CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】雲霧仁左衛門5

2023-09-29 20:51:46 | ドラマ映画テレビ感想
すっかり定番となったNHK時代劇の雲霧シリーズの第5弾
これでいよいよ終わりかと思ったが、さらに6も現在BSの方でやってるらしいので
その内また見られるかと楽しみにしながらも、
まずは今作であります

狙いは大奥の隠し金というお話で、
そこに至るまでも相当に荒稼ぎしてると思うんだが
まぁ、物語だからそのあたりのつっこみは野暮だと思いつつも
とんでもない額稼いでるよなと思いながらも
新しい火盗が、次々入れ替わっていくのに結構衝撃を受けたのでありました
特に、序盤も序盤で式部の後釜にふさわしいと思った藤巻があっという間にいなくなったのに
だいぶ衝撃を受けたんだが、もうちょっと生かしておいてほしかったようにも思うし
だからこその、のちの展開が生きたともいえるしと
なかなか考えさせられるところでありました

途中何人も失脚していくのは、まぁそういう話だしなと思いつつも
大奥に10年忍んでいたという仕掛けはさすがにやりすぎじゃないかと思ったりしつつも、
なんか勢いで押し切られたように、ぐいぐい引き込まれて
最終的には、割と滝山姉弟かわいそうじゃないかと思ったりしたのでありました
今回は、ちょっと雲霧がかっこいいけどひどくない?とか思ってしまったんだけど
ちゃんと見てなかったからだろうかしら

長期シリーズになったからともいえるけども、
割と諸事情によって退散していくのが目について、
大工小僧がいなくなるし、その話もなんか4の時と同じ感じじゃない?とか
ひねりがないなと、手厳しく見てしまったんだが
考えてみると、雲霧が急ぎ働きをしないんだから、ほいほいと新しい仲間ができてもおかしいし、
さりとてシリーズとして、同じ俳優そんなに囲ってられないしとか、
色々あるんだろうなと、しょーもない裏方目線で見てしまったのがいけないのだけども
なんか、強引というか、もうちょっと深めてほしかったと
全体的に思うシリーズでありました

とはいえ、忍んでいた女中が、滝山に帰ったというのは、
結構いい話だったんじゃとも思ったり、いやいや、いい話なわけねーだろと思ったり
色々ごたまぜの感情を抱いたわけだけども、個人的にはとてもよい終わり方だなと
そこに救いのようなものを雰囲気で押し切られたように思ったのでありました

まぁ、なんだかんだ楽しんでしまっているのでよいのだけども
大工小僧が抜けてしまった以上、仕掛けがどうなるのか、次のシリーズが地上波で放映されるのが
またれるばかりである

【読書】果鋭

2023-09-27 21:05:19 | 読書感想文とか読み物レビウー
果鋭  作:黒川博行

安定のヤクザもの小説でありました
いや、ヤクザじゃなくて、元暴対デカのお話なんだが、
やっていることは、元デカだからやりたい放題に悪い奴に食い込んでいくというところで
デカのそれよりよほどひどいというのが、とても楽しい
相変わらずほんわかでもない、漫才みたいなやりとりで、
見事なバディっぷりを見せる二人が、わずかな時間で、どんどん調査を深めて、
ずいずいヤクザというか、クズというか、色々な奴らを追い込んでいくのが
スピーディーだけど、物凄いスピードと思わせない、
独特の間合いで、でも、気づいたら追い込んでいるといったことが繰り返されて
非常に面白いのでありました

とはいえ、対ヤクザといったところが、じわじわと二人を危険なところへいざなうところもあって、
正直終わりの方は、そのままうまくいってくれと、祈るような気持ちで読むようになって、
まぁ、実際の話、うまいこと話しはめぐっていくし、二人とも「足るを知る」とかいうので、
欲をかいたりはしていないんだが、正義感ではない、ただ、あばくというそれに取りつかれているのでもない、
何とも説明されていない衝動ともいえるようなもの、義務感とも違う、
でも行動して、危険な方へとどんどんと近づいていくのが
相当にスリル満点で、最終的にどうなってしまうんだと
まぁ、妙なはらはらというか、嫌な予感だけを突きつけられるみたいで大変だった
でも、それも含めて、凄い面白かったのでありました

パチンコに関わる様々な悪行と、そこに連なるお金の流れ、
そしてヤクザというもののありようが、絶妙に物語に落とし込まれていて
それをそちら側の手法で追い詰めていくというのが面白い
ダークヒーローとかでもない、その泥臭い活躍が、非常によい物語だった
でも、よい未来が見えないのが怖いシリーズだな

