果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

農民藝術創造倶楽部と赤丸二十日大根儂人と無農薬レモンの蕾

2021年04月29日 15時42分02秒 | 日記・エッセイ・コラム

今日は久しぶりの恵みの雨、
やや強いかなと咲き出した露地みかんの花を少し心配しながら
野暮用をあれこれこなし、ブログを書き始めた。
雨前に摘蕾作業は大体終了し、今日は気持ちも緩みっぱなしという久々の非日常。
晴れてからの作業を思い巡らしながら、雨の音色を聞いている。

昨日は農民藝術創造倶楽部の屋上農園のことで、豊橋百儂人のラディッシュを作っている
赤丸二十日大根儂人の富永君の面談をホテルアークリッシュ豊橋の今里総料理長とさせてもらった。
全く経験がなくどんな環境下さえも想像力の中に浮上してこない状況のすりあわせを
私たち農家がすり込まれている全く面白みのない品質という概念から
少し切り離して納得してもらったと思う。
これまでの膨大な時の流れの中で、みんなで必死で漕いできたことが、
一人一人の不安を昇華していくのに役立ってる。
終わったあとは富永君と食事をしながらお互いの距離をかき消し、
いただいたラディッシュの清楚な赤と白を見ていたら、また素敵なアイデアが浮かんできた。
さて富永君はどう思うだろうか?早く伝えたいものである。

今年はこの地域は萌芽から寒さのおかげでかなりの時間をみかんやレモンたちに与えている状況。
しっかり充実した実になるには、この時間がとても大切である。
時間が短いと暑さで一気に落ちてしまうから、順調だと思っている。
そんな中農薬を一切かけない栽培のレモンの蕾は、
ホテルアークリッシュ豊橋の料理に生まれ変わるために摘んで納品している。
根気の要る作業だが、蕾の料理を食べて初めての体験に喜ぶお客様の顔が浮かぶ。
そう!食彩の王国で放送されたあの!料理になるのだ。
5月9日までホテルアークリッシュ豊橋のランチ&ディナーで食べることが出来る。
「花」と「美」をテーマに香りもいっしょに味わってほしい。
https://www.arcriche.jp/2021/04/16/kei-gw-special/

河合果樹園

 

 

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蕾の料理とSFIDAと升プランター

2021年04月16日 15時20分19秒 | 日記・エッセイ・コラム

露地みかんの花が顔を出しだし、慌て摘蕾の仕事に突入した。
ここ2、3日の寒さで足踏み状態になったのは嬉しいが、
来週は急激に暑くなるという予報に気を緩める時間は短い。
それと食彩の王国で取り上げてもらった無農薬レモンの蕾の料理用に、
蕾の収穫も始まった。
ホテルアークリッシュ豊橋でゴールデンウイークには
爽やかな演出で登場することになると思う。
私も楽しみに食彩の王国のDVDでもみて思い起こそう!

かねてから一度飲みに連れて行ってくださいと頼まれていた、
若手農家のダブル白井と某呑み処で一杯やることができた。
とはいえ、私は二人の呑む「十四代」に指をくわえての・・・。
いやいや、初恋レモン・ノンアルコールクラフトビール、
アロマレッドの人参ジュース「VIVO」、
初恋レモン・レモネードを飲みながら
若かりし頃の自分を思い描き話しをさせてもらった。
「人間は経験することでしか理解することができない」と言われ続けていることを、
突き抜けた感覚で悩みや迷いを超越してほしい。
すべては「スフィーダ」だ!

それととうとう屋上農園に並べる升プランターの製作を昨日行った。
少々植える時期を逸したという状態での植え付けだが、
何とか良い状態になってほしいと願う。
奥三河の間伐材で作った升プランターは、
枝虫材と言ってスギノアカネカミキリ虫の幼虫が作った作品がちりばめられている。
赤と白のコントラストが環境という文字を描き出し、
一種の美を描き出しているように見える。
地域の循環、大事にして行きたい・・・・・。

河合果樹園

 

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梶井基次郎生誕120年と天敵農法とレモンライフ研究家

2021年04月05日 19時28分08秒 | 日記・エッセイ・コラム

前回のブログで檸檬忌について触れさせてもらったが、
その後知ったのが今年は梶井基次郎生誕120年だという情報。
「静岡県伊豆市で開かれたピアノコンサート。
1925年に帝国ホテルで行われたコンサートを再現したのもです。
梶井基次郎はこのコンサートを聞いた経験をもとに小説「楽器的幻覚」を
書き上げました」と書かれている。
楽器的幻覚は読んだことがないので、この小説についてはまた後日ということに。
ノーベル文学賞の川端康成の手伝いみたいなこと湯ヶ島でして、
お互いに影響されつつ小説を書いたことはうっすらと知っていた。
これも研究対象となるのは必至だろう。

書き出しがいつもと逆になってしまったが、
自然栽培レモンの園地に行ってびっくりさせられた。
イセリアカイガラムシがはびこる状況を知っていたので、
それを手でとって密度を下げる作戦を遂行するつもりだった。
しかし、状況は急激に良い方向に向かっているではないか。
天敵のベダリアテントウの幼虫がむしゃむしゃと音がするがごとく、
イセリアカイガラムシを胃袋に流し込んでいる真っ最中だった。
急遽、手で取る作戦は変更となり、ベダリアテントウの幼虫の見守り隊になった。
数日後がとても楽しみになってしまった。
豊橋のファーブルという言葉が・・・、どこかで噂をしているようだ。

もう一つ、昨晩Amazonプライムで、「NAPOLI VELATA」という映画を邦題につられてみた。
レモンライフ研究家としては、
レモンのシーンがチラリと顔を見せるのではないかというはかない望み胸に。
そしてついに1時間24分から、レモネードを飲むシーンが!
ナポリでは17世紀には下層階のものでもレモネードを飲んだという。
「ナポリを見て死ね」という言葉がよみがえってくる。

河合果樹園

2016年のナポリ 車窓から

 

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