CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

平清盛  平家にあらずんば人にあらず

2012-09-30 20:46:03 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
無事視聴完了です、台風の影響なし

題名が題名だけに、どんな内容かと楽しみにしてましたが、
確かにタイトルどおりといって問題ない、
平家の最大手を描いた一遍でありました
入内に関する神経戦はもう少し描いてよかった気がしますが、
描きたいのが、それとそれをするために汚れる様だから
仕方ないとはいえ、なかなか見ごたえがありました

とんちを楽しむ、相変わらずの法皇さまと
とんち比べをしての最後の返しは、
まぁ、普通だよなと思わなくもなかったですが、
それまでに、国だとか、暗闇だとか、
本当にそれ食ったじゃんお前みたいなやつらが
ぞぞろ出てきたのが楽しかったのであります
藤原氏全員に尋ねてみたかった気がする

そんな公達のあれこれを楽しみつつも、
重盛がしらないうちに病気になってって、
あれ完全に月曜日の朝という病気じゃないかなと
思ったりしたくらいの絶望的な表情でしたが、
うつ病を発症してんじゃないかとはらはらさせつつも、
最終的には、なにげない笑顔を取り戻していたようなので
そっちの方がどきどきでありました
あれは、精神の方の病気でどうのこうのっていう
そういうものに見えてしまう、
頼朝のほうもそんな感じだし、なんともかんとも
凄い父親の次は大変だと思わされるところ

そして、ほぼ主役といった動きだった時忠が
タイトルで〆るといった具合でありまして
次回の兎丸関係もあわせて、なかなかよいシーンでありました
もっと深い、裏のあるそれとして描くかなと思ったけど
わりとストレートな意味でとってしまいました
どうだったんだろうか、二回言ったあたりに
それは出ていたように思うんですが、
これは説明を聞かないほうがいい演出でありました

源氏サイドが、今回は説明にとどまるといったところで
次回に引くために、さらっと遮那王が出てきたのは
なかなかステキな感じであります
こうやって、源氏の話になっていくんだと思うと
平家物語というか、この物語は面白いよなぁと
改めて勉強になったなんてつぶやいてしまうのであります

仙台名産 鐘崎の笹かま

2012-09-25 21:07:07 | 食べ物飲み物
お取り寄せであります
まぁ、正式にはおとり寄せを分けてもらったんですが
仙台名物の中でも、相当に有名なそれなんだそうで
無知な自分を呪うものであります

笹かまとしましたが、実際はいわゆる魚の練り物でありまして
はんぺんじゃない、お揚げのような、
かまぼこを様々に加工(かまぼこが加工品です)してある
なかなか、面白いものでありました
いかんせん、生ものというか不純物がないせいなのか
足が速いというので、手早く食べてみたんですが
まあ、うまいこと旨いこと
かまぼこって、甘いんだなと驚いて
貪り食っておる次第であります

とりたててオチがあるはずもなく、
ただ、みやげ物なのに美味しいものがあるという
その衝撃におののいたと、
遠く故郷のなごやんを思いつつ、銘菓と名物は別物だと
改めて思ったりなんだったりしたのであります

そういえば、萩の月は食べたことがない
どうなんだろうか、思ったりかなったりしながら
仙台の食品をもりもり消費していこうと思うのです

きのこの炊き込みご飯

2012-09-24 21:33:42 | 食べ物飲み物
炊き込みご飯を作りました
恥ずかしい話、ここ数年、醤油という
日本人のソウルなんとかを買い忘れて過ごしたため、
こんな他愛のないこともできずにおりました
しかし、なんといいますか、現金なもので
ちょっといろいろと運のよいことが重なって
なんと、秋の味覚の王様のあのキノコが手に入って、
これはもう、焼くという設備がない以上、
炊き込むしかあるまい
まぁ、そんなわけで、どばばっと
あまりに贅沢な使い方をしながら、これを作ったのであります
当然、このために、出し入りの高級醤油を買ったのは余談

というわけで、炊き込んだのであります
初めてやったんですが、まぁ、簡単というか
これで本当にあってたのか?と不安になるようなできばえでしたが、
ご飯を炊く用意をして、そこに、醤油を適量、
おおさじ3つくらいとあったので、テケトーにそれを目分量で、
そして、きのこを入れる、このきのこは、
当然のように手で裂いて、ほどよい具合に散らして入れる
ご飯と量が同じくらいになった気がせんでもなかったが
なんというか、凄いうまそうだからいいやてなもんであります

