか、
様々な石の精霊たち、精霊かどうかはわからんが、モチーフになった岩が
あっちこっちにいるはずなのである
さて、ここからは写真供養だけなので、さらっと流して


メインの女王頭(クイーンズヘッド)、相変わらずの混雑っぷりで写真撮るのが大変だった

ヒトデの化石、そこらじゅうに落ちている

謎の岩石、カメノテみたいで美味そう

海難者を救った英雄の像

これが不思議で仕方ないんだが、自然にできたのであろう何か、
丸くお碗状にえぐれるのも不思議だが、そこに違う質の石が乗ってるのが
どっからやってきたんだという感じなのである

そこらじゅうにあるぽっち

あまりの暑さにへばりそうだったけども、監視員さんはかっこいい笠を被っている
頂点部分の通気性がカイゼンされているところがステキである

個人的に気に入った景色
黒い部分と、砂地の部分と地層があったのがなんとなく見てとれるような
どの岩も高さというか、面が揃っている感じが凄くステキである
地球の神秘だわ

と、まぁ、ぐるりと見て回ったんだが、あまりの暑さに年寄りがくたびれだしたので
早々に退散することに、もうちょっと見て回りたかったんだが、さくさくと進めていくのである


野柳は海も綺麗なのでライトアップ展示を一度見たいと考えるのである

とりあえず、さえぎるものがないので、熱中症対策は必須で、
体力のない人は気をつけなくてはならないと思うのでありました

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【ドラマ】小吉の女房

2019-09-26 20:45:25 | ドラマ映画テレビ感想
NHK時代劇であります
特に殺陣があるわけではない、
人情物の時代劇というところなんだが、
気っ風のいい台詞回しがステキなそれで
勝海舟のオヤジ殿が、どんな感じだったのか
いかにもな時代劇ドラマとしてみたわけだけど
非常に面白かったと思える一作でありました

女房であるお信とのかけあいのよさもあるけど、
どたばたとした江戸の貧乏武家の話がよく理解できて
それでいて、窮屈なお役所つとめであったり、
それをうっちゃって、町の顔役やっていたりというのが
面白おかしいというか、江戸のそれこれとしてみて
時代劇の楽しさを思うところながらも、
実際は、昭和の頃、こんなおっさんがおったりした気がすると
そういう懐かしみを覚えるようでもあった
そんなドラマでありました
多分、そういう層を狙ったんじゃなかろうか
あるいは、作り手がそういう年齢の人なんでなかろうかなんて思う

コミカル調だけど、結構しっかりしているというか
そこまで破天荒ではない時代劇だったので、
安心してというか、じっくりと腰をすえてみることができたのが
凄くよかったと思うところでありまして、
こういう、地味だけど、凄くよくできた時代劇というのを
久しく見てなかったと感心しきりだったのでありました

また次の時代劇が楽しめるのかわからんが
NHKのオールジャンル時代劇をやってやるぜという
気概が感じられて、とても好きな枠なのでありました
しみじみよかった

【映画】水滸伝

2019-09-25 20:55:38 | ドラマ映画テレビ感想
えらく古い映画であります
水滸伝というので、非常に楽しみにしてみたんだが
相当に古い香港映画なのか、中国映画なのかもわからんが、
懐かしいクンフー映画であるということだけ
見ていて理解できたそんな塩梅で、
水滸伝とは名ばかり、キャラクタは確かに水滸伝のようだけども、
話の筋とかどうでもよくて、
ただただ、すさまじいカンフーアクションがみられると
そういうたぐいの映画でありました

梁山泊の面々が、高球にそそのかされて、武術大会に出場すると
多分そういう筋書きだったと思うんだが、
そこで、史進やら、武松やら、花和尚やらと
腕っぷしの強いのが何人か選ばれていくのだけども
途中で、首魁の宋江がさらわれてしまい
燕青が助けにいくといった流れなんだが、
まぁ、話なんてのは本当に意味がないというか
そんなわけあるかよという感じで、
その宋江を助けるために獅子奮迅の働きをする燕青が凄いというか
そのカンフーを見せるためだけといっても過言ではない
ただただ、圧倒のアクションシーンが続く映画であった