台湾行き当たり場当たり旅 07 彰化大仏を拝む

2023-09-26 21:05:26 | 台湾行き当たり場当たり旅(2023)


さて、台中駅から台鉄に乗って移動開始
7年か8年前と同じ旅程を辿る感じでもったいないとも思ったが、
久しぶりに彰化へ行くことに、電車で30分くらいだったと思うが、あれよと到着
彰化駅がずいぶん綺麗になってて、屋根に謎のクリーチャーが寄生している
さて、当然彰化にきたので大仏を見に行こうとバスを探すんだが、いまいちよくわからず
結局以前と同じくタクシーで移動することに
ここで驚いたというか、色々と改善されたといっていいのか、駅前から大仏までは150元とお決まり価格になったようで、
これは帰りのタクシーでも同じだったので感心したのであるが、以前はメーターだったけど120元だったなと思うところ
まぁ、年月経ってるからそんなもんかしら




さて、タクシーで15分程度で無事到着、ここで写真を撮り忘れたんだが、
かつてあまりのことに感動を通り超えて笑ってしまった、十八地獄の看板が、「全部電動」のそれじゃなくて、
凄くきれいな看板に書き換えられていて結構ショックだった、あの味わいが懐かしいわ
大仏前の文化会館みたいなところもちょっと綺麗になってて、色々と時間の経過を覚えたのである
とりあえず大階段を上っていく




見晴らしのよい高台を眺めながら、大仏に再度ご対面
色の塗り直しをしたと聞いていたのだが、確かに台座がぴかぴかになってて
だいぶ印象が違うなと思うところ、前はもっと顔がしゅっとしてたように思うんだが
そこは一緒なのかどうなのか
また、謎の透明板のモニュメントもあり、これは夜になると大仏の額あたりからレーザーでも出て
かっこいい感じになったりしそうだなと思うのであるが、どうだったんだろうか






さて、そして大仏の方へと参拝、以前と変わらず中に入ることができたので、
早速に暑さを避ける意味もあって、大仏内部に入る
けど、別に空調がきいているわけでもなかったので、暑いのは暑い
扇風機が方々にあって、とりあえずそれにあたりつつ、有難いそれこれを見て回ったのである
中身はリニューアルされたわけではないようで、以前と変わらぬ釈迦の一生を辿る絵解きがあって、
それぞれを眺めてみてきたのであった





続いてお堂というか、楼の方へと移動する
ここも何層にわたって仏像がいっぱい鎮座していて見ごたえがあってよかった
仏像内部はエレベーターがなかったので、老父が大変だったのだが、
こちらはエレベーターがあり、じっくりと見て回ることができたのである




最上階から大仏様を眺めつつ、ぐるっと一周してみると、裏庭みたいなところやら、
謎の高楼があったりして、結構面白かったのである、前回このあたり見たか覚えがないな
割とゆっくりできて、茶店的なものやら、屋台なんかも出ていて
もうちょっとゆっくりしてもよいかと思いつつも
時間がちょっと圧していたので、そろそろ退散することに



例によって例のごとく、青龍刀があったので持ち上げてきたのである
なんと今回は持ち上がった!、筋トレしてきた甲斐があったと
結構驚いたのでありました、100台斤と書かれていて、100kgはさすがに持ち上げられるはずがないと思ったんだが、
どうやら、台湾規格単位で、60kgに相当するとの由、まぁ持ち上がっておかしくはないが、
これを片手で振り回して無双するとか、絶対嘘だよなと思ったりしたのである

いくつかの羅漢に見送られつつ、またもと来た道を戻るのでありました

つづく
08 彰化扇形車庫

前の
06 台中第二市場で昼食

【読書】タクジョ!

2023-09-25 21:05:47 | 読書感想文とか読み物レビウー
タクジョ!  作:小野寺史宜

新人タクシードライバーの女の子の物語
大きな事件もなく、ゆるやかに、話は比較的平穏なんだけども、
時折危険なこともあったり、人生を考えるタイミングがあったりと
タクシードライバーである日常を描いていくお話だった

物語の中の他人と同じような反応をしてしまったんだが、
新卒女子でタクシードライバーという選択肢があるんだなというのに驚いた
考えてみれば当たり前かとも思うが、若いタクシードライバーというのに、
男性でもあんまり当たったことないなと感じたわけだが、
そもそもタクシーあんまり乗らないからそんなもんだろうか

主人公のタクシードライバー志望動機がとても心地よいものだし、
それに沿って生きているという等身大なところが好感を持てて
応援したくなりそうな優しい良さがあった

登場人物がそれなりにたくさん出てくるんだが、
できれば、コワモテの人との話がもっと読みたかったかもと思いつつも、
残念イケメンの話やら、とてもよい交際相手の話など、
充実している日々が読めて心地よい物語だった

