CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

Yシャツ

2008-10-29 23:14:25 | 雑感
Yシャツが欲しい

そういう人並みの欲がようやく出てきた昨今です
具体的にいうと、Yシャツが欲しいというお話
しかも、ただ、毎回のんべんだらりんと選んできたそれでなくて
もそっと凝った形で何かしら欲しいなぁと
そういう意欲が湧いてきたのでありました

Yシャツといっても、色々ある様子で
しかもオーダーメイドまでできるらしい
それもしてみたい、一着くらい、持ってても
なんら不思議じゃねぇよなとも思うわけだが
ちょっと思いついて、是非着たいと思った型があるので
いつか買うときのためにメモっておくのです
つまりこの文章はメモだ(なんだ急に)

一番凝りたいのはカフだ
丸くなってんじゃなくて、ともかく
どんなのであれダブルがいい
ダブルカフをちょっと洒落たカフスで留める
多分それだけで、モテに近づける、きっと多分

たったそれだけかよという話なんだが
あとは、カラーを高いヤツにしたいというのもある
首が長い上にイカのようななで肩なので
襟が高いとそれなりに格好つくんじゃないかと
アサハカに考えておる次第

この二つをもちつつ、さて、柄はどうするか
白基調のストライプ、ないし、白なんだが
羅紗が入ってるような、なんかステキな地のやつか

と、まぁ、そう大したことを考えているわけでもないのですが
考えてしまっておるのでありました
ちらりと、ブランドもののYシャツとか見てたら
みんな当たり前のように一万円超えてやがるので
いっそオーダーした方が安いんじゃねぇのかと
思ったり感じたりしたので書いておるのでありますところ

と、ここまで書いて
本当に何書いてんだろうとつくづく滅入る展開となりましたが
ともあれ、男独り身で30過ぎると
こんなことでもして、少しは身なりに気を付けていますという
誰にむけるでもないアピールを続けておかないといけない
そんな焦燥感に煽られたりするわけでありました
せつせつご容赦を

陶磁器を探す旅~2008せともの祭その3~

2008-10-28 23:27:58 | 陶磁器を探す旅と名物
さて、前回を忘れたというか
もう、この出来事自体を忘れてしまったような
そういうよろしくない秋、なんだ、夏の話なのに
色々思うのですが、とりあえず
様々な企業ブースを抜けたあと
今度は南側へと移動したのでありました

南側というのは、尾張瀬戸駅のすぐ横に川が流れておりまして
その川を挟んで南北に会場というか、露天が並んでおったのですが
その南側にいってみたのであります
こちらは、どちらかというと個人作家さんの店舗が多くて
京都の五条茶碗坂の茶碗祭に近いイメージ
というか、実際に茶碗坂で見た作家さんも
何人か出されておりました
あの時感激した、織部焼の渦巻き仕様の店まであったし

さて、とりあえずその、渦巻き仕様の話からなんですが
この祭、流石織部の本場というだけあって
ともかく、凄まじい数の織部焼がある
自然とというか、あっと言う間に目が慣れて
やがて肥えてしまうのであります
あの時、すげぇなぁいいなぁと思っていたそれらが
なんというか、あれ?普通じゃん
みたいな具合に

そう、この祭中盤にして、既に
織部焼に対して食傷気味になっておるのであります
だって、どこ見ても全部織部なんだもん

そうなってくると、欲しい織部焼の姿が
自分の中でできてくるわけでありまして
それにかなうものを、この作家ゾーンで探したわけであります
ちなみに、それなりのを見つけて参りました
平たすぎて、酒を注げない酒器という
実にへうげた物体があったんだが、それはもう、
置物になってしまうので俺の求めるものとは違う
だけど、同じ作家さんで、なんというか

ああ、織部焼ね

そう感想を抱くくらい、鉄板の織部ぐい飲みを購入
もっとも、この界隈というか、祭会場を3週した後に
ようやく購入したのですが、ともかく
この作家ゾーンでそれと、さらに、
珍しい湯飲みを一点と、私にしてはよくよく
買い物をしたのでありますが