そして、さっさと炊き込んでしまい
炊き上がりから、一度蒸らして、その間に
ミョウガを薬味にするため縦に薄くきって待つこと5分

ふんわり炊き上がったそれを、
いつもの丼ではなく、
しっかりとした茶碗によそいまして、薬味のミョウガを入れて終了
これがまぁ、うまい、そうか、これが秋か、
秋の味覚なのか
そんな感激を覚えつつ、きのこが凄いのか、
出し入りの高級醤油が凄いのか
わからないまま、ただ、炊いただけなのに
この旨さは、この数年何をしていたんだ俺と
反省を促すのに十分でありまして、
今回のそれとは別に、えのきを使った炊き込みご飯も作ったので
それはまた次回にでも

平清盛  殿下乗合事件

2012-09-23 20:46:18 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
視聴完了であります
まだまだ、臥せっているといった感じの頼朝を見せつつ
その時代を外から見せるというのは、
斬新とはいわないもののわかりやすくていいなぁと思うところ
同じ嫡男といっていいのか、本来のライバルとしては
三男の方でありましょうが、重盛の苦悩は
決して外に漏れ伝わることもなく、
頼朝とぜんぜんベクトル違うのに
二人とも親父のせいで悩んでいたわけでありますね

さて、内容は、ちょっと調子こいた藤原摂関家が
ボコボコになるといった内容でありました
これがこの時期に放映されるというあたりが、
なんというかな、いろいろ考えさせられるのでありますが
よくよく思えば、そういった歴史というのは
ずっと繰り返しているわけでありますね
筋を通すというよりも、恫喝とまではいわないまでも、
逆らえないと思わせるそれが必要である
蛮行で、決して褒められたもんじゃないと
勝手に思ってしまいますが、
人間関係においては、非常に正しいことだったのかもだよと
思ったり考えたり、うなる展開であります

結局あの事件は、重盛の仕業ではないと
藤原家にも知れることとなり、
そうなれば、重盛が平家を統括できていないといった
そういうことになっちゃうのかしらと思うと
それはそれで残念でありますところ
あまりというか、結構露骨に時忠が絡むときは言われてますが、
家というか、時子を中心とした家内政治というのは
こういうところで物を言うわけなのだなと
面白く見守る展開でありました

悔しさが、何からくるのか、その重圧はなにか
そういうことをまざまざ見せられて、
それとは別にのほほんとというか、すっかり、
化け物となりつつある清盛が、
構えて福原を肥やしていくのは、なんとも
明るすぎて影が濃くなるというそれだと
感じるのでありました

しかし、上皇を勝手に連れ出して、
海外のそれに会わせるとか、その話も、
どっかの誰かがそんなことしてた気がせんでもないなと
思ったり思わなかったりすると
あの時の清盛が、どれだけ力技を使ったかが
よくよくわかって面白かったのであります
次回、いよいよ隆盛きわまるようで、楽しみ

ロメインレタス

2012-09-20 21:47:15 | 食べ物飲み物
近所のスーパーで投売りされていたので
これはラッキーと買ってきたのでありました
ロメインレタス、なんかそれっぽい発音だと
ローメインレタスだったような気がせんでもないですが
ともあれ、いわゆるレタスとは別物の菜っ葉であります

形は円筒状というのか、半分くらい剥いたハクサイみたいな
そんな具合でありますが、れっきとしたレタスの仲間で、
当然キク科の植物であります
確か、これが本当のシーザーサラダ用レタスだと
どっかで聞いたような気がするんですが
実際どうなのかわかりません、シーザードレッシング作れないから
確かめるすべもないしね

と、まぁ、そんなわけで、まさかの1玉30円という
格安販売をされていたので、これはこれはと
ほくほく買ってきて調理したのであります
当然のように、炒め物にしたのだ

ロメインレタス 1玉
豚肉 適量
オクラ 5本
ニンニク 1片
マイタケ 適量
えのき 適量

以上の材料をもとに、いつものように
オリーブオイルでさーっとニンニクの香をつけて、
あとは、肉、硬い野菜、柔らかい野菜の順番に
じゃじゃっと炒めて終了であります

食べてみて驚いたというか、なんとも面白かったのが
いつものレタスよりも、しっかりと歯ごたえが残って、
なんというか、非常においしい
これは当たりでありました
どっかで聞きかじった知識では、苦いなんていわれていたんですが、
そんなことはまったくありませんで、
普通のレタスだとしんなりしすぎて、なかなか、
熱の通し方が難しいところでありましたが、
こいつは分厚いということもあってか、
しっかり火が通っていても、それなりにシャキシャキ感が残って
大変うまい、非常に爽やかでおいしい
また、豚肉とかとの相性もほどよくて、
なんというか、キャベツで炒めるより
よほどおいしい物体に仕上がったのでありました