危険なというべきか、事件が二件ほど描かれて、
描写されるとタクシードライバーって、やっぱり危険な職業ではあるよなと思わされる
若い女の人だったら、それはそれで色々と大変なことがもっとありそうだと感じたわけだが
朝から晩まで、ほぼ一日中走り続けるとかいう勤務体系は、
実際若くないと無理だろうなとも思ったんだが
本当のタクシー業界も、こういう感じなんだろうかと気になった

親子の情が丁寧に描かれる場面もあって、
なんともほのぼのといっていいか、平穏だけど彩り鮮やかな物語だったと思うのだった

どうする家康  於愛日記

2023-09-24 20:59:44 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「どうする家康」
視聴完了しました
こんな静かなお別れ回もあるんだと、
於愛の話だなと思っていたし、実際そうだったんだが
それはそれとして、最期のシーンを結構遠くにしておいて片付けるというのが
新鮮だなとか思ってしまったのだが、その陰で北条とのことが進みと
なかなか面白いお話だったと思うのであります

先週の稲姫の話が中心になるかと思ってたけども、
そこじゃなくて、唐突に於愛の方の一人語りで、かつ、過去からさかのぼってと
このドラマでよくみるパターンだったんだが、
今回のは、さらにわかりづらいといってしまうと、アレだけども、
いつの話か、ちょっと目を離しているとわからなくなってしまう感じで、
その人となりと思い出が構築されていくのが衝撃というか、
見ていて、そういう感じなのかと思わされたのである
結構、小牧長久手のあたりで活躍していたし、あのあたりの掘り下げでよかったんじゃないかと思ったが、
割と暗い過去からスタートして、その間の気持ちを丁寧に描いてと
なかなかどうして、それなのに、子供が秀忠だとドラマ上は一言もないままというのも
なんというか、それでいいのかと思ったりしたわけだが、
まぁ、広瀬アリスが可愛いから、もういいやとか思ってしまうのである
演技うまいよなと、見掛ける度にいつも思うのである

平八郎のあれこれに混じって、いつの間にやら千代が入り込んでいたり
情報量が唐突に増えたなと感じつつも、まぁ、とりあえず
平八郎が子離れできてなかったというオチはよかったんじゃないかと思うのでありました
そして、淀というか、茶々が、淀を見越して、そして、
だからこそのお市キャスティングだったのかとも思いつつ
残りの物語が楽しみになっていくのでありました

この流れだと、毛利あたりが悪いというオチっぽくいくんだろうかね

【読書】将棋記者が迫る棋士の勝負哲学

2023-09-23 21:05:51 | 読書感想文とか読み物レビウー
将棋記者が迫る棋士の勝負哲学  著:村瀬信也  

朝日新聞の将棋記者である村瀬氏が、取材で実際に触れた棋士たちのことを語った本
棋士に尋ねている内容が、様々な角度からで広範にわたっているため、
その質問は、あの棋士にも訪ねてほしかったと思うところもあったり、
痛しかゆしであるものの、当代きっての棋士たちの今に迫っていてすごく面白かった

やはり中心というか、どの棋士にも通底して、
現状藤井竜王名人とどう戦うかというところがポイントに出てくるわけだけども、
それ以外にも、その棋士の来し方といったところにもスポットが当たっていて、
個人的には永瀬先生の鈴木大介先生との話が熱くてすごくよかった
これについては、別でも聞いていたんだけども、
永瀬先生が本当に恩を感じていること、それを生かすための将棋をという哲学が一番見えるようで、
個人的に棋風は好きじゃないけど、生き方と哲学の一貫したものがかっこいいと思える内容だった

天彦先生、木村先生、先崎先生といったあたりの話がとてもよかったと
棋士に近づけるような話が伺えるところが多くて、読んでよかったと思えたのでありました
個人的にも、実際に棋界を生で見るようになりだしたところのスターたちの話なので、
どれもこれもリアルというか、あの時そうだったのかというのもあったりして、
まぁ、見る将的には読んでおきたい一冊とか、言いたくなってしまう

強い先生がどう考えているか、戦法であったり、AIとの付き合い方であったり、
生き方であったりといったことが垣間見えるというのがとてもよくて、
こういう取材記録は大変貴重だなと感激して読み終えたのでありました

