経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

5/9の日経

2023年05月09日 | 今日の日経
 本石町さんのTWに反応しちゃうとね、1997年は、やっぱり、緊縮財政による需要シッョクによる危機で、金融危機は、それに付随したものだと思うんだよ。25年も前のことだけど、痛い目を見たので、なかなか忘れがたい出来事だ。

 データとして、鉱工業指数を出すと、消費増税の直後に在庫が急増し、慌てて、消費財の生産を減らし、次いで投資財も減らしたが、それでも在庫が減らない。これが夏までの状況で、この段階で設備投資の意欲は消え失せた。11月に大型の金融機関の破綻があり、12月の短観では貸出態度が急落して、貸し渋りはきつくなったが、それでなくても設備投資をする状況ではなかった。

 また、7月にアジア通貨危機が起こり、輸出は、1997年7-9月期に増加が止まり、翌年1-3月期には減少へ転じて、外需もダメになり、需要シッョクは、ますます深刻になる。緊縮財政がなく、8月からの株価の下落がなければ、金融危機はどうなっていたのかとも思うが、歴史にIfは立てがたいところだ。

(図)



(今日までの日経)
 子ども予算20年で規模3倍 出生率は横ばい。新設高専が問う学費のROI。ゆでがえるは目覚めたか。FRB、物価最優先の代償 金融不安、80年代に教訓。


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