さて、祭の話
この織部焼きばかりが並んでいるという印象でありますが
そうでもなく、当然、いわゆる瀬戸物
瀬戸焼きも数多く出ておりました
作家ゾーンはほとんどが、織部、たまに黄瀬戸といった感じで
まぁ、作家らしいそれになるとはいえども
好みの別れるもの、こういう場所で
果敢というのは間違っておるのですが、
私がむしろホームにしている、常滑とか信楽の
あの手のがあると、また、燦々と輝いて見えるから
不思議なものであります

南側の作家ゾーンを抜けまして
さらに今度は東に進むと、陶磁器会館のようなものがあり
そこでまた、学生さんたちの作品とかがてんこもり
ついでにテレビ中継までされていて
なんというか、凄いなぁという具合
ここでは、その若い陶芸家達のほとばしる作品というか
ほとんど、小学生の図画工作作品みたいなのばっかりですが
そういうステキな物体を微笑ましく見ながら
そこを北進というか、北側に戻ると
もともとの陶器屋さんの界隈に入りまして
まぁ、様々な陶磁器が売られておるわけでありました

このあたりもかなりステキで、
いいなぁと思う茶碗や皿は
やはり、途方もない値段がついておる
たまに魯山人の写しとかあったりして
にやにやしてしまうわけなんだが
お値打ち品なども数多く揃っておりました

ここで、狙いを織部に定めていたのですが
この北東ゾーンでは、志野焼の名品が多くて
また、志野ってのは高いのだなぁと、輪をかけて高価なそれを
眺めるだけで残念がったりして始終
ようやくぐるりと一週して
そこから、さらに三週したうえに、上記の通り買い物をしたのであります

もう、すっかり書くのに飽きてしまったのが
残念で仕方ないのですが
至極面白かった
これで、全国陶芸祭行脚を続けようと思っていたのでありますが
信楽祭に行けず、土岐のほうはとおの昔にオワっておりと
うなだれてしまうのでありました

益子焼とかのがそろそろらしいんだが
流石に、関東でばるわけにはいきませんので
なかなかどうしてであります

しばらくは、デパートなんかをどさ周りしようと
考える次第です

理解という名の愛がほしい

2008-10-27 23:33:37 | 読書感想文とか読み物レビウー
理解という名の愛がほしい 著:山田ズーニー

エッセーでもないのですが、
なんか、つれづれ書かれたものを読みました
こういうジャンルはもの凄く不得手というか
苦手なのでありますが、
そうやって避けていては立派な大人になれません
現在30でそう感じるんだから、間違いない
そんなわけで、読みました
正直、作者のこともわからないし、なんなのか
全然理解してませんでした

多分、小論文の書き方を教えてくれるんだろう

そういう気持ちで手にとったのであります
なにせ、副題が「大人の小論文教室」というらしく
なんとステキなことかしら、ちゃんとした
文章が書けるようになるかもだわと、鼻息あらげておりましたが
思いっきり肩すかしというか、なんだこれわ

とりあえず、人間理解について言葉を使って
あれこれと深めていこうという話であります
最近、女性の書いた文章を読むと
なんか、居心地が悪くなる病にかかっておるせいか
どうも、おっかなびっくりで読んでしまったのですが
なんともかんとも、丸くてよい言葉が
綴られておる次第であります

内容は本人の体験なんかも交えつつ
生きていくとはどういうことか、何をもって
他人と理解しあうのかを、語っているものでありまして
これは、文章というよりも
なんか、講演会とかで聞くような話ではないかな
そういう具合であります

こういう、相手を理解するとか、愛とかなんとかというのが
こそばゆくてかなわないような
まだまだ子供心が抜けていないというか
いつまでも中二病のわたしには、苦手な内容でありましたが
なかなか面白かったのであります

特に役に立ったというか、なるほどと思ったのが

「悪い自分をひけらかすことで、責任から逃れている
謝り自慢のような状態について」

この考察がステキでありました
もうちょっとわかりやすい言葉だったんですが
忘れてしまったので、上記のとおりとさせていただきますが
ともかく、何か失敗したときに、自分を責めることで
何かしらの責任をはたしたと勘違いする状態
これは、あるなーと感心したのであります

確かに、これは自傷行為にほかならず
見ているほうは全然面白くない
というか、怒らせておいて、挙げ句、なんだそれわ
と、相手に思われてしまう、うなるお話でありました