古い棋士としては、米長先生と加藤先生というあたりもよいところながら、
すでに羽生世代も古くなってきていて、なんなら、ここに取り上げられた人たちは、
実際に最上位の人が多いわけだけども、連なる新たな棋士がまた、
同じように取材を受けて、十年後くらいに同じように取り上げられるんだろうかと
そんな夢も見られる内容だったと思う

【ドラマ】しずかちゃんとパパ

2023-09-22 20:55:27 | ドラマ映画テレビ感想
NHKドラマ10枠で放映されていたけども、
どうやらプレミアムドラマでやってたものの再編集版だそうで、
丁寧なつくりのドラマで、久しぶりにどっぷりと安心できる人情ドラマを見た
そういう気分で見終えたのでありました

ある町の地上げというと、コトになってしまうけども
行政主導のスマートシティ計画が進められ、
その対称土地に住む住人の説得をする役所と、
住人達とのやりとりを描いたドラマではあるんだが、
そこに聾唖の人というキーマンがいて、
そこを中心に街の形を描く物語といった感じだった
作中にも出てくるが、やさしい世界の物語でもある

役者の話にしてしまうと、噺家に聾唖の役をというのが、
うまくもあり面白くもありというところで、
ここが非常に合ってるのもよかったし、
そのキャラクタのおかげで、ちょっと無理というか、物語上重要だが
発達障害っぽい役所の優秀な人と、
聾唖者の娘で社会適応に問題がという人の二人
これを取り巻く優しい世界が、当たり前に近所として生きている姿にしていくのが
物語上そうだなとあっても、説得力のある演技でないとなというあたりが、
パパである鶴瓶の演技が、わざとらしさとか愛嬌とかが、色々と超越している感じなのがよくて
ずっと見てられるように、うまく入っていけたのでありました
でも、合わない人にはまったく響かないかもなぁと思ったのである
どうでもよい心配をしているな

さておいて、ドラマとしては、人情劇であるところと
聾唖者がいる世界、そういう多様性みたいなのが、
説教臭くならないように作られていて、まぁ、とはいえ優しすぎるなと思うところも多々あるんだが、
そういう理想が壊されるという選択肢をどうするか、そこを人情で納めたと
まぁ、そういうお話だったとみていて思ったんだが、
それは解決だったか、そういう受け入れというものを促すとき
そこに人情があるのが理想であるのかとか、色々と考えつつ
そんな難しい話ではなかったはずで、結構どたばたコメディを楽しんだし
露骨な悪いやつが、実はいいやつだったという
物凄い短い間での転換があったり、最近のドラマっぽいなと感じたりしながら
しみじみ見たのでありました

最近、やさしい世界を描いているものに、ただただ弱い

【読書】カンブリア宮殿 村上龍×経済人 社長の金言2

2023-09-20 20:55:00 | 読書感想文とか読み物レビウー
カンブリア宮殿 村上龍×経済人 社長の金言2  著:村上龍

だいぶ古い本ですが、知り合いに譲ってもらったので読んだ次第
テレビの方も見たことないような体たらくなので、
どんな本かと思ったら、文庫にするためにかなりおおざっぱにまとめてしまっていて、
あくまで、番組の宣伝本として読むべきかと思ったのでありました

とはいえ、実際に出演された様々な経済人の話のうち、
とくに印象的と思われる部分だけを抜き出しているので、短い言葉でも真実というべき金言が込められていて
もっと詳しく聞いてみたいなと思うところは十分な本だと思うのでありました

この本では、結構外国人経済人のインタビューも掲載されていて、
スターバックスのハワード・シュルツ、アマゾンのジェフ・ベソス、日産のカルロス・ゴーンと
まぁ、日産はともかくとして、スタバとアマゾンのそれぞれから話を聞いているというのはすごいなと
感心した次第
日本の経済人も、稲盛和夫、柳井正、といった大御所に加えて、
ドワンゴやグリーといった新鋭といってもいい会社の人物も呼んでいて
今はともかく、当時の価値観や、どうしてきたかの言は
興味深いことが多くてよかった

変わりどころでは、見城徹もいたりして、相変わらず尖ってんなと感心したり、
様々な企業の苦境からの逆転や、地道に今まできた話なんかが、
非常に面白く、ちょっとだけ紹介されているのがにくいところでありました
大企業病になっていたのをなんとかという話が多いのは、
まぁ想定通りといった感じではあるが、
地道にこつこつ積み上げてきて、その間の研鑽と変化への対応というものが
実はとても大切だと、これまた当たり前のことに気づく内容もよかったのである

トップ層である人の言葉であるものの、
この気概は、働き手も持たなくてはならず、
そうでなくては、未来は暗いななどと、若者のようなことを思ったりして
読み終えたのでありました

