CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

麒麟がくる  家康への文

2020-05-31 20:46:47 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」
視聴完了しました
桶狭間に向けて、松平元康への埋伏の毒をしかける
そういうドラマ的展開かと、わざとらしく、
元康が攻撃を仕掛けられなかったという話をさせ、
織田からのはからいと見せてと、
そういうドラマを作っておきながら、
紀行のほうで、元康が超頑張って今川方のために兵糧運んだと
フォロー入れていたのが面白かったのであります
そうだよ、こういうのが重要なんだよな
ドラマだけでなくて、紀行まで含めて大河ドラマだなと
改めて思い知った次第

さて、岡村さん、でなくて、菊丸さんがすっかり
三河の地のものという立場をあからさまにして
元康に詰め寄っていたわけでありますが
立場というか、身分からすると
あんな物言いは許されないんじゃないかと
ちょっと思ってしまったんだが、
まぁ、元康はいい子っぽいのでそれでよいのでしょう
情に訴えるという方法、
これについて、信長がどう思ったかちょっと気になるところだが、
裏で帰蝶が暗躍というのをわかりやすく書いているのは
これまた、ドラマ的でいいなぁという感じ
織田の重臣たちを蔑ろにして、評定から抜け出てしまうのは
正直どうかしらと思うが、
まぁいいかと、破天荒というわかりやすい言葉で片付けておくところ

お駒ちゃんも、もう出番がないかと思ったら
これからも、家康方のなにかれで出てくるようで
また、医者先生も、その内殺されるんじゃないかと思うような
危ういところばかり歩いていて、
また、先生が観たばかりに、今川が死ぬのかと
死神先生の面目躍如を見たように思うのであった

光秀、間に合わないっぽくはあるが、
桶狭間をどう見るか楽しみだわ

【映画】ユージュアル・サスペクツ

2020-05-29 21:01:52 | NHK大河ドラマ感想
サスペンスというより、ミステリの色の濃い映画でありました
ある事件の生き残りが語ることから、
その事件の本質というか、本当のことがわかるのか、わからないのか、
嘘か真実かわからない映像が思い出語りされながら続き
なかなか粋な終わり方をする映画でありました
最終的には、額面どおり受け取っていい犯人像だったのか、
それもまた嘘なのか、気になるなぁと
にやにやしながら見たのでありました

物語からすれば、最初から仕組まれていたという物語なんだけども、
その違和感を全員が抱いたまま、でも、やらざるをえないと追い詰められて、
やがて、その事件を起こしていくという感じなんだが
誰も彼もが信用できないとも見えるから、
チームで犯罪を起こしているのに、
そのチーム感というか、一体感みたいなのがほとんどないのが斬新でありました
こういう仕事、あるよなぁ

全体的に、どうも胡散臭い感じで進んでいくから、
疑りながら見てしまうという視聴もあいまって、
淡々と、しかも、あまり深く考える時間を与えられず
大きな事件を起こさせられるというのが
面白いところでありました

カイザー・セゾなる人物が果たしてなんだったのか
誰が、誰を殺していたのか、そのあたり
種明かしがないまま終わるのがいいのだけども
結構もやっとするなと思いつつ
でも、楽しく見て過ごせた映画でありました

悲惨というか、殺しのある映画だけど
陰惨にはならない不思議な視聴後であります

【ドラマ】映像研には手を出すな!

2020-05-27 20:50:21 | ドラマ映画テレビ感想
今度はドラマのほうを見たというお話であります
いや、ドラマとか無理だろうと思ったりしてしまったんだが、
これはこれで、いや、でも、それだったら
アニメ題材よりもトクサツとか題材のほうがよくないかと
思ったりしてしまう内容だったけども、
小道具というには懲りすぎている、個人用ヘリの羽が畳まれるシーンが素晴らしくて
あれと豆タンクにどれくらい予算使われていたのか
そんなことを気にしつつ、原作を知らないから
どうしてもアニメとの違いみたいなところに目がいきがちになったのだけど、
むしろ、アニメ見てないと理解できなくない?
と思ったりしながら、眺めたのでありました

ドラマとしては、映像研の彼女たちがどうしたというよりも、
あの謎の学校の、謎の部活動の実態のほうが面白くて
炭水化物革命研はマストなんだなと、しみじみ見入ったのである
ラーメンライスが社会通念上許容されないというのは
本当、恐ろしい世界感だ

