CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

陶磁器をめぐる旅:茶入との出会い

2006-08-31 13:11:32 | 陶磁器を探す旅と名物
今朝は、gooが死んでいたのか
ログインできませなんだので書けなかったのでありますが
ともかく、昨日の日記の続きとなります
京都五条をうろうろしていたときであります

清水焼団地の存在に早くも
思いをはせながらも、とりあえずよかろうと
もったりのっぺり歩いていたこと数刻
せっかくなのでと、裏通りを歩いて
京都の町並みやらを堪能して
六波羅密寺のわきをありがたやとつぶやき通り過ぎ
また五条のとおりに戻ったのでありますが
この五条で、格式というか怖くて入れなかった陶芸店に
ひとつ足を踏み込んだのでありました

外から見ると今日休業してんじゃなかろうか
そんな風情だったのですが
その外から見えるところ、そこかしこに
茶道具があふれかえっている
茶杓や茶せんなんかは、どこでも置いてあったんだが
ここは数が違う、しかも、茶碗も山ほどある
直感で、ここは陶芸屋でも茶道具専門と見た
ならば、茶入があるに違いない

このとき、できればほしいと思いながら歩いていたのですが
格式から間違いなく、俺が買えるような贋物ちうか
おもちゃみたいなものはあるまいと知りつつも
すなわち、絶対に冷やかしになるというのにも関わらず
ついに踏み込んでしまったのであります

入ってみると思った以上に狭い
狭い中にまたまた、みっしり、陶器が飾られまくりであります
なんというか土間を少々広くしたような印象の
若干薄暗い、それでも高さのある空間で
ガラスケースの中と外とに茶碗という茶碗
急須という急須、茶壷という茶壷、そして
茶入があったっ

茶入に思わず、ふごご、などと鼻をならしてしまったのだが
店主のお爺さんは気にした様子もないので
もう、何も考えずそのショーケースの前に
思わず座り込んでしまう、腰を落として
できるだけ近づいて、じっくり、とっくりと見る
おお、すげぇ、仕服がかわいらしいというより荘厳だ
桐の箱に読めない字が書いてあって
横にはひっそり、夢にまで見た茶入れがいる
ああ、袋かぶってるから全然肌とか見えない・・・

このとき、まだわたくしは
陶芸品としての茶入の価値しかわからず
あの仕服にも並々ならぬ鑑賞価値があると
知らなかったのでありますが、ともあれ
初めて本物というか、実物を見て興奮

とても小さい

その大きさが、おそらく手に入れたら
みっしり(またか)、すっかりと手のひらに落ち着くであろう
いや茶入はそうやって持たないはずだが、それにしたって
なんというかわいらしい大きさ、そしてなんともいえぬ形
袋の上からでも肩衝のそれだとわかり
もう、興奮はやまないやまない
ちらり、横を見ますと今度はあれだ
茄子形(なすなり)のものもある、うおお、国司茄子(絶対違う)
個人的に、茄子と肩衝の両方を手に入れたいと
使いもしないのに考えていた目の前に
ああ、驚きのそれが

中身が見たい

仕服のよさなどさっぱりわからず、ただそう思って
一旦そこから眼をはずすと、別の場所に
裸でおいてあるのがあるではないか
ずずい、棗とかと一緒においてある場所に
とうとう、あの物体が、ああ、すげぇ
なんだこの肌色、ふつふつ、俺の肌まであわ立つか
そう思うような、初めての出会いに感激が全身をめぐるのでありました

すばらしい

なんとなし思い、そして、いよいよ
見たくもない、いや、最初から見えていた値段
ちらり眺めてみますと
3万、5万、6万
私の青春は終わった(早いな)
まぁ3万くらい出せよという具合でもありますが
そこはそれ、おそらく値札がついてないやつとかもいくつかあるし
あのあたりはもっと大変なんだろう、とりあえず
いっぱしのものというとこの価格帯ということなんだろう
勉強させていただきました
そんな具合で、陶器の肌とかを遠めから見て、ため息だけを置いて
失礼します、と店主に告げて出てきたのでありました
あの出た瞬間の蒸し暑さが忘れられない

と、まぁ、そんな茶入との出会いに胸躍らせた後
また別の道をたどりながら、せっかくだから
三十三間堂でも見てこようかともたもた七条に向かって
歩いていったのでありますが、途中
豊国神社の前あたりだったろうか、突然の雨
あわわ、つぶやいてからあわてて
民家の軒下に逃げ込むと
一面が真っ白に、すげぇ、どんだけ降るんだいきなり
煙立つようなすごい豪雨に見舞われて
ぼんやりと雨宿りをしておりました
やまない、小ぶりになってきた、仕方ない
と、足早く雨脚が弱まった隙に走り出て、三十三間堂はあきらめて
ひたすら駅へと向かう
しかし途中でまた雨が、なむさん

思ってまた店先の軒下に逃げ込んだのでありますが
今度もなかなかやまない様子
がっくりして、ふと店を見てみると
茶道具屋ではないか・・・
明らかに雨宿り目当ての客だと思われる
そう感じたが、それでも、花入れとか、なんか
山に桐の箱が積んであるところにひかれてまたも
つつり、入ってしまったのであります

ひたひた、中を歩いてみていると
またも茶入、ああ、また見つけた
というかわざわざ五条までいかなくても
駅の近くにあったんじゃねぇか
ため息まじりに見ていると

3900円

・・・・・え
ちょ、ちょっと待てよ、なんだ
おい、一桁間違ってねぇか!?
驚きと興奮が再び蘇る、落ち着いてみると
確かに高いものは高いもので名入りですげぇのが
ごろごろ並んでんだが、そのすみっこに安物として
間違いなくおいてある、おお、これこそ
思うが否や、店主に告げて中身を見せてもらうことに

ここで、店主の方にこのあたりの安いのは
陶器というよりも、仕服の値段ですよとやさしく教えてもらい
初めて仕服にも、さまざまなランクがあるのだとわかったのであります
一番安いので、とりあえず茄子を見せてもらう
うわぁ、

まるで玩具だ

なんと安っぽい、今まで幸いというべきか
ずっと見てきたおかげで眼が肥えたのか
そのそこかしこから放たれる安っぽさに思わずがっかり
所詮値段なりなのだな、思って、安っぽい茄子茶入の
あまりに不恰好なところに落胆して、肩衝を見せてもらうことに
こちらは、まだ、もう少し見られる
ただ、それでも釉薬の袖や畳み付きのあたりが
あからさまに安物の土鍋とかと同じ色をしている
というか、これ焼いてねぇんじゃねぇか?
そこまで思うほどありがたみのないもの

しかし、そのありがたみのなさがかえって
仕服に入れたときの落ち着きっぷりを目立たせてくれて
私、ようやく仕服のよさにも気づいたのでありました
実際のところ言ったところで4000円に満たないそれなので
安物に違いないのでありましょうが
その形だけで、なんか、おお、そう思わせるに十分
ステキ、いいや、せっかくだし買っていこう
夕飯を半月くらい食べなければ大丈夫だ
最近、自分の中の金銭感覚がおかしいと気づきつつも
肩衝を一品購入、仕服は菊唐草であります
濃青で、落ち着きがあるのでよし、そう思って
とうとう私も、茶入オーナーとなったのでありました

なんとなく手に入れて、世間が明るく見えるわなどと
思っていた矢先、空は晴れてきて
すべてがよかったと、ほくほく帰っていったのでありますが
さらに河原町あたりでも茶道具屋があるのを見つけたので
今度また、見てこよう
そう思って、とりあえずこの旅は終了したのでありました

次回は、茶道具屋か清水焼団地か・・・
とりあえず踏み込んだところから、どこまで進むか
何年かかるか、わからないまま
ともかく、茶入ひとつ購入であります

陶磁器をめぐる旅:京都五条茶碗坂

2006-08-30 08:55:50 | 陶磁器を探す旅と名物
で、先週末ですが続くように
清水焼、京焼があるであろう
京都五条の陶器屋が並ぶ界隈を
徘徊して参りました

先回の常滑めぐりにて茶器は
常滑にはほとんどないと勝手に結論づけてしまい
やっぱお茶といえば京都だろうと今回であります
実際のところ、瀬戸焼が本物だったので
瀬戸行けよという具合でありますが
瀬戸遠いんだもん

ともあれ、京都五条をぶらぶら歩こうと
京都駅から歩くこと1時間
国道一号線に到着するのであります

京都五条は東側のほとんどが国道一号線となっており
車も多いのでありますが
その一号線が途中から東山を越えるため
陸橋となっていくその
陸橋の脇あたりから、陶器屋が忽然と現れます

土曜日の昼頃に行ったのでありますが
まあ、一ヶ月ほどまえに陶器祭りやってたので
そこで大方売り払ってしまったのか
さっぱり安い物とかは並んでおりませんでしたが
なんというかな、いかにも陶器屋、京都、お高い
といった雰囲気が店奥から妖気となって
にじみ出ているようで、大変入りにくい(ぉぃ

実際はそう思っている自分が悪いだけなのですが
ともかく、なかなか店構えが怖いのであります
また夏だからどこも締め切ってあって
入るのに戸をあけて、なおかつ買わないとなると
冷房泥棒とののしられるのではないかなど
さまざまな逆境があったのでありますが
三軒もやりすごすころにはなれたものでありました

