CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

たるみを正す

2007-01-31 08:53:12 | 雑感
というわけで、ダイエット大作戦を
自ら決行しようと意気込まないと
もう後戻りできないほど
情けない体躯をさらすような事態となってきたこのごろ
酷い、なんだこの肉のあまりかた

というわけで、ここ半年くらい
体がどんどんと太ましくなっていく様を
指をくわえてみていたのでありますが
色々とやせるために試しておるのでありました

さて、男のくせに肥るとかやせるとか
そういうこと気に掛けているあたり、どうかしている
そう思うところでもありますが
かつてシュポルトマン(造語)だった私としては
その、限りなくだらしなくなっていくさまが
痛々しすぎる、というか、こんなのいやだ
そう思うのでありました

とりあえず、社会人になって
絶対的な運動量が減った、これは仕方ない
なので朝、駅までの道のりを走ってみたり
帰りの道のりを走ってみたり、社内を走ってみたり
とりあえず運動量を少しでも稼ごうとやっきになった一方で
食べる量を減らしてみたのでありました

結果として、通常よりも3kgほど多かった体重が
ずずいっと減って元通りになった
なんだ、一週間でできるもんなんだ
あっけにとられて、やれやれとひとりでうかれつつ
鏡の前に立ってみると

ちょ、なんだこのゆるみ・・・

余った皮が寄って、しわしわになっているではないか
なんだよ、いきなり年齢あがったんじゃないのか
浦島太郎かよ、宇宙空間さまよったのかよ、未来刑事かよ(関係ねぇ)
パニックを引き起こしつつ、とりあえず余った皮をつまんでみたり
ふにゃふにゃとした肌触りと、なんといったらいいのか
父が愛用している鹿革のバッグの裏地みたいな感触
軟らかいんだけど、どことなくしわしわしてる
ああいうのになったのでありました
これはいけない、そう思いつつずるずる過ごして
久しぶりに先日、酔っ払って素っ裸で意識を失ったところ
寒いと気づいて起きた姿が鏡に

すわ、

寒さで縮んだそれらは、なんというかな
本当、しわしわというか、なんというか
筆舌に尽くしがたい、とりあえず若々しさや瑞々しさから
もっとも遠い位置にあるようなそれになってしまったのであります
焦るというか、喫驚を催した私
いよいよ、本気でやせるというか、体作ろうと思うのでありました

で、とりあえずどうしたらよいか
よくよく考えるのです、既に肥ってしまったことで構築された
余った皮はもう仕方がない、その分は割り増しするしかない
ただ、今以上に余らせないようにぎりぎりの太りを
そして、その太りは、脂肪でなくて筋肉で作らなくては
別段凄いことを思いついたわけでもなく
肥った成人男性が考え付く、当たり前のところに着地したのでありました

で、最近、めきめきと、腕立て伏せだの、スクワットだの、腹筋だのと
中途半端にこなしておりますが、一向にかわることがない
まぁ、継続が大切よね、と思ったりしながら
一汗かいたあとに、ウォツカ飲んでくたばるという生活をしておるのでした
色々、自分でもどうかしていると思いつつ
そんなわけで

で、前後脈絡、全てうっちゃって
書くのが面倒になっただけなのでありますが
わたくし、前々から「しこを踏む」という運動方法が
日本男児にとってもっとも優れた運動ではなかろうか
そう思っておるのでありました
しこ自体は、体重がもともと軽いせいなのか
ちっとも苦にならないのですが、曙スタイルではなく
あくまでも貴乃花スタイル
つまるところ、脚をあげて、つい、静止してから踏みおろす
これを繰り返すのであります
近隣住人からうるさいと罵られようと知ったことなく
ただただ、地鎮するが如く、ふみ込み続けるのです
単純な運動ながら、足腰を重点的に鍛えられて
なおかつ、しこ踏んでるだけで汗がしたたるようになってくると
ふと、自分の体の芯になんか降りてきたんじゃねぇか(注:疲労)と
興奮するほど、男子の心は満たされるのでありました

そんなわけで、最近はしこダイエットをなんとか普及させようと
踏み込みながら、にじり寄って、OL様たちに逃げ惑われる毎日ですとか
なんか、本当、残念なお話になってしまいましたが
足腰鍛えたいのです

うどん碗と美の壷

2007-01-30 08:44:55 | 陶磁器を探す旅と名物
昨夜は、NHK美の壷の総集編というか
入門編みたいなのをやっていて
ほのぼの見ていたのでありますが
ああ、やっぱり切子ほしいなぁとか
織部焼もへうげた奴がほしいよなぁとか
谷啓本当のおじいちゃんみたいだなぁと
満足して見入ってしまったのでありますところ

総集編なので前に見た奴をもう一度という具合でありましたが
織部への盛り付け図とか、魯山人のは初見だったので
ちょっと新鮮でありました
魯山人のは対比に出した器が、そりゃあれではそうなるだろうと
わざとらしいのを選んでいたのが気にかかったのでありますが
ずぶの素人の私みたいのは
あれくらい判りやすいほうがいいわねなんて、思ったところであります

裏番組じゃないが、この少し前にTBSでやっていた
アホみたいな歴史番組とはまったく別物でありました(贔屓)
語る価値ももたぬ

さておき、その美の壷にて織部が紹介されておりまして
じっくりとっくりと見ておりましたが
名品かどうかの差はわかりませんが
ともかく、へうけてるかどうかがポイントなんだと
改めて思った次第
そして、先日買ったうどん碗を私
織部風などとほざいておりましたが、これは違う
やっぱりどう見ても常滑焼で緑色のガラス釉をかけてるだけだ
と、気づいたので報告しますところ

今週に入って、あまりの腹のたるみっぷりに耐え切れなくなり
ダイエット作戦を敢行、うおお!とか
一人で吼えたりして、おっさん街道まっしぐらでありますが
とりあえず今週は冷蔵庫にあるものだけで暮らすという
なんか、それはダイエットじゃなくて、金欠による貧乏生活じゃないかと
少しだけ不安を感じましたが、たぶん杞憂でしょう
日本人はこれだからいかん、私は芥川のようにはならない(偉そうな)

というわけで、冷蔵庫の中に入っていたというか
食物庫にあったうどんと、友人からもらったレトルトカレーを使って
カレーうどんを作ったのでありました
ちょうどこの材料があるのを覚えておりまして
うどん碗を買わねばっと意気込んでおった次第
ようやく念願かなったわけであります

さて、ダイエット中にカレーうどんかよという突っ込みというか
疑問はさておきまして、いよいよ活躍することとなりました
ステキうどん碗、そしてそこに盛り付けたカレーうどんが
なんともいえず、緑の釉に鮮やかでステキ
ああ、食欲がそそるわと、たぶんそれはカレーのおかげと
心の何かがささやきましたが知ったことではない
ずるずる、うむ、うまいゾ
残り物で作っただけでクッキングパパ気取り
一人暮らしは、自分にだけ優しくなっていくのでありました

とりとめなさすぎでありますが
ともかく、ここで使ったうどん碗が、非常にしっくり
とてもしっくりときて大満足だったのであります
しかし、そのうどんを食べながら、美の壷を見ていて
ああ、織部焼いいなぁ、と、見比べて明らかに違う
違いすぎると気づいたのでありました

