CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

陶芸の森 北大路魯山人展

2019-11-29 21:10:19 | 陶磁器を探す旅と名物
滋賀県は陶芸の森でやっている魯山人展を見てきました
毎年なのか、何年に一度なのか、魯山人展がやってくる
今回、とっくり見てきたのであります
前回が何年前だったか忘れましたが、
ともかく、魯山人、それだけではなく当時の昭和の名工たちについて
それなり、知識もついていたので
今回、俄然面白く見てきたのでありました

というか、魯山人展なのに、探していたのは半泥子だったわけだが、
まぁ、このあたりは仕方あるまい

さて、魯山人と信楽焼のかかわりというか、
その弟子筋にあたった人の作品なんかも含みつつ
やはり、魯山人であるそれこれ、彼の芸術と呼ぶべきものが
ずらり展覧されていたのでありました
今回、篆刻とか、ああいったものは最小限にとどめられていて、
もっぱら、焼き物が集まっていたのが印象的で、
その模倣した、龍泉窯の花入なんかもあわせつつ、
いくつか、魯山人が好んだ、ほかの陶磁器もあったのが
またよかったと思うところでありました
瑕ばっかりいってて、つぎはぎだらけのとかも
結構好んでいたようで、
その美意識というのは、ひとつ、本当に存在したんだろうなと
思わせるようなそれこれでありました
そういうのが大好きであります

その端緒なのか、たまたまなのか、
志野の発掘調査時にいくつか見つけていたという、
修正作品なんかも数多く展示されていて
なかなか楽しかったのでありました
某所で話題になっていた、いわゆる、山茶碗もあって、
そういう眼もあったんだと
魯山人を見直したというと失礼きわまりないが、
驚いたのであります
それでもやはり、自身の作品においては、織部がひときわいいなぁと
自分の好みもあろうけど、しみじみかみ締めたのでありました
あの蟹の図といい、京焼き風では椿の図といい、
このあたりの図案に関して、本当にいい仕事をしていると
つくづく思うのでありました

さて、魯山人はそれくらいにして、
その他、同時期の陶芸家の作品も出ていまして、
親交があったのか、そのあたりは、ちょっとどうかなと思うのだけども、
石黒宗麿、荒川豊蔵、そして、川喜田半泥子
これらの名品が、さらっと展示されているのも凄いよかった
似たモチーフのものという縛りだったのか、
あまり見たことないタイプのも見られて
大変眼福だったのであります

特に、半泥子については、李朝風堅手茶碗が秀逸で、
そういうのもやってたのかと、眼を皿のようにしてみていたのでありました
その他も、茶入れとか、なんというか、もう素晴らしいなぁと
惚れ惚れ見とれてしまったのである
ああ、半泥子が欲しい

さて、そんなこんなで、大変満足に楽しめたのでありまして、
小さい美術館なのに、この充実っぷりは価値ある空間だと
快哉を叫ぶのでありました

【映画】ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章

2019-11-28 21:16:32 | ドラマ映画テレビ感想
ちょっと見てみたかったけども、
評判悪いからと敬遠していた映画であります
見終わってみたら、案外というか、
結構よくできてて、面白いじゃん、
そんな風に思ったのでメモっておくのであります
多分、「思ったより面白い」程度では回収できないんだろうなと思うほど、
かなり豪華なCGが随所に見られて、それ見ているだけで
結構楽しめたのでありました

あのジョジョ、でも、なんで4章、
そんな風に思っていたんだが、
実写でやられて、なるほど、外国じゃないからかと
当たり前の事実に到達したのだけども、
それにしても、ジョジョ世界を実写に落とし込むと
どっか可笑しいんだなと、まざまざ見せ付けられたようで
貴重な経験したようにも思うのである
そういや、日本だったと思うくらい、
やっぱり、町並みが日本じゃねぇなというところが凄くて、
さらにいうと、あの独特の学ランというか、制服の数々が、
コスプレといったらいいのか、現実感のなさに繋がってしまって、
実写に向かないなぁと思いつつも
よく再現したなと、賞賛したくなるできばえでありました

正直、4部の話をほとんど覚えてないから、
こんな話だったっけと思いつつ見たんだけども、
意外と頭脳戦がメインで面白かった
ただ、殴るだけではなく、能力を使って自分に有利なポジションを作りと
そのあたりの駆け引きが面白くて見続けられたのでありました

個人的には、山岸由花子がもっと活躍して欲しかったというか、
あの実に魅力的な、漫画的なんだけど
凄く実写に向いた感じが楽しくて、もっとそっちの活躍が見たかったと
思わなくもなかったのでありました
CGがもっと安く仕上がるような内容だったら、
連続ドラマじゃないけど、何作か続けてみたいなぁと、
新しいキャラが出てきて、なんとなし、スタンドの姿が見え隠れすると
わくわくするつくりだったと思うのでありました
億泰とか凄いよかったじゃんと
大手を振って言いたい感じなのであった