金森の女優さんが、物凄くはまってて、
凄いなぁと感心しきりだったのでありまして、
三人娘のそれぞれのありようは、
ドラマで見ていて違和感がないというべきか
凄くよいなぁと見ていられたのが斬新でありました
ただ、あの子たちがアニメ作るとは、まぁ思えないがそれはもう
いいっこなしですわ

アニメ薀蓄が少なめなのは仕方ないというか
ドラマだからこそ見せるという、妙な人間関係とドタバタのほうが
結構面白く見られたので、別物というか
これはこれで面白いと見続けた次第であります
とはいえ、映画まで見に行くかといわれるとそれはまた、違うなと
勝手なことを書いてしまう

思ったよりもというか、勝手に失敗するんじゃと思っていたけど
そんなことはなく、ドラマとしてこういうのもありではないかと
見終えた次第でありましたとさ
こういうののノウハウがたまってきたのか、視聴者、いわんや、私の耐性が整ってきたのか、
NHKの源氏物語といい、特に違和感なく見ていられるのは
楽しいことこのうえないのである
難しく考える必要はないのだ、楽しければよい、ドラマというものわ

【読書】男らしさの終焉

2020-05-26 21:03:40 | 読書感想文とか読み物レビウー
男らしさの終焉  著:グレイソン・ペリー

トランスヴェスタイトというジェンダーである著者が、
男らしさという暴力的な思想に苦しんだ過去と、
そこから解き放たれつつある現在、それは自身の気持ちだけではなく
世界的にそのように寛容さを見せつつあるといったことを示し、
そのために取り残される、古くからの男らしさという呪縛について
あれこれと書いた本であります

いわゆる成功者というレッテルがあり、
その重要な要素に男らしいというものが存在する
そのために、男であるというだけで
既に今の世界は勝ち組に所属できるという言い分から、
それでありながら、その男であり、男らしくありといったことを
強要されることで、実際はそうでもないのに
苦労を背負わなくてはならない男性も存在するという指摘、
なるほど、マッチョであるという端的なそれではなくて、
リーダー像なる、指導者的男性像というのが
そうではない男性を苦しめているというのは
凄く理解ができるところでありました

世界というか、社会通念のような形で、
現在支配層を占めている男たち(あるいはそういう人種)が、
自分たちの権威を守るためにまた、
そういった像が正しいとしている
そういうルールを世界に強いているという感じで
なるほどなと、思わず納得してしまう内容が面白かった

女性の優秀さというものにも触れているが、
女性たちもまた、女性らしくというしがらみや呪縛があって、
子供は生まれた瞬間から、男性、女性という役割を演じるよう
仕向けられている、それがしつけだったりするというのが
グロテスクではないが、残酷で悲しいことで、
なによりも前時代的であるというのが趣旨でありました

賛同できるようにも思うし、
そうでもないとも思える
結局このあたりは、自分が男性という性を授かったおかげで、
社会的な不自由から独立しているから思えるところかとも
考えたりする切欠になったのでありますが、
それが取り払われていく世界で、
はたして生きていけるかしらとも
思ったり考えたり、
そういうものから解き放たれることで、
男女の役割という演じるものがないばっかりに
結婚や性生活に悪影響が出ているというのもまた、面白い論調の読み物でありました

色々考えるというか、なるほどと思うところの多い
面白い本だった

【読書】「暗号貨幣」(クリプトキャッシュ)が世界を変える!

2020-05-25 20:56:26 | 読書感想文とか読み物レビウー
「暗号貨幣」(クリプトキャッシュ)が世界を変える!  
著:中村 宇利

ブロックチェーンを使った仮想通貨の次を担う、
安全で強力な通貨技術が暗号貨幣だ
というお話だったと思っているんだが、
読んでいて、いまいちよくわからんというか、
気付いたら、暗号技術の話になっていたりして
通貨の話だったか、経済の話だったか、
そもそも、なんだったっけと思うような本でありました

ブロックチェーンには技術的な問題が存在するという指摘があり
これが、今も解決されていないのかどうか、
そのあたり調べていないのでわからないけども、
確かに、マイニングというのに限界が来ているという話は
どっかで聞いたという感じなので、どうかなと思ってしまうところ
数のゲームで、悪意ある人が多数を占めたときに崩壊するとか
なかなか面白い指摘があったので、
それはそれで興味深いというか、
そういう映画を見たいなぁという感想を抱いてしまったのだが、
技術的な問題部分は大変面白いのであります