これはすばらしいと感激するものの
今回初めて見かけたこいつが、ワゴンセール直行だったことから、
おそらく二度目にお目にかかることがないかもしれないと
残念無念に思いつつも
記憶のために、メモっておくのでありますところ

ロメインレタスおいしい

20代で群れから抜け出すために顰蹙を買っても口にしておきたい100の言葉

2012-09-19 22:04:22 | 読書感想文とか読み物レビウー
20代で群れから抜け出すために顰蹙を買っても口にしておきたい100の言葉
著:千田琢哉

新手のお言葉本を読みました
今まで偉人のそれこれに偏っていましたが、
今回は、テーマのために容易された言葉から、
あれこれと思うところをサゼスチョンされるというか
まぁ、ともあれ、言葉が載っている本でありました

酷い

思わずそんな感想を覚えてしまったのでありますが、
タイトルと、なんら違わない内容、まさにそのとおり、
非常に分かりやすいけども長いタイトルを
そのまんま実践するための言葉が並んでいました
なんというか、これはちょっと、高二病を発症しただけじゃないのかと、
思わなくもないような、群れというよりも、
なんか、よくわからないが人間関係を断ち切りたいといった
そういう言葉が並んでいるのであります
看板に偽りなし、20代の群れというか、
そういうジャンル関係なく離れるための言葉でありました

と、まぁ、そんな読み方したら実につまらないのですが、
特に本としての解説もなければ、言葉に対してのコメントも
テケトーというか、後半なんか思いついただけだろうと
そんな内容まで踏み込まれているあたり、
遠く昔に流行った、お金持ちになる100の方法を売りますといった、
酷い詐欺のそれとそっくりなんじゃないかと
思わなくもない内容だったんであります

スタンスとしては、現状に従属というか、定住しない、
常に走る、生きる、無駄にしない、より高みを目指す
そういったキーワードの下に、もっとも正しいと思われる
酷い文言を載せて、それによって、近寄る凡人や、
並み居る酷いやつらを遠ざけようといった
そんな具合だったのであります

裏を返すまでもなく、それでイラっと来る人は
どこにも書いていませんが、この本からすれば、
遠ざけるべき人間でありまして、なるほどなぁと
思わされたりもするんだが、
あんまりそれが続くと、この生き方は本当によいのか、
というか感じ悪い人と、白黒はっきりしてる人というか、
なんかそういうのは違うんじゃないかと
疑問を覚えてしまうのでありますが、
そういった惰弱な精神がもっともいけないと
つれづれ書かれているのであります

賢くふるまうための本として読むと、これほど危険な本はないけども、
正しく使うというべきか、なんというか、
これを使って、本当により高いところへ登る覚悟と実力が、
まぁ、本によるとこの行動をとることでそこに近づくようなんだが、
ともあれ、なんというか、高二病といってふさわしいんでないかと
思わなくもない、というか、あれ、
ひょっとして、この本が中二病で、私が高二病?
なんて、なんとも悲しいことに気づいたりしながら
1時間もあれば、さっと読めるあたりがステキな本でありました

スティーブ・ジョブズ Ⅰ・Ⅱ

2012-09-18 21:14:15 | 読書感想文とか読み物レビウー
スティーブ・ジョブズ Ⅰ・Ⅱ  著:ウォルター・アイザックソン

ちょっと前の話題作でありますね
スティーブ・ジョブズという人物のことを描いた
伝記のようなものでありました
ちょっと礼賛にすぎるのではないかなと思うものの
その成したこと、生きた様なんかは、
かなりいろいろと知ることができまして
大変有益な本であったように思います

先に、本そのものについてでありますが、
もともとがそうなのか、訳がそうなのか、
わかりませんが、いかんせん読みにくい、読みづらいといってもいい、
ともかく疲れる文章でありました
いちいち回りくどいとか、そういうのは洋書にはよくあるなと
思うものの、それが度を過ぎるというか、まぁともかく
読むのが大変でありました、あんだけの労力かけたら、
もうちょっと詳しくというか、面白いジョブズの一面が
読めたんじゃないかとか思ってしまう

と、まぁ、そんなできばえと感じたのでありますが、
それは置いておきまして、このスティーブという人が
いかに凄かったか、というか、そもそもこの人どういう人か
実際、自分がどれくらいスティーブを知っていたかといえば、
マッキントッシュの人という感じでありまして、
その後というか、その前のアップルというそれこれや、
いざこざがあった後、また、マイクロソフトと一時期一緒というか、
あれこれやっていたとか、じゃぁ、実際この人がどうだったのか、
なんか変わり者だったらしいなと、そんなことしか知らなかったのが、
あれよあれよと、すげぇ、ジョブズすげぇー、
スティーブハンパねぇ!なんつって、
すっかりアップル信者と呼ばれるそれらになるんだと
身をもって感心したとかなんとか
そんな内容であります(長い)