俳優さんはみんなよくて、真面目に取り組んでいるというか、
形兆なんか、かっこよすぎるだろうと、
美形というものは、コスプレを正当化するというか、
このあたりが、日本人で漫画原作やるうえでの難しいところなのかと
感じたりしたのでありましたとさ

なんだかんだ、凄い楽しかったので続きを見たくて仕方ないんだが
やってくれないんだろうなと、はなはだ残念な作品であります
バッドカンパニーとかもよかったのになぁ
つくづく惜しい、こんなにクイーンが流行ったんだから
吉良を見たかった

【読書】最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~

2019-11-27 21:06:52 | 読書感想文とか読み物レビウー
最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~  
著:鈴木祐

体調管理というべきか、環境整備を軸に
健全な肉体と精神を手に入れようというお話でした
方々で、よいといわれている様々な健康法について、
著者なりに実践して、確かによかったというものを紹介しつつ、
その仕組みの能書きを並べています

個人的には、色々試してみたいものがあると思いつつも、
これを読んだだけで、既に精神的に楽になったような、
そんな気すらしてしまうほど、
メンタルヘルスにも効果的な内容が書かれていて
なんか、生きる希望がわいてきたというと
言いすぎなんだが、体や精神によいというあれこれが詰まってて
なかなか読み応えある一冊でありました

糖質カットのお話なんかから始まって、
そもそも現代人は、古代人と比べると糖質が多い、運動が足らない、
自然に触れてない、電子機器にさらされ過ぎとか、
まぁそんな按配をとりあえず、古代とまでいわないが、
いろいろ断ってみようという取り組みが多く、
これによって、精神平衡を取り戻したり、
なんか、ずっと漠然と疲れていた状況が、明るく見えてきたりして
なかなか楽しいのであります

昔から言われていて、また、自分もそうであって欲しいと願っていたせいか、
散歩、とりわけ、山の中の散歩の効能に力が割かれていて
かなり納得というか、そうであって欲しいと思ってしまうのである
やっぱり、人間、自然の中を歩いたら健康になるんだよと
よくわからんがそう思うところを、おそらく正しいと思われるエビデンスを示しつつ
あれこれ解説していました、
まぁこのあたりの臨床結果とかは、はなはだどうかと思わなくもないんだが
個人的にはそう信じたいのである

人間関係についても、昔は知らない人と一緒にいるという機会が少なく
だいたいが血縁とか、知っている人だったから
特に社会性について問題が露見しなかったが、
昨今の希薄な人間関係、一時的な何かというのが随分とストレスだというのは
これまた、そう信じたいものの、
でも、昔から、そりの合わない親族なんているだろうから、
ちょっとそれは言いすぎじゃないかなとも思ったりする
とはいえ、会社という独特の組織で、
よくわからん関係に悩まされるという現代ストレスの最たるものは
打破すべきなんかだと考えて、SNSから離れるとか、
特に気にしないでおくとか、自分のペースで自分がしたいことをはっきりしておいて、
不安や、漠然となる要素を減らすとかいうアドバイスが
なるほどと思われたのでありました

進化的にそうだといわれて、本当にそうかなと
正直思ってもしまうのだけども、
なかなか楽しく、納得というか、なるほどと信じさせられるものがあって
面白かったのでありました

【読書】「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ

2019-11-26 20:47:07 | 読書感想文とか読み物レビウー
「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ  
著:玉樹 真一郎

任天堂でWiiの開発に携わった著者による、
体験デザインのお話でした
非常にシンプルで、わかりやすく書かれた一冊でありました
余談だが、年齢が一個しか違わなかったことが
何よりも驚きのデザインだった(デザインではない)

デザインの仕組みというか、
狙うべきことというのも
大変面白く、興味深い内容だったんだが
本に書いてあった通り、
多分、本当に大切な部分はこれによって興味をもって
自分で調べたり、やってみてこそなんだろうなと
思ったりするわけだが、
説明のために、スーパーマリオとドラクエを例に挙げていたのが
年齢的にも、かなりストライクでありまして、
そうか、あの二作品は、そんな深いこと考えて設計されてたのかと
驚きを禁じえなかったのでありました
本当にそうだったんだろうか、
たまたまじゃないか、あるいは、考えすぎじゃないか
とも思ったりするんだが、ともかく、凄かったのであります

直感的に、マリオは右に行かなくてはいけないようになっている、
驚きのために、ドラクエではぱふぱふが要所要所で出てくる、
感情移入させるため、物語の起伏が設計されている