台湾行き当たり場当たり旅 06 台中第二市場で昼食

2023-09-19 21:03:23 | 台湾行き当たり場当たり旅(2023)

さて、台中駅から旧駅舎を眺めつつ移動開始、
とりあえずはベタな名所というわけで宮原眼科へ




相変わらずの大混雑で、きらびやかな店内と観光客の多さに圧倒されたのでありました
外のアイスクリーム売り場も長蛇の列で食べられる気がしないといった感じだったので
早々に退散して、ぼちぼちと台中第二市場に向かって移動を開始



途中で昼飯に入れたらいいなと沁園春に寄ってみるものの
前日の台北の店と同じく予約以外は入れないとのことで残念無念、仕方なしにまた北上、
途中で太陽餅の有名店を眺め見つつ、15分くらいで第二市場に到着




最近、旨い店がある市場として日本でも紹介が多くなっている第二市場
相変わらずスプラッタ的な肉屋さんとかを眺めたりできるのも楽しいのだが、
この市場の作りが、いかにも古い市場といった感じで、ちょっとした迷路みたいな細い道と
所せましと詰まっているお店と品々、建築的に大丈夫なのかと不安になるような薄暗い感じが
非常に楽しくて仕方ない




中には寿司屋さんとかもあったんだが、ともかくどこも大盛況の満員で入ることもできない有様
まぁ、あれこれ見るのが楽しいからと、市場の守り神的な廟を見舞ったりしながら、
のどを潤すのにスタンドのお茶屋さんで紅茶買ったりしつつうろうろ、
この紅茶が50元とまた安いのに量が多くてグッドでありました





さて、台中第二市場といえば魯肉飯、そういうわけで噂の肉がごろごろのお店へと思ったら
そっちはすさまじい人だかりと長蛇の列で早々にあきらめて、その向かいにあるお店で昼食、
魯肉飯2種類に、ニガウリのスープで135元、安すぎるわ
魯肉飯は、そぼろ状のいわゆるスタンダードなそれと、角煮がどっかり乗ってるものの2種類
どっちもかなり美味くてすごくよかった、また、付け合わせにととったニガウリスープも
いい感じで苦味がきいて美味しいことこの上ない、これはよかったと満足したのでありました
やっぱり台湾で食べるニガウリ系にははずれがない、
何が違うといえば、白色系の肉厚のやつを使ってるからだと思うんだが、
これが日本だとなかなか手に入らない気がするなぁ、よいものを食べたというか
体によいものを食べたという気分になるのである




さて、腹ごなしも終わったので、また歩いててれてれと台中駅へと戻るすがら、
外から台中第二市場を眺め見ると、ここも、その内建て直しとかで変わってしまうんだろうかなと
ちょっと感じたわけだが、案外頑丈な作りっぽいので地震とかも気にならないんだろうかしら
途中、第四信用合作社の前を通ったんだが、これまた長蛇の列で入ることはできず
眺めるだけでやめておいたのでありました
まぁ、高価いし食べなくてもよいでしょうという貧乏人である

そのまま、また宮原眼科に立ち寄って土産を買ってから台中駅へ
そこから台鉄で次の目的地へと移動するのでありました

つづき
07 彰化大仏を拝む

前の
05 台中国家歌劇院

【読書】正々堂々 私が好きな私で生きていいんだ

2023-09-18 20:55:43 | 読書感想文とか読み物レビウー
正々堂々 私が好きな私で生きていいんだ  著:西村宏堂  

メイクアップアーティストであり、お坊さんでもある
男女の性別を超えたところにいる著者が、
それまでの人生と、自身の生き方について書いた本でありました
結構大変な人生だろうと思うのだが、
読む限り、両親に相当に恵まれているし、新しいチャレンジを続けた強さもあったり、
資質が凄いなと思ってしまって、ちょっと圧倒されたようにも思う
個人的には、もっと仏教的な、お坊さん軸の話を読みたかった気がしてしまうんだが、
素のままというのが、メイクアップアーティストの方にあるのだろうから、
ユニバースでの活躍とか、そのあたりになってしまうのは
いた仕方ないというか、それはそれで面白い話でよかった
なんというか、凄い肯定感を見てきたんだろうなと、
本の中にもあったが、成功した人の言葉を聞くというのが正解だというのは
なかなか真実なのかもと思ったのでありました
励ましてくれるよりも、具体的なアドバイスというのが
露骨であるが、とても強く正しいな

