CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】追い風ライダー

2013-09-30 21:09:17 | 読書感想文とか読み物レビウー
追い風ライダー  作:米津一成

読みました
久しぶりにすかっとした、爽やか小説を読みたい
そんな思いを抱いて、ジャケットで選びました
期待は裏切られなかった、
ほのぼのというでもないけども、
いい塩梅で、爽やかさあり、甘酸っぱさありといった
ステキ小説だったのであります

内容は、自転車に乗る人々をめぐる物語
短編の集まりみたいな感じでしたが、
それぞれが、少しずつリンクしていて、
それが大団円という内容ではないけども、
自転車で繋がっていく物語という切り口は
なかなか面白かったのであります

最近かなり流行ってると聞いていて、
実際にそんな人を山ほど見ていると、
自分でもやってみたいなと思わされるといいますか、
この本を読んでそう、思いを強めた感じがあります
自転車のよさというのをのびのび描かれていて、
それに対して、あれこれ思うような不の何かしはなく
楽しいサイクリング(ライダーなんだけどね)を
夢見られるような内容でありました

しかし、載っていると、
なんか簡単に200kmとか走ってしまうものなのかと、
その距離に驚いてしまったのでありますが、
自動車でも、そんだけ遠出をしないと
驚いたものの、サイクリングコースをすいすいいけば、
8時間くらいで、そんなに走ってしまうのだそうでして、
それをやるということ、その楽しさが、
他人がいても、いなくても、繋がっていてもいなくても、
いろいろな思いはそのままに、
ただ、自転車に乗るのは楽しいのだと
肯定してしまえる描写で、非常に好ましいものでありました

色恋や、人生なんかも
ちょっとずつまぶされているものの
それは、自転車という中心があってこそという按配で
トッピングめいていて、うるさくなく、説教くさくもなく
大変読後感もよい、ステキな小説でありました
もっとも、ちょっと小説すぎるというか、
まぁ、物語というのはそんなもんだろうと
最終話は、ストーリーがときめきすぎると、
見ていて、恥ずかしくなってしまうほどでありましたが、
これだけ夢を見られるほどなら、自転車いいなぁと
間違った感想を抱いてしまうほどで
これもまた、よい読後感を覚えたのでありましたとさ

八重の桜  私たちの子ども

2013-09-29 20:49:34 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「八重の桜」
見終わりました
今週は、緩やかというか、久しぶりに
まったり見て終わったという感じであります

内容は、八重の罪という感じでありまして
原罪の話がしれっと差し込まれたり
あざといなぁとにやにやしてしまったのですけども
ちょっと、朝ドラすぎて残念な感じでありました
もうちょっと西南戦争のことを
ひきずったりするかなと思ったけど
まぁ、八重と関係ないから仕方ないとはいえ、
山縣が感じ悪いという
いつだってそういう評判のとおりで終了でありました

こうなってくると、面白いのは覚馬兄つぁまで、
とうとう顧問を辞職
そして、来週議長に打って出るという
まぁ、本当に懲りないというか、
槇村の側だとすれば、煙たいことこの上ないだろうなと
その対立がよかったのでありました
わざわざ、目の見えない人に対して
杖にコンコンと挑発を繰り返すとか、
本当、長州人にまっとうなのは一人もおらんなと
思わず喜んでしまうのであります
いや、なんというか、あの酷さも含めて
長州であり、維新をなしたといいますかなんといいますか
ともかく、槇村見事であります

あくまで静かにと近寄る
恐ろしい男、覚馬兄つぁまの不敵さというか
あんな煽りにはまったく答えることなく
それでいて、家に帰って娘と嫁を可愛がり
と、まぁ、その影でもう一人の娘が不安であり
そこが来週クローズアップかしらと思ってたら、
なんか、別の男を見つけたフラグを立てつつ、
兄つぁまは、市議会に出るしと
時代といっていいのか、そうやって
解決というか進んでいくのねと
眺めてみてしまうのでありました

あとは、久しぶりに八重の凄さというか
歴史が披瀝され、それによって
いろいろと不具合があったわけでありますが
あれを罪と呼ぶというのは
高尚すぎて難しいなと思うところ
確かに罪ではあるのだが、あの生き様を見ているにつけ
まあ、会津視点が続いたということがあるからこそか、
なかなか、どう処理したらいいものかと
そこに一手投げたそんな回だったように感じたのでありました

来週も楽しみにしますです

【読書】明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち

2013-09-28 20:00:30 | 読書感想文とか読み物レビウー
明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち  作:山田詠美