ともあれ、目指すは茶器
それも茶入
そう決めつつ、もったり眺めておりますと
常滑と違い、器関連が多いことに驚かされた次第
皿と茶碗と湯のみがすごい多い
しかも絵付物が大変多い
勉強不足でよくわかってなかったのですが
清水焼は絵付物が多いのでありましょうか
勝手に赤茶碗といえば清水焼か京焼きなどと
吼えておりましたが、どうも違う様子、どきどきしながら
値段を見てみると、これまた
常滑で見ていた価格がうそのように法外な値段
いや、たぶん実勢価格なんだろうが
ともかく貧乏人が、気に入ったからとほいほい買えるものじゃねぇ
少なくとも、缶詰のいわしとか乗せるわけにはいかない内容

値段にビビるあたり
まだまだ青いことこの上ないのでありますが
それでも、ぐい飲みのくせに5000円とか
見たこともないようなものが出てきたりして
この世界、俺にはまだ早すぎるなどと
挫折感を味わいながら
五条をもくもくと東入していくのでありました

そして東大路という京都を縦にはしる
東のはじっこの大通りがあるのですが
ここの東別院かなんかの廟のわきから
いよいよ、有名な茶碗坂へと入っていくのであります

茶碗坂は、狭い、いや、京都の道はどこも狭いんだが
とりわけ狭くて、しかも狭いくせに観光バスとか
もう車通りがすげぇ激しいの
おばあちゃんとか、健脚なお年寄りが山ほど歩くなか
その脇をでかい観光バスが何食わぬ顔で過ぎていく
あのデタラメ感がステキな坂でございます
また、大変な急勾配で、毎日ここを行き来してたら
それなりに健康な日々が過ごせるだろうと
推測に足りうる坂を上っている感を味わいつつ
どんどんと山中へと入っていくと
やがて、陶器屋がこれまた、ところ狭しと
並ぶところに出るのであります

こちらは、というか京都全体がおそらくそうなのでしょうが
観光の人向けになっているのか、リーズナブルなのから
本当にその値段か?と思うようなものまで
さまざまに取り揃えられていて
ともかく陶磁器の数を見たい人にはうってつけでありました
個人的なもうひとつの趣味というか
なんかやってしまってるお香の香炉なんかも
いろいろ小さいながらにたくさんあってステキ
3000円~5000円くらいの間で
とてもとてもステキなのが並んでおりますので
趣味の方にはたまらん店が多いのであります

また、先の五条周辺と同じで
茶碗や皿が多くて、こんなに種類あって
誰がどんだけ使うんだよと
首をかしげたくなるような風景も見られるのであります
おつとめ品みたいなのを探すのもよいのですが
やはりよいものをじっくり眺めているだけで
なんか得したような気分になるから不思議
万単位のものになると、凝視しているだけで
見料を取られるんじゃないかと、すっかり
小物被害妄想が酷いことになるのでありますが
抹茶茶碗も、いわゆる味のあるものがたくさんでありました

で、やはり京都、香炉と茶器に関しては
どこにでもあるなぁとほくほく探しておったわけですが
陶器としまして、まだしっかり調べておりませんが
桜色というべきか、桃色の陶器が散見できます
これが京焼か清水焼の得意なものだったらいいなぁと
思ったりしつつ、桜色で桜の模様をあしらった香炉とか
思わず手に入れてしまいたくなるような
優れた品々が並んでおりました

茶碗も、有名な黒茶碗と赤茶碗があったのですが
これはなんか別の里のもののようにも思いつつ
赤茶碗のなんといったらいいのか、朱色、いわゆる
炎を思うあの色合いはすげぇなと歓心しきり
黒い地肌に炎がのりかかったみたいな
朱の入り方は見ていて、かっこいいことこの上ない
ただあれって茶器として使うには
存在感がありすぎね?と
それにそばかうどんを入れて食ったらうまかろうかと
もう、茶人に茶壷で殴られても文句言われないようなことを
考えたりしつつ、ひそかにうどん碗も探したりしておりました

ともかく、赤茶碗の色合いがすげぇステキだったので
いつかほしいと心に決めておいたのであります

しかし、やはりあの手の茶碗になると
でかいから持って帰るの大変だしおき場所にも困るし
何より使い道がなくて、高価い(それが一番だろ)ので
二の足、三の足を踏んでしまうのですが
驚いたことに、ぐい呑みに同じような赤とか黒があるではないか

思わず身を乗り出して手にとってしまったのですが
この手にすっぽりというか、みっしり(この表現大好き)と
おさまりのよい肉厚の陶器、ごわごわというか
本当に茶碗をそのまま写したかのような表情で
あれをただただ、ぐい呑みのサイズに落としただけかのような
ステキすぎる一品を発見
というか、そんなのがけっこういっぱいあった
これはいい、これで黒と赤そろえたらいいんじゃね?
酒器なら使い道があると眼を光らせてしまったのでありますが
これまた、今度は膨大な量、種類があることに驚いたのでありました

茶碗坂の上のほうと入り口のところ、それぞれに
茶碗会館みたいなのがあったのですが
そこでも、同じようにそれらを見て、いいなあ、ほっこりと
一人ため息をつきつつ結局見てくるだけとなってしまいましたが
ぐい呑みの世界の奥深さにようやく触れられたような気になって
大変よかったのでありました
その焼き物の里の一番の特徴を出してるような
ステキぐい呑みばかりを集めればいいんだなと
なんかよくわからないことを考えつつ
ともかく、それを終えたのでありました

結局、そんだけ見ておきながらも棗はあるのに茶入はないと
がっかりなことでありましたが
どうやら陶器屋においてあるんじゃなくて、茶器屋にいかなくては
手に入らないんだと思いつつ
戻ってきたのであります

途中、行きには高級オーラのため入れなかった陶器屋に
入っていったところ、とうとう本物の茶入に出会ったのですが
それはまた後日に

京焼と清水焼もステキ
器集めも楽しそうなこのごろでありました
香炉と茶碗買うならここかしらねぇと

陶磁器をめぐる旅:セラモール

2006-08-29 08:58:45 | 陶磁器を探す旅と名物
いやー、昨日のNHKよかったねぇ
茶の湯で涼を楽しむ話と美の壷古伊万里については
心洗われるようなステキ番組でしたねぇ
などと、呆けてしまうほどでありましたが
今回はその趣味領域のお話であります

というわけで、最近やたら滅法
陶磁器にはまっておる次第でありまして
もう、わけもわからないうちから、窯元めぐりをしたいと
素人まるだしのまま、手始めに行って参りましたが
愛知県常滑市の常滑焼の里セラモールであります

愛知県民からすると、常滑ボートで有名なそこでありますが
その常滑ボートの会場近くにて
ひっそりと運営されている、陶芸屋の集合地であります

お盆にふらりと行ってきたので
閑散としておりましたが
実際のところいつ行ってもあんな感じかもしれないと
しれしれ感じるさなか、見て参りました常滑焼のあれこれ

常滑焼というと朱泥と呼ばれる赤茶色の急須がすげぇ有名なのと
梅干壷がこれまたすげぇ有名だと、誰もが知ってるもんだわな
なんて信じておったのでありますが
そんなこと知ってるやつ地元にしかいないと
驚愕の事実に遭遇したのでありますが
ともかく、超かわいい急須と、超いけてる梅干壷があります(酷いレビウだな)

日本が誇る古い窯元6選の中でも最古参になるんだとか
よくわかりませんが、ともかく有名な陶芸の里
藻焼きという不思議な技術やらいろいろあるのですが
基本的に絵付けではなく、そのものの地肌がステキな
わたくし好みの焼き物であります
ステキ、絵付はよくわからんから、こういうのがいいわ

中でも大変有名なのが急須なのでありますが
まぁ、揃いも揃ったり、建物一棟、全面に急須飾ってあるとか
どこにこんだけの急須需要があるんだよと
あきれるほどのことでありますが、あの
独特の赤茶色肌の急須が、さまざまな形で並んでおりました
急須にそこまで思いいれがありませんでしたが
先日読んだ本から、中国茶用の急須やらなんやらにも
少し眼を向かせるようにしてみると
なるほどそっちもちゃんとおいてある、しかも意外と高い
おおう、手が出るわけがねぇ

日本急須もむちゃくちゃかわいいというか
なんか知らないがコレクター魂をくすぐるような
細かい細工にこだわったのから、扁平ななんとも
見ていて和む形のものまで、色とりどりでありました
だいたい価格帯も3000~5000円くらいで
いいなと思うやつはたいがい高価なのは
やっぱそういうものなのだという具合でありました

貧乏人は安い焼き物で我慢すべし
そう思って、急須はあきらめて、例の如く梅干壷を
見てまわっておったのですが、これもまた
本当、すごいバリエーション
いや、全部同じデザインだけど大きさのバリエーションがすごいの
手乗りにできる小さいものから、ちょっとずつ大きくなっていき
しまいに、梅干を何千個入れたら満タンになるんだ
っつうか、どうやって使うんだこれというような
巨大な梅干壷まで、ニーズがあるかないかもわからない物体が
ところ狭しとこちらも並んでおりました

この梅干壷も、地元を出てから初めて知ったのでありますが
どこの家庭でも梅干入れた常滑焼の壷が
食卓に必ず置いてあると信じていたんだが
他地方じゃおいてないのな、そんなもの存在しない
そんな具合で、驚きであります
別段こだわった作りなど何も無い
模様といえば、子供がいたずらしたかのような
墨がだらりと垂れた模様のみ
数千にも及ぶ数が同じ表情で並んでいるのを見ていると
なんというかな、ありがたみのかけらもない量産品なのですが
それでも愛らしいのでありました