自分もよくよく、責めることで
責められる自分と責める自分と二分させて
苦しみから逃げているというのは間違いがなく
こいつは直さないといけない
あと、反省を他人にみせびらかすもんじゃない
そういうのは、若者のうじうじ加減であって
許されるのは若い内だけなのだというあたりが
ステキでありました
まったく本当にもう、その通りだわ

そういうわけで、ちゃんとしようとか思ったりしつつ
立派なひとになりたいとか、思ったりなんだったりの
読書感想文でありました

篤姫 嫁の決心

2008-10-26 21:15:45 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ
もう、まもなく終わるわけです
だって、来週11月だもの

さて、あいかわらず尚五郎さんの
なよなよした具合が、けしからんと思うのでありますが
そのだんな様がはっきりと、離縁を持ち出すという話しておきつつ
帰ってみたら子供がいましたので、やめーとか
しかも、それを
お近ならわかってくれますとか
貴様、どの面を下げてだな、薩摩でいったいどれだけのことがあったのかと

と、まぁなんというか、あんな
情けない尚五郎さんじゃなかったら、よかよかー
という具合で、港ごとに女があって、小松様は
ご立派でございますという話に
なりそうなんですが、なんということかしらな

というわけで、正直どうでもよいことしか
見るところがなかったという、最近の
なんというか、さめざめとした具合が、体にあわない
このごろの視聴でありますが
粛々と、慶喜の悪者化が進んでいきます
いろいろ思うところはあるけども、
そういうお話なんだから仕方ないという具合かしら
来週からの篤姫の女大名っぷりを
楽しみにしたいと思うのでありますが
ともあれ、岩倉様が、どう見ても、オトコマエの時の
鳥居様にしか見えないのだけども、それはそれ
多分狙ってんだろうと、猫だかかかえているところで
思ったのでありましたと

あとは、本寿院様が
相変わらずの具合で安心したところくらいでありましょう
あのまま、ずっとそのまま
そういう安心して見られる困った人というのは
お話の中では、実にすばらしいと思うのであります
大好きだ本寿院
あの人の新婚のころとかを、スピンアウトで見たいとか
病んだことを思ってしまいます

というわけで、なんのかんのと
見ておるという報告のみをば

陶磁器を探す旅~2008せともの祭 その2~

2008-10-21 23:36:45 | 陶磁器を探す旅と名物
すっかりご無沙汰してしまいました
本当なら今頃、信楽祭の話もしているはずだったのに…
この話とは関係ありませんが
今年の信楽祭には、残念ながら行けなかったのであります
ああ、もう、このレポをとっとと挙げてなかったから
そうなったんじゃないかしら

思うわけですが、さておき
さて、尾張瀬戸駅に到着した私
とりあえず出る、そして見る、驚く

すげぇ、人の数だ

正直、ちょっと嘗めてました
毎日通勤ラッシュで揉まれてるから
それなりの人数には対抗できると思ってましたが、
いや、せともの祭侮れず、すげぇ人手
最終的に何十万人だったのか知りませんが
どでかいイベントであります
とりあえず、おろおろしながら、駅から出て
まずは総合案内所でうちわを貰いました、そしてついでに地図も

はじからはじまで、最低3週はしよう

そんなことを考えつつ
地図を見たわけであります、縮尺がわからないので
どうとはいえませんが、結構な距離
とりあえず、駅から始まるのがちょうどよいのではなく
駅から少しはずれた所が、開始点として相応しい様子
そちらに向かいます

向かう途中見ておりますと、なぜか、瀬戸で北海道のそばを食べられる
そういうイベントもやっているらしく、腹ごなしをそこでしようなどと
ぼんやり思いつつ移動、川沿いに露天が並んでおるわけですが
常滑の時同様、食べ物屋さんも並びつつ、ぽつりぽつりと
陶器屋が並ぶ、ちらり、覗いてみる

うわぁ、織部だ

思わず唾を呑んでしまいます
憧れのといったらいいのか、この道に踏み込まされた
あの織部焼がずらりずらり、山ほど並んでおります
ふらふらしながら、それを見て、値段を確かめて
まずは、値頃感を養うわけでありまして、
ほうほうと眺める、この駅からそば屋の間に
5,6軒並んでいたと思いますが、その中で
一等織部っぽいものを置いている店で
とりあえず、のぞき見をします
いい塩梅だ、実によい、でも、でかい皿ばっかりだ
値段もやはり、相当はるようであります