詳しいことは読んでくれ、あるいは、
すでに知ってるよという人も多いようなので、
あれこれと書くでもないのですが、
生い立ちも激動であれば、生き様も激動そのもの、
そして人間味にあふれつつ、だんだんと神聖を帯び始めるというか、
なんか、神じゃね?宗教家じゃね?と思わせるような、
まぁ、もともとそういう素養も持ち合わせていたようでありますが、
その凄まじさといったるや、ハンパねぇなと
スティーブという人を知るためには
大変ありがたい内容でありました

特にというほどでもないのでしょうが、
世の中にイノベーションを起こした、しかも何度もというくだりは、
実際によくよく考えてみてすげぇことだな
俺、一つも触ってないけど、確かに世の中そうなってるよなと、
GUIという有名なインターフェイスに始まって、
iシリーズのいくつか、なんといても、
音楽業界に革命を起こしたあたりは、はっきりいったら知らなかった、
そんな、商業のベースを切り替えるような凄まじい転換があったなんて、
ていうか、今ってCD買わないのね(いまさら)
その礎がここにあったのかよ、

また、それとはまったく別で、
あのピクサー飛躍の頃にかかわっていたとか
ちょっとどうかしてるんじゃないかこの天才、
などなど、思ったりしながら、やがて
iPhoneという、もはやのっぴきならないというか
本当、凄いの一言のそれを作った
そういう感じを覚えて、
この人本当に凄いんだなとひしひし感激したのでありました

そんなわけで、本の感想文というよりは、
もう、ジョブズの話を誰かとするための入門書あたりの扱いで
よいのでなかろうかしら、そうだといいなと
思ったりなんだったりするような
ステキすぎる人物を描いた、ステキな本でありましたとさ

いや、本当、スティーブすげぇよ
アップルもすげぇや

平清盛  巨人の影

2012-09-17 22:04:46 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
いろいろありまして、先ほど視聴終わりました

強訴
それにつきる一回だったように思うところであります
清盛が、いつの間にあんなに政治と駆け引きができて
しかも、上皇をないがしろにできるようになったのか
ちょっと、唐突すぎやせんかなと思わなくもないですが、
一時期の、衝かず離れずのために、右往左往していたのが
ずいぶんと遠いように思われてしまうところです

さて、内容は、清盛の影響力すげーというのと比例して、
重盛がかわいそう(意訳)という話でありまして、
あれはちょっと、そうだよな、別に悪くないのに
悪いみたいになってるのはかわいそうだよなと、
ああいう、前任が立派すぎて、その後がつらいですという
よくあるシチュエーションに感情移入してしまうのでありました

ああなってしまうのが、出自もありつつ、
才能の多寡でもありと、なかなか試練でありますが、
この清盛すげーが続いてしまうと、それが仇となってしまう
そういう影が見えてきたなんて、
なかなかステキな題名つけたもんだなとしみじみ
感心したのであります

さて、それはそうと
一部で大人気と聞いております、明雲がステキで
あの眉毛は本物なのか、作ったのかわかりませんが、
ピンと外にはねた眉毛に、なんというか、
あの顔形がすばらしい、なんという偏屈というか
あれがまさに、業の坊主という面魂がすばらしい
出てきたときから、一人だけテンションおかしいなぁと
以前見たときも思ってましたが、
ここにきて迫力が追いついたというか、
似たような化け物が次々死んでいった成果というんだろうか、
ともかく、かっこよかった、
いちいち動きが派手で、作ってる感がステキでありまして、
また、比叡山で、岩持ち上げてスクワットしてる坊主とか、
刀振り回しまくるあれこれとか、そんなのを収めつつというのが、
もう、プロレスの悪役プロモーターというか、
そういう団体の長にしか見えないという感じが
本当、たまらんのであります

史実でも相当に凄い坊主だったと聞いておりまして、
それが、清盛存命中に死ぬのかわかりませんが、
願わくば、その凄い死に様も見たいと思わせるような
なかなか優れた坊主であると感じ入ったのでありました