織部に使われる緑釉薬がどういうものなのかわからんが
ガラス釉ではないように思われる、となると
間違いなくこのうどんを入れている物体は
織部焼の何かではない
だいたい、肌が現れてるところが朱泥っぽい
どう見ても常滑焼じゃねぇのか、買った場所も常滑だし(適当だな)

そう思って少しがっかりとしたのでありますが
魯山人の話をしているところで、シンプルなデザインで
食物が入ったところに完成図があるという皿のお話が
とてもステキ、とても大切、大好き
という具合で、カレーうどんを入れて完成した
うどん碗のよさに、改めて骨董の何かを垣間見たのであります
800円の器でも、十分、ステキだと思えるのだから
もそっとする器使ったらさらにうまくなるかもしれんなど

その日の食費よりも高い器を使うことに
喜びを覚えるこのごろでありましたとさ
自慢というには安すぎるので、早いところ
他人を貧乏人と見下せるくらいのものをほしいとか
げすなことを考えるのであります、ぐふふふ

輪島漆器の箸とかほしいわねぇと
ちょっと思い始めてしまったのであります

小倉&ネオマーガリン

2007-01-29 08:59:00 | 食べ物飲み物
どうってことないのですが
時折無性に食べたくなるものをあげておきます
なんつっても、昨日は知人の慶事がありまして
うっかりNHK大河ドラマ見逃したせいなのですが
よいことなので仕方なし、来週まとめてレビウろう
というかミツはどうなったんだろうか
気になります

さて、ミツを気にしつつも
最近というか、地元を飛び出してからはや数年
一人暮らしにもえっちらおっちらと
順応し始めたわけでありますが
なんとなし、ちょっと小腹がすいたわねと
感じたときに思わず買ってしまうものであります

小倉&ネオマーガリン

確か敷島製パンの製品だったと思われます
PASCOシリーズだったかな、よくわからんが
これがとても好きでステキでどうしようもない

菓子パンでありますから
夕飯代わりに食べる私はどうやら
異人というか、奇人に分類されるんだそうでして
著しく不興をこうむっております
ま、でも美味しいのだから仕方あるまい
もぎもぎと食べる日々

で、何がよいとか色々ある前に
小倉とパンの相関関係について語らないといけない気が
せんでもないのでありますが
小倉とパンというと、当然の如く
名古屋が生んだ文化であります(違うかもしれない)

子供の頃から、小倉とパンに慣れ親しんでいたというか
小倉トーストをごくごく当たり前の喫茶店メニューとして
シロノワールと同じくらい、世界、いや、せめて
日本国内で知らないものはいないと信じておりましたが
いずれもごく限られた地域でしか親しまれていないとのこと

内容は別になんてこたぁない
小倉をパンで挟んである、ただそれだけであります
当然小倉なので、アンパンとは別物
この違いがまず理解しがたいらしい

で、小倉トーストの話を先にしますと
これはトーストなので、焼かれておるのであります
知らない人は本当に残念だなと
声高らかに宣言しますが、焼かれたパンと
暖かくなった小倉と、冷たいアイスクリームの調和
このコンビネーションに、うまいといわない奴はいない
そんな気がして仕方ないのですが
甘いパンというだけで、男性に敬遠されると
他国の人々はいうわけです

違うと思うのだが

一人戦う日々(勝手に戦うな)
ひっそりと小倉とパンについて布教活動を推進しますが
遅遅として進まないのが残念
というか、そもそも現在住んでいる近所の喫茶店で
小倉トーストというメニューを見たことがない
悲しい

しかし、そこで活躍するのが
小倉&ネオマーガリンなのであります
こちらは、サンドロールと呼ばれるもので
熱せられてないし、アイスクリームもかかってないのだが
(そもそもアイスクリームに頼るのは邪道説は別件とする)
小倉というあの特殊なあんこがポイントであります
そして、小倉とマーガリンの相性のよさ
この新たなアプローチが成功したらしく
サンドロールシリーズで、唯一全国展開している
ステキ、みんな食べろ

小倉がそもそもなんなのか、私自身も偉そうなこと言うわりに
わかっていないのでありますが
なんだろうか、あの独特の甘みがステキで
こしあんとかつぶあんとか、そういう物ではないのであります
なんだよと思われたら、小倉ネオマーガリンを食べたらいいのだ
言ってしまうのであります

とりとめもなくなってしまいましたが
ともあれ、この小倉ネオマーガリンが全国で手に入るという事実に
狂喜してしまい、現在こんなことを書いておる始末ですが
ほそぼそと、それでもしっかりと
広めていきたいと思うところ
まぁ、山崎パンにはできないだろうなと思いつつ
フジパンもいつか出してくれないだろうかと
名古屋のパン屋に期待するこのごろであります

しかし、小倉とマーガリンの脂肪分の相性のよさは
本当に異常なので、必食であります
コーヒーともまたまた相性がいいのでさらによし
コンビニで92円支払うだけで手に入るのであります
郷土料理のお話でありました

陶磁器を探す旅~収集物~

2007-01-25 09:00:17 | 陶磁器を探す旅と名物
本題に入る前に、この陶磁器趣味への開眼を促してくれた
漫画へうげものの4巻をようやく手に入れたので
報告しておきます次第
ゴールドの表紙とあって、ゴールド=暗闇でろうそくの光を当てると
美の壷からモロパクリの知識をひけらかそうかと
思ったり思わなかったりしたのでありますが
言うほどゴールドでもありませんでした
渋い、と申しておきましょう(毒されすぎ)

何度見ても、ちょっちゅねのところで笑ってしまうのでありますが
ステキでありました、今後も数寄の世界を見せてもらいたいです
いつか沓茶碗を手に入れる日がくるかもと思いつつ

で、本題でありますが
年末年始の常滑界隈をうろうろしつつ
とうとう、自発的に作家さんの作品に手を染め始めたのでありますが
安いものでもよい、骨董でもよい、なんでもよい
と節操なく、荒波の中に身を投げ出した次第であります
なんか、知らないうちに物が増えだして
気づいたら、棚に大量の陶器が並んでおります

得体の知れないぐい飲みが2点
うどん碗が1点
湯のみが1点
茶入れが2点
ビールカップが8点

まだまだそんなもんかよと思いつつも
どう考えたって、一人暮らしの男子が
ビールカップ8点も飲み使うのは無理
だって俺ビール飲まないものと、頭を抱えておるのですが
まぁ、それはそれ、信楽のそれらも悪いものではございません
現在、水漏れしているところの受け皿として活躍(最低だわ)

そんなわけでありますが、実際のところ
よいものと悪いものの区別がまったくつくこともなく
一人で、これはきっとここがいいんだと自分に暗示をかけ
ことあるごとに、何もしらない知り合いに自慢をして
嘘で塗り固めております
その嘘で塗り固められた世界こそが骨董ではないかと
思ったり思わなかったりしつつなのでありますが
その骨董ついでに、上記リスト中もっとも高価(注:私の支払いが)な
茶入れについて少々

