CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

天地人 実頼追放

2009-10-26 01:10:42 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ天地人
なんとか視聴しましたが、ほとんど見てないに等しい(ぉぃ

実頼はなんで急にあんなふうに思ったのか
思いっきり政治というか、駐在員として使えてないじゃないかと
がっかりしてしまったのでありますが
史実だったのでありましょう
実際、あんなに馬鹿にされてみたいなことを
思ったんだかどうだかわかりませんが
時勢に逆らわず
粛々と上杉は従ったんじゃないかしらと考えてしまうのであります

それはさておき、兼続の俺にまかせておけという話しが
毎回ろくなことになってないと思うんだが
今回も、なんか、よくわからない取引というか
あれこれで、本多殿を納得させてしまい
まぁ、無事落着、個人的に本多どのはステキだなと
ちょっとだけ思ったのであります

あとは、半農となってた重鎮が
思った以上にというか、もう、農家でいいじゃないかと
思うほどになじんでいたのがステキだったのと
実頼は、あんだけ馬鹿なことしたんだから
反省というか、むしろ、恥じて死ぬべきだったんじゃないかと
ちょっと思ってしまったのでありますが
もう、そういうのはどちらでもよく
ただただ、あと数話を見過ごしていくようになる様子であります

白洲次郎  コロナブックス

2009-10-20 22:25:33 | 読書感想文とか読み物レビウー
白洲次郎  コロナブックス

珍しい本というか、なんか変わったものを読みました
こういうのをなんというジャンルと呼べばいいのか
私は知らないんだが
白洲次郎について、様々な人の随筆やエッセーや対談なんか
そういうのがてんこもりになっている
そして、写真なんかもたくさん掲載されている
読み物というか、この書物全部を使って楽しむ
そういうものであります

今年一年かけて
すっかり白洲次郎に浸けられてしまったのでありますが
それに高じて読んだのがこの本でありますところ
あのドラマの名場面はこういうところを示していたのか
あれって本当の話だったのか等々、
まぁ、雑文というか、思い出語りなんかも入っているから
ドラマの素材として使われたのは
間違いないんだろうななんて思ったりしつつ
にやにやと読める本でありました

何がいいかというと、その生き様が
ドラマ以上に鮮やかにというか
いわゆる、白洲次郎の伝説というとおこがましいが
よく聞くエピソードがわかりやすく解説されてる
そして、かっこいい写真とそのキャプションが並ぶ
なんか、サライとかの○○特集の記事みたいな具合だ

ステキ話ばっかりでありまして
そして、よいところばかり書いてあり、
色々きなくさいところはなくて、
まぁ、思い出語りだからこうなるのは当たり前かという具合なんだけども
十分面白いのであります
伝記とかそういうのでなくて
やっぱり、エピソードがあって、人となりが間違ってるかもだけど
面白い挿話と一緒にいると大変ステキだ
何書いてんだかわかんないけど
ともかく、これをもって、白洲次郎がかっこよすぎることが
私のなかで確定してしまった
なんたることかしら

というわけで、白洲正子が次郎について語っている部分が
一番ステキというか、あのドラマの声で聞こえてきて
なんだろうか、すごく楽しかったのでありました

善悪とか色々あるんだが
一人の人間をじっくり見てて
実際面白いし、なんかすごいことしてんだから
たいしたもんだなぁと感心してしまったのでありますとか

なんだこの感想

サラリーマンNEO シーズン4

2009-10-19 21:34:57 | ドラマ映画テレビ感想
少し前になりますが、
もう何年おっかけてんだろうとうつろな目で見てしまう
サラリーマンNEOのシーズン4を今年も
しかっと見ておりました

面白かった、帰ってきた?いや、進化したのか

そんな、ちょっと台詞くさくつぶやいてしまったんだが
今年のはすげー面白かったのであります
思えば、最初のセンセーショナルなデビューから、
円熟期を迎えて、正直、終わったかもなと
迷走甚だしかった前シリーズとは
うってかわって、あのアグレッシブさというか
面白さが戻ってきておりました