どちらも結局見てるだけで買わなかったのでありますが
とりあえず、現在は陶磁器を見る眼力を養うという理由で
値段と比べながらあれこれ見てきた次第でありました

常滑焼も次々と新作を発表しなくてはならないらしく
最近は焼酎サーバーに力を入れている様子
京都たち吉で見たようなサーバーよりも
もっとグレードがというか、いかにも甕に蛇口をつけましたといった
無骨そのものの壷形サーバーやら
とっくりというか、焼酎を移し変えておいておくだけであろう
焼酎甕など、数多くありました
どれも1万円前後するので、それ買うより
焼酎いっぱい買ったほうがよくね?と思うのは
素人の考えでありましょう
友人で焼酎狂のけんさんに今度ご教授いただこうと思うのです

あとは、皿やらコップやらも数多くあり
意外と香炉関係も充実しておりました
反面、茶器については天目茶碗はいっぱいあるんだが
肝心の茶入はない、どうやら茶入は国焼きである瀬戸にしか
無いのかもしれないと、がっかり肩を落としたのでありますが
なかなか楽しい一日でありました

常滑焼以外にも、かの織部焼名品やら
磁器の類もわんさかあって
中国茶器やら、使い道のわからない置物やら
さまざまにあって楽しいことこの上なし

先日、常滑焼祭りがあった様子で
うちの両親が狩に出かけたらしいのですが
安くて良い陶器、それが常滑焼の真髄だと
勝手に決め付けて、宣伝する本日であります

しかし、たくさん見てるとだんだん良いものが
おぼろげながらにわかってくるから
人間の目はたいしたもんだと思う日々であります

功名が辻 聚楽第行幸

2006-08-28 08:50:37 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ功名が辻
今週も見逃さずに見終わったわけであります

世間ではなんか
かなり人気の無い番組となっているのか
さっぱり話題を聞かないのですが
個人的には非常に面白いのです
腹黒さとか、政治面とか
そっちがクローズアップでもないが
ちらちらと見せられるのが面白い
ここ数年の大河には無かったんじゃないかしらと
そこまで読んでなかっただけかもしれませんが
腹黒い天下人たちの行動が面白いのです

今回も、秀吉が天下に呆けてうつけになったかと見せかけて
まぁ、見せかけてるわけでもないけども
いまだ鋭く、時勢を読んでいる描写がステキ
官兵衛とのやりざまなんざ、たまらんなぁと
見ていて感激しました
秀次、一豊とバカではできないことが
上では起きているんだなということがよくわかったのです
官兵衛も身の危険を察して引きたいと思っていただろうに
それすら許されないというのはかわいそうなこと
ここで、秀次よりも官兵衛をかわいそうという
千代の慧眼にも恐れ入るのでありますが
そこは余談

朝鮮出兵も視野にいれていて
華麗にスルーかと思っていたのに、閨で
ねね様と夫婦の会話もステキ
本当、今回のねね様は政治家としても優れている
この夫婦を見ていると、もし二人の才能を受け継いだ世継ぎが
しかと生まれていたならば、豊臣磐石であったろうかと
思いはせるところ、しかし適わずに
茶々に子供ができて、ねねが泣くというところ
おお、名演だ、すげぇ、もらい泣きしてしまう
そう思いながら、今週の豊臣夫妻に引き込まれてしまいました

そして、メインの題材でありました
聚楽第についてでありますが、じゅらくていと発音されてたが
じゅらくだいじゃないのかしらと、首をひねってしまいました
些細なこととはいえ、辞書変換ができるできないにかかわるから
どっちが正しいのか判断しかねるのであります

天皇のやる気の無さにはちょっと笑ってしまったのですが
その準備にあれこれと困り続ける一豊のヘタレっぷりと
本番当日にお腹痛いとか子供みたいな仮病使うところ
それを指摘されて、怖くなって出社するところ
いいなぁ、入社したての若造じゃないんだからもうちょっとしっかりなさい
と、思わずつぶやいてしまったのですが
ああいう、なんというか頼りない小物っぷりが
一豊の魅力のひとつだと最近思うのであります
ステキ、千代との仲もいい感じだし幸せです

最近個人的に陶芸というか茶の湯関連に気を払っているのですが
今回の大宴会においても、いくつか名物が披露されてた様子
一豊が準備中に、なんじゃこりゃどこがいいんじゃ
という顔をしつつも、とりあえず
とんでもなく大切なものだろうから大切に扱おうと
これまた、同様の素人であるわたくしもいたく納得のおどおどさ
持っていた茶入がはたしてなんだったのか
茄子、文稟、肩衝がそれぞれあったと思うのですが
あの時期の豊臣所持名物というとなんだろう
九十九髪茄子と新田肩衝くらいだろうか
知った名前をとりあえずあげてみるだけで
自分が偉いような気になるからステキでありますが
ともあれ、一豊同様に視聴者にはさっぱりわからんものだったように
思われるのであります
いつだかに、初花の説明はありましたが、茶の湯関係で
一度大河ドラマをしてもらいたいなぁと思うところ
いつか、千利休をやってほしいと願うのです

と、まぁ、その宴会も無事済んで
めでたしなところ、すっかり忘れていた
副田殿の発見で次回に続くお話
最初、あれは六平太かと思ってたのですが
全然違ってた様子で、来週が楽しみであります
切腹にならずでよかったねぇといったところか

あと、北条攻めは久しぶりの戦場となるようだし
こっちも楽しみの次週でありました

中学生のように陸上競技を考えてみる

2006-08-24 08:42:57 | スポーツ
アメリカのガトリン選手という
100mを相当なスピードで走ることができる人間が
ドーピングで捕まって、8年間は走れないという
もう選手として終わった、人生が終わったという
切ないニュースがありました

24歳という若さで栄光の
世界で一番足が速いという
小学生男子から憧れのそれを手に入れて
あっという間の転落ということで、哀れというべきか
そこまでして早く走りたいものなのかとか
いろいろ思うところのある出来事であります

わたくしも幼い頃は
カールルイスかベンジョンソンかジョイナーかと
そういう時代だったのでありますが
ベンジョンソンも同じように失格
ジョイナーも限りなく怪しい中引退と
まぁ、この世界につき物なのか
アメリカでは日常茶飯事なのかわかりませんが
ちょいとばかし残念なのでありました

で、まぁ、薬物汚染があれこれと進んでおるのでありますが
こうやって失格になってしまった選手はその後
どうなってしまうのだろうか
別に逮捕されるわけでもないのだろうから
一般の人間でいうところの離職した状態になるのか
いや、社会的信用も失っているので
どちらかというと破産申告したことに近いのか
よくわかりませんが
この人たちのセカンドライフはどうなってしまうのかが
すげぇ謎なのであります

実際のところは、そんなかわいそうなところつつくなよと
人間としてどうかした話題かとも思うのでありますが
やはり、アメリカという土壌を考えるとこれは
ベガスとかの地下組織あたりにあるね、
彼らを救済する、むしろ、彼らは意図的にそこへと行くような施設
裏陸上界(妙な料理漫画みたいな)

薬物汚染だろうと機械化人間だろうと
とりあえず、人間ぽいものがもう、人間の尊厳を捨ててまで
どれだけ早く走れるか、どれだけ遠くへ投げられるか
どれだけ長く走れるかとか、そういう人体を薬で超越した
有名漫画のジャックハンマーみたいな
そういうのばっか集めて、それらを競わせる恐ろしいものがあるね
当然、マーケットというか
鉄火場になっていて、名だたる陸上選手が賭けの対象
ひょっとすると、日本のバラエティ番組を見習って
筋肉番付風になってて、その総合優勝者にベット、掛け率は法外と
まぁ、ドリームな世界があるとにらんだのであります

不謹慎きわまりないとは思いつつも
これはあるだろう、当然、知らない名前の選手も
ごろごろいるんだろうが、ああ、いつも二位だったあいつ、とか
いつも全国大会にはいるけどぱっとしないやつとか
そういう人たちの中でも陸上が忘れられない
陸上で生きていきたいと願う人たちに甘い声をかけて・・・

無論素体がよければ当然記録も期待できるので
今回のガトリン選手などはもう、すげぇ期待のルーキーとして
賭博陸上に登場するのであります
24だし、薬使ったってあと5年は戦えるな(憶測)
裏陸上界も大騒ぎだったのではなかろうかと
まぁ、そういうことを考えていた次第

もう少しインパクトがほしいのですが、
陸上に限らず、ありとあらゆる競技が無制限ルールでという
裏オリンピックみたいなのもありだろうと
そうすると、重量挙げを是非見たいとか
奇人変人ショーのすごい版みたいな具合で怖いもの見たさ?
違う、ともかくだ、そう考えたと

ニュースとも関係ないし
誰もが思いつくところを書いておくのであります
へうげものの三巻を買ったはいいが、単体でレビウするほどでねぇなと
ちょっと思ったのでお茶濁しの話題でありました

満里奈の旅ぶくれ-たわわ台湾-

2006-08-23 08:43:35 | 読書感想文とか読み物レビウー
満里奈の旅ぶくれ-たわわ台湾-
作:渡辺満里奈

珍しい本を読んだので報告がてらであります
誰に報告する義務があるのかとか
そういうのは全部うっちゃって
個人的に、同年代の男子はみんな大好きなはず
渡辺満里奈さんのコラムというか旅行記というか
そんなものであります

実家で両親が結婚何十周年というめでたいことになり
台湾旅行をしてきたらしいのですが
その指南書として手当たり次第に買ってきた本の中に
これがあったとか言われて、先日
帰省した際に勉強しろと言われ借りてきたこの本