某百貨店が閉店セールを行っておりまして
そこで狂ったように買い物をしてしまったのであります
生まれて早くも30年が過ぎようというこのごろ
お金はためるもので、使うのはここぞというときと
貧乏生活から学んできたというか、暮らし向き以外のことに
ほとんど使ったことがなかったのでありましたが
暮らし向きのものでも、よいものを手に入れよう
そういう欲求を満たすにはバーゲンがよいと
会社のOL様たちに吹き込まれて、おいおいと買いにいったら
歯止めがきかなくなってさぁ大変
そんな具合で過ごしておりますが

その歯止めが利かないなかで、閉店セール中の催し場内に
燦燦と輝くというか異彩を放つ一角を発見
ああ、骨董市をしている、なんということだろうか
めまいを覚えつつ、ひきよせられて
今まで憧れの対象でしかなかった茶入れを多数発見したのでした

信楽、備前、瀬戸
おそらくこれらだったと思われるそれぞれ
桐箱の前にひっそりおかれて、仕服からこっそり見える首
うおおおあああ
なんか、朔太郎みたいな声をあげてしまうのですが
食い入るように見てしまう、そして経済観念が崩壊していたため
2万前後という値段が、大変安く見えてしまった
前回買った茶入れが4000円の偽者だった奴なのに

2万あったら、かなり美味しいものが食べられる
今までの私ならそう考えたのでありますが
数寄が支配しつつあるというか、もう
そういう自分に酔っているふしがあるため
疑問に思うこともなく
もったりと観賞、そして、色々と物色したのであります

骨董市とはいえ、茶入れの値段に上下がありまして
最低線で1万5千円、少し張るもので3万円を超えるところ
なるほど、確かに3万のと安いのでは作りが違うように見える(注:よくわかってない)
とりあえず骨董品なので明らかに中古というのか
古めかしさがかもし出されている、肌の色が違う(注:妄想)

じっくり見て、とりあえずよくわからんので
蓋に注目してみることにしました
前回の最安物は蓋がプラスチックだったので
なんとしても象牙あるいは、骨ものがほしいのだ
そういうことで見てまわる、1点陶器の蓋がついているという
へうげたものがあったのですが、かちんかちんと言うし
なんとなし安っぽく見えるので却下
さてと、象牙かどうかを見極めようとするのでありますが

さっぱりわからん

当たり前でありましたところ
それっぽい色とか模様とかなんだが、はたしてそうなのか・・・
象牙もとる場所によって、価値がかわるんだそうで
3万の奴は等しく、紋様みたいなのが違う
安い奴はなんかダマスカスナイフみたいになってる
だいたい軽いぞ、これ偽者じゃないのか?
店員の不審な目など一切気にすることなく
じっと見てまわる
そして、1点結局安い奴にしてしまったのでありますが
1万5千円の奴に目をつける

瀬戸

それだけしかわからん
裏にも表にも刻印はないし、量産品の臭いがぷんぷんする
文稟と書かれておりましたが、茄子っぽくねぇかと
また間違った知識を自分の中だけで繰り広げて
一人大喜びしつつ、蓋をじっと見ていると
傷というかヒビが入っている
店員に指摘したところ値引きが可能に
3000円まけてくれることになった、でもまだ高い気が
というかちょっと言って3000円てことは
粘ったら5000円くらいまけてくれんじゃないのか?
思うのだが、とりあえず今回は勉強代と思い
それ以上の交渉をやめてお買い上げしてしまったのでありました

で、興奮して帰ってみて
じっと見て、にやにやして
落ち着いた頃にもう一度考えると
実際は8000円くらいで売られてるんじゃなかろうか
俺3000円まけてもらったて喜びながら
騙されてんじゃないか
不安に思いつつ、騙されたままでいれば
幸せなのだから、目をつむりなさいと
優しい神の声が聞こえて

現在、茶入れを眺めつつ出社した次第でありましたとさ
オチもなにもない

陶磁器を探す旅~セラモール再び三たび~

2007-01-24 12:49:16 | 雑感
年末年始の話題をいまさらかよ
そういう感じではありますが
実家帰省中に常滑焼セラモールに行ってまいりました

セラモールには別に問題ないというか
しいていうなら、正月に猪が来ていたのが
実にほほえましかったのであります
子供と、私と両親が猪を見て、臭いだの毛が硬いだの
そんなことをあれこれつぶやきながら
本当、なんだこの田舎風景
思ったりしながら、都会ずれしてないステキな体験をしたのであります

猪の感想につきましては
縁起物ということで呼ばれていた様子ですが
私も猪を生で、生きている奴を見るのは初めてでしたので
まじまじ眺めたのでありますが
・顔がでかい
・臭い
・目がいやらしい
そんな感想であります
特に三番目、これが凄かった
よくよく花札とかに書かれる猪がおりますが
あの目と本当にそっくりなのであります
切れ長で垂れ目、ステキだ、ステキだけど
あの面構えと体躯にあの瞳は反則だと
驚愕したのでありましたが、ぶひぶひと可愛らしいのでありました
食べたら美味しそうであります(節操なし)

ともあれ、猪のいやらしい瞳が一番の収穫だったのですが
陶器については、つれつれ、猪の置物が大量にあったり
福袋が販売されていたりと興味深かったのであります
親父が福袋を買ったので、楽しみにみんなで見たのですが
4万の常滑焼急須とか、3万の常滑焼急須とか、おまけが常滑焼急須とか
もう本当、急須ばっかり、驚き
そんなところでありました、確かによいものなんだろうと思いつつ
我が家が急須屋敷になったのはよい思い出でありました
縁起物だし、まぁ面白かったからよしとしようと思うのです

そいでもって今回はちゃんと収穫をしてまいりました
織部風のうどん碗と、志野織部の湯のみ
うどん碗は別になんてことはないんだが
たまたま、その大きさの器がほしかったので
せっかくだから織部を選択、というか織部風であって
あれたぶん織部じゃないと思うのだが、それはそれ
緑の焼き物だったらいいのであります
志野織部の方は、新人作家さんの作品らしく
かなりよかったように思われます
志野の白と織部の緑、ほのかに三彩を思わせる赤が見えて
かなりお気に入りであります、ステキ
だんだんそういう世界にはまってきたんだと
痛切に感じたのでありますが、楽しいのでよいのであります

収穫物はそれくらいなのでありまして
だんだんというでもなく、もう、完全に陶器世界に
踏み込んでしまった感漂う年末年始を過ごしたのでありました



セラモールとは別に今度は
常滑焼物街道?なんかわかりませんが
常滑焼の焼き場街道を歩いてまいりました
聞いたところによると、かなり有名な街道なんだそうで
地面には陶器が埋まり、壁や垣にも陶器が埋まり
なんか見ていて面白い、そこかしこに煙突も見えるし
これは清水焼団地より断然面白いな(地元贔屓か)
そう思って、歩いておりました
当日は、年末年始で最も寒かった日
常滑で雪積もるとはどういうことだというさなかだったので
寒いというのが一番の思い出でありましたが
また、ゆっくりと見てみたいと思ったのでありました
みたらし屋も閉まってたし残念

