CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

人生を変えるアタマの引き出しの増やし方

2012-12-31 11:41:44 | 読書感想文とか読み物レビウー
人生を変えるアタマの引き出しの増やし方  著:佐藤けんいち

今年の読みおさめがこれか…
そんな風に思ってしまったりするのが情けないですが、
奇しくもこの本によって、来年以降の読書ライフを
見直そうというきっかけになったとも
思ったり思わなかったりのところ
雑学というのか、いろいろとしゃべるときの話題について
広く浅く知る方法と、そのよいところを
あれこれ書き綴った本でありました

人としゃべるにせよ、仕事をするにせよ、
専門性を高めるだけでなく、
別話題によったシナジーを期待せよ

そんな感じで、いろいろと説明あるいは、
実例が書かれるというスタイルの本でありました
なるほどなぁと思ったりするものの、
ものすごく啓蒙されて、やらねばと思うほど
私も若くないなどと思っていたところ、
作中に、そもそも、そういったノウハウ系というか、
こういう自己啓発系の本は、20歳代、遅くても
30歳代前半で卒業しといたほうがよかろうもんと、
そんなことが書かれていてショックでありました
そうか、こんなところでも年齢によって区別されるか(偏見)

そんなわけで、来年以降はもそっと違うアプローチもしないとねと
心新たにしたわけでありますが、
内容にあった、いろいろなことに目を配るということと、
何か、専門以外で打ち込むことなんかをしっかりやって、
インプットとアウトプットを繰り返すことで、
しっかり脳みそに定着っせようぜといった内容で、
あれ、これって、言われなくても昨今の暇人は
みんなやってんじゃね?と、
まさにこのブログでありますとやらの効能について
思わされたりしたのでありましたとさ

最終的には、手ごろな趣味として、
突然とも思われるタイミングで、料理がよいよと、
それは本当に、この本を書いているときの
著者のマイブームだったんじゃないか、
ある意味実践している内容と読み解いたらよかったんだろうか、
などと深くというか、学びながら思ったりしたのであります
料理をする人は、成功した人に多いみたいな
そんなことも書いてあったわけですけども、
ここは、逆裏対偶をしっかり見極めようねと
自分をいさめたりしながら読んだところ
面白いからいいけどねと、思ったりなんだったりしながら

とりあえず、いらぬ知識を増やして、
それをすぐに展開できるような覚え方というか
データベースめいたなにかを、頭の中に構築して、
自然に検索できるようにしておきたいですねと
それができたら苦労しない的なことを思ったりしつつも
できる範囲からやることの大切さとか、
全部覚えられないんだから、ひたすら情報に溺れておいたら、
いくつかは覚えていられるんだぜという、
なるほどなぁという話まで
楽しんで読んだというお話であります

満天の星と青い空

2012-12-30 16:21:18 | 読書感想文とか読み物レビウー
満天の星と青い空  作:西森 博之

年齢的にといっていいのかわかりませんが、
あの「今日から俺は!」の作者が小説を書いたと聞いたら
読まないわけにはいかないなんて、
飛びついたようにミーハーな気分で読んだのであります
初小説とのことでしたが、いつものあの感じというか、
少年向けのそれとして読んだような
そんな気分で終えたのであります

内容は、荒唐無稽なSFという感じでありまして、
文明の主幹である鉄がなくなるなんていう珍事から、
人間の根幹というか、なんか、そういったところを描いたというか、
よくある、氏の漫画の正義感が描かれた
素敵小説でありました
衝撃的というでもなかったですが、少年向けと勝手に思ったものの
悪党が死んだりするあたり、なかなかシビアというか
まぁ、そういうものかとも思わされたりするものの
ともあれ、あの正義感と世界観が
文章でするりするりと書き綴られております

正直なところ、氏の小説だと思って、
ああこのシーンは、ああやって描かれるんだろうなと、
まるで手に取るようにして、キャラクタの描写が
眼に浮かんでは消えていくというあたり、
読んでいて、違和感がなかったものの
初見というか、知らない人からすると
えらく読みにくいそれだったんではないかというか
ちょっとライトにすぎる小説だと
思ったり思わなかったりもするところでありました

いつもの軽妙なギャグが、文章だとああいう表現になるのかと
絵面を思い出して笑ったりしていたわけですが、
そうでないと、理解が難解だと感じたりもしつつ
やっぱり漫画家として、今後もストーリー作ってほしいなぁと
身もふたもない感想を書いてしまうのであります

