果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

レモネードスタンドとアスパラそうめん

2021年08月27日 21時08分04秒 | 日記・エッセイ・コラム

多くの被害をもたらした雨続きから、一転カンカン照りの猛暑になった。
さすがに日中は外で仕事をする温度ではないと泣き言を言いながら汗を拭く。
後回しにしていた温室の役目を終えたパイプなどを集める作業中Aちゃんがリタイア。
熱中症になってしまう前にお休みとした。
気をつけてなんとかこの猛暑を乗り切りたいと思う。
猛暑のおかげで、道の駅とよはしのレモネードスタンドは大盛況。
美緑の風ファーム北河さんには、冷やかされてしまったが、
河合果樹園の初恋レモン・レモネードというブランドも下支えしているのは確かである。
全国の道の駅でレモネードスタンドばやり、暑さの中からだが求めるのがレモネード。
コンビニも色とりどりのレモネードが手を振っている状況となり、
競争は本当に厳しい様相だが、
無農薬の完熟レモンを皮ごと搾った本物度が一歩先を行くと思う。
味的に近いシチリア産のレモン果汁はこんなにもあるのかと、
裏の表示をながめながらあれこれ、次の展開を考えてみる。
それを予測するのもまた楽し・・・。

暑さでお昼ご飯は昨年に続き、無農薬ライムのクエン酸パワーで、
さっぱりと疲労回復感を味わっている。
ライムライスに加え今年はライムそうめんで舌鼓をならす。
前出の美緑の風ファーム北河産アスパラを塩こしょうでソテー、
派遣実習OGのHちゃんが持ってきてくれたこだわりのそうめんの上にのせ、
無農薬ライムをしっかり絞りかける。
塩味がクエン酸で増幅され、食欲をそそりながら胃袋と脳に届く。
脳に届く部分はアスパラギン酸とクエン酸。
どちらもTCAサイクルつながりで、疲労回復へ導いてくれる。
昔、お客様にいただいた言葉を思い出す。
「少しお高いけど安全な自然の調味料と思えば、本当にありがたい」
頭で食べる部分が疲労を回復してくれる。

河合果樹園

 

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雨の独り言と私の作品

2021年08月16日 10時58分36秒 | 日記・エッセイ・コラム

秋雨前線に支配された日本列島の各地で大雨の被害が出ている。
何でも度を超すと負の連鎖が始まるのは、私のいる農業会では日常茶飯事。
成長がゆっくりと進む柑橘類は、どんな弊害が出てくるか分からないが、
露地と違って温室の中の柑橘類は一時の避暑状態で、
こちらにとっては良い状況と言える。
無農薬レモンと無農薬レモネーディアの収穫が徐々に迫り来るのは、
私の心の奥底にある戦場心理へ働きかける。
楽しみであり、連続した緊張の始まりでもある。
ここから最後の仕上げだが、病気が出ないことを祈るのみと雨に濡れるレモンたちを見る。
いや考えられる対策はすでにしてあるといった方が良いのか・・・。

奥三河の間伐材で作ったプランターに植えてあった私の作品が
とうとうem canpusの低層階の屋上に並べられた。
レモン、ローズマリー、アロエベラ、レモングラス、アロマティカスといった我が子たち。
屋上という熾烈な環境中、最大限のパフォーマンスを上げるのにはどうしたらよいか?
これから3年ほどのランディング期間で、解決して行かなければならない。
いろいろな人にそんなの無理と言わしめた挑戦は、生産者と料理人の冒険旅行になる。
イノベーションは緩やかな航海である。
今まで培ってきた、無農薬レモンの鉢植え栽培のノウハウがこの航海に役立つだろう。
理解ある仲間たちの寛容さに支えられての船出、行き着く先は10年後のサンセバスチャン。
東三河フードバレーへの縦糸の準備が始まった。

河合果樹園

 

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屋上農園と派遣実習

2021年08月04日 12時06分37秒 | 日記・エッセイ・コラム

愛知県の東の玄関口、そして東三河の交通のハブとして東海地方で住みやすい街の上位にいる豊橋市。
旧名豊ビルの跡地にほぼ完成したemCAMPUSの低層階屋上に、
豊橋百儂人も参画する農民藝術創造倶楽部が奥三河の間伐材を使ったプランターに、
各生産者の作品を創造して季節ごと変化のある屋上農園を作ります。
8月中旬から屋上に上げ始め、私も身の引き締まる精神状態になってきた。
前代未聞のシステムは果たして機能するだろうか?
屋上という過酷な環境で作物はどんな成長を見せてくれるのだろうか?
考えれば切りがないが、この不確定な状況に立ち向かい
解決していくのを脳が楽しんでくれるだろう。
このために1年以上担当の皆さんと会議を続けてきた。
東三河全域から、街の中に作物が出ていく。
東三河の土壌が一堂に集結し、街に旅する。
彼らにも判断したり考える器官はある。
旅を楽しいと思ってくれると有り難い。
今からしっかりと説いておこうと思う。

先週から愛知県立農業大学校の派遣実習で、果樹の勉強に来ているTちゃん。
今日は昨年河合果樹園に実習に来ていた
HちゃんとY君も1年ぶりに応援に来てくれた。
自然栽培園での枯れ枝切りと雑草の管理を3人に任せてみた。
農作業は根気のいる作業で、
やっていることがどんな意味を持つのかしっかりと把握すれば、
その根気を保つことができる。
2年生になって少し逞しくなった顔の先輩二人も昨年の実習のたまものだと信じ、
いろいろと親父のレクチャーは続く。
少し早飯にして、先輩とのコミュニケーションの時間に当てる。
さて鐘の音色はどんな音だろう!

河合果樹園

 

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