基本的には、渡辺満里奈さんがどうやって
台湾にはまって、台湾好きになって、台湾でどんだけ
楽しいことしているのかしらというお話でありました
ステキ、かわいい、そうだ、俺はようやく
日本語の正しい使い方を思い出した
かわいいのだ

この日記を本当にごくわずかな女性が読んでいると
知っていりながら、その人たちを野に放つためとでも
いうかのように連呼してしまいますが、もう
渡辺満里奈さんはかわいい
と、そんなことを小学生以来であります
もじもじくんお姉さんとかしてた頃からもう
本当、ずっと思ってたことを改めてしみじみ感じ入った次第
やっぱり女性はショートが一番ねと
まったく関係ないことも思ったのでありますが
ともかく、その満里菜さんが台湾好きだとこの本によって
知ったというか、まぁそんなところでありました

内容は台湾のお話とみせかけて
実は、台湾の食道楽と中国茶のたしなみについてで
先日帰省した、つまりこの本を借りてくる際に
うちの両親がやけに中国茶に詳しく
あまつ高級茶葉を持ってて、ハマっているという
大変な状態
人間の生活を根底から覆す力があるほど
中国茶がおいしい、おいしい飲み方楽しみ方がある
その入門というか、体験書のようでありました

内容細かいところは読んでもらって
まぁ、なんだ、満里奈さんはいくつになってもかわいいなぁ
などと真顔でつぶやくアホ男子の如く
理解してほしいところでありますが
ともあれ、食い物のうまさと茶のこだわりが
とてもステキでありました

中国茶というジャンルがあることは知っていたのでありますが
作法ではなく、飲茶と日本でも親しまれたそれとは
また少し違う、ゆっくり時間をかけて
おいしいお茶を楽しむという、時間の使い方とあわせた
中国茶という様式なのかともかく
それがとても面白くて
ああ、お金持ちの大人になってこういうのをしたら
きっとモテるわ、大人(ターレン)とか呼ばれるのだわと
額に大往生と書きたくなる心情がわくことはなはだしい出来

現在、日本の茶の湯に興味を示して
にわか陶芸かぶれと兼用しているわたくしでありますが
この中国茶の式セットもなかなか
常滑焼でいいのがあるんだよなぁなどと思ったり
ぼんやりしつつ
茶葉を使って料理のおいしそうなこと
なによりも、何度も登場する美味しいといわれる料理の
カニの卵のふわふわスープ
とか
ぶっとびスープ
とか
小龍包
とかが、もう、本当美味しいものを描写する文章は
とてもいいものだなぁと改めて思ったのでありました

グルメ本とか、薀蓄本とかの一種ではなく
ありていというか、アイドルの旅行記程度の内容ではありますが
大変読みやすく、そんでもって、その旅行というか
こだわりが楽しそうと伝わるステキ文章でありました

自分が楽しいと思うことを楽しんで書いているというのは
読み手によい気持ちを吹き込んでくれるのだわと
改めて感じ入った次第
わたくしもくだらない感想文とかで、下品な話してる暇あったら
ちょっとでも気に入ったもののことを
懇切丁寧というか、どんだけ好きかと叫びまわるように
書きたいものだわと、思いつつこれを書いた次第でありましたとさ

感想文として最悪のできばえですが
まぁこんなところでしょう
小学生、中学生がそろそろ思い出して困ってる時期だろうと
考えつつ、宿題の答えにはならない
読書感想文でありましたとさ

というか台湾行きたい
故宮博物館見て、お茶飲みたい
できれば
カニの卵のふわふわスープ食べたい

サッカーアジアカップ最終予選 日本vsイエメン

2006-08-22 08:43:10 | スポーツ
かなり遅れた話題でありますが
オシムジャパン最初の公式戦でありました
ジーコジャパンと一緒じゃん
と、なんか、期待していただけに・・・というべきなのか
なんか、ボールをもたもたまわして
よくわからんうちに中まで入って
最後は決まらない
という、とても馴染み深い展開になっておりました
至極残念

フルメンバーなのかしらと
オシム監督の中で想定されていた選手の
ほとんどが入ってたのだろうと思ったのでありますが
結果としてあまり機能せず
まぁ、練習してねぇから当たり前というのもわかりますが
練習せずにジーコの時と同じってことは
日本のサッカーというのは、つまり
ああいう試合のことを言うのかもしれないと
うっすら涙を浮かべてしまう次第であります

と、まぁ素人が偉そうにいろいろ並べたところ
そんなところになるのですが、さらに噛み砕きますと
なんか、見所がない、面白くない
というところにあったようにも思います
サッカーは最近、勝つっちゅうところが大切だよと
オシムも言っておりましたので
ああいう試合だろうと、勝ってれば問題ないかもと
許せるところも見つけられるのでありますが
ミーハーギャラリーというかサポータとしては
どかーんと有名選手がシュートして
ばこーんとはじき返されるでも
盛り上がるところであります
ビックネームというのは、今後オシムジャパンとして成熟していくにつれて
オシム常連みたいな人々がビックネームになるんだろうと
この時期で望むのはせん無いことでありますが
少しでも早く、かっこいい代表とか
強い代表とか、面白い代表とか
なんか味が出てきてほしいなぁと
まぁ、イエメン戦の戦評まったくできないこと考えていたのであります

試合は、あれほど前試合で活躍してた
サントスがさっぱりで、期待してた加地選手もさっぱりで
なんかどうしたのという具合
わたくし夢を見ていたというか、期待しすぎていたのかもしれない
次回加地選手は呼ばれないかもしれないと
がっくり肩を落としてしまったのでありますが
せめて遠藤ヤットさんは呼んでほしい
ドイツに立ってないドイツ大会代表としてなんとしても、
個人的にとても好きなのであります

さて、目だったのはやっぱりトゥーリオというべきか
前線で出張ったまま帰ってこないと
うわさに聞いてましたが、本当に代表でもそうだとは
あれで点さえ決めてくれればよいかとも思えるので
がんばってほしいのであります
というかもうFW登録でいいんじゃないか、違うかな

個人的に期待しているグランパスの中村選手が
出てこなかったのがとても残念だったのでありますが
次回はどうなんだろうか、できれば定着してほしいと
せつせつ願いながら見ておりました
あとは特になにもなく、気づいたら点が入ってて
終わってみたら2-0とスコアは申し分なかったのであります
そんなところまでジーコの時とそっくりだわ
もうそういうものなのね日本代表

と、また9月早々にも試合がある様子なので
これからちょっとずつ連携を深めて
強くなっていってほしいと思うのであります
あとはオシムのためにアイスクリームボックスと
トイレを近くに作っておくべきだと
せつせつ感じたのでありました

功名が辻 母の遺言

2006-08-21 08:44:58 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ功名が辻
また、名演の人が一人逝ってしまわれた・・・

というわけで、法秀尼様が逝去という大変なところ
今週は、なんというかな古くからというか
子供の頃、おぼろげながらに大河ドラマってこんなだろうなと
描いていた、まさにそのまんまの回だったように
思われたのであります
ほら、兄弟喧嘩しているところ、親が死ぬことで諭されるという
このなんというかな、鉄板というか、この・・・

と、まぁ、一言でベタな展開なのでありますが
きっちりすっきりばっちりと、それをやられてしまうと
また、すばらしい演技にてそれが広げられたことで
正直感動したのであります
まぁ、年齢的なものもあったのかと思いますが
自分も、ああ、弟と仲良くしていかな
親は、死に目に苦心しながら死ぬことになってしまうとか
すげぇ本気で反省というか、まぁ、喧嘩してないんだけども
大事にせな・・・と思わされたので
ここに記しておく次第

さて、その喧嘩の元でもないが、康豊の政治眼について
少しずつ披露されており、秀次派にての評定というか
ゲームでいうところの政治フェイズというやつが
唐突すぎる登場ではありましたが面白かった
琵琶湖の水路を利用して、また名物を使って名を広める
ごくごく当たり前ながら、事業としては大変なそれでありますが
きっちりとそういった筋道を、さりげなく説明するところ
わざとらしいとはいえ、なかなかステキでした
まぁ、それも実らずに今となっては
滋賀県は京都の植民地なんですけどね(こらこら

一豊の相変わらず、政治について役立たずっぷりと
頑固を通りこえて、本当に使えないだけの人みたいなとこが
少々残念ではありますが、その分なのか
康豊を立派に見せていて今後
康豊がどう活躍していくか楽しみなのであります
がんばれ、原作だと全然さっぱりまったく活躍してたイメージないんだが
とりあえずがんばってほしい

で、まったくこれらとかかわり無く
いよいよ秀吉が茶々を襲いに行く場面が
これまた、まぁ、なんというかな
おどろおどろしい化粧と衣装の秀吉が
もう、すっかり悪者にしか見えないというところが
演出とはいえ、あな恐ろしいとせつせつ感じつつでありました
嫌がりながらも押し倒されるところは
面白かったんですけどね
なんというかな、あの蔑んだ視線のまま
抱くのが秀吉のやりたかったことなのかしらと
ちょっと歪んだSMみたいなのを思い起こしたのですが
私の脳がどうかしているだけなのでしょう
ともあれ、時代がひとつ動いたのでありました