ただ、描かれているというか、描こうとしたメッセージは
非常に強烈というか、はっきりとしていて、
それは別段悪いと思わないというか、
むしろ好ましいそれでありましたが、なんだろうか、
いかんせん、軽妙に描こうとするあたりと、
深淵でもないけど、うすら暗い悪党の部分のメリハリが
漫画の時みたいにうまくきいておらず、
どっちつかずというでもないけど、
テンションの置き所が難しく感じてしまい、
陰惨なシーンがキツいと感じたりしてしまったのは
悲しいところであります
そして、氏の真骨頂といっていいのか、
カタルシスというか、その正義が達成される部分というのが、
ラスト近くに用意されているんだけども
そこが、もう一つすかっとしない感じだったのも残念
ただ、その残念をひっぱりながら、最終的な
大団円という部分は見事というか、ああこれだ、
この読後感がいつものあれだとか
なんだかんだ満足してしまうというのは素敵体験でありました

と、そんなわけで、読んでつまらないわけではないが
もう少し若い人向けのそれだよなと
当たり前の事実に気づいて、そっと読み終えた
そんな感じでありました
それでもやっぱり、あのノリの青春ものは
いちいち感動というか、心にくるなあと
素直に思うのであります

教科書では学べない 世界史のディープな人々

2012-12-26 21:32:33 | 読書感想文とか読み物レビウー
教科書では学べない 世界史のディープな人々  著:鶴岡 聡

四方山世界の面白い人々集みたいな内容でした、
世界史といいながら、出てきたのは西欧人ばっかりだったような、
そういう記憶なのでありますが、まぁよいのです
題名のとおり、少しマイナー、あるいは、
有名でもエピソードがマイナーみたいな
そういうところを分かりやすくというか、
挿話紹介してくれる素敵な本でありました
こういうのは大好きであります
どこから読んでもよい本であり、
内容もいつ読んでも面白いのでありました

そんなわけで、レオニダスとか、ハンニバルとか
有名どころも出てくるわけですが、
ヨーロッパ、とりわけ、キリスト教界隈は
やっぱり面白いんだなぁと、バルバロッサだとか、
皇帝のお話なんかは、やっぱりあれこれあるよなぁと
改めて思い知らされたりしてステキであります
世界史で一番面白いのは、
なんだかんだ、やっぱりあのあたりなのかもしれないと
思ったりもするのであります
バルバロッサ作戦の名前の由来だったのかとか、
多分、メジャーなお話なんでしょうが、
なるほどと合点がいって、記憶に残ったりしたのですが
それよりもステキと思われたのが、
キュリー婦人の旦那
こうやって表記しないといけないあたりからして、
確かに不遇というか、マイナーな人だよなぁと
思ったりするところ

キュリー婦人の旦那も、なかなかの秀才科学者だったようで、
この本によれば、キュリー婦人が見つけた
いわゆる放射能とよばれるそれ、正式にはラジウムなのか、
ともあれ、それを探すために、えらいがんばって基礎実験を繰り返した、
そんな人だったというところ
基礎実験を繰り返す人なんて、どんだけステキな人なんだと
手放しで喜ぶというか、友達になれたのかもしれないなどと
はた迷惑な感想を抱いてしまった次第、
キュリー婦人ばかりが目立ってしまって、
なんだかかわいそうな感じでありましたが、
最期もなんだかかわいそうだったようで、
放射線による体の影響が出る前に亡くなったからよかったのかとも
思ったり思わなかったりというお話であります

あとは、天才すぎて、主義思想に取り込まれて死んだという
数学者のお話なんかもステキでありました
名前覚えておけよという話なんですが、
フランスの、ちょうど先日読んだ共産主義者宣言にも出てきた、
パリコミューン界隈のステキなお話とあいまって、
インテリがこじれると、大変なことになるんだな
でも、数学の天才は本当ステキすぎるよななんて
思ったり感じたりしてステキすぎた
こういう天才が、些細なことで絶望して死ぬというのは
本当、哀しいことであるとしみじみ思わされたのでありました
歴史の側面として、結局天才というのも
タイミングなんかによって、萌芽したり、摘まれたりするんだなと
ありあり考えさせられたのであります

と、まぁ、そんなわけで、
ちゃんとは覚えていないものの
面白い話がいっぱい載ってたという記憶が残り
最近読んだ本の中では
なかなかよい方に入るなんて、偉そうなことをのたまいつつ
満足して、感想を終えるのでありました
もう少し頭よかったら、覚えておけるのになぁ
まぁ、本になってるから覚えなくてもいいといえばいいんですがね

メキャベツ

2012-12-25 20:36:59 | 食べ物飲み物
ビーフシチュー再びであります

前回、あまりの簡単さに驚いて
すっかりはまってしまったというか、
これは楽だといわぬばかりに、
ポトフとシチューをいったりきたりして、
時折はくさい鍋をはさむという、
非常にリーズナブルかつ、イージーな夕飯を
とりとめもなく続けていたのでありますが
先日、スーパーにてメキャベツを発見