あとは、やんちゃばっかりやってる上皇様が
法皇さまにクラスチェンジしてましたが
今後、坊主というか、ハゲが増えていく展開を楽しみつつ
次回をまつのでありました

冥土めぐり

2012-09-12 21:42:00 | 読書感想文とか読み物レビウー
冥土めぐり  作:鹿島田真希

先日たまたま見かけた、文芸春秋かなんかに掲載されてたのを
ひっそりと読んでみました
ああ、そうだ、この暗い感じ、芥川賞だな
そういう感想であります

なんだかんだと、短編なので読んでしまうというそれですが、
今回は単行本じゃなくて雑誌掲載のそれで読んだせいか
なんというかな、より短く感じたのであります
内容は、薄暗い人生をたどるというか、
なんだろうな、さして目ざとい不幸でもないんだが、
やっぱりベクトルとしては大きい不幸に身をやっして
その不幸は、外的要因というべきか、
身内というそれこれが起因するもので、
また、その不幸は滑稽であり、退廃的でありというか
なんとも、後ろ暗い気分になるバックボーンがありました

そこを、打破というのか、逃げるようでもあった
そんな感じで結婚という手段によって何かれできた、
そう思ったり、思わなかったり不安を抱えたまま、
その打破の道具として使った夫とともに、
そのうしろぐらい家族との思い出の地をまわる、めぐる
そんな旅行記のようでもあり、
珍しく、未来がほのかに明るいまでいかない、
暗闇がそれ以上暗くならないような気分で終わるといった
なかなか、読後もよい作品だったと思うのでありました

文学賞をとるような文章の凄いところだよなと
改めて感じ入ったんですが、まぁ、言葉選びが洒脱というか、
うまいの一言であります
読んでいてまるでひっかかるところがない、
ひっかかってくるのは、その精緻に描写された後ろ暗さ、
そこが感情をひっかきまわすようでもあるんだが、
決して筆というか、文章自体は荒れない、
まるで淡々なのであります
それでも、その淡々がひっそりこっそり、深みをえぐっていき
やがて、開いた闇のそれを見せるといったような
そんな展開までもいかず、
平行線というでもなし、平衡を保っているように見せかけて
思ったよりも、ずっとずっと暗いところにつれていかれる
だけど、それも、なんだかぼやけているというか
漠然としているといった感じで
本当、疲労を覚えるような文章とは対極にあって、
ものすごく脳が働くといった感じでステキなのでありました

描写がありありと浮かんで、
感情がまざまざと伝わって、
ざわめきを己の中に作るような
そういう短編小説でありまして、
暇つぶしに読んで、なんか、物思いにふけりたいなんて
そういう秋の夜長にベストではなかろうか
そんな感想を書いておくのでありました

本当に読んだのかよという感じですが、
ちゃんと読みました
凄いホテルが落ちぶれてしまうあたりとか、
10万円という単語が連続されたというあたりの効果とか
そのあたりはちゃんと読んだ、つもりだ
そんな誰に宛てるでもないメモを記しつつ
読んだと語るのであります

ロンドンオリンピック

2012-09-11 20:47:37 | スポーツ
いまさらでありますが、
オリンピックの話を少々メモっておこうと思います

それなりに見ていたという感じでありました
前評判ではほとんど注意してなかったというか、
興味もわいていない感じでありましたが
いざ始まって、NHKとかでえんえんと流されていると
まぁ、気づいたらしっかり見て、
そして応援して、とても楽しんでいたと
さすがオリンピックだなとひしひし感じたものであります
主に見たのは、いつものとおり柔道とサッカー
そして、レスリングとアーチェリーなんかも
もっさり見ていたのでありました

特にアーチェリーは、初めてみたという感じでしたが
まぁ、面白かった面白かった、あの緊張感はハンパねぇな
でも、あれってスポーツなのか?とか思ったりしながら
駆け引きというか、たんたんと過ぎていくのに
ものすごいプレッシャーと戦いつつ
ひたひた進んでいくというのに、手に汗を握ったのでありました
また、えらい風とかの影響も受けるし
先手後手のサドンデススタイルとか、
心臓に悪くて仕方ないと思いつつ、麻薬のようにというか、
もう目が離せないといった感じでありました
あれは面白いものでありました

そして、やっぱり大躍進のレスリング
これは、柔道とともに語っておきたいところでありますが
明暗といっては失礼な話ですが、
なんというか、くっきりと分かれた感じが印象的でありました
特に柔道のふがいなさというのか、
残念な感じが本当凄かったであります
応援はひしひしと行ったのですが、いかんせん、
なんといったらいいか、あれは柔道とは別のものになったと
まぁ、方々でも言われていたJUDOというそれなので
別物なんだなと感じ入ったのであります

また、そのJUDOを見てから、あのレスリングを見て
この似た競技、そして、似ているからこそ
スポーツとして優れているなと思わされたレスリングと
なんというかな、いろいろ考えさせられたのでありますところ