割と明るく書かれていたので、読んでいて苦にならないのだけども、
実際はもっと大変なこともあったろうし、メイクの仕事の現場なんかも
だいぶ大変そうだなと、そっちのお仕事系の本も読んでみたいと思わされたりしたわけだが、
まずは、同じような悩みに暗くなっているのではという人への救いの言葉があふれていて、
これはこれで大切なことだなと思いつつ読んだのでありました

メイクの話が結構興味深く、アイライン、アイシャドーの使い方というのが
どうやら得意分野らしく、なるほど載ってる写真見るとそういう感じだわ
眼からなんかやってくる感じだわと思ったりして、
こういう技術も面白いなと感じた次第でありました

僧職の方をもっと強めてほしいかもと思ったけども、
軸足はメイクにありそうなのが、ちょっと残念だと思ったが
そういう個性を生かしているという姿が凄いよいなと感じた

どうする家康  欲望の怪物

2023-09-17 23:10:55 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「どうする家康」
視聴完了していました
一週間置かれてなので、どういう続き方だったか
見るまで思い出せずに流れで見ていたけども、
仲様が出てきて、一気にもっていかれた
そうだそうだ、かか様が名前だけ出てきてたんだったと思ったら
安定というか、怪演の高畑さんが、完璧に演じていて
やっぱりずば抜けてるなと、びびってみていたのである
直政の扱いのあたりとか、わかってやってる感じすらもあるけど
それはそれとして、本当に愛でているというのがわかって
なんとも凄いわ

まぁ、そういう対応をわからないままに、だいぶ辛口で相手していた直政も面白かったわけだが、
ずっと思わせぶりに稲姫を使いつつ、大オチで平八郎を顔だけ出すというのが
これまた、面白く決まっていたなと感心して笑ったんだが、
正直、役者的にあのサイズの娘を持つというの不安だったけど、
髭つけるだけで、かなり貫禄が出ていて、なんか納得してしまった
あれもまた、演技力というか、父親平八郎を演じているのがわかって
凄く楽しかったのでありました
来週も揉めそうで、あのあたりは目が離せない感じで楽しい

とりあえず、役者がその本領をバリバリ発揮していく
そういう回ですらあったように思うのだが、
秀吉の人たらしなのか、遠回しの脅迫なのかという
人名あてのあれこれとかも楽しかったし、さらっと榊原を許していない感じも凄くよかった
それでいて、ものすごく下手な芝居を、めっちゃうまい芝居でやっているという
まぁ、大河じゃよくある茶番劇だが、それをかなりの練度でやってたのが
今回よかったところだなと思ったわけで、
そこに家康も、それっぽいノリツッコミみたいな雰囲気で乗っかってるのも
全て、色々とおかしな感じがOKになっている空気がよかった
この後、また胃が辛くなるようなことになっていくかと思うと
今回の軽やかな感じはとてもよかったと感じた次第でありました

とはいえ、ちょっと変わった感じの三成も出てきたし、
相変わらず真田がひどい感じだなというのも面白かったし
あっちこっちが楽しく発火しているようで
この濃度で、一気に終わりまで駆け抜けてほしいと思うのでありました

【読書】恐ろしく奇妙な夜 ロジャーズ中短編傑作集

2023-09-16 21:08:12 | 読書感想文とか読み物レビウー
恐ろしく奇妙な夜 ロジャーズ中短編傑作集  著:ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ  

基本的にはミステリなんだろうと思う
一見するとオカルト風味なのかと訝しい展開が入るのだが、
そうではなく、しっかりしたサスペンスミステリの内容ががっつりで、
SFっぽさも見え隠れするものの、現実的なトリックと動機で人間を描いている
ちょっとホラー味もある短編をいくつか読めたのでありました

そういった感じなわけで、基本的にはシチュエーションを楽しむというか
この主人公がどういうことを考えて、どうしてしまうんだろうと
その劇を見ているといった感じなので、これをもって、もっと広義に考えるとどうしたとか
小難しいテーマとかを思わせることもなく、ただ、わくわくと物語の展開を見守るといった感じで、
こういう潔い読み物は久しぶりかもしれんと思いつつ、
推理を楽しんだり、展開を楽しんだりしながら、一種、映画を見ているように
場面をたたずんで見守る読書となるのでありました

回りくどいといってしまうと、翻訳の問題のようにもなってしまうが、
結構描写がしつこいところとか、真っ暗闇での展開なんかが続いたりとかすると
何が書かれてるか、いまいちよくわからん、わからんが、耳が聞こえない作家がただかっこいいと、
印象的なシーンを読んだりして、楽しいのに、本当にこの想像、想定であってるんだろうかと
不安になってしまうのだけど、ただただ、活劇としても面白い小説だったと思うのでありました