ここに至るまでに、なんとなし、
織部焼は高いというイメージがありましたが
やはりその様子、まあ、見たところが悪いのか
それが相場のようにも思いますが、
常滑や信楽で、たたき売りされてるヤツとは違う(比べるな)

にやにやしつつ、そば屋付近まで移動
そして、そば屋があり得ないくらい行列を作っているのを見て
色々と悟るわけであります、陶器を見にきたんだったと

というわけで、このスタートラインから
ようやく陶器を見て回るわけです
まずは、さらっとスルーするため
めぼしいところをずいずいと見ていく
そして、見て、いいなと思ったヤツの値段を見ておく
いいと思った瞬間に買わないと、逃してしまいがちですが、
こういう初イベントというのでは、なんか
ぽけらったとしてる間に取り返しの着かないことをしたり
お登りで、何してるかわからなくなることが多いので
自分が疲れて、それでも欲しいと思うようなものになるまでは
スルーということをしております
そのため、冷やかしを凄いする

ずいずい、歩いていきまして、ポップな焼き物を扱っている
若い陶芸家さんがいたり、おばちゃん達が凄い群がって
前に進めなくなったりしながら、うろうろ
そして、駅前まで戻ってきて
ここで広場のようなところに移動します
屋台村といいますか
基本的には道路に並ぶ、いわゆるお祭りスタイルが多いのですが
ここは、もともとバスターミナルなのか
そこそこのスペースがあって、ぎっしりと
屋台がひしめいております
渦巻き状に配列されており、とりあえず覗いてみる
これまた不思議なもので、見ていけばいくほど
中心部に近づくほどいいものが置いてあるように見えたりしながら
もう、志野織部のいいカップとかが、わんさか出てきて
ここで一つ、素晴らしい織部焼を見つけるのでありました

初見の感想であります
ざっくりと乱暴にあしらった、四角味の強い焼酎カップ
どろりと緑釉薬が光ってて、粗暴きわまりない黒が
絵というか、模様というか、殴り書いてある

自分が思い描いていた、やんちゃきわまりない
ステキすぎる織部焼だ
鼻の穴が三倍くらいになったんじゃないかと思うほど
感動で何度も手にとってしまうのであります
店主の話によると、いつもは
デパートにおろしているお店なのだそうで、
なるほど、言われてみると、どれもこれも
ちょっとイイ味があるとか思ったり感じたり
ここで5000円という値段を見ておく
こっからナンボ落とせるかはともかくとして、素晴らしい

祭最初から買っては、あまり歩き回れなくなると思って
しっかりと場所を覚えて移動するのであります
こうなってくると、もう、脳が楽しくてしかたなくて
人ごみなど気にした風もなく
もりもりと移動します、移動すがら、さらにたくさんの織部焼
なんというか、流石本場というのか
実際の本場は土岐のほうですが、瀬戸織部も素晴らしいもの
あまりにも多すぎて、ありがたみがなくなるほどでありましたが
名品がいくらでも置いてあります

さらに移動して、前回の常滑祭時に目覚めてしまった
カッパの置物も発見、これはいいなぁと呟いたら
おっちゃんが、いい値をつけてやるよなどと言われて
値段を見ると8000円、ぬぅ、凄いいいんだけどなぁ
考え込んでいると、おっちゃんが、こいつは
手がこんでて、作るのに一日かかったから、ちと高いんだと説明
でも、おっちゃんの日当だとしたら安いよなぁとも
思ったりしてしまうところ、候補にいれつつ一旦離脱

隣では、なぜか、陶器粘土のようなものを売ってたり
出土してきたような怪しげな陶片が投げ売りだったり
もはや鉢なのか、ただの土の塊なのか
分別がつかないようなものが売られていたりと
なんでもありの様相、そういうのを見ていると
いい塩梅でテンパってきたおいらの脳が
また、ずぶずぶと煮えてくるのでありました

さらに、探索は続きます

篤姫 息子の死

2008-10-19 21:18:08 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ篤姫
今週も尚五郎さんをおっかけて三千里という内容で
個人的には満足であります

