果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

こなす師走と一年を振り返って

2019年12月22日 18時50分32秒 | 日記・エッセイ・コラム

今年も残すところあとわずか。
クリスマスの音色が日に日に濃くなる中、
まだまだ収穫真っ最中。
加温したみかんの温室は、すでに小さな蕾が顔を見せだした。
来シーズンの始まりと今シーズンの終わりが交錯する中、
時間との闘いだと言っても良いだろう。
全体的に遅れてしまった仕事は取り戻せないため、
貯蔵の仕事は年明けに残ってしまうことになる。
生業に就いてから初めての経験となるため、
適した温度と湿度で推移してもらいたいものである。
はなやさいさんでギフトとして販売していただいた、
恋するみかんも終わり、少し私の耳に声が届き出した。
ときに甘く、ときに酸っぱく、恋とみかんは同じである。
きっとマンダリーヌに気持ちは届いただろうと思う。


今年1年を振り返ると、
昨年の台風被害で仕事はすべて後手に回ってしまったが、
なんとか経験と紐解きを間違えずに推移したおかげで全体としては及第点になりそう。
日本農業賞 食の架け橋部門で大賞を受賞させてもらい、
度重なる取材も原点と本質を見誤ることなく、伝えることができたと思う。
来年もまだ取材が2回ほど予定に入っていて、最後まで謙虚に行きたい。
ホテルアークリッシュ豊橋でい行われた、スペシャルファーマーズコレクションは、
総料理長曰く、「一番笑顔の多かったイベントだった」と。
絶対よそでは食べられない料理に感動し、そして前代未聞の企画に豊橋百儂人10周年記念が絡んだ。
参加していただいた120名のお客様、本当にありがとうございました。
道の駅が5月にオープンして、河合果樹園の初恋レモン・レモネードと
初恋レモン・レモネームは半年で100満員突破とスタッフの語りのおかげで怒濤の販売となり
多くの方にわくわくドキドキの「大人の初恋」楽しんでいただけたはず。
そして道の駅とよはし監修のクラフトビールは、
2種類とも河合果樹園の生産物になり、豊橋発に少し貢献させてもらった予感。
まだまだお世話になり振り返りたいことはたくさんありますが、このあたりで!

時代の流れの速さを感じながら、一年間買い支えてくださった皆さんに感謝して、
残りの時間をこなしていきます。
ありがとうござました。

河合果樹園

 

 

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早生みかんの収穫終了と原点回帰

2019年12月13日 19時21分05秒 | 日記・エッセイ・コラム

このところの天候の山谷がなくなったおかげで、
なんとか早生みかんの収穫を終えることができた。
出荷は二十日過ぎまで続くことになりそう。
何年かぶりにお正月用のみかんを、早生みかんでお送りできることになる。
温室みかんの加温は一気に花芽が分化したため、
連続で温室を加温するはめに。
体にむち打ち、残り一棟となった。
調子よく花が咲いてくれるとこを祈ろう。
無農薬レモンと無農薬レモネーディアは少しずつ着色が始まり、
寒さに耐えるために必死で糖分をため込む。
例年より遅れているが、成長を見守るのは毎年のルーティーン。
これから青島と寿太郎みかんの収穫も本格化。
待ったなしの令和元年の師走である。

今シーズンは35年目のみかん作りである。
思い返せば紆余曲折がありここまでやって来たと思う。
立ちはだかる壁や川を迂回せずに、
時間はかかっても踏破して来たことが、今の自分をぶれないようにしてくれている。
そしていつも思うのが原点回帰。
迷ったときや困ったときは原点に戻り、そして本質とはなにかを考えるようする。
多くの人たちと出会い、そして別れも経験してきた中で、
原点回帰をいつも心に持ち合わせている人とは
外観の脱皮はしていながら一貫性があり深い位置で繋がることができる。
けして人に左右されず、どんなことがあっても自分の中で咀嚼し本質から流されない。
まだまだ3月までは気の抜けない仕事が続く。
そして生業の道もまだまだ続く。
就農1年目の、みかんの根と土の匂いを忘れないように、
険しい場面を乗り越えていきたい!

河合果樹園

今シーズン一番小さなみかん

 

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豊橋が育てたビールと遊・YOU的忘年会と提案

2019年12月03日 15時25分11秒 | 日記・エッセイ・コラム

早生みかんの収穫は遅れに遅れやっと道半ば。
師走に入り、少し慌てている自分がいるが、
天候は「そう慌てなさんな」と言っているように、
予想を裏切る展開に持って行ってしまう。(泣)

今月からティーズの「遊・YOU・東海道」という番組の中で、
道の駅とよはし限定で販売されている初恋レモンと女神のほほえみの
クラフトビールが、「遊・YOU的忘年会2019」の中で取り上げられている。
ティーズの浅井リポーター、ウィンデイの古橋リポーター、
TOUKAIケーブルネットワーク佐藤リポーター、
そしてミクスネットワークの藤江リポーター4人が豊橋駅に集合し、
白川町のcafe&dining Switchで遊・YOU的忘年会は始まり盛り上がる。
内容は見てのお楽しみだけれど、
個人的にはウィンデイの古橋リポーターの笑顔がとても気になってしまった。
紹介のトリでクラフトビールは取り上げられ、
放送では私の下手な飲みっぷりについ人ごとのように大笑い。
最後の台詞、「さすが初恋レモン!」渋い顔で言っています。
皆さんも、きっと大笑いする?と思いますよ。

ところで毎年気になっているのが、あれよあれよと送られてくるアンケートや
毎年やる必要があるのかと思う調査表。
このところの異常気象で少なからず被災したり、品質が落ちて収入が減ったりと、
まるでブラック企業に雇われているように、
様々な問題をはらんだ中にさらに深く農家は落ちていっているのに
そんなことが時間との戦いに追い打ちをかけていないだろうか。
上にいるブラック企業はどんどんと楽になっていくのに、
我が業界はいつも霧の中にいる。
時間を相手に奪われるという現実は、
第三者がアンケートなどの取りまとめをしている場合は、
かかった時間の費用弁償が必要だと思う。
第三者に払うより直接支払いの方が絶対コストは少ないはずだし、無駄ことはやらなくなるだろう。
農業経済学の中では最大の農業経営のリスクを政治だとする。
何もしないがベスト、するのなら農家の手に届くものに。
当園も政策がらみでリースしてもらっているものがあるが、
リース期間内でも壊れたら自己責任。
高い金利を払っているのだから普通の感覚では納得できないし、
契約書にはそれとなく書いてあるが、
今問題になっているように、口頭での説明は一切なかったことから、
いろいろな背景があるのが予想できる。
いまだ解決しない問題を抱え苦しむ。
農業を生業としたくない理由は、実はこんなところにある。

だから脱皮しよう!そしてラボレームス!

河合果樹園

 

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