で、その欠陥を補ってあまりあるのが、
暗号貨幣という考え方とシステムでというところなんだが、
それを用いた何かが示されるかと思ったけども、
そのあたりはよくわからないまま終わってしまい、
結局何がよいのか、クリプトキャッシュという概念が発生したと
それだけ覚えておいたらいいのかなと
それくらいしか読み解けなかったのでありますが、
信用のおけるものとして、新たな技術創出がなされつつあると
そういうことではないかと思ったのでありました

最終的には、このキャッシュ自体が、様々な意味というか役割を持つようになり
車の鍵や、家の鍵のような役割を通過のような価値を保有しつつ
仕組みも持つという、説明しづらいが、なんとなくSF世界っぽい
夢のある話があって、面白かったのでありました

円という、なんか異様に強い地方通貨が存在する以上、
日本ではなかなか難しいんだろうなと思ったりするが、
なんとかポイント系もはびこっている現状を考えると、
案外、垣根は低いのかもと思ってしまったりである

なんとなく、日本人は感覚で信用というものの輪郭を
ちゃんと捉えているような気がしてしまう
文字通り信用できるかどうか、それが円というものなんだと
思わされたというメモを置く

麒麟がくる  信長を暗殺せよ

2020-05-24 21:03:08 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」
視聴完了しました
越前はそこそこで、いきなり京都へ
そんな感じだけど、光秀のなりに物凄い見覚えがあるというか、
八重の桜のときとまったく一緒じゃねぇかと
思わずうなってしまったというか、
長谷川さん年齢とらないなぁと感心してしまった
浪人顔の優男っぷりが、なんというか
汚さと違う感じでヨレてる感じが出てすごくよかった

しかし、そうかもう作中で10年経ってるのかと
衝撃を受けたわけでありました
そこから考えると、当時光秀は若すぎるのに活躍しすぎじゃねぇかとか
思ったりしたんだが、まぁよいのである
久秀が見られるというだけで、楽しくて仕方ないのでよいのだ

その松永の暗躍というか、活躍も非常によい見所ながら、
高政が新しい名前になったというにも関わらず
さらっとナレーションで2年後に死ぬと宣告されたのもまた衝撃で
ああ、これでもう出てこないのかよと結構がっかりなのであります
ライバルとはいわないが、これだけいわくがあったのに、
対決というか、もう一度くらい何かがないまま、
高政がせめて、マムシの毒にあえぐところとか見たかったのにと
残念でありました、まぁ仕方ないんだろう
時代は斉藤ということではないと
それを示したようにも見えるのでありました

そして、やっぱり主役は信長になりという具合で、
信長が将軍を馬鹿にしつつも、今川と争うところが
さらっと描かれる、そのまま、次回桶狭間というのがステキでありますが
その前に、そろそろ剣豪将軍の最期も近づいてきたということなのか
そっちもわくわくが止まらないのでありました

新しい、信長の時代というのがここから始まっていき
その時、松永にしろ、明智にしろどう動いていたか
将軍家とのいざこざとあわせて
楽しみにしたいのでありましたとさ
越前で縁ができたということは、
浅井朝倉連合のとき、なんか役回りがあるってことなんだろうか
しんがり戦をしっかり描きそうだなと
そのあたりも楽しみになってきたのである

【映画】ホームレス ニューヨークと寝た男

2020-05-22 21:06:52 | ドラマ映画テレビ感想
また、よくわからんドキュメンタリー映画を見てしまった

邦題と内容が一致してないんじゃないか、
ニューヨークと寝た男じゃなくて、
ニューヨークで寝てる男の間違いじゃないかしら
そういう感じで、自称写真家をしながら生きる52歳のホームレスを
密着ドキュメントした映画でありました

マーク・レイという、一時はモデルでも鳴らした男なんだそうだが、
現在はニューヨークの知人のアパートの屋上に忍び込んで
不法滞在というか、ホームレス生活をしているという人物
その男の生活をドキュメンタリとして追っかけている
ただそれなんだが、なかなか衝撃的でありました

もともとモデルだったということもあってか、
きらびやかな社交界みたいなところに出入りして、
写真を撮って、なんとかするといった具合の仕事なのか、
趣味なのかわからんことをやって日銭を稼ぎつつ、
そのほかは、映画のエキストラだとか、バイトをして
なんとか糊口をしのいでいるという具合、
アパートの屋上で野良同然に寝ているかと思えば、
スポーツジムのロッカーを私物化して、
物を置いていたり、時折シャワーを使ったり
でも、公衆トイレみたいなところで
洗濯したり、身だしなみ整えたりと
やっぱりホームレスをしているのである
このあたり、さらっとやってるというのが衝撃的なんだが
ニューヨークにはこういった輩が、入り込む余地がいっぱいあるってことなのか
数年それを続けていて、特につかまったりしていないそうなので
不思議なもんだと思うところである