武術大会のほか、梁山泊にも官軍が迫ってくるんだが
こっちは、黒旋風が大活躍するとか、珍しく呉用先生の策略が当たってるとかで
こてんぱんにのしてしまうわけでありまして、
もしかしたら、どれかが関勝で、呼延灼だったのかもしらんが
さっぱりわからん、こういうときに
わかりやすい武器とか持っているキャラはいいなと
改めて、花和尚やら、鉄牛やらを思うのでありました
もっとも、彼らも斧とか棒とか持ってんだが、
基本的にカンフーなので、斧はちょっとアクションが違うんじゃないかと
思ったりするのだけど、迫力あったからよいのでしょう

そんな感じで、何がということもなく
梁山泊も見事勝利するし、
武術大会も、敵の策略で、宋江を人質にとられたせいで
二人ばかり負けたけど見事にその後盛り返して
最後に、燕青が見事に勝利して、最後に高球と官軍を相手に、
梁山泊の仲間たちが一斉にとっかかるというところで終劇という
何が終わったのかもわからんような
素晴らしい投げっぷりで終了したのでありました

もう、何がということもない
ただただ、すごいアクションがみられたというそれだけで
十分だったという説得力のある内容だったと
思うのであります
このころのカンフー映画は、CG使ってないだけに改めて凄さというか
恐怖すら感じるのである、あんな動きが人間にできるものなんだな

【ドラマ】だから私は推しました

2019-09-24 21:25:33 | ドラマ映画テレビ感想
NHK夜ドラであります
相当面白かったんだが、あんまり見られてなかったらしくて
凄い悔しいというか、少なくとも、自分の周りで見てた人が一人もいない
なんでだよ、すげぇ面白かったのに
と、40超えてんのに独身は暇でよろしいなと
言われてしまう感じだけど、凄い面白かったので
よしとしたい、そんなステキなドラマでありました

脚本が、あの「ごちそうさん」の人だと聞いていたので
物凄い期待してたんだけど、それを軽々と超えてきたというか
凄い面白かったのでありました

まったくドルヲタとしての素養がないので、
ところどころわからない部分もあったのだけども、
評判見ていると、かなりよくできた地下アイドル感だったらしく
小さい箱で、ああやって日銭を稼ぐというか、
アイドルというのも大変だなと思わされている中、
アイドルとはどういうものか、嘘をついて炎上したりとか、
そこに入れあげていた気持ちが、一気に冷めるところとか
そんな機微が凄く丁寧に描かれていて面白かった
女性が、女性のアイドルに入れあげるということが
本当にあるのかわからんのだけども、
推しというものに目覚めていく過程と、それを受け入れていくアイドルの姿というのが
まぁ、なんとも衝撃的で素晴らしいものを見たように思うのでありました

怪しげな仕事に手をだしてまで買い支えるという
トップヲタとしての矜持というか、もう、あれは
生き様というものだから止めようがないんだなとも
思ったりしつつ、瓜田という男も異様ではあるが、
どっかのコメンテーターが言っていた通り、オバハンのほうもやはり
狂っていたのかもしれないねと思わされたり
なんだかんだしていたんだが、
まぁ、そんなことはどうでもよいというか、
ドラマの細かいところがどうしたという話はなく、
なんともいえない熱狂を過ごした
それを描いていたというのがたまらなく面白かったと感じたのでした

サスペンスというか、ミステリとしても
割とわかりやすい落ちながら、構成ともに楽しくて、
正直、出だしはちょっと状況がよくわからんと思っていたのが
だんだんとなでていくに従って、冒頭に繋がるというのは
古典的な見せ方ながら、非常に楽しく
アハ体験的なことはないにしても、納得のつくりに感激したのでありました

あとは、小豆氏となんだかんだ、オバハンが付き合っていったというのが
伏線でもないが、ほとんど描かないのに伝わってきたのもステキで、
ネット上のウォッチャーに教えてもらったんだが、
ラストシーンのスマホでのメッセージやり取りが、
完全に付き合っている二人のやりとりも含まれていたというのもよろしすぎて
オチが綺麗な部分もあわせて、最高に楽しかったといえるドラマでありました
「お前バカなのか」は名セリフだと思う

いい笑顔で終わったというのがまた、
本当にもう、事件がどうだったとかうっちゃって、
凄いよいドラマを見終えた感じで楽しかったのでありました
いいのを見た

お盆休みに台湾旅行 05 夜散策、果物店と西門町

2019-09-23 21:01:51 | お盆休みに台湾旅行(2019)

