KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

始動『線で繋ぐ石鎚山~引地山』

2022年11月11日 | 四国の山
先週『線で繋ぐ石鎚山~剣山』がやっと繋がった。前々からエントツ山さんが

単独無支援で13日かけて歩いたコースに興味はあったが、二週間近くも休みが

取れるわけもなく、かと言って日帰りで独りで歩いていたのでは、かなりの日数が

かかる。そこでWOC登山部で一緒に歩いていた奥様たちに声を掛けると、興味を

持ってくれて賛同してくれた。ソロの登山がグループ登山になった途端、その幅は

広がる。車をデポすればピストンしなくて縦走できるので、歩行距離が延びる

というメリットがある。

そう考えて始めたのが昨年の6月。既歩の区間以外を歩いて奥様たちはYAMAPに、

私はカシミールにトラックを記録していった。昨年の夏は主に土小屋から東を歩き、

冬を前に四国中央部まで繋げていった。

冬の時期は一旦中止して別に目標を『阿讃縦走路』に変更して、また線を繋いで

いった。これもデポが出来たおかげで2月に完歩。その後は私の持病の腰痛が度々

再発したりして、再開できたのが5月になってだった。四国中央部の難題を何とか

クリアした後、いよいよ吉野川を渡り剣山系に入った途端に、三方山から土佐岩原駅

の道で、この間で最大の道外れと藪こきと熱中症で大ピンチになったが、それも何とか

クリアでき、先週のフィナーレを迎えることができた。

この間で一番大きな問題はデポする為に奥様たちも山道を運転しなければならない事だった。

山歩きに関しての体力では全く問題がなく、それこそいつもへっぽこリーダーが後ろから

大汗を掻きながら付いて行っていたのだが、狭い山道の運転に関しては奥様たちは

対向車が来ると女性運転者によくある、まずバックが出来ない。とにかく対向車が来ない

事を祈りながらの運転となる。それでもここにきてある程度の山道も走れるようになり

大きく進歩した。逆に体重の増えたヘッポコリーダーは益々付いて行けなくなり後退した。


『一区切りついたので今週はのんびり歩きましょうと!』と奥様たちに声を掛け、

最近YAMAPでもよくアップされている皿ケ嶺の紅葉はどうですかと問いかけた。

するとそれなら引地山まで歩きましょうと云う事になり。二週続けて早起きになったが

今週はゆっくり目で集合場所の豊浜SAに集まった。

しかしよくよく考えたら、引地山は石鎚山系の西端と言われている。それならまた

『線で繋ぐ石鎚山~引地山』じゃないですか?と言う事で一息つかぬ間に

線で繋ぐのスタートです。


県道209号線を湧水の集落を過ぎ更に登って行くと朝陽が当たって綺麗に色づいた

銀杏の木が並んでいた。トイレに立ち寄った森林公園には珍しく一台しか車が停まって

いなかった。前回、陳ケ森から井内峠まで歩いた際の上林トンネルの南側に駐車。

準備をしてトンネルに向かって歩いて行く。トンネルを右に曲がって林道に。

上林峠の道標に従って、セメントで保護された法面を登って行く。











法面からは直ぐに皿ケ嶺と陳ケ森の鞍部に着く。右に陳ケ森、左に進むと皿ケ嶺だ。

普通は鞍部が峠だが、その鞍部から西に少し登った所に上林峠の道標が立っている。











上林峠からしばらくすると擬木の階段が始まる。先頭を歩くあっちゃんが一段づつ階段の

段数を数えながら登っている。途中で左手に見晴らしのいい大岩があり、ひょいっと

登って見ると、東に陳ケ森の山頂が目の前に迫っていた。いつもならあっちゃんを呼んで

岩の上に登るのだが、階段の数を数え間違ったらいけないので、声を掛けずに独りでその

景色を楽しむ。











ただそんなにのんびりとはしておれず、ルリちゃんと二人の姿はとうに見えなくなって

いたので、慌てて階段まで戻り重たい体を持ち上げ息を切らせて登って行くと、二人が

待ちかねていた。『階段は405段あったわよ!』とあっちゃん。

階段を登りきった後は竜神平への自然林の中の道。もうピークは過ぎていたがまだ

少しは色付きの残る森の中の素敵な道。

















その森を抜けると突然目の前が開けた。雲一つない青空の下、ササ原の中に道が続いていた。

正面に見える稜線。中腹から裾野はもうすっかり葉が散った木々の山肌だが、稜線に沿っては

オレンジ色に色付いた木々が並んでいる。














目の前には背丈に近い笹が広がっているが、この竜神平は湿原。四国の1,000m超えの

標高地では最大規模の湿原だそうだ。その笹原の中きれいに刈られた道を歩いて行くと

ブナ林に囲まれた中に愛媛大学の避難小屋があった。

その避難小屋の前に赤い実をつけた木。『何の木だろう?』と奥様たち。『マユミかも?』と

自信なく答える私。先週登った三嶺の名頃からの登山道の途中にタヌキのかんざしと呼ばれる

マユミの木がある。その木がマユミの木だというのは以前から知っていたが、なぜタヌキの

かんざしと呼ばれているのか判らなかったが、この木の可愛いらしい実を見てふとかんざし?