結局何がという落ちはないのだけども、
見た感じは割と普通の、どちらかというとイケメンおじさんという感じで、
華々しくはないが、それなりの生活を送って、
いわゆるホームレスといった感じとは違う装いなのだけども、
実生活はそうでもなく、50を過ぎてその生活に
いい加減疲れている、愛がほしいとのたまわってみたり
どこまで本当か、どうなのか
さっぱりわからんが、実に不思議な生き方をしていると思わされたのでありました

屋上で寝泊まりしてるわけなんだが
雨降ったときとかどうしてんだろうと
ちょっと気になったんだが、まぁ、生きてるし
なんとかなるものなのかなと思ったり
でも、年単位で住んでいたら、
何かしら、設備点検とかで気づかれそうなもんだよなとも思うところなんだけど
それもないというのが、都会らしいというべきか
実に不思議な感じでありましたとさ

見た目かっこいいから映画になるけど
そうでなければ、悲惨このうえない、
いや、そうでなくても悲惨な生き方といえるそれが
描かれていたのであった
まぁ、本当かどうかわからんが、それでも友人と呼べる人はいるようなので
社会に属しているとはいえると思うのが
また、ホームレスとは別のようでもある

【ドラマ】ゆるキャン△

2020-05-20 20:51:20 | ドラマ映画テレビ感想
原作もアニメも見てないんだが、
ドラマのえらい評判がよかったので、大型連休にじっくり見てみたのでありました
かわいらしい女子高生たちが、キャンプをするという題材だけど、
女の子がうまそうに飯食ってるだけのドラマだった
だけど、それがよいのだなぁと
眺めながら思ったのである

特にこれという感想を書くほどでもないんだが、
キャンプを冬にするという、人がいない、虫がいない、
比較的快適と思われるという思考自体は
すごい納得できるところがあって、
触発されてやってみたくなるようなところも多かったのであります
まぁ、独身一人暮らしが、キャンプみたいなもんだけどな

道具はどのレベルだったのかわからないけども、
ゆるキャンというくらいだから、初心者セットくらいで
じっくり遊んでいたんじゃないかな、
あれだったらやれそうかもというあたりが
ちょうどよい感じにも見えて、
なかなか楽しそうでありました
焚火はなんとなしやりたくなるけど
最近は厳しいからそこかしこでやらしてくれないのが残念でありますね

外でカセットコンロで鍋をするというのは
場所変えただけで、これはキャンプという名前の
ただの外食じゃないかとも思えたりしたんだが
そこも含めて楽しそうでよかったのであります

ドラマ上仕方ないとはいえ、
最終的にはみんなでわいわいがやがや楽しむという姿が
よかったねぇなんていう感想につながる作りであったわけだけども、
ソロキャンプというところをもっと掘ってもらっても
楽しかったのじゃなかろうか
いや、それでは、孤独のグルメと同じになってしまうのか、
それでいいんじゃないか?とか
いろいろ無駄に考えてしまったんだが
ともかく、あんなかわいらしい子が一人でキャンプなんか
絶対しないし、ファンタジーだよなと思ったりしつつ

そういう女の子に出会いたいと思うのではなく、
一人でキャンプするのって楽しそうだなと
そんな感想を抱いたので
ドラマとして、やはり成功ではないか、
あんな子でもできるならという誤解を与えただけで
素晴らしい仕事をしたんじゃないかと
思ったりしたのでありましたとさ

グビ姉が、先生としてどうかと思うがすごいキャラだったな
迫真の泥酔嘔吐が素晴らしすぎて、夜の化け物感と嘔吐感の瀬戸際を
ぎりぎりにせめていったSEとともに動きが完璧すぎて大笑いしてしまった

【読書】サイバーアンダーグラウンド

2020-05-19 21:34:58 | 読書感想文とか読み物レビウー
サイバーアンダーグラウンド  著:吉野次郎

ダークウェブやら、スパイやら、詐欺やらと
ネットの裏社会のことを取材した内容をまとめたものでありました
まぁ、本当のことなんだろうと思いつつ読みながら、
書かれていた通り、日本はこういう分野に随分立ち遅れていて、
これは物語では?的なことを思ってしまうあたり、
私もまた、立ち遅れている一人なんだと
思わされたりしたのであります