台北駅のジューススタンド

さて、MRTで台北まで戻り、とりあえず写真のジューススタンドで
口直しでもないが、ちゃんと砂糖の入っているタピオカミルクティを飲もうと
ついでに、パパイヤミルクと一緒に購入、うっかり写真撮るの忘れたんだが
なかなか美味しかったのであります2杯で130元でありました

とりあえず、一旦ホテルに戻り、老いた母は疲れたというので置いておき、
老いた父を連れて西門町のほうへとぶらっと歩きに出てみる
とりあえずは、前回も訪れた水果店(果物屋)を見物


凄まじい数のマンゴー

椰子の実、自宅で食うのか、飲むのかしらんが凄いな

紅毛丹(ランプータン)という南国の食べ物、ライチの仲間らしく毛が生えている
結構高かったので買わなかったんだが、もったいないことをしたのかもしれん

蘋蔢果(ピンパカ)、ピンポンの木の実、食べられるとは知らなかったんだが
こっちは蒸して栗みたいに食べるらしいので買わなくてセーフ

釈迦頭、冬の果物だと勝手に思ってたんだが、どうも夏にばかすか採れるのか、
調べてみたら8月から3月まで、やっぱり冬にかけて採れるらしい

そしてバナナ、結局買わなかったんだけども、この黒いのは食べてみたい気がする
次回こそわと考えるのであった

と、まぁ、ぶらぶら歩いて、果物の数々を見ていただけなんだが
これが非常に楽しく、最終的にはマンゴーを3種類買って帰ったのでありました

3種類のマンゴー、冷やしておいて、翌朝から三日間かけて食べました
どれが美味かったとか、全部美味かったと思うんだが
両親いわく、やっぱり赤いのが美味いとの由、緑のも美味かったんだがなぁ


日本か

西門町に行くすがら、スシローとセブンイレブンを横目にぶらぶら歩き
スタバやら、マクドやらもあるから便利というか新鮮味がない
特に目的もなかったし、まぁ初日だからなということもあって
さらっと西門町を歩いただけで終わり


相変わらず賑わいの続く夜、平日なんだが関係ないのな

そしていつものように、青蛙の店でジュースを買う
ここで、愛玉を買うつもりがうっかり間違えて
青蛙ジュース、つまり、タピオカ的な飲み物を飲んだのでありました
これがまた、凄い甘いのである


私が泊まったのと違うホテルの前にあった張子の虎
ほのぼのしつつ、初日を終えたのであります

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いだてん  前畑がんばれ

2019-09-22 20:36:18 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「いだてん」
視聴完了しました、相当に期待してた回だったせいか、
力を入れて見すぎた感じ、思ったよりおとなしいなとか
感じてしまったのだけども、面白く見届けたのであります

一種異様なオリンピックであったベルリン大会だけども、
そこで燦然と輝く活躍をしたのが、前畑さんだったというのは
なんとなく聞いていたお話でありましたけども、
実際のところは、ふがいない状況で最後の希望だったと
そのプレッシャーの凄まじさは筆舌に尽くしがたいものがあろうと
ドラマ以上に衝撃を受けたのでありました
それにしても、物凄い鍛錬に継ぐ鍛錬だったのだなと
当時の精神論やら、色々考えると
とんでもない苦行を耐えたんだろうと
涙を誘われたのでありました

無事といっていいのか、見事メダルは取れたし
めでたい感じかしらと思いながらも
その輝くものに出会えないまま、闇へと葬られた通訳のお兄ちゃん、
あの暗がりが、また素晴らしかったとも思うのでありました
戦争というべきなのか、悲惨な事件が近づいていると
ひたひた軍靴の音が聞こえるようである

いよいよ嘉納先生も鬼籍が見えてきたようで、
描き方から、戦争最中のごたごたという感じになりそうだが、
まぁ、実際にそういう側面もあったろうなと感じたり、
河野の言い分もひとつあるような、
でも、あれにかけてきた人間からすると
大義名分のため、解りやすいそれをいけにえにするかのようでもあり
なんともやるせない
だけど、そういうものだよな、世の中のすべてのことわと
諦めめいたことも感じたりしたのでありましたとさ
来週は重そうだなぁ

お盆休みに台湾旅行 04 盛園絲瓜小籠湯包

2019-09-20 21:15:31 | お盆休みに台湾旅行(2019)