そうだ、これを使ったら、
もうすっかりヨーロッパ人じゃなかろうか

そんな偏見ともあこがれとも思えぬなにかにとらわれ
ついつい、1パック4個入りで128円という、
キャベツ半玉が98円のときに、何してんだという暴挙におよびつつ
ついつい作ったのでありました

牛肉 カレー用 300g
コンソメ 1個
シチュールー 適量
ジャガイモ 1個
カボチャ 4分の1
マッシュルーム 6個
メキャベツ 4個
タマネギ 1個

こんな感じで、作り方はここのところ全部一緒、
上記を鍋に入れて、1時間煮込んで、シチュールーを入れて、
さらに10分煮込んで終了とまぁ、そんなところであります

今回は、鍋に入りきらないとか、そういうこともありまして、
ニンジンではなくジャガイモで作ったんですが、
ジャガイモは、シチューよりもポトフのほうが
個人的に好みだなと思うところであります
ジャガイモが溶けてうまい感じになるのは
透明のそれのような気がして、まぁ、
このあたりは好みの問題でありましょう

それよりも主役のメキャベツであります
食べて、驚き、キャベツだ
ただ、それだけでありました
いや、実際は小さいキャベツというだけでなく、
煮込んでおくと、甘味もたっぷりで、
芯まで柔らかく食べられるところなんかは、
大玉のキャベツ食べてるよりよいわ、
なんて思ったりもするんですが、
コストパフォーマンスで見てどうかといえば、
なかなか難しいところ
キャベツが安く手に入るだけに、
この分量でというのは、ちょっとアレだなと
思ってしまったのであります
これは、ブロッコリーと同じで、高嶺の花だな(安いなぁ)

とかいいながらも、それ相応というか、
大玉キャベツの、なんというかな、ロールキャベツ的なそれとは
まったく別の、食感というか、味というか、
メキャベツなりのそれを十分に堪能して
とりあえずシチューの具としては
なんら問題がない、すばらしいものでありましたと
メモっておくのでありましたとさ

あとはカリフラワーあたりを買ってきて
シチューに入れたら、ほぼ、西洋野菜は完璧でなかろうか
セロリポトフもまだなので、そろそろやらないとと
いきまいたりする年末であります

ビーフシチュー

2012-12-24 21:58:22 | 食べ物飲み物
私もとうとうここまでやってきたか

感慨深く、さざなみのような感動を
ひしひし堪能したのでありますが
ビーフシチューを作りました
作ってみてびっくりしたんだけど、
これ超簡単だ、しかも、旨ぇっ

そんなわけでありまして、
なんか一歩進んだような気がする響きのあるビーフシチューですが、
ルーだけ買ってきたら、作り方というほどのものもなく、
あとはただ煮込むだけという非常に安易で、
手間はいらず、ただ、時間だけあればよいという
まさに暇つぶしにもってこいの食べ物でありました

牛肉 カレー用 300g
コンソメ 1個
シチューのもと 適量
ニンジン 1本
カボチャ 4分の1
タマネギ 1個
キャベツ 2分の1
エリンギ 1本
ローリエ 1枚

ローリエとか生意気に使ってますが、
肉買ったら勝手についてくるのであります
昨今は便利ですね、ローリエって名前であってんだよな
月桂樹の葉っぱであります

さて、上記の材料を大雑把に切り分けまして、
コンソメを入れたわずかな水に材料を入れる、
ローリエは半分に切って香りを出すようにし、
1時間煮る、ただ、煮る、弱火でことこと煮る
そして、十分に煮られたところでルーを投入
ゆっくりかき混ぜて、あれよあれよと溶けてなくなったら
再び弱火で10分ほど煮込む
くたびれたローリエを取り除いたら完成!
速い、何もしてない、すげぇ、でも旨い

そんなわけで、これはちょっと
他人に食べさせられるレベルに到達したんじゃないかと
市販のルーによって、一気にレベルが上がった気分に
させられるというステキ体験をしたのでありました
本当、ちょっと驚きの美味しさであります
ポトフでも、なかなかと喜んでおりましたが、
それを軽々と超えてしまった
シチュー超旨い、超簡単、まじおすすめ
そんな頭悪いフレーズを連呼してしまうくらい
非常にありがたいものを覚えたのでありました

具を大きく切っておいても、弱火1時間で
だいたいなんでも食べられるようになるわけでして、
シチューにカボチャとか、よく考えると
常軌を逸していないだろうかと思ったりもしますが、
うまいものは旨い、だいたい甘口大好きだからと
まったく意に介することなくステキに完食
片付けも少ないしいいことづくめだなと
ご満悦なのでありました