よく聞く話だよなと、ふわっと感じてしまうような、
いかにもなところがいっぱい乗っていて
序盤は、割と手近な犯罪、
詐欺であったりというところが多く、
またそれに手を染める若い者たち
それらが、引きこもりで、ネット上で賞賛されるからと
その技術を手に入れていく、幼稚なので、ツールを使うだけで
それを開発したわけではないというあたりが
闇が深いというか、哀れだなと思ってしまうのでありました

また、そういうことをしたものは結局、
そこに戻るしかなくて、この犯罪は専門化していくというではなく、
同じ人が、何度も繰り返していくそれになっているらしいと
そのあたりが、なんとも物悲しいお話でありました
そして、そういう引きこもりたちが増えているようだというのもまた
悲しい現実でありますね
彼らについて、叱る大人が居ないのが問題という論調なんだが、
それだけなのか、賞賛を得るということしか、人生の成果がない、
生きるだけなら、何もしてなくても生きていられるという
日本の平和が産んだ何かじゃないかしらなんて
社会派なことを思ったりしたのであります

さて、一方、国際社会ではテロに使っていたり、
専門のサイバー部隊が、各国で暗躍しているというお話だったり、
このあたりもまた面白いところでありました
何万人という規模でそういう人たちがいる
特に北朝鮮でそういった部隊の養成が進んでいるというのは
注目に値するというか、日本が一番弱い、
逆転されるシナリオのそれではないかと思わされたのであります
日本人は、ネットというものと
そもそも親和性が弱いんじゃないかと思ったりしたのであります
英語喋れないというのと、コンピュータ言語書けないというのは
どこかリンクする話ということじゃないかなんて
感じたりしたのでありましたとさ

もっとも、サイバー関係の仕事をしている民間人の数としては
日本人も相当数いるとすれば、軍事転用という部分に
なんかいいヒントがあるんじゃないかしらとも思ったりしたのでありましたとさ

なんか、この本の感想というよりも、ネット社会というものについて
自分語りをしてしまったメモになってしまい、反省


【読書】みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」

2020-05-18 21:32:10 | 読書感想文とか読み物レビウー
みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」  
著:山端 宏実

凄い興味があって、ようやっと読むことができた
仕事に関係があるというわけではないけども、
メインフレーム系からの脱却という難題、
日本に巣食うCOBOLという呪縛との闘いが
ぎっしり詰まったものだろうと期待して読んだのだけども、
どっちかというと、プロジェクト苦難のお話でありました
それにしたって、凄い読み応えというか
ああ…と、嘆息見舞ってしまう内容だった
凄く、思い当たるところの多い内容だ

4200億円の費用というのは、
まぁ、経済新聞的にはよく見る数字だなで終わってしまうんだが、
ことに、35万人月という単位にされると、
そのプロジェクトがどれほどどうだったのかが、
もう想像もできないくらいすげぇと、慄いてしまうところ
苦闘の19年という途方もない年月も凄いことだし、
こんなの作ってる最中に、技術が革新されていってしまうんじゃないか
どうなんだろうとか、様々、
もうちょっと下流の話を読みたいなと期待してしまっていたんだけども、
プロジェクトが苦難に陥ったのは、プロジェクトの進め方に問題があったという
経営部分に集約されていて
それはそれで重要なんだが、もっと末端を読みたかったかもなと思うところ

とはいえ、銀行頭取という人が、
この情報システムがどうなっているか、理解できるかといえば
そりゃ難しいんじゃないかなと、改めて思わされるところ
こんなの銀行なんていう重責を担う企業はもとより、
中小企業における情報システム部門の地位というか価値の差というものが
世間とのずれというべきか、経営とのズレといった感じで
このあたりも考えさせられるものがあったと
まぁ、読み応えたっぷりすぎたわ

構築のそれということの難しさ、
複数の銀行が合併となるから、違うシステムをくっつけないといけなかった、
それなら、新しいのを作ったほうが早いと思ったけども、
現場社員のノウハウから築き上げると
既存仕様にどうしても引っ張られる、as isなるものになってと、
失敗の宝庫のようでありました、
でも、絶対そうなるよな、俺もそうしてしまう
なんだよまったく新しいって、しかも、こんな重要複雑怪奇なシステムでさ