思えば、前シリーズなんかは
連載コントが多すぎたのがそもそも問題だったんじゃないかと
ちょっと勝手なことを思ってしまったのと
思った以上にセクスィー部長が流行ったもんだから
笑いが平均化したというか、
なんか、俺がほしい笑いはもっと頭おかしい奴だと
考えた末にというか、理解の向こう側からくるような面白さが不足
それを思いっきり取り戻してきたように思えたのであります

どのコントがよかったかというと
なかなか、これだと言えないあたり、ちゃんと
見てないじゃんという具合でありますけども
今期ははずれが少ないと、真剣に見入ってしまったのであります
サラリーマン歌舞伎とかすごかったけどな
二回目はいまいちだったけど
あと、入江雅人の使い方が回をおうごとにひどくなるのもステキ
あの情けないサラリーマンというか、だめな感じをやらせたら
最適な人をおれは見たことない

しかし、見ていてやっぱり連載シリーズは
面白いと続けてみたくなるものが少ないというか
そういうのは育てるの難しいんだなと思わされたところでもあります
就活のやつとかは、キャッチセールスにひっかかった回が
馬鹿みたいに面白かったけど
全体的に色々残念に思えたというか、いや、でも、
日本酒飲み出したりするくだりは面白かったか

などなど、今もって面白かったと感激しております次第
来期もあるのか、あるならどうなるのか、
そのあたり、まじめなコーナーシリーズの増幅も
働くおじさんとか、サラリーマンの夢をかなえるやつとか
ああいうのもまったり増やしてほしいと思うのであります
考えてみると
第一回では
カルロスゴーンが出てたんだよな
ああいう無駄使いをまた、みたい気がする

なんてもっちり考えつつ
そのコアな層をねらったのか
現在、木曜日枠で出社が楽しい経済学とかやってますが
あれもなかなかステキで
NHK油断していないところが、うれしいのであります

天地人 将軍誕生

2009-10-18 21:18:10 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ天地人
視聴完了しました

なんというか、もったりしすぎだろう

そんなことを思いつつ、直江紀行による
様々な統治のお話が一番ステキだったと思うのですが
あおそ話とか、けっこう重要だと思うんだけどな
あとあと、鷹山にもつながるし

なんて思ったりなんだったりしつつ
ちょっと今回はないだろうと
あんぐりというか、がっかりしてしまった次第
嫁倒れたからって、かばいにいくとか
そういう話の作り方はちょっといかんだろう
言いたいことと、やりたいことはわかるんだが
それは戦国時代ものに間借りしてやるべきでなかろう
なんて、大上段から言ってしまうのでありますが
正直がっかりすぎてびっくりでありました
だいたい、今の殿だって謙信と関係ないし

と、そんな泣き言を言ってもしかたないのですが
とりあえず、話は進んで
テキパキと片づいていきますね、よく考えたら
もう一ヶ月ちょっとしかないのか
どこに着地するんだろう

そんなことを思いつつ
それでもなお、この番組から歴史を学ぼうと思うのですが
とりあえず、家康にどうやって近づいていったか
それが、あれこれ見えてきたようなそうでもないようなと
思うところ
ただ、大阪陣では徳川がたについたはずだから
なんかあるんだろうけど
どうなんだろうかな

正宗の使い方ももったいないというか
なんでいきなり出てきたんだ
あの色小姓みたいな具合だけども、まんべんだらりんと
見ていくのであります

他者が他者であること

2009-10-17 20:56:21 | 読書感想文とか読み物レビウー
他者が他者であること  著:宮城谷昌光

中国史シリーズですっかりすげー小説家だと
ほれぼれしてしまったわたくし
随筆というか、エッセー読んでみたいなと思っていたら
あらあら、あるじゃないですかと
手にとったのが本書であります
なかなか、多岐にわたる文章から、
なんとなし宮城谷さんに近づけたというか、人となりにふれられた
そんな気になれる本でありました

どこかで連載していたエッセーを
あれこれとまぜこんだものなんだそうでありますが
大きく、小説に対してどういう姿勢なのかとか、
歴史についてどうなのかというのと、
カメラにおけるあれこれについて
こんなことがかかれているんだが
どれもこれも非常に楽しそうに書かれていてステキだと思うのです