最後のは、知らないゲームの話だったので
これと書けないわけなのですけども、
こういったことを綿密に考えて、
シナリオライターや、ゲームデザイナーは酷いことを思いついて
ゲームに実装しているのだそうでありまして
そのあたりが非常に面白く読めたのでありました
凄いな確かに、
考えてみると横スクロールアクションというものが
どうやって成立したかしらないが、
まず右に動くべきと最初に作った人がえらいんだろうかと
思わされたりしたのでありました

そういった、些細なというか、説明書を読まなくても遊べる
かつ、何度もやりたくなるようにするには
どう作るべきかを、考えぬいた結果
様々なゲームが出ていると思うと
あれこれ考えさせられるというか、凄いなぁと
驚嘆するわけでありました

こういったデザインを応用して、仕事を楽しく
効率上げて行えるようにしようというのが
また、まとめられていたのでありますけども
そうやって、人間はなんとなく、本能的にやりたくなるようなもの、こと、つくり、
さなることが存在すると
わかったのでありましたとさ

【読書】へぼ侍

2019-11-25 21:15:22 | 読書感想文とか読み物レビウー
へぼ侍  作:坂上 泉

西南戦争を舞台にした小説ながら、
主人公たちが、大坂の武士というところが面白かった
半分商人、というか、ほとんど商人といった主人公が、
もともとは武士の出なのだからと
一旗挙げようと出征するというお話なんだが、
先々で、商いのように話を進めてみたり、
実際に商人のまねごとをして情報を集めたりと
なかなか、あの手この手で活躍するのが面白い

大坂方は揃いも揃って、徳川側だった、
いわゆる朝敵だった佐幕の連中なので、
西南戦争で徴兵されたものの、扱いが悪いとか、
様々、当時、明治維新直後のどたばたと
新政府というものの胡散臭さでもないが、
新時代に適応するか、しないかみたいなところも含めて
人情話が面白かったのでありました

なんとなし、そういう物語として読んでしまうせいでもあろうけど、
西南戦争というものが、ひとつ、旧世代を駆逐するそれと
そんな役割だと思ってしまい、そこの従軍する彼らもまた、
その仕事が終わったら、その先に何か残っているのだろうか
新しい時代に適応できるか、古いということにいつまでこだわるか
そんなところも、淡く描かれているのがよかった
あくまで淡いというところがいいと思ったのでありました

新兵がだんだんと成長していく、
あるいは、戦争によって擦り切れていくような
変化が精細に描かれていて凄くよかったと思うのであります
その仕上げが、西南戦争だけに、大西郷であるというのもまた
いいなぁと思うところ、
よくできたというか、出来すぎた感じが
心地よく読めた、いい一冊だったと思うのでありました

主人公以外にも、様々なキャラクタが出てきて
それぞれの立場や、同じように変化する姿もよかったんだが、
一点、戦でしか生きられない男が
行方不明になってしまうくだり、また、その最後が
なんとなし惜しいなぁと思えたのでありました
そこは、もうちょっと、違う形で見たかったようなというか
どうなったんだろうか、考えさせられたのであります

いだてん  ぼくたちの失敗

2019-11-24 21:01:49 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「いだてん」
視聴完了しました
政治劇は見事な敗北で幕を閉じたというか、
目論見どおりに、翻弄された津島、田畑の二人が揃って辞任というあたりが
本当、寒気がするほどの恐ろしさを感じたのであります
言ったとおりになったんだから、本当すげぇわ、怖いわ

ジャカルタでの一幕なんかも、もう本当
どちらかを詰めて、どちらに転んでも本人は大丈夫で、
かつ、困った部分を説明しておいて、それは、二人に転嫁するとか
本当に凄いことだなと、会社でたまに見るタイプだと
改めて、政治家という人種を思うのでありました
やだなぁ、仕事できるなぁ

今回は全編、まーちゃん謝るの巻でありまして、
まぁ、誤ったのか、謝ったのか、
そのあたりも多分かけながらだったであろう
右往左往が見事でありまして、
それでいて、ドラマとしても盛り上がりの失敗が
堂々と開かれていて、なんというか
悲しいとすら思えたのでありました
あんなにやりたいっていう人なんだから、
やらせてあげようよ、そんな風に思ってしまったんだが、
まぁ、この無責任さというか、情緒が楽しめるというところが
ステキだわねぇと思うのでありました

なにげに気になったんだが、
マリーが名前間違えていたというのは、
占いが当たらないことの裏づけになったりせんだろうかと
最後、当たるんじゃないかしらと思ったりするのである

そんな話ばっかりかと思いきや、
落語のほうも大変で、五りんが逃げるという
唐突な展開に、何があったというか、
どういうオチになるのか、気になって仕方ないんだが
まあ、物語的にも、歴史上からはフェードアウトしつつ、
金栗さんところとかで、お父さんの何かのかたきをとるんじゃないかしらと
思ったりするのでありましたとさ

サゲが何にになるのか、
話の筋でいきゃぁ、冨久になるんでしょうが、
楽しみなのでありました

【ドラマ】少年寅次郎

2019-11-22 21:17:11 | ドラマ映画テレビ感想
なんで、今、寅さんなんだ?