エイミーの新作です
いや、もう新作と呼ぶには時間が経ってるかもしれない
こんな出だしで、数年前に無銭優雅を読んだように思うが
今回もまったく同じ心持であります
しかも、前回の無銭優雅を覚えていない
自分でも酷いと思う、感想を読んでも
何を読んだのかまったくわからないことしか書いてなかった
当時の俺のバカやろう、そして最近の俺のおたんこなす

絶望的な記憶の弱さが出てきているのであります
読書は、その時、その瞬間を楽しめるそれでもある
そう思う日がやってきた
あるときから、動かなくなる記憶がある
かつてのことはわかるのに、最近のは

そんなことを思ったりなんだったりしたわけですが、
内容は、そんな痴呆っぽい話ではなく
あるときに、一家の中心だった人を失った家族
または、それにまつわる人々の心を描いた小説でありました
本当、前回のときと同じ感想となってしまうが、
もう、私の知っているエイミーの作品ではない
だけども、撫でるように心を見ていく
しかも、4人もの人物を描き分けて独白させる
これは凄いなと感心というか、ずっぷり引き込まれたのであります

仮定の話のようにして、
超然としていた存在の兄が消えた
そういう長女の視線からスタートして、
それが、弟、妹へと引き継がれ
最後に三人に、母と父を加えた一家を
神の視点で語る

つまると、そういう話になっているのでありますが、
抱えている問題は、身近とは言いがたく、
さりとて、嘘くさいとも思えずと、
非常にシビア、という言葉があってるのかわかりませんが、
的確に人物が描かれていました
それでいて、その人物たちが家族として語り合う
そんな嘘くさい、現実で怒りえない事態はくることもなく、
ただただ、独白、心の声でつぶやきあい
本当に少しだけ、それを態度や何かで示す
そんなことで繋がっていき
もっと、本当は様々にできたんじゃないかと思わせるような
そして、それはそんな大したことでもなかったんじゃとか

それを特別をとらえたから、物語としただけで
さほどなことでもないのかもしれないと
思ったり思わなかったりしながら、
死を乗り越える家族を見ることができたのであります

いいものを読んだ
メモっておくのでありました

NHKスペシャル 神の数式

2013-09-24 20:26:27 | ドラマ映画テレビ感想
久しぶりに帰ってきたといっていいのか、
サイエンスでも、数学や物理といった、
もうちょっと奇怪なものに関するNスペであります
神の数式なる、万物を示すことができる数式とか
もう、なんだその中二病みたいなそれ
本当にあるんだそうで、それがどういうものか、
なんなのかを、なるべく解りやすく解説という
無謀を見せてくれた
実に素晴らしい番組でありました

まったく解りませんでした、されど、凄い面白かった

いつだったかの、ポアンカレ予想のときもそうでしたが、
言っている意味が理解できないけども、
なんか凄いことらしいと、そう思わせてくれる番組つくりは
驚嘆なのでありますけども、
今回も、かなり優れた物理学者が出てきて
こんなにいっぱい、ノーベル物理学賞受賞者っているのかと
呆気にとられるほど、ごろごろ解説に出てきたので
ちょっとありがたみというか、
凄さみたいなのが薄れていたように感じてしまいましたが
あれ、全部が、ものすごい人たちなんだよなと
改めて思うにつけ、恐ろしい学問だと思うのであります

さて、今回は、わずかな数式で、
世の中の最小と定義される素粒子の話を示したところ、
そして、ブラックホールとかで現される
重力が空間を曲げるという話
それぞれを数式で表していました
数式の記号や、全ての事象については
まったく説明がなく、いつになく不自然というか
まぁ、説明のしようがないんだろうなと
うすうす思いつつも、かなり思い切った番組構成に
戦慄したものであります

さりとて、素粒子説明における、
現実では整ったものは崩壊する
という定義というか、なんとかの破れなるものについて、
もう理解というか、本当に言っている言葉はわかるけど
意味がさっぱりこってり理解できない
俺は、バカなんだろうと思い知らされるような
あの潔いほど凄い説明に感銘を受ける
凄い面白かった、あのくだり、
日本人物理学者で、当時は、未来が見える人と呼ばれたとか
もう、プロレスラーみたいな渾名だなと
感激したのでありますが
その人が、釈迦の説法かのように、崩れると認めたことが
世界を拓いたというのは恐ろしいことでありました