まぁ、柔道をどうしたらもう少しルールで説明できるだろうか
思ったり考えたりしたんですが、
現在のJUDOは、どうも、レスリングのドレスタイプという
そんな認識になってる気がせんでもない
背中をついたら負け、その背中のつき具合がポイントの差
まぁ、そういう感じになっていて、
レスリングとの違いは、タックルがないところとか
そんな按配だったと思うんですが
これがまた、なんというかな、
レスリングのよいところを消してしまっただけで、
まず競技として面白みがまるでない
正直、あれは競技として本当にヨーロッパで流行ってんのか?
フランスだけじゃないのか?
そう感じたりしたのであります

で、実際の柔道ってどうだというのを考えますと、
あれは、ちょっとコツというでもないのですが、
「技」という概念がある、そう思うのであります
その技をかけて、相手をどうコントロールしたか、
そのコントロールの具合によって、一本、技あり、有効と
まぁ、日本語のとおりの意味が出てくる
つまるところ、技の精度がどの程度であったか、
それによって相手をどこまで御したかというところでありまして
なんか、とりあえずどこかをひっつかまえて、
転がしたら勝ちという、一見すると分かりやすいようなそれは
どうにも柔道の面白みを消している
そう感じてしまうのでありました

じゃぁ、どうするんだというと、打つ手がないというのが
現状であると思うんですが、
とりあえず技がなんなのか、それを理解しないといけなかったり
そう考えると、なんか、えらい敷居の高いそれになって
普及もしなくなるし、よくないなと思うのであります

あと、もう一つ、背中のつき具合によって
ポイントが変わるという制度のせいで、
受身取らなくなってるから、スポーツとしても
危険きわまりなくなってて、こういう点でも
柔道と違うよなと思わされたりとか
あれこれ、つまらないことを書いておきつつ
これについて、どうとも答えを出せず
うつうつ過ごしたのでありました

というか、オリンピックというより柔道の話ですね

ドラマ  glee

2012-09-10 22:31:38 | ドラマ映画テレビ感想
NHKのカテゴリでやるべきでもないかなと
思わなくもありませんが、
先日、いわゆるアメリカンドラマであります
人気作品gleeの第一部が最終回を迎えたので
レビウっておこうと思うのであります
正直、ここまで見てしまうとは自分でも思いませんでした
面白いドラマだったんだ

内容は、gleeクラブという、あまりどころか、
まったくさっぱりぱっとしないクラブに所属する、
いわゆるスクールカースト底辺に所属する生徒たちが、
そのgleeの魅力によって、だんだんと輝いていく、
そういうスクールライフドラマでありました
正直、アメリカンドラマってほとんどというか
まったく見たことなかったので、テンポというか、
ノリが凄いなと驚いたのでありますが
ギャグなのか本気なのか、わけわからないシナリオと
それが、怒涛のスピードで繰り広げられていき
なんだかんだ解決というか、一話ずつ、何かしら進んでいく
こういうステキなお話でありまして
まぁ、見ていて飽きない飽きない、どういうつくりなんだと
不思議に思うほど、展開はあれこれ変わっていくのですが
それこれがとても面白い
これがよくできた脚本と演出のドラマというのなんだろうかと
完全に、アメリカドラマという魔力にとりつかれたわけでありました

正直、アメリカンドラマをなめていた節もありまして、
こんなに面白いというか、結構重いテーマなんかを
さらっとギャグ調であり、割と取り組んででありと
あれこれ進めてしまうというその手際のよさみたいなのもびっくりでしたが、
何よりも、日本の学生物というよりは、教師物に近いような
こう、教訓というか、青春と成長とを描いたような
それぞれの思惑と出来事とかは、ほとんどギャグだったりするけど、
その中で割りとまじめに、友情だとか、恋愛だとか、
そういうのを確かめていくというのが
まぁ、非常に細かく描かれているというか、面白くてびっくり
ついつい見入ってしまったのでありました

あまりというか、ほとんど洋楽を知らないことも手伝って
出てくる音楽の大半がわからなかったんですが、
それでも、歌っている人が上手いってのと、
なんか感動するというか、物語とリンクしている部分が、
わざとらしいけど、その嫌味にならないというか
あけすけすぎるのがギャグに近いというか
おそらく、見たことないミュージカルというものも
こういう調子なんだろうかななんて
思ったり考えたりしたのでありました

しかし、勝手な感想ではありますが、
車椅子の青年が、将来の夢ときかれて「Dancer」と答えた紙を
いけすかない役柄のやつが、丸めて捨てるとか、
ちょっとそれは凄いなと、なかなか、本当のやさしさというか
差別とは何かと考えさせられるようなシーンもてんこもりで、
スクールカーストという制度なんかもあいまって
生きることに必死で、それでいて、こういうところが駄目だという
そんな部分を変えることができないまでも、
そのまま生き生きしているというか、
その部分が滑稽でありながら、やっぱり、青春なんだろうかなと
ぼんやり思わされたりとかして
まぁ、すっかり楽しんだというわけであります