冬の間は、本当にこれだけ作っていたら
ずっと過ごせるんじゃないかなどと思ったりしつつ
クリスマスイブに、こつこつシチュー作って喜んだと
そんなお話であります
ブロッコリーとか入れるともっといいんだろうが
高いんだよな(なんだかな)

平清盛  遊びをせんとや生まれけむ

2012-12-23 20:45:40 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
最終回視聴完了でありました

そうか、先週までの2週が本当の最終回だったのか

そんな感想を覚えた、この回であります
詰め込まないといけないとは聞いていたので、
相当駆け足になるだろうと思ってましたが、
ちょっと長めのゲームのエンディングみたいな感じで、
様々なゆかりの人々の最期を少しずつ描き、
西行をうまく使って、清盛との邂逅を表現するという
落ち着いた内容、これはこれで見事と
しっかり見入ってしまったのであります

多分、平家が滅亡していく様というのを描くにあたって、
一つ一つ物語りにまでしてしまうと、
物悲しすぎるということもあったんだろうと
勝手に解釈しているわけですが、
淡々と語られるそれらも非常に哀しいものでありました
やっぱりといったらいいのか、
何度、どんなので見ても、安徳天皇のくだりは
思わず涙がこぼれてしまうのでありました
あんな子供がなぁ、いや、帝なんだけどもなぁ
それを救うところまではならないまでも、
エンドロールで、海の底の都を描くというのは
なかなかよかったように思うのであります
多分アドリブなんでしょうが、
鱸丸が、「殿」と言っていたのが見ているだけで聞こえてきたのは
かなり衝撃的でありました
ちゃんと、餓死のくだりまで描かれたし見事だなぁ
なんか年月が違う気がせんでもないけども

思ったよりも、鎌倉側が描かれることもなく、
ちゃんと平家、平清盛のドラマとして終わったんだなと
感心してしまったのでありますが、
個人的には、その後の頼朝というか、鎌倉側も
少しばかり見たかったような気がするなというところです

最期だからなのか、戦シーンの陰惨度が増していたように見えましたが、
崇徳帝を思い起こさせるような、死を間近にした、
知盛と弁慶のメイクはかっこよかった、
いずれも、男の死に様といわぬばかりに、派手に散っていったのが
非常によろしかったのでありますね
ああいう掛け値なしのは本当大好きだ、
あれもまた、この手法というか、ダイジェストのときじゃないと
決まらないそれだよなと思うのであります
何年か前の阿部ちゃん、違う方のマツケンとは違って、
キワモノっぽくもありながら、
迫力ある最期でありました

そして、なによりも主役の松山ケンイチさん
すばらしかった
最期の、ちょっと効果音はやりすぎだったと思うけど
往生というか、まさに巨木が倒れるかのように
ズドンと受身も取らずに倒れたのは役者根性なんでしょう
あれ、下が板だから、すげぇ痛かったと思うんですが
見事にやりきったという感じに見えてよかった
そう思うと、最期に若返っての笑顔というのは
必要なかったんじゃねとも思ったりしましたが、
一年を通して、迫力ある晩年と、やかましかった若年
いずれも楽しませてもらえて
感謝とお疲れ様をお送りしたいのであります

というわけで、最終回というか、物語としての何かは
先週までで終わってて、今日は完全にエピローグだったのねと
そんな感想を抱いて終了したわけでありますが
もう少しまとめての感想は、また別儀に
やるかやるまいかと考えたりするのでありました

恋するハエ女

2012-12-20 21:14:55 | ドラマ映画テレビ感想
NHKのドラマでした
この枠は、はずれがないと勝手に盛り上がっている昨今、
まさかのNHK名古屋制作で面白いものが見られるとわと
恐れおののいたといいますか、非常に満足したドラマであります
これの前の、眠れる森の熟女はうっかり見逃しが多かったので
ハエ女については、最初からきっちり録画して
見逃しなく最終回まで過ごしたのでした

大変面白いドラマだった

前枠の火曜ドラマ枠が、どうしても、
女性向けの暗い話が多いところで、
基本的にバカテンションでお送りいただける
喜劇ばかりのこの枠で、
シングルマザーズといい対比になりながら、
ハエ女はぶんぶん楽しいドラマを見せてくれたのであります

うじうじぶつぶつとインターネットで愚痴をたれる女教師に、
謎のエリート官僚がストーキングかましながら、
だんだんと女教師が、駄目女(ハエ女)から、いい女へと
スターダムよろしくのしあがっていくさま
滑稽でいて、なんか心哀しいところもあったりしつつ、
されるがままに軽やかにドラマを転がっていく
ハエ女の有様と、それをあざ笑うかのように操作していく謎男
だが、驚愕の結末が、三重県で行われるという
まぁ、実にNHK名古屋らしくもあり、
力の入れ具合がほどよく行き届いた
ステキなお話でありました