その後の、ヒッグス粒子については、
かえってというか、こっちはなんとなくわかる、
数学でいうところの、イマージナリーと同じ手法だよなと
勝手に理解したふりをしていたのですが
そう思うと、これよりも、調和が崩れる論のほうに
何か、心引かれてしまうなと感じたりだったのでありました

と、まぁ、主に第一部が面白くて
第二部にはあまり言及できていないのでありますが
それはそれ、高校のときに物理とは絶対に合わないと思っていながら、
いまさらあこがれてしまうというところ
呼び起こしてくれた、この番組に感謝なのでありました
また、やってほしいけども
あんまり通らないんだろうな、残念きわまりない

【読書】グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する

2013-09-23 19:24:04 | 読書感想文とか読み物レビウー
グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する  著:佐々木 俊尚

ちょっと古い本ですが読みました
最近、googleについてあれこれと考える機会が多く
前回読んだ、一般意思2.0の刺激もありまして
最先端というか、検索エンジンというスタイルから
インターネット、ICTの巨人となったこの企業について
何かしら面白いことがありそうだと
まぁ、それを補完してもらおうと読んだのであります

そうか、新書ってこういう本なのか

何一冊で決め付けてんだと
自分でも思ったのでありますが
ちょっと古いということもあるからか、
あげられている事実は、確かに事実で、言われていることであり
それをまとめてもらっている、
されども、何か特別な取材とかして、googleの中身から
何か聞いたり、たずねたりといった
そんなドキュメンタリ的な部分はさっぱりなかったのであります
それは、別物なので期待したおいらが悪いと
そういうわけでもあるのですが
少々困ったのでありました

と、書いていて気づいたんですが、
ひょっとして、今私が知っている内容というのが
この本によって提唱されたそれだったとしたら
なんというか、本末転倒的なそれなのかもと
少し怖くなってしまいましたが
新書を、後から読むとはこういうことになると
そのときはそのときの結論に帰結できればいいので
とりあえず、その可能性は忘れるのであります

さて、本題
ここで描かれていた内容でありますが、
論拠というか、著者の想像や推理の部分がどこまでで、
どこからが、googleの本位なのかわからないので
あれこれと考えるのもナンセンスな感じでありますが
予想としていた部分の大半とまではいわないものの
かなり近い部分が、現在かなっている
この事実はすごいなと思うのであります
逆にいうと、その時期にそれだけ考えていたgoogleと
それを実行したgoogleその企業というのか
人々のすごさみたいなのが感じられたのであります

実際、ここに書かれたことから、そうなったのかわかりませんが、
すでに、googleでは、マイクロソフトのワードとかエクセルの代わりになる
優れたソフトめいたものを無料で提供していて
その破壊者たる内容を見事に体現している
そして、googleは、さまざまなインプレッションを稼ぐ方法によって
インターネットを牛耳っていくという
まぁ、まさにそのとおりになっているのでありました
そこを、政府にのっとられるというか
自由を剥奪されていたり、あるいは、
管理の下へという、ビッグブラザー的なそれは
絶対にぬぐいきれないのでありますが

FBをはじめとするSNSの台頭、
タブレットの爆発的普及、
クラウドサービスの平準化といった内容が、
この本には含まれていないというか、
予測のアイテムとして入っていなかったので
その部分は大きくずれているものの
なかなか、今現在から、未来を予測するなんてことは
この業界できてしまうものなのだなと
そんなことを感心しきり
読み終わったのでありましたとさ

八重の桜  西南戦争

2013-09-22 20:49:23 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「八重の桜」
視聴完了でありました
非常に面白かった、というか、西郷がかっこよすぎた

そんなにたくさんの西郷さんを見てきたわけじゃないですが、
今までで一番かっこいいというか、ちょっと
ヒーローすぎるというか、
そうだ、まさにこういう英雄的人物だったんだろうなという
最期の諦観ぶりに感動というか、
打ち震えるようでありました
すごいかっこよかった

久しぶりに八重パートはなりを潜めて、
会津戦争のころ再びといった内容
かなりはしょられた戦争シーンであったものの、
まずまずの戦争の悲惨さがあらわされていて
満足であります
まぁ、さんざんに鶴ヶ城を見てきたから、
砲撃シーンそのほかが、どうしても迫力で残念と感じたものの
洋装で刀、日本槍という姿は、
この時期に本当にあったというか、この時期だから許される
かっこよさだよなと、感心でありました
山高帽の侍とか、奇抜すぎて眼がくらくらするのであります
ああいうのが、明治っぽくていいなぁ、
こっから大正までの動乱は大好きだな