その抱かれる前の
三成とのやりとりもかなりよかったのであります
よいのぢゃな
はい
よいのぢゃな
はい
よいわけがなかろう

・・・・・。
怖いよ茶々様・・・・

あの迫られる三成が計算でそうしてるだけなんだよカーバとか
思いながらじっと我慢してたのか、本当に惚れているのか
そのあたりはちょっとわからなかったんですが
ともあれ、茶々が三成に未練たらたらなのは
よーくわかったのであります、でも、なんだろうね
あの女王様風というか、上から物言う姫様という姿は
茶々恐るべしであります
対極であるかのように、ねね様の頼もしいところも
すげぇよかった
やっぱり、ねね→千代ラインの奥向きのお話は
コミカルなところも入りつつ
政治家であるねね様のすばらしいところが、今作品のひとつの見所に
思われるのであります
これで、茶々と千代の仲が悪いというかよくなければ
関が原頃はごくごく自然になるのねぇと
しみじみ思うのです
今回の大河、皆様の演技が怪演で頼もしい限りであります

次週、いよいよ大波乱というか
ねね様の動きに注目したいところであります

功名が辻 家康の花嫁

2006-08-17 08:47:39 | NHK大河ドラマ感想
すっかり盆休みを休みきっておりましたが
休み前から崩していた体調が戻らず
うぐうぐ言いながら、それでも見た
NHK大河ドラマ功名が辻であります

圧巻というか、もう独壇場とは違いますが
あまりにも役者がすばらしすぎて
楽しかったこの回、家康、秀吉ともに
すばらしい名演技でありました
ここ褒めようにも、褒め言葉が陳腐になって
困るほどのそれ
狸っぷりと、猿っぷり
そして、政治家としての二人のやりとりとやり様が
面白すぎてたまりませんでした

今回のドラマについて、最大のよい点というのは
三英傑が揃って、悪党に描かれても問題がないという点でありましょうか
一豊という、最終的には大大名でありますが
なんか、ぱっとしない戦国武将の一人が主役のおかげで
天下人三人が腹黒くても問題なく描けるところが
秀逸で秀逸で・・・
三河武士団の悪そうな面々もかくや
秀吉と官兵衛の悪巧みと、家康と酒井の悪巧み合戦とか
本当、面白い、面白すぎる
今回のドラマ、三英傑が大あたりのように思われます

その悪巧みの中で、家康がようやく重い腰をあげるというところ
旭やご母堂の話もさることながら
やはり、前日夜に秀吉がやってきたところ
あの懐に、ずばっと入り込むところのステキな具合と
翌日の昇殿においてのやりとり
「肝を冷やしたわ」は、本当、すげぇ
いまだかつて、私、こんだけ面白い政治風景を見たことがなかったです
ステキ、ステキすぎるぜ天下人
ちょっと、家臣団の数が圧倒的に少ないのが
とてもとても気になったのではありますが
あの家康挨拶節と秀吉大喜び舞については、大変ひきつけられたので
ありましたです

それとはまた別になりますが
蜂須賀小六の死に様は、なんだそりゃ、という具合でありましたが
まぁ、よしというところでしょうか
あれだけ見てると、ただの蛮族で何者だったのか
全然わからないように思われるのですが
立派な人だったのでありますね、一豊よりよっぽど役立ってたはずだし
毛利抑えについてとか、もそっと触れておいて
ほしかった気がするのですが、あの武器だけは
なんとかならなかったのかと、ちょっと思います
でも、よい最後でありました
しかし、プロレスラーの多い大河ドラマだなおい

あとは、千代がやっぱりでしゃばりすぎというか
まぁ、そういう物語だから仕方ないにせよ
上司の女房殿にお願いされたことと逆のことを
さっさとやろうとしてしまうところとか
なんというかな、もう、だめだろそんなことしたらと
しかりつけてしまいそうになるのですが
秀吉の思惑と逆のことをしつつも
赦される千代に、ちょっとだけ違和感があったんですが
まあ、べっぴんさんだからよしとするか、そのうち
秀吉となんかあるんだろうし(・・・・)

と、まぁそんなところで
しばらくはきな臭い毎日があることでしょう
静かに見守りつつ、秀次編を見ていきたいところです

決定版!金魚大百科

2006-08-11 08:48:56 | ドラマ映画テレビ感想
盆前おそらく、最後の更新となるであろう今日
結局、NHKの話をしてしまうあたり
切ないというか、どうしようもないのでありますが
面白いんだから仕方ない
プラネットアースの再放送もよかったのですが

先日深夜に放送されていた
NHKハイビジョン特集「決定版!金魚大百科」は
もう、珠玉の名作でありました
ステキ、夏にこんなステキな番組してしまうNHKがステキ

というわけで、今、ブームは金魚であります
他人の影響を受けやすいわたくしとしましては
既に、焼き物陶器に見せられつつありーの、
俳句か短歌をやってみただーの、
金魚を飼ってみたいーの
と、まぁ、さまざまに現在心の中に風吹かせておったのですが
陶器についてはこの盆休みに
じっくり常滑焼の研究でもして
後には、信楽焼と清水焼を探求と既にストーリーができてたのですが

この金魚について、実家へ帰る途中
愛知県は弥富の町を通るわけでありますが
これがもう、金魚の名産地でありまして
大学時代というか幼少の頃から、金魚畑
(注:田んぼと連列して、金魚のいけすが山ほどある)で、
あれこれと金魚拾いまくっておったのですが
ともあれ、その弥富の金魚を飼おうかどうしようか
一人暮らしの趣味で、園芸と並ぶ金魚飼育を始めるべきかいなか

迷っていた私を、さらに混迷させる番組でありました(前ふり長い)

番組内容としましては
なかなかどうして、金魚のよいところを遺憾なく発揮というか
解説につぐ解説、すごい、世の中、金魚って
こんなにもすごいものだったのかと
何がすごいのか、これまた、こんこんと説明
なによりも金魚の映像がとても美しい
すげぇいっぱい種類いるのな、世界中で親しまれているのな

遠くガーデニングの故郷イングランドでも
「熱帯魚と違って金魚は顔がみな違うからね、愛着もひとしおさ」
みたいなことを言ってる人がいたり、もうなんだ
趣味人はすごいな本当と、あきれ返るほどステキでありました
いくつか説明されていた中で感激というか
まず、金魚の基礎なのだそうですが

金魚は真上から見るもの

という考え方が日本古来からあるそうであります
余談ですがイングランドの収集家はこれを聞いて
戦慄したというからすごいことなのでしょう
よくよく聞いてみて、なるほど、金魚鉢って
上から見る形状のもの多いなと、ようやく気づいたのですが
あの上から見て、姿かたちがどれほど美しいか
それを競うほどに楽しむ、これが金魚の楽しみなのでした

真上から見るためにそのフォルムから一切の無駄を省いた
誰でも知ってる高価い金魚「らんちう」
このよさについて、まったくもうすげぇ
上から見るとき邪魔だからって、やつら魚のくせに背びれがねぇんだぜ
人間のあくなき探究心により生まれた
すばらしい芸術作品なのであります
このほかも、ヒゲが、サボテン業界で言うところの綴化したような
唐子調になってるやつ(ポンポンみたいな)、
出目金で、目玉が上向いてるやつ
コブが目玉隠してるやつとか
もう、まぁ、全部奇形なわけだが、それを愛してやまなかった
古来からの趣味家たちのあくなき探究心がこの作品群を生んだわけであります

ステキ、すてき過ぎる
そのステキっぽさというか、バリエーションの広さも
すごい丁寧に解説されており、この番組すげぇなぁと
せつせつ感じ入ったのでありますが
ともかく、人間の業というか、暇になるとろくなこと考えないというのが
よくよくわかったのであります
金魚をここまで開発してしまうのだから・・・と
育種についてほれぼれしていた刹那

六鱗という、金魚の品種についての説明
これ、すげぇの、稚魚に細工を施して品種にするの
もはや伝統芸能のひとつに数えられる工芸品であります
金魚の稚魚に色がないというか、フナ色してるということすら
わたくし知らなかったのですが、そのフナ色が
時とともに色づいて、赤とか白とかになっていくんですが
この六鱗という金魚は、その色づきはじめる稚魚の
鱗を剥ぐことで真っ白にするという
とても残酷ながら、出来上がりは美しいそれなのであります
寿命とかどうなのか、気になりますが、ただ
あの美しさは尋常ではない、これはぜひ番組を見ろと
吼えてしまいますが、本当
すごく綺麗な赤と白のコントラスト、ステキ、すてきすぎる
赤が模様となって残るのでありました

この他、山口だったかで梅酢によって
金魚の鱗の色素を溶かして絵をかく技法とか
もう、日本人の趣味家はただごとじゃねぇなという内容で
始終ご満悦でありました
なんたることか金魚とあ

この他も、ジャンボオランダシシガシラとかいう金魚が
40cm超えてたりとか、驚異的な、それ金魚じゃねぇだろ
主食:猫とかじゃねぇのかというほどデカイ金魚だったり
中国らんちうの鶏を思わせるような美しい色配列に魅了されたり
その大きさ、形、ぷっくり加減
これらのよさをあますことなく伝えて
気づいたら、ああ、この形が一番いいなぁと
俺の中に金魚の美しさ基準が芽生えた、すげぇ
すげぇぜ金魚、なんだこれ

とまぁ、そんな具合でありまして
ぜひ買いたい、ぜひほしいとか
鼻息あらげていたのでありますが
よくよく考えて、らんちうというのを飼うのは
大変難しいということもわかったしだい
いや、大変というほどでもないのかもしれない
けども、少なくともサボテン栽培よりは手がかかるのでありましょう

趣味家となるには、膨大な暇と手間と金がかかると
本当、せつせつ感じ入ったしだい
江戸時代の趣味家が、日本独自の文化というのを
形成したわけでありますが
その一端である金魚、これをどうしたものかと
とても考えさせられるすばらしい番組でありました