出てくる役者さんみんな良かったというのもあるけど、
特に、主役のコモリンことハエ女の
お母さんとお父さんとの悶着が見事でありまして、
まさに喜劇、これは演劇で見ても面白い
というか、テレビドラマなのに、仕立て方が完全に演劇だ
そういう意欲的な取組といったらいいのか、
作り方、演出の仕方も面白い
よいドラマでありました、ステキでしたね
あと、流れるようにさらっと名古屋弁が挿入されて、
物語を邪魔しない程度に、名古屋っぽさがにじみでてきて
これもまた、いい塩梅だなと
にやにやして眺めたのであります

ちょっと最終回の怒涛の展開というか、
まぁ、そうだよなというあたりもよかったんだが、
ちょっとちゃんと見えてなかったせいか、
最後に、八重樫が本当に病気のままなのか、
それはうやむやになんとかなったのか、
そこが気になってしまったものの
セントレアに意味なくやっていき、三重県で終わるという
すばらしい作り方、
あのオチのために、わざわざポルトガル設定と
NHK名古屋がやってきたんだろうなと思うと
よくできてるなと、感心感心でありました

次回も楽しそうなので
この枠は、できるだけステキな喜劇を見せてほしいと
楽しみにしていきたいのでありました

京洛戦国志

2012-12-19 21:15:09 | 読書感想文とか読み物レビウー
京洛戦国志  作:岩永 憲司

戦国時代の先端というのか、発端ではないが、
少しくだった話を描いた物語でありました
主役は三好長慶と松永久秀、そして、足利義輝
そんなところであります
この面子からして、これは松永の将軍殺しがメインで見られるかと
楽しみにして読み進めていったんですが、

あれ?何も起こらない?

というわけで、三好がどうして畿内に出てきたかという話と、
松永が暗躍していたという話が続くだけ続いて、
最終的には何も起こらない、将軍殺しはおろか、
オチらしいオチなんざ、まったく見られないという
なんとも残念な小説でありました
なかなか、三好という家がどういうもので、
その頃の将軍とか、応仁の後どうだったかを
少しだけ学ぶことができたとそんなところでありましたが、
内容はあっさりというよりも、さっぱりしすぎておりまして、
歴史物としても、小説としても、
なんとも残念だという感想であります
もしかして、続編ありきなんだろうかとも思うのですが、
そういうタイトルでもなく、いったいなんだったのか
わからないまま、とりあえず
三好という家が、戦国時代に咲いていたという
歴史詳しくない自分には、ありがたいお話でありましたとさ

前回読んだ、山名細川のいわゆる応仁のいざこざから少しくだる、
そうするとすっかり世の中は荒れ狂っていき、
様々な地侍というか、国衆がごろごろと現れて、
それを叩き潰すために、四国くんだりから
三好がやってきたんですよといった内容で、
その食客でもないんだが、知らないうちに入り込んでいた
恐ろしい武将、松永弾正がおりましてと、
いろいろ胡散臭さを満載にするものの
松永がナニをしたということも描かれないまま
本は終わってしまうのでありました

なんというか、少しだけ勉強になったが
小説としては残念だったと
久しぶりに思い知った本でありましたとさ

平清盛  双六が終わるとき

2012-12-16 20:01:40 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
視聴完了しました
なんというかな、余韻もなく、
いきなり選挙番組になってしまうのが
残念で仕方ないのですが、それはそれ、
なんというかな、そのあたりと絡めると
諸行無常なのか、栄枯盛衰なのか
どうでもよいですね

さて、内容はかなり落ち着いたものでありました
四方八方でどうしようもなくなっているという中、
打つ手を打ちつつ、それの手ごたえなどまるで見えない
清盛も見ようとしていないような
あれだけ並み居る平家の男たちは、まるでその物語におらず、
清盛の晩年が、しずしず描かれた
そんなふうに見えた、いい回でありました

ここ数回、いろいろな角度からの総集編みたいな内容で、
今回はその中でも一番大きい、
ドラマを通じ一本貫いてきた、後白河法皇との邂逅でありました
遅れてきた化け物という感じの登場と、
そこからまだ、すごろくを楽しもうというそれを止めるというか、
清盛とのそれは終わり、つまるところ、老兵は朽ちていく
そんな具合だったようにも思えました
過去のすごろくとの対比であり、それらが今につながっているという
見せ方もさることながら、お互いの年齢を重ねた感じと、
若かった頃とをいったりきたりするようなやり取りが
なんというか、二人が現れてていいなぁと
しみじみでありました
最終的に、そこで後白河が終わったみたいな感じでしたが、
実際は終わってなかったと思われるので
ちょっと残念ではあります
後白河のあの顔の意味が、清盛からのメッセージを受け取っての
落胆というか、絶望だったのでしょうが、
清盛の死期を悟るかのような
そういう顔にも見えた気がしますが、
そんな兆候は一切なかったので違いますね