そして、幕末の英傑たちが役目を終えて死んでいくという
まさに、あのために生まれた人たちとの区切りが見られて
個人的にはすっかり満足なのでありました
できれば、大久保暗殺シーンも流してほしかった気がするんだが
幕末群像劇ではない以上、あんなもんかなとも思うのであります
ちょっと惜しかったかなぁ、これはまた
数年後に、薩摩の幕末はやってくれそうだと、勝手に期待しておこう

ちょっと残念かなというところでは、
佐川の戦死シーンでありましょうか、
弥助どんとのやりとりとか、いいシーンがてんこ盛りだったけど、
山川も同じパターンで西郷とというのに比べると
少し下がったというか、残念でありました
対比というほどでもなかったけども、
二人の死にざま、それぞれに思わされたのであります
これは多分、わざとというか、
今まで対比されていたものが、まさにすれ違った瞬間という
そんな描き方だったのかなと思うのであります
西郷側がかっこよすぎたという感じであります
もっと、大暴れの後死ぬという佐川も見たかった
いや、十分にかっこよかったんだけども、
銃創で死ぬのは、やはり、残念と感じるのであります

そんなこんなで、これでほぼ幕末は片付いたなと
次回からは、性根を据えて、京都編というか、明治編といった流れだろうと
以後の八重の活躍に楽しさを移していこうと思いつつ
かなり満足だったのでありました

【アニメ】プラネテス

2013-09-18 21:05:51 | ドラマ映画テレビ感想
アニメ版のほうのプラネテスを見ました
原作漫画は、連載当時にモーニング読んでたおかげで
たっぷりと堪能し、かつ、単行本も買いあさったと
まぁ、いわゆる、はまっていたわけであります
それが、NHKでアニメ化されていたというわけで、
暇にかまけて、一気に全部見たのであります

コレは凄い、面白い

ちょっと驚いてしまったのであります
当時の記憶があいまいなので、よくわかりませんが、
確か連載中にアニメ化して、さらに、連載中に終わったんじゃないか
だから、途中で話が違ってたんじゃなかったかな
そんな風に思うのであります
原作漫画のほうも、ちょっと哲学にすぎるあたりは
うろたえたものでありますが、
それはそれ、メッセージと、なによりも世界観がステキで
面白いな、いいなぁ、ノノかわいいなぁと
ありきたりの感想を抱いておりました

で、アニメのほうはというと、原作を尊重しながら
かなりオリジナルに富んでいる、そして
それはそれで大変面白いという、素晴らしい

序盤から、よくよく丁寧に描かれていて
原作とはまた、違ったメッセージの発信方法ながらも
伝えたいものというのははっきりと見えていて、
なんか、あけすけすぎるかとも思うものの
よーくできた内容に、思わず見入ってしまうのでありました
後半に木星往還船のテストと、それをめぐる防衛戦線との戦いが
もう目を離せないような展開になっていて
実にすばらしかったのであります
それでいて、ちゃんとというのか、
キャラクタそれぞれの成長とか、主張がはっきりと描かれていて
わかりやすくもあり、楽しくもありと
まぁ、よくできたものだと感心しきりだったのでありました

原作と一番違うのが、タナベが最初から出ているところで
愛が愛がと、うざったいところは大体一緒だけども、
その主張が、原作より幾分可愛らしく見えて、
ハチマキのやさぐれかたも、原作よりトゲがないと
それぞれマイルドになっているからか、
メロっぽいところも十二分に面白くて、
いらぬやきもきをさせつつ、主軸であるメッセージを
二人を通して教えてもらえるというか、
まぁ、最終的にしりとりなんだよねぇと、
にまにまして終わるのでありました

よいアニメ化だったと聞いていたが、
これほどとは思わず、
原作とは違った見せ方ながら、面白いものを見られたと
満足しきりなのでありました

【ドラマ】夫婦善哉

2013-09-17 20:22:53 | ドラマ映画テレビ感想
NHK土曜ドラマ「夫婦善哉」
無事見終わることができました
予告のときから、かなり気合は言ってるなと
楽しみにしてみていたんですが
実際、かなりよくできているというか
凄い力の入った、よいドラマだったと思うのであります

以前にもドラマ化されていたようで、
リメイクというか、今回版ということなんだそうで
前版を知らないのがいいのか悪いのか
わからないまま、でもでも、各人ものすごいはまり役だなと
見ていてまったく違和感というか、
物語に不審を覚えることがなく、
平たくいえば、ろくでもないボンボンの生態と
必死こいてなんとかしようとした女の話が
よくよくわかったのでありました