案の定というべきなんでしょうか、
来週からは2が始まるらしいので
これまた楽しみに見ていこうと思うんですが
アメリカンドラマって面白いんだなぁと
素直な感想をメモっておくのであります

平清盛  わが都、福原

2012-09-09 20:54:29 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
視聴完了いたしました

前回火をつけたくすぶりをこなしつつ、
一つ片付け、また、別がくすぶりと
そんなところの一回だったでありましょう
あんまりよくわからないというか、
ちょっとインパクト弱いよねという扱いだった弟を
突如クローズアップしての説得劇
通常だったら、このあと、多分死ぬんだろうなと思うところですが
話によれば、長生きというか、まあ、いろいろあるんだそうで
今後が楽しみであります
ころっと騙されたという風にも見えるんですがどうなんだろうか

まだちぐはぐというか、前のように
こう、平家も源氏も面白いという感じにならないので
見ていると落差が激しすぎて大変だと感じる
今回の源氏パートでありますが、
なんというか期待を裏切らない内容ですばらしいと
一人笑っていたのでありました
あれは酷い、そして凄いな、コントだなと思いながら
楽しみで仕方ないのであります
ちょっと、政子が頭足らない子に描かれすぎかと思いましたが、
あの当時の年齢を考えると、まぁあんなもんかと
思ったというか、納得してみていくことにするのであります
イノシシ背負ってきたあたりは、ちょっと
すばらしすぎてたまらなかったのでありますが
今後、あの関東の人々がどう転んでいくのかも含めて
楽しみでありません
あの情けない弟が、まさかまさかとなるとは

さて、帝側もとりあえず楽しそうだし
なんか、来週には頭剃るみたいだしと
いよいよ後半戦の様相を呈してきて
次回以降も楽しみなんでありますが
もそっと、なんというかな、事件がないものかと
鹿ケ谷を楽しみにしてしまうのであります

清浄歓喜団

2012-09-06 21:32:12 | 食べ物飲み物
どっちかというとNHKのせいなんですが、
大河ドラマ「平清盛」に出てきた、
中村梅雀さんが演じる家貞というおじじが、
それはそれは、とてもとても、
すっごくおいしそうに食べていたのがこれであります
劇中では「唐菓子(からくだもの)」とされておりましたが、
それがまさかの、現代で食べられるとのことで
わざわざ京都駅の伊勢丹までいって買ってきたのでありました

というわけで、相当に古風な和菓子であります
いや、唐菓子というくらいだから、和菓子というたとえは違うのか
わかりませんが、当時の秘密レシピからアレンジされて
現代によみがえっているものなんだそうで、
京都の老舗和菓子屋さんで売られております
正直、どんなものなのか、見当もつかなかったんですが、
ともかく、テレビ上であんまりにも上手そうに家貞が食べるもんだから
こりゃ、相当にうまいものに違いないなんて
そう思ったわけであります
多分、そんな人いっぱいいたんじゃねぇだろうか

さておき、実際食べてみてどうだったかというと
意外と硬ぇっ、でも旨ぇ!
てなもんであります

正直、そういう古いものだから、もっとエッジがきいたというか、
もう、これはちょっとどうだろう、もはや菓子とは言いがたいみたいな
そういう感じも覚悟していたのでありますが
香ばしく揚げられているボディというか皮が
ちょっと硬すぎてびっくりだったけども、
中身のいわゆる餡の部分は、ほどよい甘さで大変おいしい
それも、外側の揚げられたところとあわさると
えもいわれぬ味わいというか、うまいと思わず言うほどだったのであります
なかなかに、侮りがたし

もっと重たい感じかとも思いましたが、
2つくらいは、ぺろりと食べられるくらいでほどよく
なんとも、大変満足できたのでありました
ただ、梅雀さんほどうまそうなリアクションはできなかったのを考えると、
やっぱり、あれは梅雀さんがうますぎたんだろうなと
ちょっとやられたと思ってしまうところ
いや、あの気分が味わえたという特別感を考えると
これはこれで乙なものというか、よかったなんて
思ったりしながら、
満足したのでありましたとさ

ちょっと珍しい京都土産に、なかなかよいかもしれないと
真剣に思い至った次第なのであります

るろうに剣心 映画

2012-09-05 19:36:17 | ドラマ映画テレビ感想
映画を見ました、話題作といって相応しいでしょう
「るろうに剣心」の実写版であります
あの龍馬伝の監督がとるというだけで、
これは見ないとまずいだろうという気持ちがいっぱいで、
正直、これははずれだろうなどと
失礼なことを思ったりしながらだったのでありますが