もう、楽しみ方を間違えてきておりますが、
尚五郎さんの情けなさを
にやにやと愛でるために日曜日がある
そんな具合になっております

そういう期待をまったく裏切らない
すばらしい内容になっておりまして、
結局京都でずるずる囲ってしまった女のことで
嫁に頭を下げるとか、
お前、薩摩武士がしかも幕末に、そんなわけねぇだろうと
思ったりしたんだが、それはそれ、
尚五郎さんは叱られていてこそ光ると
個人的に思うので素敵でありました

結局、そういうキャラとなってしまった小松様で
はたして、あんなんで今なお続くであろう
小松家の人たちは許しておるんだろうかと
不安になっておる次第
ま、面白いからいいんだけども

さて、時代はつくづく進んでおりまして
いともあっさり、上様がおかくれあそばし
なんというか、拍子抜けというか、
最後を看取るのが勝ってのは、そりゃ
まぁ、役者を考えればわかるんだが、
物語上そいつはやっちゃぁいけないだろうと
思えば思うほどに、残念でありました

奥の方もなんというか、
本寿院様が、相変わらずの豪奢っぷりでステキだったくらい
なんともかんとも、じめじめした世相とあったような
そういう内容で、今後が不安であります
どかーんと楽しい話が見たいと
思ってしまうのですが、なんだろうかね、どうだろうかね

ティファニーで朝食を

2008-10-16 23:17:47 | 読書感想文とか読み物レビウー
ティファニーで朝食を
作:トルーマン・カポーティ
訳:村上春樹

半年ほど前に話題になっていた、
村上春樹の翻訳シリーズに手を出しました
題名だけは知っておりました「ティファニーで朝食を」
わたくし、ヘプバーンを心の妻とか
嘗めたこと抜かしておきながら、この映画を見たことないです
最低だと罵られる、そんな見えない恐怖と戦いつつ
読んだのでありますが、まず、その心構えが間違っておりました

どうやら、小説版というか、いわゆる
原作の方は、英語と滅法内容が異なるらしい
映画見てないからなんともわかりませんが、
確かに主人公というか、ヒロインの姿が、
文章で見るかぎり、ヘプバーンとは思えない、いや
むしろ、これでヘプバーンだったら、いよいよ勝てない
ヨメなどと言うことすら恐ろしい、魔性だ、参った、殺せ(ぉぃ

というわけで、自由奔放で我が儘放題な
そういう女性である、ホリー・ゴライトリーと
売れない貧乏作家のお話でありました
あらすじをざらっと書きますと、

売れない貧乏作家のアパートメントの上の階に
ホリーゴライトリーという、一歩間違えたら
高級娼婦みたいな、ステキな女性が住んでおりました
おしまい

そんな具合であります、高級娼婦と銘打つと
少々異なるというか、今の倫理観で考えると
娼婦なんてちゃんちゃらおかしい、ただ、ちょっとだけ、
多感というか、多情というか、まぁ、
男友達の多い奔放な女性であります
そんな彼女の奔放さに振り回されたりしながら、
小説家がぼんやり生きて、それを眺めていて
やがて、その奔放な彼女が、彼のもとから去っていくというか、
彼ではない、その場所を通り過ぎていく
そういうところまでを綴ったお話でありました

ラヴストーリーかと言われると
そうじゃねーなーという具合で、
ともかく、奔放でステキなおねーちゃんという
ホリーをこれでもかと描いて
それになんとなく、惹かれるような、くすぶるような
うだつのあがらねー、貧乏作家が
うずうずしてるだけという、よくよく考えたら
そう大して面白いわけじゃないのでありますが
ともあれ、名作でありました(読解力ゼロ)

村上春樹訳ということで、なんか
唐突に怖いことになるんじゃないかしらと
期待しておりましたが、全然そんなことなくて
まぁ、しゃらりんと読みやすい小説となっておりました

また、短編集でありまして
この他にも何本か収録されておりました
それぞれ、なかなか面白くて
個人的には、花盛りの家という話が
とても面白くてよかった
こっちのほうが、よほど明朗でステキなラヴストーリーでありました
どっかのバーだかなんだかでナンバーワンだった女の子が
あるとき、田舎出の男ときゃっきゃうふふってなって、
そのまま結婚するくだりになったというお話であります
それがまぁ、いわゆる恋に落ちるというのを
定型でなぞりながら、落ちていくんだが
本当に、そういう形式とは別に、しっかりと、恋に落ちてしまった
そういう爽やかなお話でした
これは、訳前がどうなってたのかしらないが、
終末の描写がステキで、すげぇ気に入った
是非とも読んでいただきたいとか思ったところ