好きなものを饒舌にそれでいて
あれこれと試行錯誤して書いているという具合が見てとれるというのか
言葉を尽くしていくような文章の流れがステキで
わからない専門用語とか、知らない人も山盛り出てくるんだが
そんなの気にせずにずいずいと読めてしまう
これはおもしろかったと感激したのであります

特に、こんなに分析をして考えて、そして進む人だったのかと
その作品制作過程というか、生き方そのものに反映できそうな
その緻密とは違う、こつこつと積み上げていく作業量が
どこにも書いてないのに
すげーんだろうなと伺わせる内容でありました
やっぱ、こうでないとああいうのはかけないんだな

自分がこうだと推論を重ねていく作業
そして、それを言い切ったときのちょっと得意げな感じ
こういうところが、文章のはしばしに現れていて
感情的になってていいなぁなんて
何度もうなづいてしまったのであります

しかし、あんなに司馬遼太郎のことが好きだとは
夢にも思いませんでしたが
色々抜き出してくる単語とか、ある決めぜりふみたいなのを
ぽつりと書き取って落とすというスタイルは
確かに似てるなと、今更ながらに思ってしまったのであります
というか、文体にこんなにあれこれ試作を巡らせることが
できるものなんだなと素直に感動だ

悪文と名文について
つまるところ、趣味だという話も
なかなかステキで
これは小林秀雄を借りたらしいのだが
なかなかステキな話だと思うのであります

一方で、こういう小説とか文学うんぬんから解き放たれて
カメラに打ち込んだ日々の話もすごくおもしろくて
どんどんと研究して成長していく過程というのを読むのは
小説だろうとなんだろうと
おもしろいものなんだとあっぱれに思った次第
大変おもしろい本でありましたと
何度目かの感想をたたえて
ここにメモっておくのであります

岡崎城と家康館

2009-10-15 23:55:23 | 陶磁器を探す旅と名物
岡崎城と家康館を見てきました

最近、城址なんかをうろうろすることが多くなってきて
一足飛びに年寄り街道まっしぐらでありますが
今回の岡崎城は残念ながら復元したお城でありまして
ああ、作りが名古屋城そっくでないかと
ちょっとだけしょんぼりしましたが
それでもやっぱり、日本刀なんぞ飾ってあって
なかなか楽しめたのでありました

色々テーマパークでもないんだが
こういう城で重要なのは、本当
貯蔵品の数と質だなと思ってしまうのですが
岡崎城は刀がありました
名前忘れたけど、そこそこ立派な刀があったので
拵えとかをじじっと見つめたりしながら
ステキに過ごしたところ

けっこう作りが古いのか、階段は急峻になっておりまして
天守閣からの眺めは、まぁ、あんなもんだろうと
全然ほめる気がない感じでありますけど
なかなか楽しかったのであります

で、この岡崎城の近くに家康館という
三河武士をクローズアップしたきてれつなテーマ館がありまして
そっちも拝見、ここはちょっとおもしろいというか
作りがずいぶん新しいようで、
見るものはなかなか新鮮でよかったのであります

特に、神君家康として、徳川家の面々を
あれこれと紹介しているところはおもしろくて
徳川何将とか、立派な家臣たちのこともしばしば
一番ステキだったのは、やっぱり
本多の扱いの大きさでありましたが
関ヶ原を再現したジオラマというか、解説付きのそれこれは
けっこうよくできているというか
すごく見入ってしまって楽しかったのであります
子供にまじって、30過ぎのおっさんが真剣に関ヶ原眺めるのも
どうかなぁとちょっとだけ思いましたが、
この楽しさはなかなかステキ

さらに、トンボ切りとか、なんでそんな名槍がこんなところにと
びびってしまったのでありますが、
あれは複製品でありましょう
まさか、ぞんざいに、この館にそんな名槍があるはずないと思うのですが
実際はどうなんでしょうか

と、さっぱり記憶が曖昧になっていて
ろくな感想かけないようになってしまったんですが
そのトンボ斬りを見たというだけで十分でありまして
あとは、家康館前の本多像前で写真撮ったのが思い出