と、駆け足に書いたのでありますが
とりあえず記憶があるうちに記しておきます
実に楽しい、そう思うのでありました

あと、そういえば、高い茶碗で抹茶を飲んだような覚えもあるのだが
それはそれ、ともあれ収集の旅は続くのであります
今朝、GOOが死んでたから昼更新とは
テンションが下がってるので残念

傷痕 SHADOW MAN

2007-01-23 08:47:44 | 読書感想文とか読み物レビウー
傷痕
原題:SHADOW MAN by Cody McFadyen
訳者:長島水際

久しぶりに小説を読みましたのでレビウー
昨年夏くらいから読み続けております
クラウゼヴィッツの戦争論がようやく下巻までこぎつけたので
少し小休止として小説を
不思議なもので、小説ならまだ2日もあれば
レンガぐらい分厚かろうが読めてしまうので不思議
やはし、物語というのと参考書みたいなものでは
かなり違うのだわと思うのです

さておき、どうやら海外物らしく
私が今まで読んだ海外物はなんか偏っておるので
なんともいえないのですが、読んでいて
なんぼか読んだハーレクインものとよく似た話だわと
ちょっと、文体とか物語の進み方
なによりも主人公女性の描写がそうだと思ったのでありますが
これは訳者の問題なのかもであります
ともあれ、海外の本はみんなそうなのよ、日本人訳者の
テンプレートなのよとか誰かに言われてしまいそうながら
もくもく、なれてしまうと読みやすいのであります

さて内容は、猟奇殺人犯を追いかけるFBI捜査官のお話と
たぶんこういう題材は
アメリカにおける、火曜サスペンスのジャンルなのでありましょうか
京都連続殺人事件シリーズとかと同じ線ではなかろうかと
勝手に思って、へらへら読んだのでありますが
主人公は女性FBI捜査官のえらい人
なんかFBIの中には色々組織があるらしく
その中でもひときわエリート路線で、そこの室長みたいなのをしてる
でも若い女性なのでありました
しかし彼女は半年前に、猟奇殺人犯に寝込みを襲われて
旦那を惨殺され、娘も失ってしまい、己もレイプされた後に
体や顔にナイフで傷を刻まれてしまったのでありました

ま、この事件に関してはレイプ犯が
犯行にきわまってしまったために
彼女に死ぬ前に顔を触ってほしい、いや、触れメス豚っ
みたいなことを言って、その触ったときに
ガツンと逆転の行動に出たことで
彼女だけは助かったのであります
ちなみに犯人は射殺、したのは彼女

で、そんな重い傷を背負ってしまったため
気落ちというか気が狂って自殺しそうな日々を送る彼女
FBIの優秀なセラピストのもとで社会復帰をするため
あれこれとその事件の真相というか
顛末をよりリアルに思い出すところから始まるのであります
そして、復活が中途半端というか、その事実と向き合うさなかで
何度も自分を壊しそうになりながらもがんばって生きる
突然事件が起こる、FBIの彼女がつとめる部署は
ともかくイカレタ野郎どもをとっ捕まえる所らしく
イカレタ犯罪で溢れかえっております、そこから
一つ連絡がはいる

彼女のハイスクール時代(この表現がアメリカだと信じております)に
とてもよい友達だった女性が猟奇殺人にあってしまった
しかも、友人の死をFBI捜査官の主人公女性に宛てているのである

というところから、この猟奇殺人犯を追いかけるという展開
殺人犯は、レイプしながら殺したり、殺しながらレイプしたり
殺すときは綺麗に解体したり、臓物を取り出して整然と管理しつつ
本体はぼこぼこにぶん殴ったりと、まぁアメリカは怖いところだわ(偏見)と
そういう犯罪を行う男、こいつぁイカレテやがる
クレイジーだぜひゃっはー、みたいな

しかも犯人は自分を
ジャックザリッパー「切り裂きジャック」の末裔だと
信じてやまないらしいのでありました

切り裂きジャックは別名シャドウマンとも呼ばれているらしく
そこからこの小説の原題があるんだそうだが
それはそれとして、そのジャックJrと名乗る犯人が
売春婦を狙って猟奇殺人を繰り返す
そして、自分を追いかけさせるためにFBIのエリートチームの
彼女やその仲間たちに次々と嫌がらせというか
大切な人を殺そうとしたり、脅したりして怒らせるのであります

君たちがベストの状態で私を追うことを強く望む

だとかなんとか言って、FBIをきりきり舞いさせるジャック
すごいよジャック、でもレイプと殺人はダメだよジャック
読み手というか、私はそう思ったのでありますが
本当、大変無残な事件が繰り返されて
なんか気がめいってしまったのでありますが
この売春婦というのが、現代のインターネットを通じてあれこれ
商売をする売春婦であったりするのだが
まぁ、それはそれ、海外のエロサイトって
そういう風に運営されていたんだと目から鱗でありましたが

ともあれ、そのジャックの殺人を追いかけて
やがて追い詰めてクライマックス

というお話でありました(長い)
感想に入る前にあらすじでお腹一杯になったのですが
実際はシリアス展開で、ギャグなんざ微塵もなくて
読み始めたら意外とというか、ずずいっと
先を読まないと、早く捕まえろうすのろとか
罵ってしまうようなお話でありましたが、面白かった
そして私、今まで色々と推理物を読んできましたが
初めて自分で犯人を当てたのであります
うれしい、とてもうれしい、ステキすぎる

これは簡単だったというのもあるんでしょうが
自分が当てられたというのは、内容に納得できた証拠だと
妙な感心をしてしまったのでありました
ステキ、整合性がとれてるのよきっと
と、思ったりなんだったりしつつ、凄惨な殺人についてと
落ち込んだ人間がどう立ち向かうか
友情と愛情についてとか、やっぱりアメリカよねと
そういう勝手な想像を大変満足する小説でありました

今朝、出社する中で、電車移動中同じ本を読んでいる女性を見つけて
思わず犯人を教えそうになってしまいましたが(最低だわ)
ぐっと我慢して、みんなも比較的読んだらよいだろうと
えらそうなことを思ったのでしたとさ
たぶん本当のミステリー好きにはまったく
鼻持ちなら無いんだろうと思うのだが、わかりません
とりあえずまぁ、なんだ、こういうジャンル初めて読んだ私には
大変読みやすく、初心者向きでステキでありましたとさ

ただ、本屋さん絶賛とか煽り文句がついておりましたが
そこまでじゃねぇだろうと思うのも事実であります
注意しましょう

風林火山 摩利支天の妻

2007-01-22 08:51:07 | NHK大河ドラマ感想
このタイトルはどういうことか
妻が摩利支天の化身ということなのか
旦那が摩利支天なので、その妻という意味なのか

わからんと思いながらもたもたと見た次第
最終的にどう考えたかは後述させていただくとしまして
まずは、戻ってきてからのヒモ生活がなかなか

平蔵との喧嘩とか
そのさなかにこぼれたご飯をむさぼらねばならぬ生活ぶりとか
見ていて、酷い惨状というのがありあり伝わる内容でありました
というか、ミツの怪演が光っております、怪演は失礼か
会心の演技であります、ステキ