思いつつ、かつ、寅さんシリーズって見たことないなと
自身を振り返りつつ見たのだけども、凄い面白かった
話が面白かったので、それが一番なんだが、
それと肉薄して、子役というか、役者がすげぇ渥美清に似せてて
そちに驚いてしまった、喋り方のトレースがまた、
知ってる感じだと思わせる絶妙なそれで、本当にもう、
なんだこの力の入れようわ

フーテンの寅さんという人が、どういう感じなのか、
正直なところ、あの時代に生きたわけでもないので
もうひとつよくわからなかったんだけども、
戦中生まれで、しかも、捨て子だったという身の上、
そこから、特に不良というわけでもないが、
暖かいおかあちゃんに育てられて
立派になっていくと、そういうお話でありました
そのうえで、壊滅的にそりが会わない父親との確執というのが、
なんだろう、見ていてすごい不愉快、いや、不快だというのに
なぜか許せてしまうというか、
そういう家族のあり方もまた、あるもんだよなと
人間っぽい感じを許容してしまったのでありました

最終話で鯉捕まえるくだりで、なんとなし思ったのか、
いや、もっと前から、寅次郎を憎いというか、
どう扱ったらいいかわからないから、
あんな風にしかできないんだなと
なぜか、庇うでもないけど、思わされてしまうところが
多々みられて不思議でならなかったのである
多分、ドラマ的に、そう見られるような仕草や演出が
様々あったということなんだろうけど
それに気付かず、誘導というか、そう感じたのでありました

さて、物語は、特段というほどでもなくて、
でも、寅次郎の明るさが、なんとも救いだと思えるようなことばかりで
粗野粗暴であってもおかしくなさそうな感じから、
凄い人情話で、落ち着いて見られたというのがよかったところ、
寅次郎の話でもあったけど、
おっかさんと、おとうちゃんの話でもあって、
この二人の機微もまた、凄い見所だったと思うのでありました
特に、おとうちゃんのほうが、だらしないし、ろくでもないのに、
それこそが、おとうちゃんだよなぁと
理解させられてしまうさじ加減、あれがまた、なんとも魅力的でありました
絶対近くにいて欲しくないんだけども、
戦争のこととか、様々思うと、ああいうこともあろうかなんて
思わされてしまったのである

そんなわけで、非常に楽しんでみた
ほのぼのストーリーでありましたが、
また、土曜ドラマ枠で、次は何をしてくれるか
楽しみに待つばかりである

【映画】後妻業の女

2019-11-21 20:51:05 | ドラマ映画テレビ感想
映画館で見損ねた映画であります
これは面白そうだと、期待していたのに
都合がつけられず断念していたのを
思い出したように見た次第
なかなか楽しく、微笑ましい物語を堪能したのでありました

後妻業という、死に掛けた資産のある男に
後妻として入って、遺産だけちょろまかしていくという
なりわいを怪しげな婚活コンサルと一緒に
あれこれやっていくという話でありました
話の味噌は、この女と、コンサルがどっちも頭がいいようで、
抜けているところが多々あるという
非常にアンバランスな部分でありまして、
みていて、ここがもう、非常に楽しいのでありました

うまいこと、計算高く、
他人の良心にどんどんとつけこんでいく女の見事な立ち回りと、
その女が、コンサルにイミテーション掴まされて
ころっと騙されていたりとか、
ともかく、邪悪といったらいいのか、
姑息ないやらしさが、様々に出てきて
それが面白くて仕方なかったのでありました

まぁ、最終的にどっちも酷い目にあうけど、
懲りずにまた続いていくという、まったく道徳的にどうなんだと
思わなくもないラストなんだけども、
これがまた、懲りないやっちゃなぁという気分になれて、
凄くよかったように思うのでありました
いや、実際は人殺しもしていたはずだから
やっぱり、あかんわと、今思ったんだけど
なんか憎めない感じにされていたのが
ちょっと怖い映画だなとも
感じるところであります

後妻業だけでなく、サオ師なんかも出てきたりして、
まぁ、こういう業界もお盛んというか
あれこれ、様々な悪いやつがおるんだなぁと
そういう表だけをなでることもできて
なんとも、騒がしく、面白おかしい物語だったと
思うのでありました

おおよそ、善人と呼べる人間が一人も出てこない
少なからず悪い、というか、クズが多いというのが
凄い映画でありました

【読書】辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

2019-11-20 20:55:38 | 読書感想文とか読み物レビウー
辺境メシ ヤバそうだから食べてみた  著:高野 秀行

なんだかんだ氏の本は好きで、
かれこれ3冊目くらいになろうかというところ、
今回も冒険の楽しさを教えてもらったと
満足なのでありますが、冒険でも食に対する冒険で
その無謀っぷりにめまいを覚えるほどでありました