まぁ、そもそも、関西弁のちゃきちゃきした女役に、
オノマチを持ってきた時点で、そら、
NHKフリークからすれば、カーネーションを思い出してというか
あの様とはまた違う感じでありながら、
ありありと大阪を描いたといっていいのか、
大阪人じゃないのでわかりませんが、
すったもんだ、そういうのがよくよくわかる、
サブタイトルどおりの内容をお送りしていただいたのでありました

役者もよくて、演技もよくて、
話もなかなかに面白いと
いいところ尽くしだったように思うのですが、
なんというか、もう一つパンチが足らないと
つと、思ってしまった自分もいたりします
なんでだろうか、わからん
だけども、ものすごく笑うとか、ものすごく哀しいとか、
そういうのがどうしてもない
共感がないといったらいいのか、
これはひょっとすると、時代なんだろうかしら
その時代の人じゃないと、
あのぼんちの有様というのがうまく伝わってこないんだろうか
そんな風に感じたのであります

とはいえ、もう一人のバカボンである
小河童は相変わらず見事で、
あんなちょっとの役だったのに、
ものすごい異彩を放っていて見事でありました
青木さんは、NHKで見るたびに凄くなっていきます
キワモノばっかりだけど大好きですね
また大河でてほしいと、その思いを強めたのでありました

そして、駄目男役に定評のある森山未來さんも見事で、
駄目男という点でもよかったけども、
なんだろうか、あの線の細さというか
独特のスタイルが、今回の役どころは抜群だったように思うのであります
個人的には、映画苦役列車が大当たりだったと
未だに譲れないのでありますが
今回のも相当によかったのでありました

そう、役者はみんな良かったのであります
話も、演出も何もかもよかったのでありました
願わくば、もう少しギャグというか明るくてもよかったのかもと
思ったりなんだったりなのでありましたとさ

【読書】一般意思2.0

2013-09-16 21:26:55 | 読書感想文とか読み物レビウー
一般意思2.0  著:東浩紀

なんかインターネット関連の本かなと
軽い気持ちで手にとったところ
なんと、哲学書に近い読み物でありました
面食らった、だけど、なかなか面白かった
本の冒頭に記されていましたが、
本格の哲学書とは一線を画して、いわゆる読み物としてのそれ
さわりというのか、もうちょっと柔らかく
あれこれと書いてみたものという話でありまして、
そこに偽り無く、まったく素養がない私でも
なるほどなぁと社会契約論やらなんやらについて
少し近づけた気がするのであります

昨今流行の検索エンジン、SNSといったものが
政治や社会のあり方を変えてしまうという
まぁ、最近よく聞くようになったそれを
より詳しくというか、いろいろと過去の哲学や
論法なんかと照らし合わせて考えてみようと
まぁ、そんな内容であります
まったく素地がないので、ルソーがどうしたとか
フロイトがどうだったとか、そんなのは
書いてあるのが本当だと信じるほかなかったのですが
要諦としまして、

当時はばかげていたような論が、
今、科学技術によって叶えられる
そうなってくると、その昔の理論というのを
もう一度しっかりと吟味してみる必要がないか
そこから生まれてくるのが、より
精密でよいものではなかろうか、あるいは
新設に向かうんじゃないかと
まぁ、そんな試行錯誤を続けていくという
面白い本でありました

章をおうごとに、理論を深めていくスタイルで
かなり綿密というか、細かくそれぞれの理論についても
説明がついているため、読み物としても面白いのであります
鵜呑みにしてしまうのはよくないと思う人は
なかなか読みにくいのかもなどと
いらぬ世話を焼いてしまうのでありますが
書いてあるとおりだと夢想しながら読んでいくと
なんだか、ツイッターとか、googleとかが
世界のあり方を変えていく様というのが
見えてくるかのようで面白いのであります

おおまかなところでは、みんなが検索とか、ツイッターとか
そうやって行う行動それぞれを
データベースにして解析すれば、全員の意思が集まる
様々な差異を洗いざらいにして、最適な方法を解析する
?ひょっとして、最近流行りのビッグデータ?と
まあ、そういうオチに続いていく内容で
ちょっとかじった自分としては
面白いなぁと楽しめたのでありました