あとは、ちょっと、ホモくさい話とか
切なくなる悲しいようなお話とか
そんなのも盛り込まれておりまして
短いながらに楽しく読めたのであります
こういうシリーズをいくつか読んでおくと
よいかしらかしらと、思ったり考えたりします

カンゴロンゴ

2008-10-15 23:15:22 | ドラマ映画テレビ感想
サラリーマンNEOがオワって数週間
後がまの番組が始まっているわけであります

カンゴロンゴ

漢語と論語を分かり易く説明してくれるという
ちょっとというか、大分説教臭い番組でありますが
そういう内容はどうでもよいのだ
某所で言い得て妙だと思ったのは

なんだこの、平幹二郎の無駄遣い

実に素晴らしい、まさにその通り、いや
むしろ、こういう贅沢な使い方してるからこそなのか
コントと寸劇と演劇のハザマのような
ゆったりまったり見られるステキな番組でありました
褒めるような内容ではないのです
まさに説教するだけのための、そういう話で
どうしようもないくらい偽善にまみれてるし、
説教の内容もなんか納得いかないようなことなんだけども

平幹二郎の演技が見られるってのと、
その胡散臭いとは違う、説教臭さというのが
論語とか漢語っぽい、あの空気こそがカンゴロンゴじゃないかしらと
勝手によりよい解釈をして楽しんでおる次第であります

毎回ゲストを呼んできてあれこれと
寸劇を見られるわけですが
とりあえず初回の雛形あきこがまた
秀逸なダメ親っぷりを見せてよかった
ああいう演技させると天才的だ、どうして、いつからだろうか
めちゃイケとかで見ていたあれとは違う
ちゃんとしたとでもない、雛形を見られたのが
ステキだわと感激したり

今後も楽しみなのであります
NEOの後番というのは結構嫌な位置だろうとか
勝手に思ってましたが、十分面白い
おっさん向けにはステキだと思う番組であります
カンゴローあわせて、楽しみなのでありました

共生虫

2008-10-13 21:07:14 | 読書感想文とか読み物レビウー
共生虫  作:村上 龍

まだレビウってなかったと思って
もっちり書くのですが、少々前に読み終えておりました
ちょうど手ごろそうな厚さで、ささっと読めると踏んで
読んだわけでありますが、いやはや、
なんだこの読後感の悪さわ

という具合で、結構ステキだった
村上龍のいかがわしくない小説であります
前に読んだのがコックサッカーブルースだったので
もう、そういう話しかこの人は書かないんじゃないかと
ものすごい偏見を持ってたのでありますが
なんだ、普通のも書けるのか、そんなちょっとだけ拍子抜け
だけど、いかがわしくないだけで、なんというか
危ないのには変わりない内容でありました

舞台というか主人公はひきこもり

村上龍がひきこもりに対して、
中二病を発症させてみた、そんな具合の内容で
こんなひきこもり居ねぇよと、半笑いになりながら
読んでしまったわけでありますが
ひきこもりの独白のような内容で場面は進んでいき
なんというか、その少年の思考の危なさというか、
危ないとかではないな、なんか、妙な感覚を
さらわせてもらえるような、文章で進み
最終的には、とんでもないことをしでかすというお話であります

共生虫という、寄生虫ではない虫の存在によって
それに取り付かれた人は、人を殺す力を手に入れるというか
なんというか、衝動を抑えられなくなるとか、そういう話があって
それを見て、ひきこもりは、まさに俺そのものだなどと思い至り
殺人を決意する
最初、標的にした女をつけまわして、とうとう殺す算段になったところで
その女が、まぁ、平たくいうと気をたがえてしまっており、
そのなんというか、遠めで見たら二人はどちらも
気をたがえておるわけで、殺人にはいたらず、
その女から、殺人をするための意思というか
何か、導くものを感じ取ってしまうひきこもり