いや、面白かった、すげぇよくできてた

そんなわけで、驚いたのでありました
各役者の気合というか、なんかわからないが
並々ならぬ熱演というのか、誰も彼も楽しそうな
そういう絵面が非常によろしくて、
一番期待していた殺陣の部分も大変よろしく
最近は、様々な技術が進んだおかげで、
殺陣もいろいろと見せられるようになったんだなと
しみじみ感激したのであります
まぁ、ある意味、漫画原作だからといってしまえば、
なんでも許せるという、ちょっとずるい感じではありましたが、
並み居る敵というか、雑魚をばたばたと倒していく様は
なかなかに爽快だったし、主演の佐藤健さんの演技も
かなり雰囲気よく、アクションうまいというので満足
伊蔵のときも、子犬というか、犬ころみたいだったけど
こういう、少し飄々としながらも凄みを出すキャラが
似合ったりするのもすばらしいと感動したのでありました

でてくる面子が、もしかすると今後、
大友組とか呼ばれるようになるのかもと思うほど
龍馬伝のそれこれと当たっていまして、
そのあたりも雰囲気出安かったのかもと感じた次第でありました

話の内容は、見てから初めて気づいたんですが、
俺原作を知っているようで、ぜんぜん知らないのだというわけで、
ちょっと漫画とどこがどう違ったのかわかりませんが、
出てくるキャラクタの雰囲気はみんなそんな感じだったし、
下手なコスプレ感ではなく、なんとなし、
画面として見られる範囲だったのがステキだわと思ったのであります

ちょっと、蒼井優が童顔すぎるというか
キャラ違いすぎるだろうと思ったものの、それでも、
上手い演技ってのは、あまり見かけを苦にしないもんだなと
しみじみと感動、ただ、今回の話ならば、
あそこは、真木よう子でよかったんでないかなとも
思ったりするのであります
まぁ、髪短いほうがいいから、ちょっと違うかな、でも、
蓮っ葉な感じがいいと思うんだがなぁ

そして、予告のときから楽しそうすぎて大変だった、
弥太郎でなくて、香川さんの怪演がまぁ見事で、
あんなに生き生きとされると、なんというか、
こちらも見入ってしまうなと感心しきり
続編という目もでてきているらしいので、
なんとかしてもう一度出てきてもらえんだろうかなと
考えたりするのでありました

あとは、方々で言われております
斉藤の牙突が、ちょっとアレだった以外は
非常に満足というか、殺陣早すぎて見えない、暗すぎてみえない
そんなところが気になったところと、
コーンスターチが足らなかったんじゃないかと
画面作りについて思ったりしたくらいでありまして
おおむね満足して帰ってきたのでありました
大変楽しめました

平清盛  白河院の伝言

2012-09-02 20:45:01 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
視聴完了しました
前回の予告で政子がクローズアップされてたから
てっきり大活躍かと思ったら、オオトリか
恐ろしい破壊力だ、笑顔で木刀振るうなまったくもう
楽しみすぎるだろう

さて、源氏パートが陰鬱とするのは今週かぎりだとわかっただけで
晴れ晴れとできたわけなのでありますが、
あの欝にめいっている感じの頼朝はなかなかよかったですね
もうちょっと、頼朝の欝っぽい感じを出しておいて、
それと、清盛の苦悩というか懊悩というか、
あれと交互にやったりしてたら、なんというか、
もっと陰惨であって、そして次回が楽しみになったんじゃないか
そう思ったりしてしまいますが、それやると
本当に主役が頼朝になってしまうから駄目だな
いや、このドラマの後半がそうなるって聴いてるけどもさ

そんなわけで、ちょっと回想シーンとかはやりすぎというか
今回ぜんぜん話進まなかったなという印象でありまして、
まぁ、それを機会にして、様々な勢力がいっせいに事後を画策しだした
そして、まさに、エピローグにあった、
蓋が開いたという状態は、すばらしいと思えたのであります
なかなか、どこもかしこもきな臭い感じでよかった
そして、一番敵だと思っていた上皇が、
居てもたってもといった具合で駆けつけたというのが
また物語でありますね、なんだあのツンデレ具合
最高じゃないか

そういうお約束的なことも思いつつ
話進まなかったけど、これからをひしひしと予感させる
すばらしい内容だったと賞賛してしまうのでありました
時忠の非道っぷりと、宗盛の今から漂うぼんくらっぷりは
本当、どうしようもねぇなと思ったり考えたり
楽しみでありますね