実際は、かなり暴論というか
そうなりつつあるものの、そうではない世界も幅広く
それぞれはコミュニケーションツールで、
属する社会というのがあって、
もし、この技術によりそれらが叩き壊されるとすればというのは、
まだ、現状では現実的とは思えないなとも考えられ
今後、5年後とかにどう思うだろうか
そういうことにおいて、楽しそうな本であったと
そんな感想でありました

最近、近未来を描いていた物語を
いくつかおってきたせいか、
こういった、未来を技術でカバーする話というのが
なかなかステキに面白く
それが、哲学とかにも波及するのかというところが
一番面白かったところであり、ステキなところだと
この本に学んだのであります

八重の桜  過激な転校生

2013-09-15 20:50:57 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「八重の桜」
視聴いたしました
違った意味で面白いというか、
本当、朝ドラ化してきたなと思わされた一回であります
これはこれで面白いからいいんだけど
やはり、この枠に求めてしまうのは
来週の内容であるなと、哀しくも自分を思うのでありました

さて、熊本バンドなる、恐ろしい一帯が出てきて
なかなか驚愕でありました
実際あんな感じだったというか、もっと酷い感じだったんだろうと
思えば思うほど、頭よくて排他主義にいたる連中というのは
まぁ、時代、宗派、思想関係なく、嫌なやつらだなと
思ったりするとともに、先鋭化するというのは
避けられないことなんだろうかとも
思わされるのでありました
あれは酷いというか、凄いな、怖いな

それに対してどうするかというところで
ジョーがなかなかステキな説得を行ったわけでありまして
まぁ、そのあたりが、いちいち、聖書やら説教やらしていた
彼らの言葉全てに対しての答えであったというのは
よくできた脚本だと思ったりもするんですが、
ちょっと簡単すぎるのでなかろうかと
思ったりもしてしまうのであります
まぁ、鵺といわれて、まるで怖じないという
八重のありさま、最終的に、八重と鵺をかけたギャグだったと
そこまでオチをつけた時点で
凄いことだなと驚愕でありました
あのあたり面白かったというか、
実際の八重さんもあんな感じで、ガキどもを
蹴散らしていたんだろうかなと思うのであります

そのうらで、来週に向けてというか
西南戦争に向かっていく
時代が少しだけ描かれていて、あれは
もうちょっと学校に影響与えるような
凄い話でなかったんだろうかなと
インテリが増えたわりに残念だなとも思ったのであります

ともあれ、冒頭でキスするジョーと八重を見ていた
お母つぁまの顔というか表情が
なんといったらいいか、まさにそういう顔だよなと
自分を言いえてもらったかのようで
凄くステキでありましたと
安定の演技力に脱帽したのでありましたとさ

【アニメ】Cowboy Bebap カウボーイビバップ

2013-09-12 20:52:21 | ドラマ映画テレビ感想
大学のときに見損ねたシリーズ第二段であります
そう、カウボーイビバップ
当時は、いろいろあって、半分しか放映されなかったうえに、
最終回がやっつけた感じで
相当にかっこいい、やだ、凄いかっこいい!
と、まぁ、中二病を揺り起こされたアニメであります
これまた、今時分に見てもかっこいいと思うだろうか
というか、そもそもどんな話だったんだろうかと
一話から、まざまざ見たのであります
26話は長い、lainみたいに13話でやめといてほしかった

はじめから見て、というか第一話から辛気臭い話だと
そこにまずびっくりしたのでありますが、
なんだろうか、見られなかったせいか、
やたら憧れが強くなっていたせいなのか、
いざ見てみると、いうほどかっこよさが出てないというか
どっちかというと、かっこよさと、夕方放送とを
いったりきたりというか、いろいろ苦戦したんだろうなと
表現とか、内容に思うのでありました
あれはいっそ、lainみたいに深夜にやりますと
はっきりして作ってたら、また、違ったんじゃなかろうかしら
偉そうにそう感じたのでした

ただ、それでも面白いというか、
SFな部分との兼ね合いというか
ちょっとセンチにすぎるきらいもあるものの、
背伸びした大人のような雰囲気がそこかしこにあって
ジェットがあんなにおっさんに見えていたのに
今見てみると、年相応のそれというか
むしろ、おっさんのテンプレをなぞっただけで
その悲哀がないななどと、感じたり
スパイクの生き様というか、
スパイクがフェイを選ばなかった、
そもそも選択肢にならなかったという部分については
なるほどなと納得したりと
なんだかんだ、この年齢で見て、それなりに楽しめたと
まあ、そんなわけであります