謎の鳥、台湾の生態系は本当に興味深いのである

さて、まだ暑さの残る日没直後、いそいそと夕飯をもとめて歩いていきます
最寄で夕飯といえば、糸瓜で有名な盛園絲瓜小籠湯包、
以前にも訪れておりましたが、ここは鉄板で外さないと
慣れた感じで訪問した次第


看板が輝く店舗

お店は相変わらずの繁盛っぷりで、予約は要らなかったものの、
しばらく待合になりました
以前は名前書いてもらっていたが、最近は機械が導入されたようで
郵便局の受付票みたいなのを渡されてしばらく待つことに
幸い、さくさくと入れ替えが行われていたようで
無事親子4人で入店できたのでありました

店内を撮影してきたらよかったと
今更ながらに反省しているんですが、
店奥のターンテーブルに陣取って、相席の可能性を説明されて
いざ注文、例によって注文票にいくつ必要か書き込むだけなので
容易に注文できちゃうのがステキ


記入も済んでレシートを貰う、〆て850元也、安すぎる


定番の酸辣湯、そんなに酸っぱくなくておいしいスープである

雪菜筍糸細粉、ビーフン的なものが入ったスープなんだがあっさり美味しかった

看板料理の糸瓜小籠包、これが滅法美味しい、両親ともにこれが一番よかったとの由、
年寄りにはあっさりしているのがよかった様子

ちょっと転がっているけども、海老焼売
海老のもちもち感もいいのだけど、しっかりと肉が詰まった焼売で
凄い食べ応えがあった、美味い

鮮干貝水晶餃、貝柱の入った蒸し餃子、これも肉がたっぷりで食べ応え抜群、
濃厚な貝柱の味がまた素晴らしく、美味い

大餅巻牛肉、こちらも定番、葱ときゅうりを牛肉とパイ生地で巻いたもの
単品だとちょっと味が薄いというか、物足らない感じなので
なんか塗るかつけるかして食べるのがよいと思ったのである
味噌とか塗ってあったら、いいのになぁと名古屋人的に思った一品

と、まぁ、こんな按配でたらふく食べたのでありました
親子4人でおなかいっぱいになって、3000円かかってない計算なんだが
大変満足でありました
お茶はセルフサービスで汲んできて飲むことができてステキ
基本的に店員さんは、サーブしてくれるだけなので
小皿や小籠包用のしょうがなんかは自分で持ってくるのである
わいわいとローカルの人たちにまみれながら
素晴らしい夕飯を終えたのでありました、大変満足である


夜の國家戲劇院、ライトアップするとステキとほうけてみていたんだが
手前に噴水があって、子供が水浴びしていたのが微笑ましかった
夜になっても、まだまだ暑い台北である

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【読書】世にも危険な医療の世界史

2019-09-18 20:44:19 | 読書感想文とか読み物レビウー
世にも危険な医療の世界史  著:リディア ケイン、ネイト ピーダーセン

以前に読んだ、偉人の悲惨な死に様の話によく似た
過去行われてきた、様々な医療行為から、
インチキ医学まで、幅広く取り扱った本でありました

薬物や、治療器具の数々が、当時はよいと思って使っていたけど
今思うと、とんでもないことだったりというのが
まぁ、よくあるアメリカンジョークの医学は進歩してるのさと
そういうやつだと思われるところですが、
その時代に生きてなくてよかったと
心から思える内容なのでありました
もっとも、現在もまた、続いているであろうと考えられる内容なので、
引き続き気をつけないといけないんだが
現代だと、極端なダイエットとか筋トレとかが
それに相応するのかもと思ったりするところ

解りやすいところでは、水銀なんかが、
昔から不思議の物質、霊薬妙薬とされてきたが、
結局のところ毒物であったという話が
様々な物体で知れ渡っていまして、
案外、砒素なんかもその範疇だったというのが衝撃的なところであります
これらを使った医療行為という拷問により、
多くの命が失われてきたかと思うと
人類が、その生命をかけて行ってきた
壮大な実験の積み重ねが歴史でもあると考えられるのであります

ただ、そういうとんでもない思いつきなんかで
あれこれとしていたことが、たまに当たったりするのが
始末に終えないというか、恐ろしいところで、
これが繰り返される限り、新しいトンデモ医療は生まれ続けるし
人は信じてしまうのであろうと
結局、弱ってきて、それしかすがるものがないとなったら
どれでもやってしまうのであろうと
哲学や、心理学に近い分野を考えさせられたのでありました