放送コード的なものがあれば、アウトじゃないかという内容も
多々含まれている、実にすばらしい食の冒険が魅力的、
辺境の変わったご飯を紹介と思っていたら、
まぁ、当然の帰結ながら、最終的にゲテモノ食いのお話で終わってしまうと
ある意味仕方ないものでありましたけども、
ところどころ、本当においしそうな地元ならではの食事もあって
大変面白かったのであります
本当は、そういう話ばかりにしたかったんだろうが、
インパクトの強い、おぞましい、あるいは、奇怪な食べ物、
というか、それ食べ物か?というものまで含めて
あれこれ食べていくのが、
もう、何がゲテモノなのかわからなくなるほど
深淵を臨んでいくのが楽しかったのであります
読んでいるだけで、別に自分は食べていないけど
今の感じなら、虫が食べられるんじゃないかとか
思ってしまうほどでありました

しかし、割と無茶というか、本当に大丈夫かという、
申し訳程度に胃腸が弱いとか書いているんだが
そんな人が、生で爬虫類食べたり、虫食べて無事だったりしないだろうと
つっこみどころ満載なんだが、
東南アジア、中央アジア、南米というところは
さまざまに恐ろしいものだなと思わされるのである
が、それとは別に、本旨でもあろうおいしいごはんについては、
やっぱり、中央アジアというのは
食の国というか地域なんだなと改めて思い知るのでありました
まったく食べてないけど
凄いおいしそうなものばかりで、中央アジアの料理を食べてみたいと
思わされて仕方なかったのでありました

世界のといいつつも、やっぱり偏りつつ、
その割には日本の変わった食べ物もいくつか出てきたりとかして、
わいわい楽しく読めるよい本でありました
しかし、実際見たら食べられないんだろうけど、
この本を読むかぎり、虫はかなりおいしいのだろうということと、
ワニと古代魚というのが、世界で一番おいしいものなんだと
思うのである

ワニはともかく、古代魚ってなぁ

お盆休みに台湾旅行 17 艋舺夜市食べ歩き

2019-11-19 21:18:59 | お盆休みに台湾旅行(2019)

夜の龍山寺、流石に時間も遅くなりそろそろ閉門の時間である

さて、最後の夜なのでぶらり夜市を昨夜に続いて散歩、
夕食は台南で食べてきたけども、小腹がすいてきたこともあって
せっかくだからと、夜市でちょっと食べてみようとなったのである

小生の母は、潔癖とはいわないが、屋台で飯を食うというのを
どうにも嫌う傾向にあったのだが、この時は旅に浮かされたのか
はたまた、台湾に馴染んだのか、わけもなく、この夜市食事に付き合ったのである
まぁ、最大の勝因は美味さだろうと思うのだが、それは後述



どこで、と選ぶほどもなく、とりあえず艋舺夜市の龍山寺と反対側の口近くにあった、
焼き物屋を発見、ここがすこぶる美味そうな匂いを発していたので買うことに
実に簡単なもので、鶏肉と青菜をささっといためて、
いくつかの香辛料で味付けしただけのシンプルなものであった

が、これが抜群に美味い、にんにくの利き方が絶品といえばいいのか、
箸が停まらない感じなのでありました
鶏肉炒めで110元だったのだが、こいつが素晴らしく美味かったのであります
いわゆる鉄板焼といった感じなので、
肉の種類だけいうと、あとは、辛いの必要か?と聞いてくるので、
安全策をとって「鶏肉、不辣(チーロー、プーラー)」と喋ると
事なきを得たのであります
ただ、このときに現地のほかの客に、なんか笑われたんだが、
チーローでなくて、ジーローのほうがよかったんだろうか
よくわからんが、まぁ、どっちでもいいや
台北では、なにかしら、俺の嘘中国語が笑いの種になってしまう

ちょっとおなかに入ったら、胃が目覚めたのかもう少し食べたいと
両親がわいわい言い出したので、こうなれば、一度入ってみたかった
龍山寺有数のお店と伝わる、両喜号へと急ぐ


両喜号、イカのとろみスープが美味いと評判の店である
渡台3回目か、4回目くらいのときに、一度ここと間違えて
隣の違う店でサカナのスープを飲んで、
これはこれで凄い美味かったから喜んでいたんだが、
その仇がとれると個人的に満足



店に入ると一杯だからと2階に案内される
ここがまだ誰も居なかったので貸切といった感じで喜ばしい
写真の通り、二階建ての王将とかでよく見る
エレベーター方式の給仕が行われることになっておりまして、
注文品がこれに載ってやってくる
厨房のほうから、今から送るよ、的な声が聞こえると動き出してやってきたと
そんな按配なんだが、本当に、言葉がわからなくてもなんとかなるもんだなぁ