と、そんなことを思ったんだが、PLとか、SEとか
そういう次元ではなく、もっと高次元のCIOがどうしたというあたりが
本質であったなと改めて思い知る次第でありました
政治というものが存在するという話でもあったのか、そうでもないのか、
わからんが、企業経営というジャンルにおいて、情報システムというものが
重要だと認識しているが、それは自分が知るべきではないかのような
そういう経営者が多いんじゃないかなとも思わされる
非常に考えさせられるお話でありました

とはいえ、障害を山ほど起こしつつも、それを乗り越えるために
どれほどの犠牲が払われたのか、人月という言葉でくくられた
様々な携わった人たちを思って合掌である

麒麟がくる  越前へ

2020-05-17 20:58:44 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」
視聴完了しました
新しい始まりというべきか、越前を舞台に移したその端緒
さらっと、いろは太夫の出自が明かされたりして
結構ショックというか、凄いなと衝撃だったんだが
ともあれ、一癖ありそうな朝倉とともに
しばらく続くようであります

お駒ちゃんたちが、ごく自然に合流したのが
流石に出来すぎだろうと思ってしまったんだが、
まぁ、そういうものかと納得しつつ見ておりました
太夫が、菊丸を見たときの顔やら、そのあと、すぐに離脱したあたりとか
あれこれ伏線なのか、たまたまなのか
わからないそれがあったりするのも楽しいのだが
例の事件の割を食って、理不尽に死ぬ忍びにならないか
心配でならないところでありました

越前方のドタバタについては、
相変わらずというか、より頑固さ、実直さに拍車がかかったような光秀が
ちょっと違和感でもないけど、この事態がそういう心意気、
あるいは心根を生んだ、育んだということだろうかとも
思ったりしたところ、人が変わった、成長したと見えるような感じであります
これからというところだと思えば、
このあたりかと思っていたら、
尾張のほうがなかなかよろしくて、
とうとう、兄弟喧嘩に終止符というか
この信長本当に怖いなと
まざまざ、見入ってしまったのでありました

病と嘘をついて、毒を盛ってと
どっかで見た話とまったく一緒だなとも思うんだが
その内実がどこか違ったというか、
信長ならではの人間模様であったのが
独特の魅力をもって描かれていたように思えて
いいシーンだと感じたのでありました

さらっと藤孝が出てきたのもいいなぁというところながら、
越前でもお使い番は変わらないようで、
また、使い走りとして、光秀が駆け回る姿が見えるのが
楽しみのような、そうでもないような
ともかく、6月の最初までは収録済みだそうなので
そこまではとっくり見ていきたいと思うのであります

【映画】スターリンの葬送狂騒曲

2020-05-14 20:50:58 | ドラマ映画テレビ感想
見たいと思っていて、映画館で見逃したそれであります
タイトルからしてはちゃめちゃコメディタッチで、
スターリンの死後のどたばたを描いているのかなと
軽い気持ちで見たんだが、

いや、確かに、コメディタッチというか、
だいぶ黒めのブラックユーモアたっぷりの
辛辣というか、もう、終盤になるとまったく笑えない感じが
すごい映画だと感心しながら見入ってしまったのであります
そのころの時代というか、何があったかさっぱり勉強が足らないので
スターリン死後、フルシチョフになるまでに
何があったのかが、わかりやすく描かれていて勉強になったのでありました
まぁ、実際はもっとひどいことがあったんじゃないかとも思うが
この映画だけでも、絶対に共産主義だけはだめだなと
思わされる壮絶さに満ち溢れていたのである

序盤で、ばんばん粛清していく様が、いかにもスターリン主義的(誤解)だと、
笑いながら見られていたんだけども、その粛清が続くなか、
それをBGMのようにして、物語が進んでいき
やがて、権力闘争、派閥闘争のにおいを帯びてきつつ、
それを共産主義的、ソ連的正義にのっとって解釈しようと
あの手この手で策謀していくというのが
すごい面白いのでありました
本当に、絶対あんな世界に生きていたくないわ

コミカルに、党委員会というものの実態を描いているさまが
滑稽なんだけども、だんだんと、ああいうこと
日本の社会というか、会社内にすごいいっぱいはびこってるよなと
うすら寒い感じになるのもまた素敵で
官僚的とも違うのかもしれんが、
ある程度、秩序をたもつために承認というフローを通すということが
なんとも不細工だけど、代わりのない方法なんだろうなと
改めて思い知ったようであります
結局そういう手続きを踏むだけで
やってることは、根回しとか、寝技の範疇にはいってしまうという
この齟齬というか、気持ち悪い感じが
よくよく見かけるやつだと思ったりするのだ