方言がかなり違う、違和感がといわれている様子ですが
昨年の方言は含蓄というか、実際使っているから
なんとなし違う違わないがわかったものの
今年のはさっぱり知らないので、どこがどう違うかよくわからず
そして、よくわからない方言については
まぁ、田舎臭い感じが出てるからそれだけでいいんでは
などと思ってしまう次第、たぶんNHKというハードル高いところだから
ディテールしっかりしてないといけないんでしょうが
視聴者には思った以上に伝わらないのかもしれないと
少し悲しく思ったのであります

それはそれ、内容はなかなかというか
かなり面白く、人物のまわり出来事
あと、あの村の人々の性格とかがよく描写されて
ああ、なんとなしみんな勘助とはうまくいかんのかなと
思ったり、今後に波乱を予感させておりました
村については、勘助が夜更かししてジオラマ作っているくだりの
ミツとのやりとりとかが
たぶん、現世でもあんな旦那に眉をひそめる妻の図があるんだろう
昨年のサラリーマン大河とは違って、
なんか自分はビックだと信じてやまないけど、まだうらぶれている連中を
とてもよく投影していたようで、ステキでありました
自分もいつかああなるんだろうなどと思ったりしたのは余談でありますが
ジオラマ見て、すげぇ楽しそうに
そして、そんなときしか夜更かししないという事実に
激しい親近感を覚えた次第でした
勘助面白いなぁ、ミツかわいそうだけど仕方ないなぁ
もっとも、そのあとのくだりは
すげぇかっこよかったからいいのであります
あとは、兄上をつけているところの
いなくなるのではと不安になって、抱きしめるミツとか
たまらんほどかわいいし、その抱擁を意にも介さない勘助が
最高にかっこいいと思ったのでした

で、勘助の方はそういうところでありましたが
いよいよ、晴信であります
なんか弱そうな晴信だなと
不安に思っておりましたが、演技を見てびっくり
かなり、心細いあの頃の心境を演じているように
わたくし思われたのでありました
ステキ、ステキだわ晴信、がんばれ

親父のいかれっぷりもよくよく表されていたし
それに対して家臣団がどう思っているかも
さらさらと描写されて、濃密というか濃い展開
武田方の現状がありありわかってとても楽しかったです
しかし、荒武者ばかりでいいなぁ武田わ

晴信と板垣のやりとりについては
本当に泣かされるかと思うほど
歌詠みのあとがステキで、今後の展開も気になるのであります
どうやってあの鬼を駆逐するんだろうか
楽しみで仕方ないです

で、また毎週そんな気がするが
来週どうなるのかという引っ張り具合がステキ
昨年は千代が撃たれたというところが
驚きのひっぱりでしたが、予告でピンピンしてるという
面白展開だったくらいしか覚えがないけども
今回は、あの矢でやっぱりミツが死んでしまうのか
というか、死んだんじゃねぇか?と
思わせるに十分な、うらみつらみの台詞ばかりを並べた
次回予告でありました

実際どうなるのか、なんというか
あんだけいい演技してるし死なれると困るし
摩利支天の妻が簡単に死ぬわけねぇよなと思いつつ
あのお守りが矢をはじくのではないかと期待して
次週を待ちたいところ
たぶん、死ぬ気がします
しかも死んだ後に、腹割かれるという
信虎のステキエピソードを脈絡もなく挿入する気がするのですが

摩利支天に祈りつつ、次週を待つのでした

テキーラとトマトジュース

2007-01-18 08:55:27 | 雑感
あまりに飲みすぎて
昏倒してしまった次第なのでありますが
上記組み合わせが抜群に美味しかったので
とりあえず忘れないうちにメモメモなのです

というわけで、テキーラ+サングリータという
ゴキゲンな飲み方を覚えたので
また、その衝撃的出会いについてだとか
なんだとかを、色々と書き連ねようと思いつつ

本日二日酔いでダウンであります
出張先で飲みすぎるのは
非常によくない、いい加減気づきなさい
そんな具合ですが
好きなものはやめられませんね

明智光秀 -神に愛されなかった男-

2007-01-16 08:44:11 | 読書感想文とか読み物レビウー
年始に見た番組の感想がようやく一巡という感じです
恥ずかしながら、NHK時代劇の堀部安兵衛は見られなかったので
このドラマが見た最後ではなかろうか
そんな具合でありました

さて、キャストが斬新というか
結構楽しみな具合で
信長が一豊というステキっぷり
こりゃ面白そうと楽しみにしておりましたが
上川先生凄いな、ちゃんと一豊じゃなかったよと
それに驚いたというか、また違う信長様を見られたと
大満足でありました

余談でありますが、昨年から年始にかけて
舘信長、村上信長、上川信長、松岡信長
四人の信長様を見てきましたが
どれもこれも、それぞれかっこよくてステキでありました
一番というのはおこがましいですが
やっぱり舘信長の終盤の鬼がかった演技を見てしまうと
ちと、他のは時間が短かったこともあって
なかなかと思ってしまいますが
それはそれ、上川先生の信長もかなり立派というか
かっこよかった

重厚な風貌といったらいいのか
雰囲気が重苦しくて超かっこいい
そして、笑っているところと怒っているところの演技差が
紙一重なところがすげぇ、シブい、いいわ、ステキと
一人大興奮、光秀が頭を柱に打ち付けられるところは
身震いするほどでありましたし
本能寺での最期も、かなり立派な殺陣でかっこよかった
上川先生殺陣うまいんですから、もそっと活躍する武人で
また時代劇やってくださいと思うのであります

さて、脇役の話はこれまでとして
本編と主役、明智光秀についてですが
一通りの感想としましては
というか、見ていてもう一つ集中できなかったことに
この秀吉は心からこう言うているんだろうか・・・
という疑念が晴らせなかったところにあります
別にギバちゃんが悪いわけじゃないんだが
さんざん昨年見てきた秀吉が
悪い奴というか、腹黒い奴ばっかりだった
具体的に言うと、功名と柩とへうげものの秀吉が黒いせいで
この秀吉もそうに違いないと
悲劇にみまかれる光秀という役に対して、どうなのかと
色眼鏡で見てしまったのが残念でありました

実際は、二人の友情というか
まぁそんなわけねぇだろうと思いつつも
結構面白かった内容だっただけに残念
もう一度、秀吉はいい人という目で見たら
だいぶ違ったかもしれません

で、光秀のそれこれをいまさらながらにやった
そこがステキでありました
偏屈ではないが、まじめといったらいいか
意外と普通の人という感じで描かれた様が
なかなかステキで、あれこれ
中間管理職として悩むみたいなところだろうか
いや、話の合わない上司との話か
まぁ、そういうので大変でありました
しんがり戦の、それはなかろうというところも
かなりかっこよかったのでよしとしておきます

で、一番感動というか感激したのが
比叡山攻めで、あそこを戦術の観点から捉える描写
それがあっただけで、これは価値があると
一人いきまいてしまいました
比叡山のどこに伽藍があって
どのような砦となっているか、あそこが城砦であった
そういう描写があっただけで
かなり面白かったと思われます
きっと、現在の叡山に遠慮して、ああいうところは
戦争として描写できない、悲劇としてしか描写できない
そういう約束でもあるんだろうが
そこを少しだけ踏み越えた感じがして感激でありました