ビーフン、イカのスープ、海老巻、ルーロー飯、 全部で150元
なんだかんだ、結構がっつり頼んだのでありますが
嘘だ、そんなに安かったっけ…、しかしどれもこれも、凄い美味かった

イカのスープの滋味が素晴らしく、また、ビーフンもちょっと食べるのにぴったりといった感じ、
味がおとなしいというか、極端に辛いといったこともないのがまたよろしくて、
我が家のように酒を飲まない一家には、大変ありがたい、
実に美味い食事となったのでありました
正直なところ、台南の阿霞飯店より、こっちのほうが満足度が高かったのである
貧乏人はいかんなぁ

すっかり満足して、帰り際にジューススタンドに寄り、木瓜牛乳を飲む

これが80元なので、やっぱり、甘いものは高いなどと思うんだが
両喜号は、計算間違ってんじゃないかと自分のメモを疑ってしまうのであった
満喫したので、これでこの日を終わりにしホテルへ帰る
そして、さっさと帰国であります


ホテルのロビー
朝飯はついていたので、さらっと済ませてきて、チェックアウトである


謎の掛け軸というかポスターがかっこよかったのでつい撮ってしまう
道教的な神様なんだろうか、イカス


空港へはMRTでさっさと移動、
ちょっとだけ新幹線使うルートもやれたんだが、
MRTが便利すぎて全然メリットがないのでこの移動でOKであります


空港で最後に一品、というか、朝早いから飯食べるところがやってなくて
仕方なく手に入ったのが、こちらのタピオカミルクでありました
ミルクティではないのだが、ミルクのみなんだが
これはこれで凄い美味しかった、130元也

と、あっという間でありましたが、
お盆のクソ暑い最中、年寄り連れて無事3泊4日を楽しんできたのでありました
もっとも、4日目は空港から移動だけなので実質3日間なんだが
それでも、なかなか楽しめたと思うのである



初日に寄った鉄道記念館の景品を組み立て、
こんな土産も楽しみつつ、年寄りを連れていっても、
まずまず楽しめる旅行を終えたと思うのでありました

次は冬休み中に連れていく予定、
ひとまずこれまで

前の記事 16 夜の龍山寺再び

【読書】サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う

2019-11-18 21:02:43 | 読書感想文とか読み物レビウー
サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う  著:鈴木 智彦

漁業と暴力団の関係をレポートしたノンフィクションでした
非常に読み応えがあって面白かった
千葉県の漁村が、いや、そもそも、漁村はなぜ気が荒いのかが
よくよくわかったような気がするのであります

すべての漁業者がそうではないと当然わかっているつもりなのだけども、
この本を読んでいると、すべての漁業者が
何かしらヤクザとつながりがあったり、そういう素地があったりするのではと
日本漁業固有の何かが見え隠れして面白いのでありました
特に、密漁だけではなくて、闇流通という部分もあったりして、
そういう消費の根幹部分に、闇とせざるを得ない
制度と実情に乖離が見られる部分があることが
大方の原因であろうかなと素人ながらに思える内容でありました

よく、北海道のヤクザは漁業がシノギなんて聞いていたけども、
それはまったくその通りというか、ヤクザという副業で
本業が漁師なんじゃないかというくらい、
組織だって、しかも厳しく律してやっているという感じが
なんとも面白く読めたのであります
結局、ヤクザ屋さんは利益を上げないといけないから
締め付けも厳しく、必然的に一番儲けとなるよう動くから
とても優秀な営利企業に見えなくもない
そんな努力を積み重ねている実態も見えたりして、
働くヤクザという謎の単語が面白かったのであります
もっとも、暴力や、顔が様々に役立つ場所でもあるので
このあたりは、手放しで賞賛というわけでは
当然ないのだけども、食卓に繋がる
こんな手近なところが、割と危険なんだなと思わされるのでありました

北海道に関しては、北方領土の話も含めて、
漁業者が、ロシアのスパイをやっていたりとか、
暴力団とか超えて、もっとやばいものが絡んでいたりするのも
大変興味深くて面白かった
KGBが日本にごりごり情報収集を求めていた頃というのは
随分怖いものだったんだな、改めて、北海道という土地は
寸出のところで、ロシア化から免れた土地なんだと
改めて思い知らされるのでありました
これも、冷戦の亡霊たちとともに、滅んだという結論なんだがどうなのかしらね

あとは、鰻ビジネスが台湾、香港を経由して
これまた相当に恐ろしいことになているというのもあったり、
漁業と一口にいっても、魚種というか、様々な扱い物によって
事情や、場所、闇の度合いが違っているのがわかって
大変面白い読み物でありました
これを読むと、安易に安い寿司を食べられなくなる、
とまでは思わないものの、
そうか、このサカナは謎の流通ルートからやってきてんだろうなと
蟹、ウニ、鰻なんかをしみじみ味わいつつ
思うような知恵をつけた
そんな読書となったのであります

いだてん  ヘルプ!