と、そんなわけで、政治家と軍部というもの、
ソ連的なそれというのが
驚くほど日本でも見る光景だというのが
一番怖いと思った部分なんだが
ホラーじゃなくて、コメディなんだよな
いろいろ考えさせられるが、面白くて仕方なかった

【読書】アパレル興亡

2020-05-13 21:01:39 | 読書感想文とか読み物レビウー
アパレル興亡  作:黒木亮

タイトルの通り、戦後くらいからの日本におけるアパレル業界の
興亡をまとめた小説でありました
どこまでが本当なのか、登場人物とか、あれこれは架空と断ってあったけども
昭和史、平成史というものにも通ずる、
ファッション業界のあれこれが見られて非常に面白い小説でありました

レナウン、オンワード、三陽商会といったところは、
昭和のというイメージがあるところの盛り上がっていた時代というのは
正直言って知らなかったので、この業界の切磋琢磨というか、
しのぎを削ったやりとりというのは
目を見張るものがあるなと楽しかったのであります
特に海外ブランドをどう取り入れて、うまくやりくりするか、
百貨店とどう付き合っていくのかというのが、
どこの業界でもあるはずだけど、
個人的に商売柄近しい業界のそれともそっくりだったので
バイヤーとの営業マンのやりとりというのが
楽しく読める小説でありました
いや、全然楽しい仕事してないんだけどもな

主役の会社はさすがに仮名らしく、
実際は東京スタイルという会社なんだそうで、
正直こういうのに疎いのでさっぱり知らないんだが、
小説内と同様に村上ファンドとの闘いで名をはせたのは確からしく
そこの悪の強い社長の、悪行と実力が様々
思い致すところのある内容でありました
昭和っぽいという言葉で片付けられない
重大なコンプライアンス違反が放置されているというのは
社風というよりほかないんだろうけど
すごいことだな

ともあれ、こういう企業物で昭和っぽさ全開の話というのは
やっぱり楽しいものでありまして、
しゃかりきに働いてこそという時代、
それを当たり前に働き続ける男たちというのが
非常に面白いと思えるのだけども、
それにしてもというところ、また、そのブレーキがきかない状態のまま
狂乱のバブルを味わいというのが
重大なところ、バブルとは昭和の終わりの話なんだなと
なんとなく、平成の話と勝手に思ってしまいがちなそれを
改めて思い出す小説でありました

個人的にバーバリーというものに
何かしら憧れめいたものを持っているので、
三陽商会の件だけはすごい鮮明にニュースとしても覚えているが、
その悲喜こもごもが、もっと描かれていてほしかったなと
思ったりなんだったりしつつ、
アパレルという業界で、いつの間にかファストリが先行して、
この業界に昭和からという老舗が生き残ることはできなかったんだというのに
何か、感慨のようなものを覚えるのでありました
業界は続いているのに
企業は続かないなんていうのが、恐ろしいところだと改めて思うのである
次は自動車だろうかと、なんとなし思ってしまうが
どうなのかな

【ドラマ】レ・ミゼラブル

2020-05-12 21:31:19 | ドラマ映画テレビ感想
NHK海外ドラマ枠で放映されていました、
いやー、日曜日の夜にやる内容じゃねぇだろうと、
毎回、胸をかきむしりたくなるような
凄惨な事実が描かれていくドラマでありましたが、
もう、目が離せないというか、ひどい、つらい、面白い
とんでもなくすごい物語だったと
さすが世界的名作だと感動したのであります

恥ずかしいことに、原作をまったく読んだこともなければ、
ミュージカルや、映画なんかも見たことがなかったので
初見はなはだしいところだったけども、
どのキャラクタも濃いというか、
すごい生きざまだなと、時代のすさまじさとあいまった、
それでも生きていこうとする人々が
リアルなのかしらんが、克明に描かれていて
胸が張り裂けそうになる物語でありました

昨今の、割とゆるい物語に安心を得て過ごしていた身分としては
こういうのが、面白いと思っていても重たくて見られないと
敬遠しがちなそれだったわけでありまして、
だけど、やっぱり、こういう悲惨なことがあっても
生きていくんだという強い意志のようなものが見える物語は
どうやっても、極大の感動を呼ぶなと
改めて感謝というか、ドラマに賛辞を贈りたい気分になったのでありました