ほのぼの過ごすには十分なテーマパークというか
城付き公園でありましたとさ

南吉のふるさと半田

2009-10-13 23:06:53 | 陶磁器を探す旅と名物
ただの旅行記であります
しかも、かなりマイナーでないかなと
不安になるような場所でありますが

新美南吉のふるさとであります半田の
ごんぎつねの郷というのか、そういうのを
ぶらり先月見てきておりましたので
そのレポでありますところ

正直、どれくらい有名なのか半信半疑でありますが
私が子供の頃、小学校の頃でありますね
国語の教科書に確かにあった
ごんぎつね
それの生みの親であります新美南吉氏が
愛知県は半田というところで生まれていたというお話

それにかこつけてというと具合が悪いですが
それにちなんだそれこれがある場所を
なんとなし、見てきたのでありまして
凄いたくさんのヒガンバナやら、南吉の母屋というか
生家のようなそれこれとか
そういうのを見てきたのであります

今年はちょっと残念な具合でありましたが
このヒガンバナの規模が凄くて
うまく開花が揃ったならば、筆舌に尽くしがたい
凄まじい赤色を呈するというお話でありました
川沿い一面にヒガンバナが植わっておるのですが
それが途方もない規模でありまして
こんだけのものが見られるのはそうそうなかろうと
感激するのは請け合い
立派なものでございました

ただ、残念ながら今年はうまくいかなかった様子で
ヒガンバナの白花というのか、リコリスの白というほうが適切なそれが
うまいこと咲かず、本来なら、川縁の土手にごんぎつねが
ヒガンバナで彩られるということになるはずが
さっぱりだった様子で
そのあたりは残念でありましたが
じわじわと、愛知県南方では名前を売っている名所であります

この土手の近所に、先ほど紹介しました
南吉の母屋というか、生家の復元がありまして
ここがまた、凄く狭くてステキであります
これは資料的な価値しかないと思うのですが
当時を思わせるそれこれの物品を見ていると
なんとなし、ノスタルジーな気分になれてよろしい具合
メインはこのヒガンバナでありますが
その他、コスモスや松葉牡丹など
秋ばっかりですが、花を植えているらしいので
その頃に見に行くには吉でないかしらと思ったりなんだったり

もっちり、近所を散策したので
メモしておく次第でありましたとさ

陶磁器を探す旅~幸兵衛窯~

2009-10-12 18:28:27 | 陶磁器を探す旅と名物
かなり時間があいてしまいました
今日は今日で、信楽の焼き物祭りにいってたのですが
それよりも、一ヶ月前にいった
この名所の話をメモっておかなくてはならない

というわけで、一月ほどまえに
ぶらり、市之倉周辺を見てきたとき
立ち寄りましたのが、この、国宝「加藤卓男」の美術館もかねております
幸兵衛窯であります
美濃焼の国宝にはすごい人が多いと
まったく知らなかった今までの人生を
悔やんでしきりのこのごろでありますが
この六代目加藤幸兵衛こと、加藤卓男氏もすごかった
七代目の三彩を見ても
びっくりするほどすげーなと感心しておりましたが
この、幸兵衛歴代においてというか
ここ三代ほどの、三彩への憧憬と、ラスター彩への探求は
すさまじいものがありました

まず、三彩でありますが
これは、前々から、京都国立博物館とかでも見てて
実にほしいと思った、あの馬やら駱駝やらの
絶妙な色合い、それを現代によみがえらせておるのが
すごいのであります
七代のは、さらに手法が異なったり、新しい色、紫、を
出したりしているらしいのでありますが
それはそれとして
聞いてみれば、正倉院の宝物をいくつか復元したという
とんでもない仕事をやりこなしておられました
さすが国宝だ

その三彩における技法のすごさもさることながら
もう一つ、先にもあげたラスター彩という
滅びてしまったそれ、シルクロードの向こう側で
確かにはやっていたというか作られていた
幻の絵付けについて、あの、平山郁夫とぶらぶら
シルクロード旅をしながら探求したという
しかも、再現してしまったというところが
すごすぎるのであります

国宝というのはこうやって認定されるのかと
あっぱれに思ってしまったのでありますが
こういう技であり、技術でありを復元するということは
考古学どころの話でなくて
すごすぎるだろうと感激したのでありました