そして…

そんな具合で、話がぐるぐる進んでいき
ろくでもないことになっていく
笑うところなんてひとつもないし、何一つ共感はできないのだが
このひきこもりが、ある種、ゲームをプレイするみたいな調子で
人生をにじり歩いていく姿が、えぐいと思ったのでありました
村上龍が何を伝えたかったのか、まったくわかりませんが
意外と胸がすく内容…でもないか、
ともかく、アフターダークのもう一人の村上さんよりは
納得というか、まぁ、そうかなと思えたラストで
うじうじとしたお話でありました

面白かったかといわれると
ぜんぜんそんなことなかったんだが、
描写のねちっこさがすごくて、
目の前にあるみたいな、実際に触ってるみたいな
そういう錯覚を覚えるような文章でステキでした
そういう、生々しいところが
村上龍なのかもしれませんねと、偉そうなことを書いておきます

篤姫 薩長同盟

2008-10-12 23:34:33 | NHK大河ドラマ感想
大河ドラマ篤姫視聴完了

唐突に見えてしまうのだが
薩摩関係人と竜馬が普通に付き合ってるのが
ちょっと面白かったのであります
なんか、この維新志士は軽いよなぁ
なんて、思ってしまった次第
とはいえ、薩長同盟をNHKで見るのは二回目でありますが
前回の、西郷どんと木戸先生がハグするような
そういう話ではありませんでした
帯刀さんはどうやっても小者っぽいなぁと思いつつ
ほほえましく見ていたのでありました

すっかり大奥が写らなくなってしまったせいか
どうにもこうにも、器っぽいものが出てこなくて
残念至極でありますところ
寺田屋とかで使ってたものとか
御猪口とお銚子の色が違うのはどうしてだろうとか
なんか、不思議なことばかり
気になって仕方ないのでありますが
些細なことなんでしょう

おたあさん騒ぎで
篤姫と和宮が近づくかと思ったらそんなこともなく
なんか、あのままだと
どうやってもうまくいかない二人という感じなんだが
どうなっていくか気にしていきます
本当は、戦風景の方が気になるんですが
いた、仕方ないですね

ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ

2008-10-06 23:24:12 | 読書感想文とか読み物レビウー
ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ
著:伊藤 守

長い題名だなぁ
というわけで、いつか部下でも持ってみたいものだと
見果てぬ夢のために、思わず読んでしまいました
ダメ管理職がいかにも読みそうなハウツー本
偏見ですね

内容はいたって簡単
どうやって部下とコミュニケーションをとるのか
どういうのがコミュニケーションで、
どうしたらいいのかというのが
つれつれと書かれておりました
読み方としましては、こういう風に上司はアプローチしようとするらしいので
私はこうしようという、曲がった読み方をしたわけですが
なんというか

この本によりますと、上司はどうやら
部下である我々と会話を欲しているようであります
会話によって、我々の状況や状態を感じ取り、
適切なアドバイスを投げるという実態だそうで
コーチングと呼ばれる、リーディングではなく
育てる方のそれこれなんだそうである

上司が部下を育てる

壮大な浪漫であると
個人的に思ってしまうのですが、どうだろうか
果たして、部下だったものが、何かを教えるという
それまでと全く異なるミッションを
やすやすとこなせるものだろうか、
また、それをこなしたからって褒められるものだろうか

このあたり、会社というか、組織の成り立ちにもよるんだろうなぁと
斜に構えて思ってしまったのですが、
ともかく、自分からも喋りかけつづけるし、
何か会話、それも、3分間で実る努力をする
そうやって考えていくと、自然と会話内容に意味が出てくるし
そうするために、自分もそれこれ努力というか
準備をしたりして、トータルでよろしくなるという
ありがちなコンサルティング手法みたいなことになっておりました

著者の人に読まれてしまったら
お前は何も解っていないと
鷲頭さながらに言われてしまうのかと思いますが
ともかく、会話というものがどれほど
様々な利益をもたらすのか、また、ブレストめいたことが
どれほど助けとなるのかというのも書かれておりまして
とりあえず、会社で誰か、主に仕事の人と
喋るのは有益なのかもしれないと思ったのでありました

現在の上司はそういうつもりの無い人なので
むしろ、こっちから喋りかけてあげるべきだろうかとか
眠たいことをぬかしつつ
読んでいて一番驚いたのは
自分が、思い上がるとか飛び越えて、傲岸きわまりなく
上司とかどうしたを考えていることでありました