掴みの作品で、謎の不気味な呪いめいた像が出てくるんだが、
それがずっとオカルトっぽい何かを匂わせるように思うのだけど、実はというか、なんというかと
ネタバレを忌避しつつ書けているかもわからない感想になってしまうが、
こちらの想像力をかきたてる雰囲気の作り方が絶妙にうまいなと
ミスリードをとにかく誘ってくるような展開が多くて
非常に面白かったのでありました、こういう作品は作者と闘うのではなく、
踊らされて、それを楽しめるとよりよいなと、自分くらいの推理力だと
早いうちに手をあげてしまうので、いい感じで楽しめたと思ったのであった

従軍経験など、自身の境遇も多分に物語に落とし込まれているようで、
ディテールのこだわりと、何よりも、ただかっこいいに終始しているようなシーンがあって、
読んでいて非常に楽しかった、アメコミっぽいといってもいいのかもしれない

【ドラマ】アストリッドとラファエル3 文書係の事件録

2023-09-15 21:09:55 | ドラマ映画テレビ感想
ああ、終わってしまった
と、そんなわけで、2からすぐに続きで3も放映されて
がっつり見入ってしまったわけだが、大変面白かった
アストリッドが試験をパスできるか、それが真ん中にありつつも、
ちゃんと事件も解決してと、よくできた、そして安定してきた内容が
心地よく見られたのでありました

もうすっかり、デレデレになっているフルニエ先生が可愛らしくてというか、
アストリッドを愛でるように慈しむフルニエ先生のありようが良すぎて、
見ているだけでほのぼのしてしまうんだが、
あの妙な師弟関係ともいえるそれが、癒しのようにも映るけど、
今回のテーマである、試験においても、本当の師匠はフルニエ先生だよなと思わされて
まぁ、なんというか、凄いよかったと思ったのでありました

今シーズンで、とうとうというか、前からそういう節はあったものの、
完全に警視正まで味方になって、最終話のとても嬉しそうに結果を直に伝えたかったとか言いながら、
あれこれと話す警視正もまたすごくよい人に見えて、
でもあの警視正なりの喜びの表現は、その熱意ほどは、アストリッドに絶対通じてないなというのがまた、
横で本人以上に喜んでいるラファエルを見ながら思ったりするのも
このドラマの楽しいところだなと、しみじみ感じたのでありました
なんだろう、事件解決ターンもかなり面白いと思うんだが、
それを積み重ねていった結果でもある、この人間関係の変化や成熟みたいなのが
凄くよいドラマだわ

試験に向けてでもあるし、着々と捜査においてできること、やれることが増えているアストリッドの成長も
見ていて楽しくて仕方なくて、さらには、テツオ・タナカとの関係とかがかなり衝撃的で、
そういう成長が見られたという点でも、とてもよかったと、
フルニエ先生よりも、かなり後方で、彼氏面でもないが、見守っていたと頷きたくなるような内容が
好きで仕方ないわと思うのでありました

自閉症の仲間たちの活躍もあったり、世界観の優しさが、
ややドラマをぬるくしてしまっているようにも思えるのだけど、
この温度感がむしろいいんだなと、安心して見られる楽しいサスペンスといった感じで
次のシーズンが待ち遠しくて仕方ないと思いつつ
今回も、大変楽しんだのでありました
アストリッドという架空の人物に、ものすごく肩入れしている自分に気づくのであった
続きが早く見たくて仕方ない

【読書】三階-あの日テルアビブのアパートで起きたこと

2023-09-13 20:49:33 | 読書感想文とか読み物レビウー
三階-あの日テルアビブのアパートで起きたこと  作:エシュコル・ネヴォ  

読んだけど、一回読んだだけでは全然わかんない
そんな感想になってしまった
あるアパートの1階から3階の住人にまつわる、秘密の話とでもいようか、
誰にも言えない話を、第三者に語っている姿
それが3編あるんだが、同じアパートの住人なんだが、
それぞれが繋がっているかというと、別段そんなこともなく、
各々抱えているものといえばいいのか、秘密は完結していて、
告解のように、それを聞かされるといった感じであるのが不思議だった
てっきり、第三者が共通の人で、なんかあるのかと思ってしまいそうなギミックだけど
まったくそういうわけではない

と、まぁ読み終わってから、それぞれが別に関係ない、ないこともない
という感じだと分かったわけで、そう知りながら読んだ方が
もっとひとつひとつの物語に没入できたのではないかと思ったわけだが、
それはそれとして、一階の住人の罪と、三階の住人の人生については
強烈な印象というか、強い衝撃を受けたのでありました