叡山を悪いと言ってはいけないんでしょうし
残虐行為を正当化するわけでもないんだが
戦争としてみたとき、あの山地戦というのは
相当面白いと思ってたところで
まさにという具合でありました
もそっと具体的に叡山攻略を
いつかどこかのドラマでやってくれればと
せつせつ願います

と、まぁ、そんなところで
光秀がどうしたとか、ああだったとか
そういうことはまったく思わなかったのでありますが
叡山攻めのお話が面白かったのと
本能寺の信長の姿がかっこよかった
それだけで見てよかったと思ったのでありましたとさ

ちょっと芝居がかりすぎてるとは思うものの
唐沢先生の演技も嫌いじゃないなぁと
ギャグっぽいところも含めて
見ていて感じたのであります
また、次回、前田役を見たいとかそういうこと言ってはダメですね

風林火山 さらば故郷

2007-01-15 08:46:01 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ風林火山
第二回目が終了しました
なんといったらいいのか、難しいのですが
見ていて面白い、木曜時代劇を彷彿とさせるような
そういう展開というか、話の作りで
大変面白い

が、これは大衆ウケせんのではないか?

と、まぁ、受け売りのことではありますが
某所で大好評すぎて、視聴率は期待できないと
早くから危惧されている様子
しかし惜しいぞ、こんなに面白いのに
と、思ってから、柳生十兵衛八番勝負のときと同じように
やはし、野郎向けというか、ああいう男くさいドラマは
お茶の間でまずいのだろうか

などなど、考えさせられながら
ステキな大河ドラマが一般夕餉の時刻を
混乱に陥れております

先週もそうだったが、なかなかグロテスクなシーンが満載で
前回の首切りから、今回は首切り検分(違う)
首が腐ってたところのみんなの演技もいちいちよかったんだが
夕餉のときにやるもんでもないわな
いや、でも面白い、ステキ、戦国時代だわ
そういう具合で、生きたまま爆ぜた首の様子とか
ああいうのを、千葉先生にやってもらえるだけで
もう、本当、たまらんな
やっぱりあの方は偉大なのだわと、感心しきりであります

まぁ、そういう細かい芸はともかくとして
話全体も面白くて、継がねばならぬ家があるといった
大林の家で、散々な目というか、月日の残酷さを見て
実家に帰れば、兄貴に殺されかけて
ありとあらゆることがうまくいかぬまま
また、武田領へと、脚をひきずり歩いていく
最期のシーンで、ずりずり近づいてくる勘助を
遠めから見たところで、二話終劇となった絵面のかっこよさは
本当、筆舌に尽くしがたいのでありました

あと、武田の長男についても
あれこれ思うところはあるが、それと対比するように
兄に殺されかける勘助がかっこよく
内野さんは声が通るからステキだわと
せつせつ感じ入ったのでありましたところ
「たれじゃっ!くしまの手かっ!」
あの叫びながらの殺陣が、抜群にかっこよくて
基本的に暗がりでの死闘は、絵的に見づらいから嫌いだったんですが
金曜時代劇の十兵衛のときのような
緊張感がステキ
なによりも、一人切った後の剣先に
しかと血糊がついていたのがまたかっこよかった

青みがかった暗がりの画面で
刀を構える勘助、悲痛な叫び声をあげる
敵がまわりを取り囲む、ぎらり、光る剣に
赤い血糊が浮かぶ

もう、たまらん、なんだこの時代劇
かっこよすぎる時代劇
すげぇ、NHK超すげぇ
昨年は政治的黒さを遺憾なく発揮していて
それはそれで楽しかったのでありますが
今回は、主役の側が確実に黒いものにまかれていくし
そこでがんばって生きていく姿が克明に浮かんで
本当、たまらんのでありましたとさ

あまり褒めすぎてると
今後どうなるかわかったもんじゃないので
このあたりにしておきますが
殺陣がよいというだけで楽しみなので
謙信がどうなのか、川中島が早くも
楽しみで仕方ないのであります

原作はこのまま、読まないで進めたいところ

忠臣蔵 瑤泉院の陰謀

2007-01-11 08:43:51 | 読書感想文とか読み物レビウー
というわけで、年明けに見たドラマであります
毎年2日については、この枠を見るためだけに
全ての予定をうっちゃっておるわけでありますが
今年はさてさてと、眺めてみたのでありました

そういえば、昨年12月14日付近で
赤穂浪士がどうしたとか見なかったなと思っておりましたが
ごっそりここで放映
内容は、討ち入り前のどうして松の廊下騒動が起きたか
そして、その後どういう経緯で浪士が蜂起したか
そういうお話でありましたところ
なかなか面白かった、というのも
最近になってようやく、時代劇をちゃんと時代物として見ようと
思っていたからかもしれぬと
どうして松の廊下が起こったかあたりで
しみじみ感じたのでありました

昨今、吉良家に同情の余地有りという
雰囲気があったようななかったようなと
個人的に思っておりましたし
近所が吉良町なんだから当たり前といえば当たり前でありますが
はてさて、このドラマの秀逸なところは
吉良様が悪い人すぎるわけでなく
赤穂の殿様がバカすぎるわけでなく

とりあえず悪いのは幕府ということにしておこう
いや、幕府いうか、綱吉ということにしておこう

そういうお話作りになっており
いたく楽しかったのでありました
相変わらずというか、ここのところ
津川先生が出る度に全ての時代劇が
面白く感じてしまうこのごろなのですが
この綱吉もよかった、最近の津川先生は
ああいう、少し抜けた感じのえらい人役をすると
どっしりと固めてくれるので大変見ていて
安心できるわと、しみじみ何様のつもりかわからないことを
感じてしまう次第でありました

何が正しいかではなく、将軍が言ったということが重要なのだ

この台詞の深いところというか
まぁ内容は浅いわけでありますが
津川先生が言うだけで、なるほどなぁと
綱吉の言い分もわかってしまったような気になっていたのであります

さて、瑤泉院という人が暗躍して
一斉蜂起ということになったみたいな、そういうお話
だったと思うのですが、その割に
もう一つ、彼女ががんばったというか手を出したという感じに取れず
はてな、そういう具合でありました
なんだろうか、それはそれとしてもやはり
赤穂浪士は討ち入りをせざるを得ない武士の生き様だった
そっちの方が説得力があるなぁと感じた次第
誰かの陰謀によって起こされたという一面もあるんだろうが
自然発生的に、もはや、何もかもを失った時
美しく最期を飾ろうと思った男たちのなれはてが
討ち入りしたんじゃねぇかなという方が
説得力あるなぁと、見ていて思ってしまったところ
そのため、ちょっと討ち入りのところでは
盛り上がりがダウンしてしまったのであります