その後白河でありますが、衣装が抜群によかった
黒を基調にした鳳凰をあしらったそれ、
登場シーンの暗がりからのそりとやってくる様が、
あの衣装によって、化け物っぽさがよくよく出ていて、
あれは、白河法皇とは別の怪物という感じがして
すごくよかったと感じたのでした
ステキですね

笑うところだったんだろうかというのでは、
なぜか最期にも絡むようになったらしい西行でありまして、
まさかの堀河局との失楽園というか、
まだそんなことやってんのかというシーン
あれはあれで、初回というか、はじめを思い出させるイベントで
いい塩梅で差し込んできたなという感じ
結局どうしたのかわからない、
あの生臭坊主すばらしいですね
来週も活躍ですかね

そんなわけで、静かに進みながらも楽しく
伝え聞いた内容で、清盛も頼朝のそれが見えたようでもあり、
だけど予告で、墓前報告の通達をしつつ
いよいよ最終回をまつのであります

シングルマザーズ

2012-12-12 21:29:40 | ドラマ映画テレビ感想
NHKの火曜ドラマ10を見ていました
最近のこのあたりの枠は、
私が楽しめる女性向けドラマという、
多分、女性に人気ないんだろうなと、
いろいろ矛盾というか、それでこそNHKというかといった
なかなか難解な番組をやっておりましたが、
今回のドラマもやっぱりそうでありました

内容は、DVにたえかねて、息子を連れて遁走した母が、
働いたこともないけど、一生懸命がんばって、
本当にとても大変で、だけども、そんな人たちもいっぱいいて、
様々なやさしさや、かなしさや、人とのふれあいがあって、
やがて、一人前のお母さんとして、また、
DVの恐怖から立ち直る様といったような
なんだか、演劇の題材みたいなものでありました
これがまた、なんだか面白かったのであります

正直、実際生活において、
母子家庭のどうこうというのは、ぴんとこないというか、
それがなんだと興味をもてないのでありますが、
このドラマをみて、まぁ、ドラマだとはいえ、
思うところ、考えさせられるところがあって
なんというか、よい話だとついつい見入ってしまう
このあたり、この枠のドラマの恐ろしいところでありますが、
陰鬱とまではいかないまでも、
どこか重たいテーマをしっかと描いているあたり、
いつだったかの、八日目の蝉を見たときと
同じような不思議な感想を抱いたのであります
本当、よいドラマだった

そんなわけで、あれこれ考えさせられたものの、
説教くさいというわけではなくて、
ひとつの家族というか、人間ドラマというのが
凄く丁寧に描かれていて、これはよい脚本だったと
なんだか感心しきりで過ごしたのであります

特段に笑うシーンとかはなかったのですが、
そういうのは、このあとにやってる、というか
来週最終回のハエ女あたりにまかせておけばいいので、
あまり気にしないでいたものの
鬼気迫るDVにおびえる様であるとか、
生きるということにまつわる、様々な陰鬱が
すごく怖いようで、ひきこまれてしまうようでと
もう一度みたいとは思わないものの、
見てよかったと思わされた、作品でありました

また面白いドラマをやってくれと
次回ドラマの予告で、
今回よりも、より酷いDVでとうとうムショ入りした人の話になると聞いて、
こんなにひっぱってオチをもってきたのかと
NHKのやる気というか、恐ろしさに
改めて、生唾を飲んだというか
やられたと思ったのでありましたとさ

面白かった、来週のハエ女の最終回も楽しみだ

ベーコンでポトフ

2012-12-11 21:53:10 | 食べ物飲み物
続けてポトフを作りました
前日は、主役をコール・ラビにしたのですが、
当然、そんなにたくさん手に入るわけもないので
今回はスタンダードに、されど、
昨年と同じようにウインナーでは味気ないということで、
ベーコンを主体にして作ってみたのであります

ベーコン(にんにくタレ漬け込み) 5片
じゃがいも  1個
たまねぎ  1個
かぼちゃ 4分の1
キャベツ 4分の1
マッシュルーム 5個

ニンジン買い忘れたのが痛いと
自分でも理解していますが、それはそれ、
前日のコール・ラビポトフのときと
ほとんどラインアップは変わりません、
今回は、時間もあんまりないというか
おなか空いて待ってられなかったので
煮込み時間は1時間で作りました
無論、ベースはコンソメ、それのみであります