一階の方は、まさに罪のそれこれで
結局語り手の男の罪は何か、それは本当に罪なのかと思わされるような感じだが、
よくよく考えるまでもなく、語り手の一方的な話なので、
事実は結構丁寧に描写されているが、仕方なかったかどうかといった部分は、
そういう言い方をしているだけなのかもと思わされたりしたのである
最終的に破滅となったのかどうか、
このあたりが、二階、三階の住人の話の時に少し出てきたようにも
思わなくもなかったが、些細なことで、
被害妄想ともいうべきものと、現実の分別があるときつかなくなるという
魔が差したとでもいうような状況の丁寧な描写と理屈が
凄くつながって、感心したのであった
こういうことがありそうだという、納得があった

もう一遍、三階の方が、まったくそれまでと話が異なって、
住人が片割れをなくしていて、その人の声が対応してくれる留守電に向けて、
独白と日記めいたものを残すといった感じで、
これが思いもよらない展開になって、すごく面白かった
イスラエルという国のそれが、見えてくるような話、そして政治に関わることというのが
これまた丁寧に、なるほどなと思える内容で描かれているかと思うと
最終的には、もっと些細なといっていいのか、国家ではなく自身の家族の話に収れんするというのが
これも見事で、希望のある物語でよかったと思って本を閉じたのでありました
結構重めの内容だけど、読み終わってみると面白かったと思えた一冊であった

台湾行き当たり場当たり旅 05 台中国家歌劇院

2023-09-12 21:05:23 | 台湾行き当たり場当たり旅(2023)
さて3日目前日遊びすぎたせいか、父親が眠りこけているので9時頃の出発と
ずいぶんゆっくりであったが、まぁ予定通りである
とりあえず台北駅へ向かう途中で朝飯を調達



なんか有名なトースト屋さんだというふれこみだったんだが
2つで150元ながら、これがかなり美味かった、流石話題になってるだけある
ただのハムトーストといってしまえばそれまでだが、かなり大きいし食い出もあってよかった
満足しつつ本日も高鉄で移動、向かうは台中




ずいぶん前に、台中にもMRTができたと聞いていたので、一度乗ってみたいと思っていたところ
どうやら、高鉄駅の新烏日から台中市街のど真ん中に向かって伸びてんだそうで、
せっかくだから乗りがてら、ちょっとした名所へとあたりを付けて移動開始
台中MRTにも当然のようにキャラクタがついているようで、
名前なんぞわからんが、たかめガールみたいなのが展開されているようである
価格は台北と変わらず、この時は30元であった



20分くらい乗ってたであろうか、市政府まで移動して中央の公園を歩いて北上
途中、変わったオブジェやら、滑り台やらあって、このあたり高級住宅街なんだろうなと思うのであった
しかし、暑いせいか、遊んでいる子供はおらず、どこの都市でもいるようなジョギングする人が
颯爽と走り抜けていくだけで、人がほとんどいない感じであった



そして、第一の目的地、台中国家歌劇院に到着
おお、生で見てみると、本当に凄い面白い建物だと感激
正直、これくらいしか見るものないなと、ちょっと嘗めた感じでここにやってきたんだが
思いのほかテンションがあがったのである
似たような写真ばっかりいっぱい撮ってしまったが、この不思議な曲線を伴った建物は
日本人建築家の手によるものだそうで、結構有名なのか、観光バスがやってきて集団で写真だけ撮って去っていくという集団も
いくらかいたりして、なかなか楽しかったのである
中に入りたかったんだが、12時近いのに開いていなくて、仕方なくバスに乗って台鉄台中の駅まで移動することに




バスはシャトルバスみたいなちっちゃい奴で、急にやってきたやつに飛び乗った感じで、
本当に台中駅に行くのかおっかなびっくりで、運転手に話かけてみたんだが、
はたして通じたのか通じてないのかわからんまま、どきどきしながら移動したのである
バスに乗れないと台湾では面白さが半減するなと思っていたが、
ローカルの路線を覚えることはできないし、行先を確認する言葉を覚えておくのが肝要だと
改めて思い知ったのである、が、運を天に任せて無事到着
途中、できれば寄っていこうかと考えていた、台中肉圓の店が見えたんだが長蛇の列であきらめることに
とりあえず、駅前に回って近代的ないくつかのそれこれを眺める
台中も考えてみると久しぶりだと感慨深く思いつつ、とりあえず昼飯求めがてら
次の場所に向かうのであった


旧台中駅舎、当日はその横で市みたいなのも開かれていてにぎやかでありやんした

つづく
06 台中第二市場で昼食

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