まとまりなくなるのはいつものことですが
ともかくだ、金魚だ金魚、すげぇんだ金魚が

金魚柄のアロハとか探していましたが
これだったら金魚そのままのほうがいいなぁと
思ったりして、稚魚の値段をさりげに調べてみると
金魚一匹3000円もするという事実に打ちのめされたのであります
おいおい、金鯱サボテンのいいやつが買えるじゃないか
どうなってんだこれ・・・

わたしの趣味が、どんどん江戸化していきます
おのぼりガイジンのようになれるステキさ
NHKのスペシャル番組に感謝するのでありました

キリンチャレンジカップ 日本代表vsトリニダードトバゴ代表

2006-08-10 08:35:52 | スポーツ
新生日本代表の初陣でありました
変われば変わるもので、メンバーも
がらりと変わってて、なんというか
違和感でもないんだが、どうみたらいいんでしょう
浦和の試合か?
青い浦和とか思わないでもなかったのでありますが
そんなのは、些細なことでありました

俄然面白かったように思われた90分間
交代も次々とおこなわれるし
なんか、運動量が落ちたやつから順番に消えていくような様子
しかも、サントスが大活躍する上に途中交代なんて
ここ4年間で見た覚えがないというかなんというか
お前、ワールドカップのときにそのパフォーマンス出せよ
何人かの観客は思ったのではなかろうか
かくいう、わたくしは思ったのでありました
でもいいや、とりあえずうれしそうだったし

なんか前情報に踊らされすぎているというか
解説も実況も、前日までにオシム監督が言い続けてた
走るサッカー、連動して動く、頭を使うだとかを
鸚鵡返ししてるだけで、全然面白くなかったというか
解説と実況聞いてると混乱してしまったのでありますが
ともあれ、今までの代表と
何がどう違っただろうかとじっくり見入ったのであります

特にここが、こう違うというのは
相手が違うこともあってなかなかいえないのでありますが
まだ、まぶたの裏に残る、以前の代表と
動きの点で違ったのは、前線で綺麗にボールがつながるところ
そして、ミドルが少ないところでありましたでしょうか

後半になって、突然中村選手だったかがミドル打っていきましたが
ああいうのが、前の代表は多かった気がすると思うのですが
とりあえず昨夜についてはほとんど見られなかった
わざわざ遠間から打たなくても、ちゃんとつないで
ゴール前までいけるのだからやらなくてよかったと
言われてしまえばそれまでながら、なかなかどうして
見ていて違うわねと思ったのであります
カバーリングというか何人かで囲んでDFするのについては
前代表もやってたように思われたので
大して何も思わなかったのですが
DFライン、中盤の底あたりからのメンバーが
とっかえひっかえなってるのに
ちゃんと守っていたところがステキでありました

テレビに映らない選手のことはさっぱりわからない
わたくしでありますが、それでも
鈴木選手はすごかった、あっちこっちで走る走る
守る守る、大変だなあの仕事と
思わずつぶやいてしまったのですが
あの本来の意味でのカバーと呼ばれる動きがステキでした
いいわ、今後もとても期待だわ

早くここに、ガンバの加地選手とルマン松井を入れて
イランあたりとの試合を見てみたいわと願うところ
今後も楽しみであります

さて、新しい選手をこれでもかと使う
とりあえず代表選考をかねた試合だったようにも思われましたが
新顔の中で特に印象に残ったのが、グランパスの中村選手
何がって、顔が、なんといったらいいんだろうか
デコを80年代のアイドル風に仕立てたといったらいいのか
他人の見てくれをあれこれ言うのはよくないのですが
とてつもなく印象的な顔立ちでありました、ステキ
それでいて仕事は中盤でしっかりこなしてたし
今後もとても期待でありますわと
名古屋贔屓もあって思ったんだが、次回呼ばれるんでしょうか
不安だ、不安すぎる

そして、我那覇選手もがんばっておられました
もうひとつフィットしてなかった風に見えなくもなかったけども
ちゃんといるべきところにいるし、意外と背ぇ高いんだなと
驚いたこともあって、今後大変期待であります
巻とはガラが違うけど、なんか名前といい姿といいかっこいいので
応援してしまうところであります

ともあれ、ぱっと見ると若すぎてひとつ下の世代代表かと
思わなくもなかったのですが、前の代表が
すっかり年齢を重ねすぎていたのだなと改めて思ったところ
今後、オシム監督が走るフットボールを続けるのでありましたら
やっぱ若い選手を選び続けるんだろうなぁと
せつせつ感じ入ったしだいであります
楽しみだわ、そして老練で技術と心臓と精神にすぐれる年寄りは
数名だけが選ばれるのだわ、そうなると
年寄り通しで切磋琢磨もうまれるはずなのだわと
なんか、いいことづくめじゃね?と願いつつ
とても楽しい初戦を見終えたのであります

まぁ、フレンドリーマッチなので
どうというわけでもないはずですが、次回からが楽しみであります

翻って、トリニダードトバゴ代表でありますが
こちらは長旅で疲れてたのか、台風が嫌いなのか
わかりませんがワールドカップのときみたいな
すげぇ突破とか、ガチガチのDFとか見られなくて残念
かなりメンバーも違っていた様子で
愛すべきスタンジョンもいなかったし、見ごたえがないわと
ため息をもらしてしまったのでありますが
それでも、やっぱり突破を試みられると
日本では止められないのかしらねと
思うところでありました
セットプレーで、やられそうになるのが数回
あのあたりは、前代表のほうが練習してた風が多かったせいか
ボンバーヘッドの面積分だけ安心できてたのか
やや見てられたのですが、なんか危なっかしく思えたのであります
見慣れたら、そんなこたぁないと思うのですが
ともあれ、TTは、飛び上がったりなんだったりが
ステキだわ、そして意外と前からDFをするのだわと
それにも驚いたのであります

後半はほとんどTTペースになっていたところも考えると
体力の面で明らかに劣ってるんじゃないかしらと
日本代表の練習量に期待してしまうこれからであります

えらそうなことばっかりになるのはいつものことながら
中村選手が残れるかどうか、グランパスのためにも
がんばってほしいと見当違いなことを書いておきます
しかし、京都からは誰も呼ばれないのな
誰もいないのだろうけども、切なし

一人暮らし考

2006-08-09 08:53:37 | 雑感
実は月曜日から原因不明の熱病に冒されて
正直、しんどかったのであります

一人暮らしで病気になるというのは
おそらく、経験の無い人には伝わらない
圧倒的な恐怖と孤独感、なによりも、死ぬかもしれない
といった強迫観念にとらわれがちで
人間そのものが弱い場合、実際死ぬこともあるのでは
孤独死の原因は、一人で状況に耐えられないという
精神的問題が根幹にあるのではないかなどと
難しいことを短時間にたくさん考えるほどであります

というわけで、月曜日の朝
妙に体がだるい中出社しながら
今にいたるまで、あれこれと考えたことを
つれづれとここにまとめておいて
後の物笑いの種としようというこころみです

二日間をかえりみて
どうも、風邪だったという気がせんでもないというか
その説が濃厚なのでありますが
当初はまったく熱がなく、ただ、慢性的に全身がけだるい
しかも、尋常じゃない、なんてたって歩いていると
まっすぐ進めないし、息が上がるといた症状
会社について、いすに座ると
俺のまわりだけ重力場の制御が狂ってるとか
思ってしまうくらい重い、ずしりと椅子にめりこむ
これはソファかと錯覚するほど、みっしり
まさに柩におさまるかというほどの
こう、ともかくだ、みっしりなのであります、ほぅ(お気に入り)

ともあれ、これは尋常ではないと省みて
まず熱がないから、これは新手の病気ではないかと疑う
で、よくよく思い返してみると
ああ、昨夜に限って、3、4年前から中古になってる液体蚊取りを焚いてた
と、毒ガスにて全身に毒がまわってるのでは
すさまじい苦しみを一旦帰結してみたのであります
もっとも、したからといって苦しみから解放されるわけもなく
おもむろに、会社で仕事中だというのに
解毒剤にかかわるページをあさりながら、ちっとも
よい結果が現れず、茶を飲み続けること午前(仕事しろ)

昼休みに少々持ち直したような気がしたので
とりあえず昼飯をくって、昼寝して英気を養う

目覚めが悪い

正式には、目覚めないに近いものだったのでありますが
まぶたを、ぴちり、ぴちりと片一方ずつ上げると
全身のけだるさが、震えになって全身をかけめぐる
すわっ、悪寒っ
と思うのだが、寒さは感じていない、明らかに体がおかしいだけだ
この頃から、全身にはれぼったさというか、むくみが現れ
腕とかさわると、血管のところが痛いとか
なんか、本当、細菌病の一種じゃねぇのかと
全身が壊死する殺人ウイルスを想定したりと
己の想像力に乾杯したいところ、何度かトイレへいき
自分の瞳の色を確かめて、ああ、思ったより俺の瞳孔って茶色なのねと
それ瞳孔じゃなくね?とか自問自答を繰り返し
午後もすぎていく、椅子はあいかわらずみっしりという具合で
毒ガスというか、服毒自殺はこんなに苦しいのかと
見当違いのことをせつせつ思いつつ
もし生きていたら、この苦しさを日記に書いて
世の役に立とうなどと考えつつ過ごす