こいつは旨かった

おりしも、この冬一番とかいう寒波が来たところであります
思いっきり煮込んだポトフがまずいわけない
うまい、ベーコンで作ってもしっかりうまい
というかウインナーよりも旨いかもしれない
そんな驚愕に包まれたのでありました

脂分とか、そういうのはほとんど関係なく、
ただただ煮込んだ根菜の類には、しっかりと味が沁みるといいますか、
口の中で、ほろりほろり崩れて、熱さに思わず
目をしっかり閉じて耐えてしまう
そんなことを何度も繰り返しながら、
柔らかくなったキャベツにベーコンをくるんで食べると
これがまた、甘味が感じられてとても旨い
すげぇ、久しぶり、いや、初めて自分が作ったもので
こんなに旨いと思えた

そんだけ感激したのが
ほとんど手を加えず、ただ、煮込んだだけの物体であるというのは
寂しい限りでありますが、なんというのか
これは他人に食べさせても文句言われないと思えるような
そういう渾身の一品ができたと
ほれぼれ、寒さに任せて食べていたのであります

まぁ、寒くない日に食べたら
そこまで思わないだろうがいいんだ
これに味を占めて、シチューなんぞ作ってみようかと思ったり
考えてしまうのであります

コール・ラビ

2012-12-10 21:22:52 | 食べ物飲み物
コール・ラビという変わった野菜を食べました
ドイツ語だったかで、キャベツ・カブという意味だそうで、
ヨーロッパの野菜であります
最近流行っているそうですので、
知り合いに頼んで手に入れてもらったのであります

意外と大きなもので、
ソフトボールくらいの大きさ、なかなか食いでがありそうだと
にまにましつつ、ヨーロッパものということは
とりあえず煮込んだら食えるだろうというわけで、
冬も差し迫ってきた昨今、温まる意味もこめて
ポトフとは名ばかりの西洋おでんを作って
楽しんだのであります

コール・ラビ  1個
じゃがいも  1個
カボチャ 4分の1個
キャベツ 4分の1個
にんにく 1片
牛肉かたまり 200g

こんなもんだったと思われます
かなりシンプル、ここにコンソメを投入し、
あとは2時間煮込み続けたのでありました
牛肉塊が、いわゆる硬い肉だったもので、
ここはひとつ気合を入れようなどと2時間も
ぐつぐつやってみたんですが
まぁ、さすが2時間も煮込んでると
なんでも食べられるようになるなと、
通常だったら捨ててしまうようなキャベツの外側の葉っぱなんかも、
さらっと食べられて、むしろ旨いみたいな
そういう楽しみを味わいつつ
いよいよ主役のコール・ラビを食べたのであります

特別うまいものでもないな

酷い有様ですが、実際こんな感想でありました
カブのような煮込まれ加減で、ほどよくほぐれて
美味しいのは美味しいんだが、
多分今回のは大きすぎたと思われる
途中で、ダイコンのスみたいなものが出てきて
これが恐ろしく食味を悪化させたのでありました
とり遅れていたのでありますね
なんでも大きければいいってもんじゃないんだ
おかしいと思ったんだ、直径7cmくらいだってのに、
手のひら大の大きさだったんだもの

そんなわけで、コール・ラビその実力を知ることはできませんでしたが、
牛肉は、どんな内容でもしっかり煮込んだら
とても美味しくなるのねという感嘆と、
ポトフはハクサイ鍋よりも簡単でうまいなと
改めて感激したのでありましたとさ

洋風野菜をあれこれ手に入れる方法はないものだろうかなと
考え込むのであります、リーキとか食べてみたいですね

平清盛  幻の都

2012-12-09 20:44:36 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」視聴完了です
何もかもが駄目になっていく、
その哀しさを見事にあらわした回でありましたね、
こうやって、積み重なった内容が、はた、成就する、
あるいは今回のように破綻する
これが、大河ドラマだよなぁと
うぬうぬ一人でうなずきながら見たのであります

序盤は、まだ、気合というか、
物の怪の血が騒いでいた清盛でありましたが、
急速に衰えていくかのように、
宗盛のいさめから人変わりする様、
思い出していくという行為が、
なんというか、憐憫を誘ってなりませんでした
凄いよい、終わっていくという感じが秀逸だった

そのカウンターとして、いつもだったら源氏が働いていくはずが、
今回にいたっては、その失意によって、
志自体が、頼朝に移ったとも思えるような
新しい力との対比も見事、
また、その新しさは平家にもあるものの、
武門としてを誇る重衡の無垢な笑顔という残酷なそれが、
武門であるかもしれぬが、それはやはり、
清盛が否定できず取り込まれていった公家のそれにそぐわぬ
そんな内容であって残念
それを哀しくも褒めてしまう清盛の弱さというか
脆さが出てきたさまが、表情もあわせて最高でありました
まさに、天に見放された感じが抜群だった

