経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

1/15の日経

2014年01月15日 | 今日の日経
 先日のコラムだが、「いっそのこと年金保険料をタダにしたら」というのもあると思う。でも、筆者は、権利を確保する上で、何事もタダは良くないと考える。基礎年金導入の際、専業主婦をタダにしてしまったのは失敗だった。収入がゼロだとしても、小額で良いから負担していれば、徐々に上げる妥協もできたし、今ほどの批判にはならなかったではないか。まあ、格差社会になって専業主婦が「憧れ」になるとは、誰も思っていなかった。

 コラムでは、一応、「ワンコイン」ということで、面白味を出しているが、本当は、2%とかの率で設定すべきものだ。負担の大きさも、経済状況で柔軟に変更しなければならない。そもそも、130万円の壁も、1997年以降、順調に成長していれば、100万円くらいまで減価していたはずで、保険料の軽減を考えるまでもなかったかもしれない。マクロ経済政策がダメだと、サブシステムで対応するのは、とても大変だ。

 アベノミクスは、企業収益を飛躍させただけでなく、大幅な税の自然増収をもたらし、年金積立金の時価も高めて年金財政も好転させた。マクロ経済スライドも可能になるだろう。倒産も減り、起業も盛んになっていて、活性化は規制緩和よりずっと効果的だ。穏健なマクロ経済政策がすべてを好転させる。野心的な消費増税で逆回転させなければ、大機で富民さんが言うように「アマテラス景気」になっただろうに。

 低成長や少子化を所与のものとして、財政や社会保障のサブシステムを合わせようと苦闘するのは、主客転倒なのだ。足元では成長しているのだし、雇用が改善すれば出生率も上向くはず。成長もできるし、少子化も変えられると信じて、戦うことが大切だ。「戦う場所は、ここではない」と悟る日が来ることを待っているよ。

(今日の日経)
 水素価格をガソリン並みに。専業主婦いない福井モデル。健保の料率上げ相次ぐ。協会けんぽ介護保険料1.77、医療は国庫補助総額14%の1.2兆円。基礎収支3.2%の赤字・内閣府。経常赤字・進む空洞化。食料高に揺れるインド。LEDを国内で増産・アイリス。大機・アマテラス景気・富民。経済教室・金融規制・翁百合。

※食料は価格が上がっても供給が増えにくい。少しでもインフレ圧力がかかると敏感に上がる。金融政策では限界があり、金利高で設備投資を落とすのも痛し痒し。通貨高で輸入増くらいか。

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