という言葉が思い浮かんだ。そして頭の中でかんざしとマユミの木が繋がったのだ。














避難小屋の前にある龍神社に低頭した後、引地山を目指して歩いて行く。この龍神信仰が

竜神平の名前の由来だともいわれている。




避難小屋の背後の尾根を目指して登って行くと、林床が苔の広がる杉林。さっきまでの

明るく開放感あふれる竜神平から一気に雰囲気が変わった道になる。













その杉林から自然林の中の道になり、尾根に出てしばらく歩くと十字峠と呼ばれる場所に出た。

名前の通り東西南北に道が続いている。












一ヵ所ロープがかかった場所があったが、しばらくは緩やかに下って行く道が続いていた。







そしてこの皿ケ嶺の台形の西端になるのだろうか、ロープがかかった急坂の下りが待っていた。

綱引きができそうな太いロープを握りながら、これでもか!というくらい下って行く。

そしてこの坂をまた登り返すのか~と思うと、標高が下がるのと一緒にテンションも

下がって行く。

















しかしその下がったテンションが、1058mの標高点の先から一気に上がって来た。

引地山へと続く道の周りは赤や黄、そしてオレンジ色の錦秋色。

何度も立ち止まっては写真を撮り、そしてため息をつく。










空に向かってばんざいをする様に枝を伸ばした木はカラマツだろうか?それを奥様たちに

言うと『マツが紅葉するの?』と疑われる。すると足元に折れた枝が落ちていた。その

枝に付いた葉を見て『あら、ほんとマツだわ』とルリちゃん。カラマツは日本産針葉樹の

中では唯一の落葉樹だそうだ。








赤柴峠の手前まで錦秋の道は続いて行く。その道を前から三人の

女性が歩いてきた。地元の人らしく、ルリちゃんと色々と話し込んでいる。

『今日はこの道、とても良かったでしょう』と。『ハイ、素敵な道で最高でした!』と

答える。『皿ケ嶺は花の山だから、春にまた来てくださいね!』と話してくれた。











赤柴峠では今度は地元のハイキングクラブの人たちが10人ほど休んでいた。

その中を通って引地山に。赤柴峠から10mほど下がって行くと、木々に囲まれた中に

引地山と書かれた背の低い山名標があった、その前に三等三角点 東明神 1026.7m








引地山は周りの木々で少し薄暗かったが、木漏れ日の差す場所に腰を降ろしてお昼にする。

ご飯を食べながらなぜか持ち物の話になる。するとルリちゃんのザックから胃腸薬やら

頭痛薬、整腸剤そして絆創膏の他にも塗り薬と、まるで家にある薬箱を思わすくらいに

次々と出てきた。他にも『えっ、そんなものまで!』と思うようなものが出てきた。

これはもう薬箱以上、ドラえもんのポケット!そんな感じで三人で笑いながらお昼を過ごし、

また皿ケ嶺へと引き返して行く。














赤柴峠から錦秋の道を抜けるとあの急登が待っていた。こちら側から見ると面白嶽

呼ばれる山頂からの岩肌が木々の間から見える。












往路で会った三人の女性に急登を登らずに別の道はないですかと尋ねていたが、『迂回路

があるけど、距離が長いからそのまま登った方がいいわよ』と教えてもらった通り、急登を

ロープを掴みながら登って行く。











スタート時に時間があったら皿ケ嶺に寄ってみましょうと言っていたので、まだ時間も

早いので山頂目指して歩いて行く。











以前独りで歩いた時は、まだ自然林と人工林の間の鬱蒼とした道だった記憶があるが、

今はその人工林は全て伐採されて、広大な明るい伐採地が広がっていた。










緩やかな登坂を少しづつ標高を上げて行くと、その伐採地の向こうに次々と眺望が

広がってきた。南西に見えるのは黒森山辺り?振り返ると松山の市街地が見渡せる。











先週、先々週に続いて今日も申し分のない天気。僅か1,000m超えの山だが、南から

北に開けた景色と青空も手伝って、開放感は最高だ!あまりの気持ちの良さに、途中に

あった三角点に気づかず通り過ぎてしまう。










伐採地を過ぎしばらく歩くと皿ケ嶺の山頂に着いた。ベンチに腰を降ろして一息つく。

あっちゃんが買ったばかりのノースフェイスのザックの写真を撮ってと言うので

パシャリ!『きれいでしょ、〇〇イエロー色』と言っていたけど忘れてしまった。

代りに〇んこ色と茶化すと、『何てことを言うの!』と怒られた。














水分補給をした後、今登って来た道から右斜めに竜神平へと下って行く。道にはブナの

大木が点在する森の道。そのブナの森から杉林の中の道になると、避難小屋の手前で

分岐になった。道標には畑野川と書かれている。










すると奥様たちがスマホを見ながら『上林トンネルの南に続く県道に降りられそう』

と言っている。確かにGPSを見ると破線が続いている。『それじゃ降りて行って

みましょうか!』と歩いて行く。道は谷あいの落葉樹の中に続いていた。














竜神平に降った雨や湧水がこの谷を流れ、有枝川そして面河川へと注いでいく。










恐らくこの道は竜神平への最短距離ではないだろうか、林道に出た後まもなく県道に出た。

林道からは車を停めた上林トンネルの南口までのんびりと歩いて帰る。











トンネルから森林公園のトイレまで戻ると、朝は一台しか停まっていなかった駐車場には

何台もの車が停まっていた。そしてベンチに腰掛け談笑する姿も見える。松山市街からも

手軽に出かけられ、自然も花も豊かな皿ケ嶺。松山市民からは最も愛されている山だろう。

さっそく始まった『線で繋ぐ石鎚山~引地山』はあと何回で石鎚山まで歩けるだろうか。

また目標と楽しみができたねと奥様たちに。そして『奥さま、お供させて頂きます!』と。




今日のトラック



『線で繋ぐ石鎚山~引地山』の今後の計画(完歩は冬を越しての予定)

さてさて果たして計画通りに事が運ぶのだろうか?









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