冗談ぽく書かれていたけども、
案外、偽薬効果で治ったりしていたことも
多々あるんじゃないか、そう思うと、信じ込ませるような
体に特段よくもないが、悪くもないものというのが
重要じゃないかしらと思わされたりしたのでありました

医療行為としての浣腸や嘔吐、瀉血といったことなんかが
恐ろしい、おぞましいと思いつつも
当時の貴族たちがこぞってやっていたという事実に
考えさせられてしまうのでありました
贅沢だからこそできる、よくわからない拷問という
もう、なんだろうね、
今思うと、滑稽というか、神様の意地の悪さでないかと
感じたりもするんだが
どうなんだろうかしら

今も続く、詐欺行為なんかの芽生えのようなものも出てきたりして
非常に面白いが、なんかクセになっていることについて
自分自身の反省もうながしたいと思える内容だったのでした

お盆休みに台湾旅行 03 中正紀念堂

2019-09-17 20:52:14 | お盆休みに台湾旅行(2019)

MRTで移動し、中正紀念堂にやってきました




何年ぶりだろうかという感じだが、
久しぶりに観光っぽくやってきた次第であります
日差しをさえぎるものがないので、ともかく暑くてかなわんのだが、
勇壮な建物の数々には感動を呼び起こされるのであります



とはいえ、暑さに参ってしまいそうだったので、音楽堂の下にある春水堂へ移動
ここで、小休止に甘味をとろうともくろむのであります
入り口にタピオカミルクティーの立てカンバンがお立ちあそばされている


タピオカミルクティー 85元

マンゴーミルクティー 100元

鉄観音茶 70元

濃いウーロン茶(深焙煎) 70元

大根餅  85元

食事も近いというのに、お茶請けが欲しいとのことで大根餅を頼む
これが別段甘いわけでもないのにほどよい感じで、お茶にマッチしたのでありました
鉄観音が思った以上にすっぱいというか、濃厚な味わいで
涼しい店内でまったりと過ごせたのでありました
うっかり、全部無糖で頼んでしまったので、タピオカミルクティーまで無糖で
ちょっと失敗してしまったんだが、それでも美味しくて
春水堂恐るべしでありました
お茶を飲んで小休止も終えて、閉館間際の中正紀念堂に向います


いつもの入り口のおしし

中では、近代アート展なんかもやっていて、なかなか面白かった
いつものように蒋介石にまつわる車やら、なんやらを眺めつつ

屋上に上り銅像を仰ぎ見る
物凄い西日がきつくて、立ってられないほど暑かったんだが
なかなか満足なのでありました
そうこうしている内に閉館時間となり、館から追い出されます
時間は18時過ぎ、いよいよ、メインイベントの降旗式である


颯爽と出てくる衛兵

ざっ、ざっ、ざっと足音揃うのが超かっこいい

広場中央に掲げられている台湾国旗を降ろすのであります


西日がきついのだが、日が沈むのとあわせて、旗も降りてくる

観光客を押しのけて写真とりとり

無事降ろしてたたむ

完了したので退散


と、こんな按配で、以前にも見たけど、なかなかよいイベントだったと
満足したのでありました、両親ともに楽しそうだったので
こういう解りやすいイベントというのは、案内する上で大切だと感じ入った次第
和気藹々と楽しめたので、テンションを保ったまま
今晩のディナーへと繰り出すのであります

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いだてん  民族の祭典

2019-09-16 22:58:15 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「いだてん」
視聴完了していました
いよいよ始まったベルリンオリンピック
その異様さというのが十二分に伝わると
言いたいところだけど、その違和感をまーちゃんが喋りすぎなのが
ちょっと気になったのでありました
まーちゃんがわざわざ指摘しないで
ただ、淡々と映しているだけで
ロスとの差がよくよくわかったんじゃないかとも
思うんだが、まぁいいや
ともかく、凄いことだったんだなと衝撃を受けたのでありました

しかし、案外ベルリンオリンピックってのは
昔のものだったんだなと、今更ながらに知ったわけでありまして
ドイツにおけるナチ党、ヒトラーの専横というのは
結構長い間続いていたわけなんだなと
歴史をちゃんと勉強してこなかった部分を
教えてもらうようであった
当たり前といえば当たり前なんだが、もう二次大戦前夜みたいなイメージだったけど
そんなに切羽詰ってたら、本当にオリンピックなんて
やってられるわけがないよなと
思ったのだけども、実際どうだったんだろうか
日本脱退してたし、きな臭いのはきな臭いよなぁ
ラツール伯がどんな思いでヒトラーに感謝をと言ったのか
考えてみると、辛い現実というか、
事態であったと思うのである