ジャンバルジャンの生きざま、ジャベール警部という男、
テナルディエという悪役、特にこの三つが印象に残ったのでありまして、
コゼットやファンテーヌなんかの生い立ちも気になりはするけども、
やっぱり、この男たちのそれぞれが、
なんとも人間ドラマが深くて面白かったのでありました

特に、テナルディエのくそ野郎っぷりがすさまじく
よくまぁ、こんなひどい人間がいたものだと
創作なのか、実際にいたのかわからんが
死んでしまえと思いたくなるようなキャラクタが見事で
それが最終的には、ささやかに報われたような
そんなものにも救いが必要なのかと
問いかけられたようでもあったりしつつ、
一つとしていいところのないやつも、神の許しをえたと見える最後は
結構衝撃でありました、
これが本当に「許す」というテーマの描くところなのかもしれん
そんなテーマ持ってねぇとか言われそうだけども

ジャンバルジャンもまた、許しを請うて、彼なりに努力をするが
その許しを許さないという形でジャベールが追いかけ、
そのジャベールもまた、己の信念に従って最後を迎えるというのが
いやー、深い、深すぎて怖い
いろいろ考えさせられすぎたのでありました

原作も読んでみたいかもと思ったりしたんだが、
この重さのものを映像以外で摂取するには
もう私は若くないとか感じてしまうくらい
濃厚で面白い物語だったので
若い人にはぜひ読んでもらいたいとか、読みもしないのにお勧めしたい
そう思わされた物語でありました

ドラマというよりも、レミゼラブルという物語そのものに
感動したというメモを残しておくのである
ドラマもすごかったんだけどな、
下水のシーンとか迫真すぎて、あれ本当に下水だったんじゃねぇかと思ってしまったくらいに

【読書】野食ハンターの七転八倒日記

2020-05-11 21:15:46 | 読書感想文とか読み物レビウー
野食ハンターの七転八倒日記  著:茸本朗

野食という、ジビエとかかっこいいのじゃない、
本当にそこらにあるものを拾い食いするという
なかなかサバイバーな体験をつづった日記でありました
おそらくは、ネットで公開してんでしょうが、
失敗談が受けたということから、
そういうものを集めた非常に面白い読み物だったわけだけども
読み終わってみると、

セミは食べても大丈夫そうだ

となった本でありました
それ以外にもいろいろあったけど、一番簡単かつおいしそうな評価だったのが
セミだったので、今年の夏わ…、いやいや
とか考えてしまう本でありました

拾い食いというと残念な感じでありますが、
そこらに生えているキノコをとってきたり、
そこらで釣った魚を食べてみたりと
まぁ、そういうことも含めつつ、
野生に生えているニラを集める話だとか、
あれこれ面白いというか、興味深いところが多くて
読みごたえがある、
在所が関東なので、そちら方面ばっかりでありましたが
ひょっとしなくても、関西のそこらでも
いろいろあるんだろうなとなんとなし思うのであるが、
キノコはそこらの公園とかで、あんまり見たことないなぁとも
考えたりするのである
アミガサダケは、見つけたら捕獲してもよいのかも

と、そういう素人が危険きわまりないことをして
大丈夫なのか、一種不安にかられるものの、
そういう試しもしようと思わない物体にも言及されていて
どぶ臭いが極まりすぎて、アスファルトみたいなにおいがする
汚染排水で育った鯉の話だとか、
噂に聞く、バラムツは食べすぎると社会的に死ぬ話だとか
このあたりは、鉄板ネタというやつなんだろうと思いつつも
笑いながら読めたのでありました
面白かったけど、絶対まねしたくないなぁ
でも、人間が消化できない油って
意外と多そうだとも思ったりする

動物性たんぱくの摂取については、
アナグマがおいしいというのが白眉でありまして、
アナグマ、ハクビシンなんて生き物は
害獣以外の何物でもないと思っていたが、
捕まえたら食ってしまえばいいのかと思うと、
なんというか、狩猟する気持ちがわいてきそうな感じでありました
まぁ、裁くのがめんどうだろうとは
想像に難くないのだけどもね

と、そんなわけで、拾い食いはしたらダメだなと思いつつも
セミについてだけは、真剣に食べてみることを検討してしまいそうだと
感じた次第でありましたとさ
かつて、昆虫研に在籍してたおりには、
セミの腹肉をアシナガバチの餌にしていましたが、
あれ、人間でも食えるのかと思うと
なんとも、考えさせられるのでありました
自分で手入れするのが面倒だけど、
から向きって簡単なのかしらね