人間としてどうにかなってるので
誰かにコーチングされないといけない
こういう部下にも上司にもなってはいけない

そう、私は今、部下ですらないんじゃないかと
一匹で居きる辛さを感じ入るのでありました
ハウツー本の紹介にまったくなってませんな

篤姫 息子の出陣

2008-10-05 22:24:31 | NHK大河ドラマ感想
篤姫視聴完了、
尚五郎、京に上ってのぼせあがるの巻

そんな具合でありました、京都でべっぴんさんを捕まえた尚五郎さんが
不慣れな不倫というか、いたずらをしでかすというお話(違う)
尚五郎さんが、ご家老みたいな身分というのは
やっぱり見ていて不思議でならんのでありますが、
ともかく、面白かったのでありました
ああいう男がモテるんだろうかしらね

さて、相変わらず、片目の薩摩侍の空気読めなさとか
ステキな按配のまま、無事終了
気になったのは、その時の御膳でありました

薩摩はんと知ってのことだからか、
あれは、京焼きの赤絵でなくて、
薩摩焼でなかったろうか
絵付けの感じでそうやって、にわかぶってみたのだが
どうでありましょう
どっかで、そういう目利きしてるサイトとかあったらいいのにと
せつせつ思うのでありますが、とりあえず
ステキなお銚子と、御猪口でありました

さて、西郷どんが帰ってきて
にわかに活気付いてきたわけでありますが、
さらっと蛤御門の変も流されてしまい、
小松様も殺陣で大活躍、あんな戦いになってなかったはずだと
野暮なことは言いっこなしにして
ともかく、戦争らしいことがちょっとだけ行われておりました
どうしてか、あの、新撰組の時もそうだけど
幕末やるときは戦闘に金かけたらいけない決まりでもあるのかと
残念極まりない内容でありましたが、
尚五郎がうらやましい限りです
薩摩では嫁ちゃんに励まされ、
京都では芸者さんに励まされ、
なんということか

唐突にやってきた竜馬の怪しさとか
なかなかだったと思うのですが、
やっぱり、今の尚五郎さんとだと、
どうにも、同年代というか、同格っぽくてちょっと残念でした
もそっと、尚五郎さんに風格が出ぬものであろうかしら

さて、最近どうでもよいという具合の
大奥の話でありますが、
知らない間に、嫁姑の仲もよろしくなってきた様子で
不幸が続きそうなフラグだけを立てて終了
集合写真とかだめだろうと
ちょっとだけ思うのだが
ともあれ、あと、もう、10回くらいしかありませぬ
さっさと進めていただきたいと思うのでありました

しかし、長州と薩摩のこじれみたいなのが
ぜんぜん描かれてきてないのだけが
すごく残念でありますね
もっとこじれてないと、同盟の意味が問えないのだがなぁと
そういうのは再来年に譲っているのかもと
我慢するのでありました

柳生一族の陰謀

2008-10-02 21:09:51 | ドラマ映画テレビ感想
先日、テレビで拝見しました
柳生一族の陰謀

主役が一豊で、馬場様やら、なにやらと
見たことある役者がいっぱい出てて素敵だったので
ちょっと期待というか、だいぶ期待してみてたのですが
大はずれというか、期待と違うものだったので
ちょっとだけ感想を記す次第であります

大本と呼ぶのか、
サニー様が出ていたとうわさされるそれは
見たことがないという残念な私でありまして
それでも、十兵衛ものならはずれじゃなかろうと
期待しておったのでありますが、
なんだろうか、意欲作と呼んだらいいのか、いや、違う
民放だからとか、そういう
高みからの発言くさいことですが、
全体的に安っぽいし、なんというか、残念なできばえでありました

はしばしから、貧乏くささが出るのは仕方ないにしても
ワイヤーアクション多用する殺陣とか、
色物過ぎて笑ってしまった

見所は最後のシーンでありましたが
ちょっとしたテクノみたいになってて
もう、この物語はいったい
何をするつもりで作ったのか
ぜんぜんわからんじゃないかと、がっくり

松方弘樹は、濃いしよかったと
個人的に思うのでありますが、
明らかに浮いていた感じが残念
それでも、殺陣がステキで、台詞も重々しかったというのに
最後のシーンで台無し

なんだったんだろうか
この感想文すら、なんなんだという具合でありますが
ともかく、色物番組を見たのだなぁと
つづっておきます