2019-11-17 21:19:32 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「いだてん」
視聴完了しました
政治劇が面白い、最終章に入ってから
完全にドラマの内容が変わってしまった
これはこれで見ごたえがあるんだが、
スポーツしているところも、もうちょっと見たいとか思うので、
そういうドラマを自分は欲していると
今更、このドラマに対してわかったのでありますが
まぁ、それはそれ、面白いのであります

寝業師の凄まじい政治攻防が見事で、
河野から情報を横流しされながらも、
圧倒されてしまう策謀の数々が大変面白かった、
知っているから、なんとかできるものではないと
まざまざ、見せ付けられるようで
衝撃的な内容でありました
結局、田端も津島も、二人揃ってもくろみどおりに潰してしまいたいんだな
すげぇわ、順番をどうするか考えていただけとか
考えられねぇよ、怖い

ただただ、それをという感じだったけども、
ジャカルタ大会は結構な火種だった模様で、
なかなか楽しい、このあたり、近い歴史なのに
やっぱり知らないということが、自分でも勉強不足だと思うんだが
それを含めて、非常に楽しいのでありました
あんなきな臭い話だったり、
そこに、かのスカルノが出てくるとか、
デヴィ夫人とか、ちょっと出てきてもらうのが
面白いんじゃないのかしらと、素人考えを記したくなるのである

この頃に、台湾が苦難を迎えていたというのは
なるほどなぁと思わされて、なんともいえない気持ちになったのだけども、
国旗掲揚でさかさまに挙げるとか、酷いことこのうえないことしてたのも
結構衝撃的でありまして、
まぁ、まったく別物なんだが、日本に対して、台湾が不信感を募らせても
仕方ないのではないかと思うのでありました
政治とスポーツは別とはいえ、
それを利用して、女子バレーを正式種目にもしたし
なんというかな、言い方というか、
やりかた次第なんじゃないかねと思わされるのである

落語パートがすっかりなりを潜めてしまったので
ちょっと残念ではあるが、どんな按配でおさまるのか
残り数話になってきたと思うと
楽しみが残るばかりである

【映画】三国志英傑伝 関羽

2019-11-15 21:08:44 | ドラマ映画テレビ感想
先日の趙雲に続いて、関羽の映画であります
案外、三国志の映画って撮られてるもんなんだな
思いつつ、あまり過度の期待を宿さないように見たけども
こっちは、結構三国志っぽくて面白かった
もっとも、関羽って、そういう感じだったけと
思わなくもない内容だったんだが
まぁ、映画だしなぁで片付けられそうなそれで
かなり楽しんだのであります

内容は、曹操に囚われていた頃、
袁紹相手に一発かまして、劉備のもとへと帰ろうという
あの関所破りの話を映画化したものでありました
物語的なこの部分だけを切り取ったというのは
いい判断だと思ってみたのでありますが、
まぁ、そういうキャラと内容を使ってるけど
あんまり三国志とか違うなと、
このあたりは、なれた感じで見られたそれでありました

結局見所はアクションに集約されるところでありまして、
この関羽がべらぼうに強い、青龍刀でも強いけど
殴り合いでもまるで負けない、
一人いたら、ほとんどの城が落とせるんじゃないかと
そう錯覚するほどの凄さだったんだが
それ以外も、白馬での戦争シーンなんかが、
割と斬新な描き方というか、手槍の使い方がミサイルみたいで
現代的に過ぎるところが面白かったのでありました
なんといったらいいか、
これはもう、ゲームだわと、そういう感想なんだが
俄然面白いのである、理屈はいいんだ、アクションっていうのわさ

そんなわけで、ただただバカ強い関羽を見る
それだけで十分な映画ではあるのだが、
ストーリーとして、守っている劉備の側室と
なんとなし、いい雰囲気になるという展開があるんだが
まぁ、このあたりは
アクションで美女がいないと話にならんしなと考えれば
ごく当たり前のそれだったなが、
それがいささか進みすぎた結末に度肝を抜かれたのだけども、
それはそれ、面白かったからよしとしたのでありました

十二分に青龍刀の殺陣が堪能できたんだが、
敵も槍とか、凄い長い刀とか、
様々な得物で戦うんだけども、いずれも非常に面白くて
見ていて飽きない展開に、わくわくしたのでありました
どれくらいの重さの武器なのかわからんけども、
あんだけ振り回してアクションするって
尋常ではないだろうと、惚れ惚れしたのであります
ただただ圧巻であったわ

カンフーアクションだけは、時折摂取したくなるというか、
見たくてたまらなくなるなと思い、
時代が追うほど、効果的な見せ方が開発されていて
より派手でかっこよく見られて、大満足なのでありました