さて、展示物はそれにゆかりの様々なものに加えまして
途中、探求のために集めたという様々な器が見事
個人的に一番驚いたのは
雲鶴文の青磁が裸でおいてあったことでありました
最近かじりはじめて、狂言袴もいいなぁとか
なめたことをつぶやくようになってきたこのごろですが
本物を、まさか、ショーケースもなしに
生で見られるとは思いもせず
暗い部屋の中で、すごい長い間鑑賞してしまいました
あれで、偽物だったらどうしようかしら(ぉぃ

本物のラスター彩についても
いくつか展示されていて
光沢について確認もしたのでありますが
ああいうものを復元しようと思う心が尊いと
尊敬を覚えたのでありました

また行きたい、素直に思える名所であります

天地人 上杉の生きる道

2009-10-11 20:52:14 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ天地人
なんだ、最終回なのか?
そう思うような今週でありました

主人公はやっぱり、お父さんのほうであったかと
ちょっとほろりときてしまったのでありますが
非常にすばらしいお話でありました
言ってはならないと思いつつ、
もう、完全に主役でありました、ステキ
主人公の父親というポジションはいつだって
ずるいんだなぁと
色々な物語を思うにつけ、考えさせられてしまいます

さて、それはそれとして
年齢を重ねたという単語が似合うのが
正直、惣右衛門さんだけだったので、
今後、というか、今回も最初からどれくらい時間経ってたのか
そもそも、関ヶ原からどれくらいなのか
全然わからないのがまずいなぁと思ってしまったのですが
思い出シーンをみていくと
惣右衛門さんの年の取り方が見事だなと
感心してしまったのであります
そして、それをフラッシュバックさせるでもないんだが

同じ役者同士で、父と子をやりながら、
祖父と孫までやってしまうというのは
見事だなと感激したのであります
子供店長も、やっぱり成長してしまっているなと
あどけなさレベルにおいて
兼続時代との違いを感じさせられました

と、そんなことばっかりで
正直、ドラマとしての感想がほとんどないというか
だって、やったことって、兼続が
身銭を切って堤を作ったことと、
半士半農で開墾はじめましたというだけで
もそっと、そのあたりを詳しくやってほしかったのに
重鎮が手を挙げたことで
若いのがついてきたのかどうかとか
そういうところ大切だろうにと思うのであります

次回は今度
またも嫁騒動をやるようで
最終着地点をどこにするのかわかりませんが
来週も見ようと思うのです

陶磁器を探す旅~セラミックパークMINO&市之倉~

2009-10-05 22:50:14 | 陶磁器を探す旅と名物
先日の岐阜県陶磁博物館の続きであります
そのままちょっと南下して、すぐに出てくるのが
セラミックパークMINO
現代美術館も兼ねたステキな美濃焼の聖地であります

ちょっと時間や予算の都合上
ここの美術館は見なかったのですが
それを見なくても、立派な建物というのか
信楽の森のような、よくできたその建造物内に
様々な美濃焼のエッセンスが交えられていて
ぶらりと見てまわるだけで楽しい場所でありました
なにげに売店が充実しておりまして
とりあえず、あれこれまわる暇がない場合は
ここの売店で用が足せると思えるほど
様々な窯のものが置いてありました、秀逸

ただ、わたくしはここに、尋ね物をしにやってきておりまして
京都伊勢丹で見かけた「玉山窯」という窯元が
岐阜のどこかにあると聞いておりまして、
ここの作品に凄く惹かれておったこともあって
窯場の場所を特定しに訊ねたのでありますところ
そして、色々パンフレットとか探して見つけて
いざ、そちらに移動となります

とりあえず、セラミックパークについては
ほとんど見ていないのでありますが、前述の通り
じっくり見なくても何かしら面白い場所でありました

で、移動しまして、いわゆる市之倉と呼ばれる地域であります
さらに南下というか西進というか
すげー大ざっぱな地図を片手に移動したのでありますが
なんとかなるものでありまして
無事、市之倉界隈に到着、そして
狭い路地をどんどん入っていくとやがて、
作家の家→細い道→作家の家→細い道と
車ですれ違うのが嫌になるような細い細い道を通っていき
いくつかの窯場をやり過ごして
とうとう辿り着いたのが、前述の「玉山窯」でありました