ルパン三世を意識してたのではないかと
思ったりしておりましたが、
やっぱりどっかそんなところも見てとれて
スパイク、ジェット、フェイでまわしている部分は
完全にそれよなと思いつつ、
そうではない部分である、エドについては
これこそがビバップというアニメのよさでもあるなぁと
浮いていたけども、それこそが、
オリジナリティだったとか、ジェットの言葉をかみ締めたり
したのであります

個人的には、ジュリアって死んでなかったのかというのが
凄い意外だったというか、そのせいでか、
なんか終わりがしっくり来なかったのでありますけども
ビシャスとの関係ももう一つ見えにくいというか
あれが、肝であったものの
それよりは、第一話とか、目の見えない女の子のための話とか、
カウガールエドとか、あのあたりのほうが
ビバップを見ていたという気になったりしたと
あれこれ、思うままに書いておくのでありました

あれから、ずいぶん経って、結局続編を作ってないことから
やっぱりそこで終わったというのは、いさぎよくてステキねと
あだ花のように咲いたアニメだと
しみじみ心にとどめておくのでありました

劇場版タイムスクープハンター 安土城最後の1日

2013-09-11 21:11:52 | ドラマ映画テレビ感想
試写会で見てきたのでありますが、
劇場版という冠にふさわしい、タイムスクープハンターだけども、
劇場用にさまざまにスケールアップというか
面白さがアップしてたと思う、ファン大満足の一本でした

テレビシリーズにすっかり慣れた身持ちで見ておりますと、
いつものそれとは違うというか、勝手の違いが
ちょっと気になったりしたものの
劇場版ならではというか、タイムスクープ社にクローズアップするという
テレビ版ではお目にかかれないステキな事情が現れて
なかなか楽しかったのであります

見るまでは、いつものタイムスクープハンターの内容で
2時間とか絶対無理だろうとか、年末スペシャルの豪華版くらいの
イメージでいたわけでありますが、
意外や意外といいますか、サスペンス部分なんかもクローズアップされ、
アクションあり、笑いあり、交渉術ありの
ステキな映画に仕上がっておりました

安土城にまつわる何某が舞台というか主題であるものの、
様々な過程というか、事情から、昭和初期にタイムワープしたり、
昭和後半にワープしたりと、お試し版のようにして
各時代を見られたのがなかなか楽しかったのであります
相変わらず無理があるというか、沢嶋のどんくささに
はらはらというか、それはお前、駄目だろうという部分が
劇場用にパワーアップされていて、
ただただひたすら危なっかしいというのも
ファンにはたまらない内容でありました
昭和のスケバンとかが出てきたときはめまいというか、
時代にあわせて、大きめのジャンパー着てる沢嶋が
妙に似合ってて面白かったのであります
あの体で、シーズン6あたりで昭和40年代とかやってくれないかなぁ

本編というか、実際の戦国時代編では、
今までのシリーズとは違って、名の知れた役者さんが出てきて、
しかも、島井宗叱(室)が登場と
これはもう、第二調査部の範囲を超えてんじゃないかと
びびってしまう内容でありました
まさかの、楢柴肩衝登場であります

話として面白かったから、小道具にあれこれいうのは野暮でありますが、
蓋が接着してあるのかと思うほど、いろいろ不思議なところがある
ステキ茶入れでありましたが、
まぁ、よくまとまったというのか、タイムスクープハンターならではの、
人売りシーンの説明なんかもさらっと入るし
満足なのであります

ただ、やっぱり沢嶋の調査が醍醐味なんだなと
今回は、調査よりも劇場というか、事件を追う形だったので
テレビシリーズのように、ドキュメンタリーしている体で
見たいものだななどと思ったりなんだったりなのでありました

【読書】清須会議

2013-09-09 21:45:19 | 読書感想文とか読み物レビウー
清須会議  作:三谷幸喜

話題作ということで読みました
近々、映画にもなるんだそうで、
もしかしたら見に行く気になるかもしれないと
予習がてらの按配で読んだのであります
今まで、三谷さんの作品というのは、新選組!くらいしか
まともに見ていないので
どういった内容なのかまったくわかりませんでしたが、
今回読んで、なかなか、いかにも演劇風だと
楽しめたのであります

舞台は、信長亡き後の清洲会議
わざわざ、清須にしているのはなんか意味あるのかと
あれこれ考えましたが、結局わかりません
ともあれ、あの三法師を使って秀吉があっといわせた
あの会議を舞台とした喜劇であります