全体にわたり、緊張感というか、
がらがら崩れていく様が、
強弱というか、硬軟あわさった感じで繰り広げられて、
どの目が出ても、悪いほうへ動いていく
そんな平家の様がありあり出てきて
いよいよ、すごろくを仕上げる来週
楽しみで仕方ないこのごろなのでありました

最終回が衆院選に重ならなくて本当によかった、
心の底から思ってしまうのであります

NHKスペシャル 中国文明の謎

2012-12-06 21:20:30 | ドラマ映画テレビ感想
NHKスペシャルで、
久しぶりに真剣に見入ってしまいました
NHKとしては、満を持してという感じで作りこんだんじゃないか
そう思ったりするんですが、現在の状況というか、
いろいろきな臭い感じからすれば、
よく撮影できたなとか思ったりしてしまうところ
当然、こうなる前に撮ってたんでしょうが
それはそれ、大変面白い番組でありました

中国文明を起源にあたる夏王朝、要となった漢字、
そして今に至る全てを整えた中華思想
それぞれを最新の調査結果などから
あれこれと紐解くという内容でありました
非常に面白かった
文明の成り立ちは見ているだけでわくわくしてしまいます

で、三部作になっていて、
結構間をおきながらの放送でありましたが、
一番面白かったのは二部目「漢字」の回でして、
本当かどうかは、自分で判断すべきでありますが、
表音文字と表意文字という大きな文化というか、
文字というツールの違いが、
アルファベットというか、表音で過ごしてきた
西欧社会のそれこれとはだいぶ違う
他民族を包括することとなった中国というそれは、
様々な言葉などを、同じ文字で発音が違っても
意味が通じればコミュニケーションできるという、
なかなか考えられたそれによって統一された
差異を別角度におくことで、無意味にしたというような
すばらしい発明であった
と、まぁ、ナニ書いているか自分でもあれな感じが
たまんないところであります
漢字すごい、これだけでコミュニケートできるというのは
確かにそのとおりで、その一翼ではないが、
一端に自分が身を置いているので、一層に面白かったのであります

漢字という仕組みがわかると、
勝手に漢字を作り始める諸民族というのも面白く、
日本にしかない字というのもそれにあたり
非常に便利なツールなんだなぁと
共通するルールによって、さまざまに繰り広げられるそれこれが
大変興味深いとうなずいたのでありました

あとは伝説といわれた夏王朝の存在については、
まぁ、よくあるといっては失礼ですが、
古代王朝のなりたちのそれでありますし、
秦というよりも、始皇帝が統一に際して行った様々なこと
思想によって、それを逆手にとることによって
いろいろと手に入れていくという手法
なんか、どっかで見たことあるなと
思ったりするそれであったのも興味深いですが
それもまた、他の地域とかで見たことあるのと一緒よねと
特段に面白かった、漢字というそれには
ちょっと劣るというところでしたが
それはそれで大変面白かったのであります

年賀状を書きながら
見た目でなんとなく通ずるというそれは
大切なことよねと思ったりなんだったり
するのでありました
どっかで、語学についてこんこんと説明してくれるような
そんな番組やってくれないかな

タネのふしぎ

2012-12-04 21:16:09 | 読書感想文とか読み物レビウー
タネのふしぎ  著:田中修

たまには学生時代を思い出して
それなりに植物な本を読みましょう
そういうわけで、ちょっと、サイエンスじみている昨今の気持ちに従い、
植物学的というか、小学校の理科に近いそれを読んだのであります
題名のとおり、植物の種についてあれこれ書いてありました

本当に小学生から中学生くらいで習うような、
受粉の生理についてとか、発芽の仕組みについてとか、
そんなことを思い出したりしながら読んだのでした
読んでみて驚いたというか、
案外覚えているものだなと、
極核とか、助細胞とか、そういう単語が出てくるんですが、
今学びなおすというか、調べなおして、
そうか、これってそういう働きだったのかと、
この年齢になって初めて気づくこともあったりと
なんだ、生涯学習のすすめか?といった
そんな感じで感心したのであります

内容は、割と易しく書かれているものの、
なんというか教科書的な書かれ方なので、
多分、わたしと同程度の時期に教育を受けた人間なら、
ああ、なんて思って読んだり、読むのをやめたり
分かれてしまうところだろうかなと
いらぬ感想もはさみつつ
レタスの赤外線オンオフの話とか
懐かしいと、しみじみよみくだしたのであります

たまには、ちゃんとした勉強本も
読んでみるものですねなんて
あたりさわりないことを書いておきます