途中、本当に気を失いかけるというか
意識がない自分に気づいたりして
これはよくないなと、仕事の引継ぎマニュアルを作りはじめたり
まさに錯乱、何してんだお前、早く帰れバカ
だが、そのときはそんなことを考える余裕もなく
ただ、俺が死んでもなんとかなるように
平常業務のというか、俺が抱え込んでる仕事をなんとかしないとと
サラリーマンの鑑みたいなことを思うのですが
こんなことだったら、最初からマニュアル化しておけよヘタレなどと
この期に及んで自己批判を繰り返すなど
なかなか、烈士として立派な生き様を見せる
余談でありますが、このうわごとのようなことを
真剣に思いつつ薄ら笑いをうかべちゃったりとかしつつ
それでも、まわりはあまり気づかないというところが
社会、会社というところのステキなところであります

で、まぁ、服毒の苦しさと勝手に思い込みつつ
あるいは中世イタリアで、ロドリーゴとチェーザレが
ボルジアの毒を飲んだとき(病気だよ)と同じかと
勝手に自分を英雄視したがったり、楽しい時間というか
意外と余裕あるなか、一日目が終了、終了のチャイムというか
それが聞こえると、ひときわみっしりと椅子に体がのめりこむ
そして立ち上がれない
どうした、立て、立つんだ、丹下段平かくやと吼える(心で)
しかし力が入らない、ガンダムですら簡単に立ち上がったのに

思いつつ、これは少し休んでからしっかり帰ろうと
20分くらい、椅子の上で探偵の如くすわり続ける
マープル先生もきっとこうだったのだわと
読んだこともねぇような、アガサクリスティに憧れつつ
いい加減帰らないといけないねぇと、なんとか立ち上がり
まさに重い足取りで帰りはじめる

ここから約1時間程度かかるのだが
その1時間のうち、歩く時間が30分
電車の中でも、まっすぐ立っていることができないので
扉際で、よたれかかりながら
先日買った、戦争論(クラウゼヴィッツ)を読み進め
明日死んだとしたら、これ読んでる時点で
話題になるかもだわねなどと、まだそんなこと考えつつ
病に倒れた際の対処については書いていないと愕然としつつ
駅に到着、そして30分の道のりを歩くわけだが

やはり、まっすぐ歩けない
重さは突然なくなり、そして、なによりも
あんなに蒸し暑いはずが、汗ひとつかかねぇ
暑くねぇななどと思いつつ、軽い足取りというか
たよりない足取りで歩く、歩く、よたつく
止まったら、二度と歩きはじめられないような予感を覚えて
やや足早に進む、途中車のとおりが多いところがあるのだが
もはや悠長なこと言ってられないので
横断歩道でもないのに手をあげて渡ったりとかなり必死
がんばれ、がんばれサラリーマン
声は俺のみ

そして、帰宅、そのときの達成感と
得体の知れない虚脱感は筆舌にしがたいのでありますが
ともあれ、倒れこんでそのまま20分ほど意識がなくなる
はた、気づいて起き上がり、ご飯を食べなきゃ、栄養をつけなきゃと
気合で焼きそばを作る
作りながら、いつもと同じ要領で、こう、油っぽさで
味とかごまかしてるヤキソヴァなので
なんだろうね、これ、贔屓目に見ても病人の食い物じぇねぇな
故人は焼きそば好きだったのだわと思われかねないほど
死体解剖されたら、消化されずそのまま出てきそうな
濃厚なそれができあがる、もぎもぎ、おいしくない
いつものことだが、この日ほどうまくないと思ったことはない

まぁ、1時間くらいかけて、ゆっくりと食べて、常備薬を飲み
とりあえずの安息を得る、薬さえ飲めば命が助かると
もう、ゲーム脳はここまで侵食しているかと目を覆いたくなるような
現実を感じつつ、汗くさいというか、妙な異臭がするので
風呂に入ろうと、無謀にも風呂へと
そして、そこで、昔おじいちゃんがやってたなぁと
思い返すほど見事にひっくりかえって、起き上がれなくなる
ああ、背中がちべたい、やめて、起き上がらないと汚い(風呂が)
日ごろの生活の堕落がこういったところで返ってくるのだと
痛感しつつ、ぬめるタイルの上をもがきつつ
なんとか起き上がり、シャワーをあびるが
浴びても浴びても、寒い
なんだこれ、どうして夏場なのにこんなに寒いんだ
夜冷え込みすぎだろ、砂漠かよとまだそんなこと思ってたんだが
どうやら、熱が出てきていると冷静に判断して
少なくとも服毒死にいたらなくて済むと安心しながら

風邪は万病であるという事実に気づき、また気を引き締める
万病という得体の知れない病気かもしれない
がんばろうと、なんとか風呂も終えて出る
けだるい、これはいかん、いかんと思いつつ
今世最後の日記になるかもしれないと、これとは別に
日ごろをしたためている普通の日記を書き終えて力尽きる
寝よう、その前にユンケルの高いやつをこんなときのために
しっかりと保存してあったので、それを飲み
まさに昏倒する

昏倒し、まどろみというか朦朧とした意識のなかで
ああ、このまま死ぬとしたら、いろいろ困るなぁ
PCの中のエロ関係とかどうなってしまうだろうとか
まったくどうでもいいこと心配しつつ
明日、死んでるとして、鑑識さんがきたら
俺が腐ってる(傷んでる)とよくねぇなぁ、今日くらい
ちゃんと冷房つけて寝たほうがいいかなぁなどと
もう、死後の心配ばかりをするのだが、結局
起き上がることができず、そのまま就寝

夜中、自分の汗におぼれかけて目覚め
全身を襲う異様な苦しさに、死ぬ、助けてくれと
一人うめきながら、ベッドから落ちて
まぁ、ベッド上の布団が異常な汗で大変なことになってたから
逃げただけなのだが、なんかハネムーンサラダで
瑤子が風邪ひいたとき、苦しがってこんななってたなと思いつつ
おっさんがこんなじゃ、まるで物語盛り上がらないな
いっそ、小汚いおっさんが苦しみもだえながら死ぬという
B級ホラーというかコメディ(だな)を思い浮かべる余裕ももちつつ
途中、すごい暑さというか熱さにみまわれ、床の上をのたうちまわる
ぜひビデヲに撮って後々鑑賞したいと思うほど
すさまじい転げっぷりというか、迫真の(真なんだよ)それは
どんな役者のそれよりも強烈な印象で、この人ヤヴァイと
伝え得る内容だったことだろうと、まぁ、ともかく
熱にうなされのたうちまわる独身男性だったのであります
さておき、床の上で転がって寝ていると

さんさんと降り注ぐ朝日
ああ、もう朝か

目覚めたとき、全身を強く強打したような痛みと
苦しさで寝返りを打ったとみえるその床の上の惨状が
ああ、酒瓶が転がりまくってると
この状況で踏み込まれたら、酒で発狂して死んだ人にしか
見えないじゃないかと、ショッキングだったのであります
しかも、枕元とかに散乱してる文庫本とかが
ことごとく思想書めいたもん、ちゅうか、戦争論、君主論、国家論で
酒を飲んで暴れて死んでるって、状況だけみたら
この人危ないとしか思われないのが嫌過ぎる
とはいえ、なんとか無事生きていたので、その心配の杞憂というか
なんでもないのですが、よしなに、翌日も出社したとさ

長いわりに面白くないのだが
記録として残しておくのであります
駄文長々失礼いたします

NHK教育 知るを楽しむ

2006-08-08 08:41:09 | ドラマ映画テレビ感想
先週だったと思いますが、なにげなくNHK教育を見ていたところ
知るを楽しむという番組の再放送をしておりました

NHK教育については、造詣が深くないというか
あまり見たことがなかったのですが
あなどることなかれ、この、子供からお年寄りまでを
完璧にフォローしうる(本当か?)、内容の噛み砕かれ方と
ステキすぎる番組に驚くこと請け合いであります

ドイツ語、フランス語、高校数学と続いていくラインナップも
すげぇなNHK教育、見てるだけで高卒程度の知能は手に入れられるなと
感心感激しておったのでありますが
今回見た、この、知るを楽しむにつきまして
お題目が

日本刀

というだけで、もう、おなかいっぱいというか
これは見なくてはなるまいと、いきまいてみておりました
うわさによると、今週早朝から、また再々放送をしているらしいのですが
ともかく先週放映されていた、知るを楽しむについて

日本刀の観賞についてというか
成り立ちとかについて、ずっとえんえんと説明されるのだが
面白かったのが第三回、武家の間を渡り歩いた名刀について
かの有名な髭切りの太刀と膝切りの太刀についてでありました
NHK大河ドラマ義経にて登場しておった
源氏棟梁のみが引き継ぐことができる名刀髭切り
これについて、どこをどうたどっていったか
面白いのなんのって、あれが結局、戦国の世の
足利義輝にまで引き継がれていたことにショックというか
驚きを覚えたのでありますが
義輝が、名刀を畳に刺して、松永勢と戦った様など
なんというか、もう、小学生くらいからの男子には
たまらん内容でありました

で、その名刀あれこれについても、本当わかりやすく
その刀がよい悪いというのを、秀吉が決めただとか
本阿弥家が鑑定しただとか出てきて
先日徳川美術館で、本阿弥なんとかの鑑定書が飾られていたが
なるほど、鑑定書にこそ価値があったのかと
改めて思い知ったりと大変でございました
ステキ、奥深すぎ、おもしれぇ

さらに、居合いの演目というか
正面の敵を柄尻で突いてから、鞘を抜き払い背後の敵を殺す
目前の敵はまだ死んでないので、上段からとどめを刺すと
NHK教育口調で、人斬りの方法を懇切丁寧に解説
すげぇ、すげぇぜNHK教育、バカにできないぜ、まじか
それでも剣術はあくまで、抜かずに終えるのが常道と
無益な殺生を赦していなかったというとても大切なところにも
ちゃんと触れていたのが重要
そして、その抜かずを説明しつつ、第四回ではその掟が破られ
抜かれまくった時代として幕末を解説されておりました