主役は当然のように、会議に出席する四人
そのほかにぎやかしや、狂言まわしのようにして、
前田玄以だとか、滝川一益だとか、お市だとかが出てきますが
まぁ、思惑乱れる四人の過ごし方というか
会議への挑み方が面白おかしく描かれていました

現代語訳という名目にして、かなり軽い感じで
今の言葉とかいう以前に、だいぶわかりやすくくだけて、
テケトーな感じで進んでいくので、
凄惨さとか、重厚さとか、戦国独特の血なまぐささみたいなのは
一切なく、読んでいてほのぼのというか、笑いあり、
哀しみありといった内容で満たされておりました

ステレオというか、キャラクタありきの内容で
秀吉、権六、この二人の描き方が、よくあるそれでありながら
滑稽で、楽しそうに見えるやりとりといったところで
これはもう、小説というか脚本なのかもしれないと
基本的には、掛け合いよりも独白で続く独特の文体ながらも
場面が浮かぶような筆遣いで楽しかったのであります

男と女のあり方というでもないが、
腹で思うことをそのままに描く方法を
様々な方向から見せることで、
なんというか、会議の嘘と、権六の愛すべきバカさと、
長秀の小心さと、秀吉の賢すぎなさなんかが
見事に描かれていまして、ささっと読めて
読後感もよいと、すばらしい小説でありました

八重の桜  同志の誓い

2013-09-08 20:44:59 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「八重の桜」
視聴完了しました、今日もよかった

よくよく見ていると、ジョーの作りというかキャラクタが
宣教師のそれなんだなと、気づいた次第
やってることと言ってることは、まさにそれで、
しかもかなりテンプレートどおりな感じであります
もしかすると、本当のジョーとはちょっと違うのかもしれん
いまさらながらに思うのでありました

さておき、いよいよハンサムウーマンである八重の面目躍如というか、
ちょっとおとなしかったものの、何かにぶつかったときの
跳ね返りぶりというか、動じないぶりというか、
会津もんのくだりについては、脱帽でありました
八重さんかっこよすぎるだろう
また、あの台詞については、覚馬兄つぁまの前段を受けて
とも見えたので、ぐっと効果的でありましたね
すごい

途中の仮校舎のくだりについては、
ちょっとなんだかなと思わなくもなかったものの
その後の展開と、なんだかんだ、槇村とのやりとりが
緊張感を帯びてきたので気にならなくなったのであります
前回から、急速に冷えてきたという感じでありますが、
目が見えない覚馬の前で、あの目はすばらしいですね
それを見えないけども、知っているというような
不敵な笑顔もあわせて素晴らしいものでありました

もっとも、槇村自身は、どのシーンでも槇村らしいというか
そのキャラクタを俄然発揮しているように見えて
実にすがすがしいというか、よい意味でも悪い意味でも
目立っていてステキであります
あれくらいアクが強くないと、やはり
動乱の時代は生きていけないのかもしれないと
そんな風に思ってしまうのでありました
あれはあれで、一人の大きな政治家というか人物であります

今後、あの槇村と覚馬との関係を追っていくかと思うと
少し哀しくなっていくのでありますが
それはそれ、見事な姿を最後まで見せてほしいと
楽しみに待つのでありました

劇場版タイムスクープハンター 試写会イベント

2013-09-05 20:55:02 | ドラマ映画テレビ感想
8月25日に東京で劇場版タイムスクープハンターの
試写会イベントがあって参加してきました
超楽しかった
そんなわけで、戦利品の写真をアップしてしまうわけです
初めて試写会イベントというのに参加しましたが
まぁ面白い、楽しい、ステキ

今回は、参加した人はタイムスクープ社に入社したという体で、
出席しているわけでありまして、入社した証拠として
くだんのTシャツをもらったわけでありますけども
これを着て、入社式に参加、先輩社員として
要潤さんではなく、沢嶋雄一がでてきて激励、
ついでに、夏帆さんじゃなく細野ヒカリがでてきて質問に答える
そんなステキ体験をしたのであります

監督さんまで出てきて、テレビシリーズも含めた、
タイムスクープハンターについてのあれこれ話があり、
最終的には撮影会まで開かれて大感激

イベントってこうやって作られていて、
そして、よくよくCMで見る、○○さいこー!
みたいなシーンというはこうやって撮られていたのかと
感激ひとしおでありました
いや、心の底からさいこー!って言える気分だったけど
そういうの無かったよ(撮影は集合写真でした)

映画の感想はまた別で書くとして
ちょっと面白体験だったこれを記念してメモっておくのです