どんな作家さんなのか、また、窯場なのかというのは
正直まったくわかりません
ただ、京都伊勢丹の食器売場で
実に素晴らしい織部黒というのか、織部味で
もの凄く黒い、引き出し黒を見せる陶器があって
一発で惚れ込んでしまいました
その窯元までいけば、もっと凄い作品に出会えるんじゃないか
そういう興奮を携えてやってきたのであります

しかし、清水焼団地でもそうですが
基本的に窯場というのは休日にはほとんど営業していない
この大型連休にわざわざ訊ねてくるようなものは
いなかったのであろうと、後で悔やんだのでありますが
到着して、わざわざお店を空けて頂いて見たという具合であります
その価値は十分にあったのですが
本来見られるはずだった、二番館、三番館という
展示室は全く見られなかったのでありますが
販売をかねている場所を拝見して
いたく感動して、ついつい、ぐい飲みを買ってきたのであります

別にまわしものでもないのですが
個人的に、今一番推していける織部焼だと思うところ
総織部、黒織部、志野、鼠志野、黄瀬戸といった
美濃焼の真ん中において
凄くいい、その本道でありながらイかすという
ステキな物を焼いておられます
個人的には、引き出し黒なんであろう、黒い色彩が見事で
ここまで艶やかに黒が出せるのかと
感嘆するようなものが、織部の優しい緑と相まって
絶妙となっておる器を提供いただけます

また、茶碗、皿にこだわらず
さまざまな日用雑器を作っておられるのも魅力で
正直、ここの器だけで一式揃えても悔いはないと思うほど
それらをすごく堪能して
ほくほく顔で帰ってきたのでありました

残念ながら、市之倉祭にはいけなかったので残念でありましたが
また行きたいと思う、ステキな窯でありました

天地人 上杉転落

2009-10-04 22:27:42 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ天地人
今夜はちゃんと本放送で見られました

さて、いよいよ直江様大活躍の舞台がやってきたと
個人的にこっからの政治パートが楽しみなのですが
残り話数を考えるとそんなに
おもしろいことはしてくれないのか、来週くらいちょっとだけ
内政の話をするんだろうか、気になるところ
ただ、ここにきて、なんかおもしろくなってきたというか
結構、話がおもしろいと思うようになったのであります
昨年の大河に続いて
さほど戦争がなくても、おもしろいと感じられるように
わたくしも年齢を重ねてしまったのかとか
よくわからない境地になっております

さて、このあたりの話は
まったく知らなかったので、驚きだったのですが
直江のお家柄に本多がはいるとは思いませんでした
なかなかおもしろい展開だと
ちょっと話の進め方に無理があるものの
遠山どのとかが、いい案配で暗躍してて
見ているほうとしては、政治劇的におもしろかったのであります

そして、金吾がいい人に描かれたのは
なかなか好感でありました
たぶん、掘り進めてみると可哀想な話しか残されてない
そういう人で、決して暗君ではなかろうと思うのですが
なになに、立派な死に様であったように思います
まぁ、あそこで、淀の方にいくのはなんでなのか
むしろ、北万様に参るべきでないのかとちょっと思ったんだが
とりあえずおさまったからよしとしよう

どんどん家康の悪者ぶりが図に乗ってきておるわけですが、
それにしたって、福島ごときが、上杉への嘆願に
口出しするのはどうかと思うのだが
今更詮無いところであります

上杉の立ち位置がよくよくわかっておもしろかったんだが
あんだけ慕われてしまうのもちょっと
やりすぎかなぁと思ってしまうところ
とはいえ、皆がついてくるというシーンあたりは
ベタでありえないと思いつつもよかったなと
見送った次第

来週以降、いよいよ、名君としての兼続を見ていくのであります

予想どおりに不合理

2009-10-02 23:51:29 | 読書感想文とか読み物レビウー
予想どおりに不合理  著:ダン・アリエリー

最近、レビウしないといけないものが
たまっているというか、書いておかないと
それを読んだとか、見たとか、そういう感想を
あっという間に失ってしまうことに気づいて
危機感を覚えておるところです
若年性痴呆ではなかろうかしら