映画の話に戻ると、アクションを重視しているからか、
関羽の格好が結構地味だし、あんまり髯が長くないしと
色々ツッコミどころがあるのだけども、
最後にとってつけたように、日本のゲームに登場するような格好で出てきて
物凄く関羽だと思わされたりしたんだが、
これは、世界に対しての悪影響ではないかと
ちょっと考えてしまったのでありました
いつから、三国志の武将というのは、こういう感じと決まってしまったんだろう
まぁ、かっこいいからいいんだけどもさ

【読書】むらさきのスカートの女

2019-11-14 21:00:49 | 読書感想文とか読み物レビウー
むらさきのスカートの女  著:今村 夏子

芥川賞受賞というから身構えて読んでしまったが、
思いっきりよい方向に期待を裏切られた、
この感じ、鬱屈としたほうのそれじゃないことに
驚きつつも、なんといったらいいか、
凄い世界観と物語だと
駆け抜けるような妙な話を食い入るように楽しめたのでありました
いったい、なんだったんだこれわ

謎の「むらさきのスカートの女」なるものを観察する者が主人公で、
むらさきのスカートの女について、様々面白いことが
わかっていくわけなんだけども、
いつからか、この観察者が何者なんだと、
読みつつ、疑問を覚えてから、物語というか、
もう読むのが面白くて仕方なかった
自称「黄色いカーディガンの女」だったのだけども、
結局、なんだったのかさっぱりわからん

話の筋を説明しろといわれると、
凄く戸惑ってしまうような
エキセントリックな展開に見舞われて、
どのあたりが純文学的というか、
なんだろうか、もう、まったくわからんわと
手を挙げたくなるような感じなんだけども
そのあたりが、やっぱり、芥川賞的なのかなと
腑に落ちたりもするのであります

まったく暗い話ではなく、そして、
人間の何かをえぐるようなこともない、
だけど、人間を描いている感じはとても伝わる
なんだったら、そこらにありそう、いややっぱり無いわと
一人で、あれこれ言い訳というか
独り言を並べたくなるような感じでとても楽しかったのでありました

結局のところ、主人公の独り相撲というか、
ちょっと俯瞰して考えたら、恐怖を催すというか、
一人の人間の好奇心というか、純粋な気持ちが、
複数の人間をそれなりの不幸へ誘ったかのような
壮大な肩書きにできそうなのに、
随分気の抜けた、肩の力が抜けたお話で
なんと言いようもなく、ただただ、面白く読んだと
それをメモっておきたい気分になったのでありました

芥川賞作品は、こういうのがあるから凄い好きだ

【読書】姑の遺品整理は、迷惑です

2019-11-13 20:52:39 | 読書感想文とか読み物レビウー
姑の遺品整理は、迷惑です  作:垣谷 美雨

あまりそりが合ったとはいえない姑の遺品整理をやる
お嫁さんの愚痴と、それで気付く人生の機微
なんていう感じの物語でした
ちょっと前に、定年した旦那が改心していく話と
似た感じではあるんだが、
人間誰しもそういうものだよなと、
年齢を重ねていたからといって、
様々なことを達観できるわけではない、
よいと思ったことが一元的なそれでしかなかったと
わかりやすい気付きにあふれたお話でありました

説明だけ、つらり、書いてしまうと随分説教臭い感じなんだが、
そこまでのことはなく、不平不満を並べつつも、
遺品整理はしなくてはならない、
その仕事に邁進するではないが、進めるたびに、
新しい姑の面が見えてくる、
それがよいこともわるいこともあって、
なんでも、軽々に決め付けるのは違うなぁと
なんとなし、思わされるような按配なのでありました

4階でエレベーターなしという
難儀な場所で、モノをタメがちだったという姑の
様々な遺品が、特に掘り出し物があるはずもなく
うずたかいゴミをどう片付けていくか
もう無理だと思ったときに、姑が築いていた絆でもないが
隣近所の人たちの助けがといった展開で、
最終的に残すべきは、物ではなく、人なのかもしれぬと
妙に考えさせられたりもしたのでありました

まぁ、死んで残るものというのは、
いいもわるいも無かろうかと
考えたりもするわけなんだが、
とりあえず、独り身の自分は身奇麗にしておかなくては
後の人が、どっちにしろ大変になってしまうと
肝に銘じるようにしたのでありました

時世がら、もう、所有するという概念が希薄になっていくのかと思うと
こんなごたごたも、後数世代でなくなってしまうのかと
断捨離を敢行しつつある人たちや、
終活なるものに精を出す人たちなんかも見ていて
考えさせられてしまったのでありました

こういう面倒は、ないにこしたことはないが、
あっても、それなりに思い出作りというか
色々、まぁ、生きてりゃなんとでもなるわなと
投げやりな感想で終わる