結構異様な状況であった最中、マラソンで金メダルをとるものの
国籍問題があったりとか、結構大変な大会だったんだなと
衝撃を受けてしまったのでありますが、
まぁ、そういった裏側というか、オリンピックそれについては
素晴らしい映像で後世に伝えられていたり、
まぁプロパガンダであったとも指摘していたけど
誰かの心に響くものであったのは間違いなかったんだろうと
この掌握術というべきなのか、
一種異様なそれこれを感じつつ
その中で輝くであろう、前畑頑張れが楽しみで仕方ないのでありました

お盆休みに台湾旅行 02 臺北機廠鐵道博物館

2019-09-13 20:49:08 | お盆休みに台湾旅行(2019)

鉄人
台北駅前にあるいつもの奴であります
流石に夏真っ盛りというところで、日差しのあるところにいると
物凄く暑くてたまらん、名古屋のほうが台湾より暑いだろうと思っていたんだが、
台北もまけず劣らず暑い、それも蒸し暑いのでろくなことない
そんな按配でありました
さて、家族4人ということもあってタクシー使ってとっとと移動、
目指すは、松山近くの臺北機廠鐵道博物館であります


近くにあった謎の建物、多分映画関係の会社かなんかの建物と思われる
タクシーの運ちゃんも、入り口をよく知らなかったようで
妙なところに降ろされてしまったばっかりに少々歩いて無事到着


臺北機廠鐵道博物館
昭和の頃に稼動していた鉄道工場跡であります
日本から予約して無事見ることができたんだが、
解説は台湾語のみのため、さっぱりわからず、ガイドについて
暑い構内をうろうろとしただけなんだが、なかなか珍しいものを見られたのでよかった
ただ、物凄い熱気の中で2時間も知らない言葉を聴き続けるのはくたびれたので、
年寄りには向かないと痛感したのであった


入り口でヘルメットを受け取って、ガイドについて回ります

番犬なのか、日陰でたたずむ大型犬が凛々しい

スタートの工場入場受付から歩いていきます

説明を聞きながら工場内部をあれこれ移動していくんだが
ひとつもわからないので、とりあえず建造物を眺めて
写真を撮るということを繰り返しただけなのであります
弟が鐵っちゃんなので、喜ぶだろうと連れてきたんだが
どうも乗り鐵という別ジャンルだったようで、
あまりピンときていなかったようだが、日本の鉄道好きにも受ける部分があるとの由



入り口近くに展示品を飾ってあるところがあり、その入り口と模型の写真
ここだけは冷房がきいていてステキでありました
このほか、当時の制服とかもあって興味深かった



紫電というのは、どうもディーゼル車を著していると推測したんだが
はたして合ってるかどうかはわからない
ともかく、ディーゼルを使った機関部分を直したりする場所だった様子
この廃工場感がたまらず、廃墟好きにウケそうな場所であった




別の工場では、実際に走っていた電車がいくつもおいてある
青いのは古い台湾鉄道の車両だそうで、よく見ると内部の冷房施設が扇風機である
なんというレトロ感、ステキすぎるだろう
さらに、どっかで見たような車体と思ったら「秋田」の文字があり、
どうやら日本から譲渡された車両も置いてあった様子
これについては、うちの母が乗ったことがあると言っていたので
50年くらい前に現役だった車両なんでなかろうか、
どうも、JR東日本から最近寄贈されたのだそう



このほか、朽ち果てたディーゼル車とか、野ざらしと思しき車体が
あちこちに散在しておりまして、それぞれいい塩梅で朽ちてきているのが
なんというか歴史を感じさせるものでありました
特に車体に草生えてしまっているのとかあって、手入れもままらない現状が透けるのだが、
これはこれで、ひとつのアートっぽいなぁとも感じたのである

ほかにも、電車を直す機械とか、実際にそれを使って作業をしている姿を模した模型とか、
展示が少しずつ充実してきているのだそうで、また整った頃にやってきたいと思うのでありました
残念なことに、社員向けの浴槽というのが工事中で見られなかったんだが
全体的に、まだまだ大量に人間を受け入れられるほど
安全確認ができてなさそうな印象で、これからの場所なんだろうと思いつつ
見学を終えたのでありました、興味ない人にはちょっと長い見学だった