幕末の剣については、なかなか、各道場の説明や
新撰組の突きについての考察など、よくある内容だが
大変わかりやすく、やはりNHK教育は万民のためになる番組だと
思わずうなったしだいでありますが
なかなかどうして、さまざまな名刀も紹介されて
あの刀の肌の見方だとか、そういうところも教えられたとのことでありましたとさ

まぁ、なんだ、正味の話
ここであれこれ語るよりも、さっさと番組見ていただかないことには
わかるわけもなしといった内容なのでありますが
再々放送など、しっかりチェックしてみていただけたら
幸いと思うのであります
しかし、NHKのまわしものみたいになってきたな最近(本当にな)

功名が辻 この世の悲しみ

2006-08-07 08:44:16 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ功名が辻
あーあ、よね姫が・・・
切ないというか、寂しいことでありました
最近は、歴史物について男くさい面ばかり
見ていたものでありますから
今回のような、戦ではない死に様というのは
心に染み入るものがありますね

まったく別の話が進行するように
とりあえず小田原への御用使い
家康との問答についてはなかなかかっこよかった
というか、もう、西田家康はすごいわ本当に
かっこよすぎる
三河武士の意地というか、田舎くさいといえばそれまでだが
あのふてぶてしさとあいまって、かっこよすぎるのであります
また、酒井とか、くせものそろいなところも
別に何かしたわけじゃなくて、同席してただけなのに
腹黒そうな具合が伝わってきたように思うのは
私が、腹黒いと決め付けているからでありましょうか
三河武士団ステキだわさ

と、考えてみると、秀吉を尾張出身だとしてしまえば
尾張と三河の喧嘩という、まぁ、なんだ
今でもそうじゃんとか、身もふたも無いことを
考えてしまったのでありますが
まさか、この頃の遺恨が今に来てんじゃねぇだろうなと
ちょっと思うのですが、それは余談
ともあれ、秀吉がだんだんとぞんざいになってきた
あの権力に寄りかかってきたような具合がよく出てて
金色の茶室で、猿顔のまま、座ってる姿とか
こっけいというか、面白かったのであります
利休がちょっとだけ出てたけど、茶人殺しはやるのかしら

で、長浜での悲劇
よね姫の短いながらも、ステキな一生となったであろう
彩りのくわえられたものでありました
康豊とどうだこうだというあたりの描写も
なんか、丁寧というかしっかり時間かけられてて
唐突だったわりに、すんなり入り込めたので
とてもよかった、そして、とても悲しい
余談でありますが、こおろぎを怖がらないよね姫は
なかなかの器だと思ったのだが、どうだろうか
あれはこおろぎを捕まえるよりも、鈴虫捕まえてたほうが
風情がねぇかとも思ったんだがよいでしょう
ともあれ、あの笹で作った虫模型(ちょっと違う)が
ステキすぎるわね、そして、時間経過を表すためか
青々としていた最初の頃から、薄汚れて発見され
最後には茶色くなっていたのが印象的

こおろぎが時間経過をあらわすっつうのは
ラストエンペラーのオマージュかとも
思わないでもないところですが
ともあれ、せつなさがさらにましてよかったのでありました
というか、よね姫かわいそうにねぇ
一豊のご母堂の悲しみの演技、一豊の「こんなに冷たくなりおって」
千代の大泣き、どれもこれもなかなかしんなりさせられたのであります
合掌

次回はまた、三河殿嫁騒動になるかと思うのだが
これもなかなか楽しみ
しばらくは合戦もなく、どんよりと進んでいくのでありましょうが
次の大きな機会はあれか、秀次切腹あたりだろうか
楽しみにしつつ、日曜日を過ごしていきます
ああ、もうあと4ヶ月しかないのですね、16回くらい?
もっと短いのか
最後まで楽しみであります

陶磁器あれこれ

2006-08-03 08:40:05 | 陶磁器を探す旅と名物
で、間違いなくへうげものの影響を受けて
大変、茶器、とりわけ茶入に興味を持ったというか
ぶっちゃけ、あれほしいとか
何に使うわけでもなく、ただ、所有したいという
悲しい欲望にかられている昨今
しかし、陶磁器とは骨董のようなもので
値段がまさにピンキリというか、素人が手を出すなと
警鐘が鳴り響いておりますが
そういうのは、ほしいと思ったときには
あまり関係がないもの

と、まさに渡りに船ではないが、来週
京都にて陶器市が開催されると調べあげて
ああ、これで俺も茶器持ちかなどと
思ったり考えたりしていたのですが
よくよく考えて
毎日、芽の出たジャガイモで生死の狭間を行きかいしてるような馬鹿が
茶器を購入する金子をどこから調達するのか
俺はうつけでも、たわけでもなく、ただのバカではないかと
まぁ、そういう経済との戦いになっておるのであります

閑話休題

さて、それはそれとして、陶磁器の魅力について
調べたりして、早くも感じるよりも理解するところから
入ってしまってる、ダメな趣味家であります
なるほど、陶磁器のすげぇところというか
綺麗なあれのひとつに釉薬(うわぐすり)というのがある様子
茶入を調べてるときに、あの飴みたいになった部分の
淵のところを示して「釉」と書いてあって
まったく字が読めなかったのでありますが
ともかく、そう読むのだそうです

ここがいわゆるガラス質と呼ばれるそれに
高温がかかると変質し、世にも美しい光を放つようになるとか
なんとかかんとか、まぁ、ガラスが綺麗なのはあたりまえで
そのガラスのよしあしを見ているうちはかなりの素人だろうと
思いつつも、今後の指標にしようと考えてしまうのであります

現在わたくし、高校の卒業旅行で広島・萩へと赴き
高校生の分際で萩焼きの湯のみを5000円くらい出して買ってきておりました
なんというか、釉薬の白さがとても品があって
淡い赤みを帯びた肌が、つるり、水がすべるような趣をと
覚えたての言語を使ってみたかっただけですがそんな
結構お気に入りの湯のみを持っておるのです
昨日、まざまざとそれを眺めていて
むふふ、われながらよい目利きとか、とりあえず
言ってみるだけ言ってみたりして
一人悪代官プレイを楽しんでおります

話がそれまくる

さて、本題というか、わたくし現在ともかく
陶磁器の茶入がほしいと願っておるわけであります
この茶入の秀逸なところが、大きさ10cm内外という
こう、抜群のかわいらしさにあります
これをちょろっと飾っておくだけでステキすぎる
きっとお部屋に潤いが、などと、箪笥など家具のCMと
同じことを考えておるのでありますが
実際として、わたくしこういったコレクションものは
使ってこそどうだろうと思う節がありまして
まぁ、平生使っても問題がない値段のものしかもってないからと
割り切れてはしまうものの
やはり、湯のみとして生まれたら湯を飲むために
茶入として生まれたら、茶を入れてこそ
そう考えて、ここにいれる茶をどうしようかと
現在、買ってもないうちから考えている始末

現状想定しているのはこれであります
会社で、休憩時間に飲む茶の葉を入れておく
時間がくると、ジョンブルかの如く
ティータイムだとつぶやき、どんな会議があっても
ぶっちぎって茶を飲むわけだ
そこで、おもむろに取り出すのが
浅黄色の袋に包まれた茶入、そして中から日本茶が出てくる
・・・・・・・
ダメだ、目を覚ませ日本かぶれのガイジン

と、こんなことばっか考えて楽しくてしかたないのでありますが
茶入ってのは、元来、抹茶を入れるはずですので
茶葉入れたらダメだろうとも考えるところ
だが、さすがに会社で茶を点てるわけでもいくまい
というか、そんな暇あったら仕事せぇ
いうか、仕事しないとそんなもの買うことすらできまい
先行投資として茶いれを買って、そのよさにほだされて
仕事をしていれば問題ない
しかも、茶入を使っていればいいのだから、
最近好んで食べてる梅干でも入れて持ち歩いてはいかがかとか、
飴ちゃんとか入れておいてもかわいくね?とか
陶芸家の先生が聞いたら、失敗作より先に私の頭を割りに来ると
直感できるようなことを考えてしまう、楽しい

と、まぁ、現在、仕事のやりがいを失いつつあったのを
茶器を買うという理由をモチベーションに転化しようと
画策しておるとかなんとかかんとか
いろいろ考えて、使い勝手とかを思うに
陶磁器でよく使えるものとなれば、ここは焼酎サーバーはいかがかと
割と流行どころにのっかった答えも急浮上
ただし、わたくし焼酎は買ってまで飲むものではないと
思ったりなんだったりなので、ここにウォツカ入れておいたら
味よくなるかしらと、もう、なんだろう
目的とか狙いとかが、すべて台無しになっていることを考えつつ
ああ、世の中はこうやって打算と妥協の上に
誰も望まない結果に落ち着いてしまうのだなと
歴史に触れたような感慨にふけるのであります

オチもなにもないのだが
誰に読まれるでもない日記に
ひっそり、独身男性が女性に相手されないからと茶器に心を開いた
ある種、動物を飼いだすよりも異常な事態を記しておきます
悲しいかな、人生の張り合いをどこに求めるか
社会通念にそって、家族をもって繁栄すべく生きるはずが
間違って、茶入に茶葉を入れるために生きていると

どこで人生を間違えてきたのか
もう一度考える必要がある
暑い日が続く8月であります
そうだなぁ、茶入じゃなくて湯のみとか茶碗のがいいのかなぁ
(問題が違います)