一番面白かったのは
殿様が腹切って死ぬまでの、あの
いぢめと勘違いというか、被害者からはそう見えた
そういう具合の序盤でありました
感想も飛び飛びとなってしまいますが
ともかく、そうなのだ
実際のところ、開始早々から討ち入りだったし
はじめ見てるときは、え、もう終わりじゃねぇか
と焦ってしまったのでありますが
赤穂の殿様の人となりと、吉良の人となりが
事件を起こすに仕方ない
ここに尽きたと

個人的に思ったのでありましたとさ
なんか、書くのが明らかに面倒くさくなっておりますが
ともあれ、よかったことはよかったので
書き記しておくのであります
おしむらくというか、たぶん本筋と関係ないせいでしょうが
清水一学が、ほとんどというかまったく活躍せなんだ
挙句、二刀にもならず、橋の上にも上らなかったのが
個人的に大変不満でありましたのでした

四谷怪談ではちゃんと出てたのになぁ
一学大好きとしては、惜しいものであります
次回赤穂浪士を扱うお話をどこかやるときは
一学視点でやってもらいたい
なんか、そういう小説が、吉川栄治あたりで
あった気がすると

思ったりなんだったりしつつ
今年のワイド時代劇は、ぼちぼちという具合で
ありましたとさ

四谷怪談 忠臣蔵外伝

2007-01-10 08:56:49 | ドラマ映画テレビ感想
年末年始に、大量の時代劇を見たので
一つずつレビウしていこうと考えつつ
早くも、年末のことを忘れてしまっているこのごろ
思ったことは、その時に書いておかないといけないと
つくづく感じたのでありますが

さておいて

まずは、おそらく中部ローカルでしか放映されていなかったろう
四谷怪談であります
佐藤浩市と高岡早紀が主演張ってるあれでありました
いずれも若い、とても若い
映像の古めかしさといい、かなり驚きだったのでありますが
なかなかの良作と歌われておりましたので
楽しみにしてみました

高岡早紀すげぇ

そればっかり
そういう具合になってしまった感想であります
いやいや、全体としてはテンポもよいし
佐藤浩市の演技も素晴らしく
ああいう悪い男になりたいものだなぁと
つくづく思わされたのでありますが
それに輪をかけて、いや、そういうことじゃない
湯女として出てきた高岡早紀の、なんというか
大変だらしない体つきに、中学生のような興奮を覚えてしまった
悲しいお話

男として不覚だわと思いつつも
なんといったらいいか、うちの母が称するところの
ひょうたんのような乳(ひどい)
高岡早紀って、実は脱いだら凄い派だったのかと
驚愕したのでありますが
まぁ、正直おっぱいがどうしたというお話は
これくらいにしまして
ストーリーは、鉄板らしい四谷怪談のお岩さんのお話でありました

わたくし、恥ずかしながら
怪談の関係やら、古典的なものについて
かなり疎い、なんちゃって落語好きとか、そういうことを
しております加減から
四谷怪談の正式なというか、メインストーリーを
さっぱり知らなかったのであります
少し勉強というか、聞いたところによりますと
どうやら、忠臣蔵の幕間に演じられる(幕間っつうのも違うだろう)
異聞話なのだそうで
多くが忠臣蔵の忠義に照らし合わせて
そうではなかったイエモンが、貞女お岩をおとしめて化けて出る
そういうお話だそうであります

番町皿屋敷と、お岩さんを同じ人だと思っていたわたくしですが
恥ずかしいお話でありました
違うのだ、お岩さんは、イエモンに騙されてしまったのだ

さて、そういうイエモンに騙されるお岩さんなのでありますが
高岡早紀が怪演でありました、ステキ
そもそも、湯女という設定が異色なのだそうでありますが
その湯女として、佐藤浩市、いや、イエモンに惚れていく過程というか
過程というほどでもない、よくある時代風と言えばいいのか

イエモンが赤穂浪人なのだが
決起するまで、琵琶を弾いて日銭を稼いでいると
そこに、足らない感じの女「お岩」がやってくる
お岩は、佐藤浩市がイケメンなのをいいこと惚れたというほどでないが
まぁ、いい感じになっている
イエモンがたずねてみると、小物屋の娘だという
小物屋を探すが、そんなものはない、ある日、湯屋があったので
そこにいたしに入ったところ
出てきた湯女がお岩、おいおいお岩さん、嘘はいけないな
ばちこーん
いきなりぶん殴って、乱暴を働くイエモン、酷い、酷すぎる
だが、佐藤浩市はかっこいい(・・・・。)
よしとくれ、誰かきとくれ
そういう台詞があちこちであがって、その湯屋が騒然となるが
おかまいなしに、やってくる下働きどもを蹴散らし
そのままお岩をやってしまう
次の瞬間に、イエモンの家でご飯作ってるお岩の幸せそうな笑顔

そういう始まりであります(はしょりすぎ)
この一連の事件というか、事象が個人的にツボ過ぎて
たまらなかったのでありますが
ああやって、女を屈服させると違うな、なんというか
わからんが、ともかくああいう男が惚れられる的な
理解しがたいが、かっこいい
そういうお話大好きな身にとっては
たまらん冒頭でありました

で、その後、お岩さんは貞女じゃなくて、湯女で頭悪いので
よくわかってないんだが、イエモンは赤穂浪士だから
そのうち切腹するんだぜとかそういうことになるが
あんた死んだらやだよぅ
とか、もう、たまらんなお岩さん
そうこっちが思っているさなか、錯乱でもないが
討ち入りをしようという気概がすっかり鈍ってしまったイエモンの
葛藤というか、臆病になった自分への憤りと
それを許そうとするお岩への八つ当たりからまた、やっちゃう
挙句、俺を離すなお岩、俺を離すんじゃねぇ

かっこよすぎる(贔屓か)

と、まぁそんなことがありながら
途中、お梅だったか、妙なよいところのお嬢さんに惚れられるイエモン
ところがこのお梅が、憎き吉良家に使える某の娘だか、孫娘だか、
その金持ちっぷりやらなんやら、一年琵琶弾き浪人してて
いやになってた全てをうちゃるため
イエモンはお梅とよりそうのもいいかもなどと思う
その裏で、お梅の家が暗躍しお岩の顔を醜くすれば
イエモンが心変わりすると毒を盛る、
そこで定番どおり顔がただれるのであります

このとき、お岩は身ごもっており
凄惨なのたうちを見せるのでありました
子供は流れるわ、顔はただれるは
すげぇ、ここの発狂ぶりが、高岡早紀すげぇの一言

と、まぁこのあと、忠臣蔵の話とリンクしつつ
お話は琵琶の音とともに終わるのだが
大変面白かった、深夜で見るについて
非常に面白かった、昼に見たら面白くないと思う(酷い)

そういう物語でありましたとさ
実際は、佐藤浩一、いや、イエモンの葛藤の描写と
お岩の一途さ、忠臣蔵の悲劇そういうのが
巧妙に描かれていて面白い作品であります
テレビで再放送される機会があれば
見たほうがよいかもしれませんと
少し弱めながら、おすすめであります、長い感想になってしまった

プラネットアース 第8章

2007-01-09 08:51:38 | ドラマ映画テレビ感想
日曜日が大変有意義でありましたところ
新大河の風林火山もさることながら
年始からぶいぶい言わせている
ダーウィンが来たもかなり面白かったのでありました
ステキ、ステキすぎる
バシリスクってああいう構造で走っていたのね