などと、思ったりしながら、ぼんやりとこの本を読んで
なかなかおもしろかったと、しっかり覚えていたこのごろ
行動経済学で、少しおもしろいエピソードというか
実験について、外人らしい文体で書かれた
ステキな本でありました

検証をしてみると、ごく当たり前に見えてくる
不合理というか、説明のつく不合理さのたとえが
たくさん書いてあって、なるほどと思うのであります
「無料」という言葉に弱い話だとか、
「比較対照を提示されると惑う」だとか、
「感情的になっている時は理論を超える」だとか
そういう理屈にあわないことを
理屈にそって説明しているというものでありました

結構興味深いエピソードというか
実験が多くて、MITにて、様々におこなわれている
半分くらいはジョークみたいな内容を
いたってまじめに検証しているというところがツボで
まじまじと感心して見てしまったのであります

特に、初っぱなのエピソードにあった、
比較対照をつけることによる誘導については、
マーケティング概念にも通ずるというか
当たり前に思われることを
説教くさいのでなくて、人情としてそうなっちゃうよねと
描いてるあたりが好感、気をつけていても無駄という
わかりやすい結論もすばらしいと思えるものでありました

何かしら、目の前にある情報からしかというか
その瞬間に出会うと、そう決められていたかのように
行動してしまう、そして、それはきわめて不合理であるというあたりが
ステキだなぁと感心したもので、
十戒について考えたあとは、不正が減ったという例なんかは
その実験自体は笑い話程度にすませるというか
それを発展させて、何か持論を展開させるのではなく
あくまで、そういう実験結果を得たというだけで終わるという
この本全体の特色がすぐれていたと思うのであります

インプリンティングの効果をこの本によって知ってから
こういうことを書いてしまうと
なんというか、乗せられているのかもしれないと思ったりもしつつ
そういうのに、きわめて弱い人間である自分としては
ほほえましく読めて、楽しかったのでありました

久しぶりに何度か読み返した本であります

天地人 三成の遺言

2009-10-01 22:21:31 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ天地人
なんとか視聴完了いたしました
わたくしごとながら、出張などにうつつを抜かして
本放送で見られず、無念のビデヲ視聴だったわけですが
それでもしっかりと見られたのでありました

内容としては、まぁ、予想通りというか
思った通りというか、分かり易いものであります
福島と中納言の頭悪さ際だつステキな具合で
ちょっとというか、かなり三成をよく書きすぎじゃないかと
苦笑いしてしまったのですが
なんか、短編小説風というのか、要所要所の人を訊ねて
その故人を少しずつ導き出していくなんて
古典的な表現についつい見入ってしまいましたところ
立派な三成だったと感激したのでありました

誰だったかが、陣羽織をかけてあげるエピソードがないのが
大変残念でありましたが、それはそれとして
福島が思った以上に頭悪く書かれているし、
中納言の情けなさは、いっそのこと清々しいというか
いいアタリをしていると見ておりまして
関ヶ原後が楽しめる内容であります
相変わらず、家康が酷いヤツに描かれすぎでありますが
それはそれとして、その巨魁というか、悪者ぶりが見事で
冬の陣とか、その手の話で
また小者に描かれてしまうんじゃないかと心配してしまいますが
最後まで悪い人として貫いて欲しいところ

正直、兼続がどうしたというところは二の次になってしまい
三成が主役だったんじゃないかと
ちょっとだけ思うほど見事だったと
個人的には納得というか、感激したのであります
いつか、三成のドラマも見たい気がせんでもないなぁ

あとは子供店長が出ていて
なんか、すっかり慣れたというか、子供店長の具合が出ているというのか
演出バランスが崩れてたんじゃないか、
などといらぬ心配をしてしまったくらいであります
あれだけで終わって、もう出てこないんだったら
まぁゲスト出演でありかなと思うのですが
あの撮影から半年で、子供というか店長は
随分と変わってしまったんじゃないかなと
少しだけ寂しく思いながら、見てしまったのであります

何書いてんだか全然わかりませんが
とりあえず、毎週ちゃんと見てるというメモを残しておく次第