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【読書】ディープすぎるシルクロード中央アジアの旅

2019-09-09 20:59:43 | 読書感想文とか読み物レビウー
ディープすぎるシルクロード中央アジアの旅  著:下川 裕治

この著者のファンという人が何人も回りにいて、
薦められるままに、最新作と思しき今作を読んだのであります
シルクロードを貧乏旅しようと
そういうお話なのでありまして、
もう何十年もバックパッカーをやっている著者の
まだまだこれからも続くんだろうけど、一種集大成めいた内容にも読めて
非常に面白かったのでありました

テーマは三蔵法師の旅路をなぞるとありまして、
シルクロードを辿り経典を求めた旅をトレースする
そういう目標を持っているけども、
現在の国、状況、様々なものが立ちはだかり
その通りには決して辿れない
この旅をしている感じが、ひしひし伝わるのが
非常によいルポだと感じたのでありました
とりたてて政治批判とか、現代世評だとかそういうのではなく、
事実として、中国とウイグルとパキスタンとインドとと
そんな危ない地域を辿りながら、その場所で生きる人たち
そして、そこでかかる経費や、やりとりなんかが
生々しくレポートされていて非常に興味深いのでありました
面白いんだけど、絶対やりたくない旅だわ、
でも、三蔵法師を辿るというのは凄くいいテーマだった

年齢を重ねたせいか、仏教というものに
興味をひかれるようになったという
素朴な感想とともに、どうにかして三蔵法師のそれに近づこうと
唯識に挑んでみたり、でもやはり、理解できないと
途方に暮れながら、その道筋を辿っていくという
物語めいた旅というのがかっこよくて、少々筆に踊らされたと
読んでいて思うのだけども、
心地よく踊らされる感じがステキでありまして
中央アジアを旅するという空気を
文字面から、味わえたように感じたのでありました

しかし、馴れているとはいえ、この旅の凄さ、
また、インドあたりの酷さ、キルギスやウイグルやといった
様々な政治状況下の行き方というのに
なんとも、やるせなさみたいなのも感じるけど
そういうのは関係なく、生きている人たちというたくましさみたいなのが
伝わってくるようでステキだと思うのでありました
著者が凄いなと思うのだが
旅というものへの、憧れというか、大きな夢を見ることができる
一冊であったと感じたのであった

いだてん  226

2019-09-08 21:26:18 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「いだてん」
視聴完了であります
なかなか感動的な内容だったように思うのであります
タイトルの226については、あまり触れなかったようにも思えたが、
いや、やっぱり、実際のところをしっかり描いていたか、
落語パートの通り、このあたりは暗くていけないと
サゲがつけられない感じが、
メタな状況で説明されていたと思うのでありましょう

さて、ラツール伯来日の巻でありましたが、
ここでセイさんを使ったり、なんだかんだ
楽しそうな東京観光でよかったねぇという感じでありました
実際は、相当にあっちこっち連れまわしていたようなので
本当に接待だったんだなぁと感じ入った次第でありますが、
ドラマとしては、非常に腹を割っていいお話しになったと
そういう具合に仕上がっておりました、
実際はどんな按配だったのか、
さっぱりわからんが、本当に嘉納治五郎という偉人は
素晴らしい仕事をしたのは間違いないんだろうなと
思えたのであります

まぁ、ちょっとあけすけというか、
子供オリンピックだったりは
やりすぎというか、ファンタジーだなと感じてしまったのだけども、
あれはやっぱり、その前段、226の余波を見せないための
それだったんだろうかしらとも思えた次第
結局、226をどのように決着したか
そのあたりを政治記者の田畑氏をおっかけてるのに
全然描かないというのがある意味凄いなと
このドラマの主軸を見たように思うのでありました
歴史ドラマだけど、政治ドラマではないのだというか、
なんだろうかね

それはさておき、金栗さん家のお話も
ほのぼのとよろしいところで、
あの奇妙な家族構成は
本当に面白いところだなと、一人も血が繋がっていない
不思議な親子夫婦のお話で、ほろりともらったのであります
ああいうのがいい、ああいうのが落語っぽくてよいなぁと
思ったりしつつ
さて、来週を楽しみにするのでありました
前畑はいつ活躍するんだ