思うにNHKは、本当、ものすごくニッチな趣味な人の分野を
ムダなまでに制作費をかけて仕上げる
そういったことに卓越している
それが大好き、とても大好き
改めて思わされた次第でありました

と、そんな最たるでもないが
これは待っていた人も多かろう
海外の某局とタイアップになってる
プラネットアース、これの最終シリーズが始まったので
ありました

個人的にこの最終シリーズは
深海のテーマが楽しみでならないのでありますが
第8章もあなどれない、極地ということで
北極と南極のお話
温暖化でホッキョクグマが危ないというのは
まぁ、知ったところでありましたが
それをより具体的に、氷がないから狩ができなくってよと
そういう視点から説明されたのがステキ
その奮闘振りと、それに負けてハエにたかられていたクマの姿に
衝撃でもないが、この番組の面白さを見たのでありました

全編にわたって過酷すぎる状況を
こくこくと伝えていたわけで
前の奴でも、襲われている様々な動物の姿を
克明に写しておりましたが、見ていて思わず
助けてやれよ
とか思ってしまうくらいの素敵映像、基本的に自然には介入しない
そのプロ魂に感激していたのであります
もっとも、そのプロ魂をなげうってペンギン助けていたあたりは
どうかしらと、ちょっと思わないでもなかったのですが
あのペンギンどもの、もふもふっぷりが
全視聴者の内9割近くの、もふりたい欲求を撫でていたことを思うと
グッドジョブでありました(何言ってんだ)

また、寒い中ペンギンが寒波を避けて
おしくらまんじゅうしてる映像とか、世界的に
凄い映像なんだろうなというのが
これでもかと放映されて本当に大満足
みるみる背中とか凍り付いていくペンギンの姿に
戦慄を禁じえなかったのでありますが、
この話の途中で、群れからはぐれた子供ペンギンの数々が
寒風吹きすさぶ中でどんどん凍っていく姿を映されておりましたが
あれはどうなったんだ
と、またまた全視聴者の内の8割が思ったであろうことを
平気で無視してしまう番組の作りっぷりも凄かったですね
介入しないという後の話を考えると
あの雛の群れは全滅だったんでしょう
その全滅の場面を映さないんだったら、助けてやれよと
ちょっと思ってしまったが、自然なんで仕方ないですね、たぶんきっと

その他、ペンギン天国という具合で
ペンギンのあれこれがたくさん写されて
かわいいもの好きもお腹いっぱいでありましたが
親に先立たれた子供が、子供を失った親に追いかけられる姿とか
酷い有様も惜しげなく放映されて
なんとも切ない気持ちになったのであります
気持ちはわからんでもないが、結局死んじゃうあたり
凄いことだなあ、子供失ったってわかるんだなぁと
ペンギンの知能について慮るに、泣きそうになったのであります
動物の母親はみんなああなのかもしれませぬ、悲しい

しかし、一つ不満というか、私が外道なだけかもしれませんが
あれだけの映像を映すなら、途中で脱落するペンギンのことも
少しでいいから触れてほしかったように思うところ
途中で脱落していくのが、どういう過程で生まれているのか
それがあるだけで、あの追いかけまわされる孤児の映像が
より凄くなったように思うんだが
どうなんだろうか、私だけだろうか、人としてダメだろうか

さておき、つれつれ思いつきを書いておきつつ
また来週も楽しみ、というか再来週が一番楽しみと
にやにやしつつ新年を過ごします

風林火山 隻眼の男

2007-01-08 15:00:15 | NHK大河ドラマ感想
新年が明けたんだなと
しみじみ思うこの瞬間であります
とうとう始まりました、新NHK大河ドラマ風林火山
まずは第一回目であります

1時間の拡大版で、どきどきしながら見ていた次第
恥ずかしながら、わたくしまだ原作を読んでないので
昨年の功名が辻と違って
あれはこうだろうとか、うがったことせずに
ただただ、感じるままに見られるのが
ちょっとステキねと、一人喜んでおるのでありますが

重苦しいが、面白い

そういう感想でありました
正直、時代設定が、功名が辻と似たところになるわけだし
戦国前期と後期で、どうなんだろうかと
ちょっと満腹感があったのでありましたが
まったくアプローチが違うというのか
当然、おととしの義経とも違って
ああ、こういう時代なのだなと、農民と武士と
そして甲府のあり方を、ほうほう唸ってみたのでありました

さておき、時代劇好きとか方々で言いふらしながら
正直なところ、歴史をほとんど知らないのが
恥ずかしい限りでありますが、山本勘助がどうやら
最初は武田方ではなかったらしいと昨夜調べてわかりまして
ああ、武田のお話だと思ったら
関東三国志みたいな話なのかしらと、またまた
自分が知らない戦国期をもりもりやってもらえるみたいで
大変感動したのでありました
ドラマの感想にひとつもなっておりませんが
ともかく、知らないことをやってもらえるのが
一番嬉しいのであります、正直
昨年のテレ朝でやってた太閤記見てそう思った

さておき、勘助が、脚悪いし、目はやられてるしと
かなり怪しいところから始まるのがステキで
武力ではなく、知力を使おうと意気込むあの姿
まだ、今は天才の片鱗ではなく、自分が天才だと
言ってやまないというか、うぬぼれが強い男
そういう感じで見ていて、頼もしかったのであります
これから長い間かけて、本当の天才になっていくんだわと
思うだけで、男ロマンがほとばしるわけであります

千葉真一が出ているだけで、見る甲斐があるなと
にやにやしてしまったのでありますが、千葉真一だけでなく
出てくる皆様、殺陣に力がはいっててよかった
一話だからかもしれませんが、今後
こういうずぶどろもしつつ、戦国時代の戦を
描きに描いてくれるなら、なんと楽しいだろうと
たぶん、女子おいてけぼりになるだろうという内容に
大満足であります

勘助が弱いというのを見せるためとはいえ
武田の大将格と互角だったのはどうかなと
ちょっと思うところですが、あの殺陣もかなりよかった
というか、NHKの殺陣は刀が当たったときの音がいいなぁと
ステキに聞き入った次第
あの甲高い、当たった瞬間、細かく刃がこぼれていくかのような
あの音、木曜時代劇でよくよく聞いた音でありますが
あれが緊迫感を与えてくれて、手汗握る展開でありました

乱捕り風景もなかなか見物だったし
山賊まがいのことがあったというか
戦ってそういうものよね、敵地に入って
やりたい放題してなんとかしてたのよねと
農民の生きるために戦う姿も、一話にして説明されてたように思えます
ステキ、ともかくステキ
残酷物語なのよ、仕方ないのよ、戦国のならいなのよ(たぶん違う)

と、まぁ、そんなところで
とりあえずは興奮しながら見守っていこうと思うのであります
おぼろげながらに、さいとうたかをの漫画で
ちょっとだけ読んだ気がするのを今思い出したのでありますが
それはそれとして、謙信が大丈夫かというのも含めて
見ていきたいのでありました
まずは、これまで