果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

発酵と生ゴミリサイクル

2010年01月31日 19時58分14秒 | 日記・エッセイ・コラム

まだまだ寒い日が続く中、初夏を感じるみかんの温室の中で摘果作業が始まった。
時間を忘れるぐらい集中しないといけない作業は、例年かなり気を使う作業である。
毎年、満開をちょっとすぎた時期に温室内の草がスポット的に菌に食べられて枯れる。
畑のおかゆといわれる発酵肥料を施しだしてから、こういった現象が起きるようになった。
多様な微生物層の結果だと考えているのだが、私には実際のところは分からない。
年齢はどんどん大きくなるけれど、基本的に知らないことのほうがいつまでたっても多いのだ。
この菌をうまく培養して使えば、自然の草を枯らすことができるのだろうか?
もしできればすごいことだからと考えながら、時間との戦いに負けていく自分は達磨さんだろう。

当園の無農薬レモンが初恋カクテルになったり、初恋レモンソースへと生まれ変わっている、
ホテルアークリッシュ豊橋の乾燥生ごみが我が家にやってきた。
よくよく見るとレモンの残骸らしきものもある。
当園の生産物をホテルで使ってもらい、
その生ごみをたい肥化してまた生産するというルーティーンは、
いろいろな意味で今後取り組んでいくと素晴しい文化が生まれる。
ただこういったルーティーンを地域全体で一本化すると効率的だと思うかもしれないけれど、
私は多くの小さなルーティーンが数多くあったほうが継続的な文化になると思っている。
一見、非効率的に見えるかもしれないが、そのほうが人と人のつながりがきっちりするはずだ。
お互いに支えあう関係は、お互いが作り手であり、お互いが消費者であるという本物の法則となる。
やってきた乾燥生ごみを、ひとつは土とサンドイッチに、
ひとつは土と混合、ひとつは土とEMぼかしと混合して試験を開始。
どんなふうに分解していくか、それだけは長年経験で良いか悪いかは判断できる。
一生の中で知らないことだらけだけれど、
どういった行いが自然からのしっぺ返しが少ないかだけは儂人の知るところである。

河合果樹園 http://www5.ocn.ne.jp/~kawaikje/

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語り部にサワっていいとも!

2010年01月21日 20時56分54秒 | 日記・エッセイ・コラム

いつも初恋を追いかけている澤朋宏アナウンサーが、
初恋の街:豊橋にある幻の果樹園に自身のラジオ番組「サワっていとも!」の取材で来てくれました。
澤さんが来るのは何回目だろうか?
だから話の導火線はさっと火が付きいつも彼の話のマジックに魅惑される。
放送内容は「豊橋の”初恋レモンプロジェクト”」についてである。
とかく農業会は暗い話題が多い中、澤アナウンサーが農家の応援団的”語り部”になってもらうと
がぜんこの業界も活性化してくると思う。
放送は23日(土)19時15分ごろ~20時の間なので、東海三県にお住まいの方は是非聴いてください。
よろしくお願いします。
そうそう、まちがって「さわっていいとも!」で検索してしまいました。
おっとあぶないあぶない、語るところが違ってきちゃいます。

ところで、私は”語り部”というと岩手県の遠野の昔話を連想する。
そして遠野と言えば民俗学者の柳田國男へ。
地域の目に見えない文化の継承・・・そして掘り起こし。
農業というカテゴリーでやっとそれを大切にする語り部が都会に現れた。
情報をわざわざ農家の親父までメールをくれるUさん、ありがとうございます。
こういった関係を築いてこなかった今までの流れが少しずつ弾けていきそうです。
ITのおかげで都会との距離がなくなった今、地の利の悪さは理由にならないはず。
語り部・・・・・、いつも儂人の隣人でいてほしいと思う。

河合果樹園 http://www5.ocn.ne.jp/~kawaikje/

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儂人VS料理人

2010年01月11日 20時28分51秒 | 日記・エッセイ・コラム

虎は千里行って千里帰る。
これは”行動力”のあることを虎という動物の威を借りて表現したものだ。
今年は虎年、実は私の干支、つまり年男ということになる。
不惑も残すところ2年ちょっと、そして「天命を知る」ジェネレーションに。
ということは何歳ですと言っているのと同じ・・・か。
さて先週、豊橋百儂人の新年会ということでで、
日本料理「やまもと」へメンバーの紹介で行ってきました。
普段、お客と話をするのはあまり好きではないというお店のご主人が、
お店の来歴やコンセプトや料理について、声優バリの渋い声で丁寧に説明してくれた。
一仕事加えてある料理に味覚を惑わされながら、
メンバー同士の有意義なお話にも頭のキーボードを刺激される。
いつもながらすごいメンバーなのだ。
今回は「豊橋ツアー」なる企画に対応という議題のほかに、
個人的には体と心をアルコールで癒すという目的も・・・。
そなんな中で農家の親父と料理人の親父の会話は一種、
農産物という素材を通しての真剣勝負の部分があったと感じた。
農家の親父は自然から感じる気から瞬時に栽培のルートを割り出し、
料理人の親父は素材から感じる気を瞬時に献立へと導く。

お互いにいい作り手になりたいものだと思う。
「デザイン」「物語」「調和」「共感」「遊び心」「生きがい」という
6つの右脳型センスを刺激しながら、
しっかりとした準備をしていこう。

河合果樹園 http://www5.ocn.ne.jp/~kawaikje/  

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あけまして御節

2010年01月01日 21時37分12秒 | 日記・エッセイ・コラム

新年、明けましておめでとうございます。
ということで今日は完全オフと行きたいところでしたが、
朝一で温室みかんの花ふりをして年賀状づくり。
楽しみにしていたのが、一期家一笑さんの「御節」
めでたい料理を楽しみながら、ちょっと一杯飲めるのが正月なのだ。
朝フルを実践している私は、
普段はあまりたんぱく質中心の食事をしていないため、
御節は珍しい料理だと味覚が感じるようになっている。
一生懸命に作ってくれた皆さんに感謝しながら、
酒の肴にはベストマッチだと自分に言い聞かせて正月文化を楽しむ。
少ない休みなので、これも非日常だと脱線計画は増幅。ついつい・・・。

さて朝フルを継続していて感じるのは、味覚がとぎすまされてきたなということだ。
(お酒を飲んだ時はダメだけれど・・・・・。)
果物や野菜を食べて、甘いからおいしいというのではなく
この味はいい作り方をしていないなだとか、
加工食品やお惣菜に含まれる不自然な味が見えてくる。
砂糖なんかが隠し味に入っているとてきめんにわかる。
そう思っていたところ、昨日から読み始めた新家弘美先生の
「免疫力を高める生き方」
の中に、
「質は数字には表れません。あなたがたくさん食べて感覚を磨いていって
そのうえで「感じる」ものです。」
とかいてあり、
実践と一致していて納得した。
目に見えない生命を数値化すること自体が?なのである。

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