ある雑誌でサンプラザ中野さんの書いているコラムを読んだ。白砂糖が健康に及ぼ影響を分かりやすく書いてあった。精製された砂糖(ミネラルを除いた。)は脳に美味しいという快楽を与えるため、食べ物の美味しいという基準が精製された砂糖の甘さに左右されると。またそれを体内で消費するためには、ビタミンBが多く使われるので、それが不足がちに。
最近の果物の消費量はどんどん下がっている。我が家で作っているミカンもそうであるが、ミカンの甘さを甘いと感じない人が増えていると感じていたため、サンプラザ中野さんのお話しにうなずいてしまった。そう、複雑な果物の甘さは脳に美味しいという快楽を与えないのでは?そう考えると最近の消費動向はとてもうなずける。特にお子さんの美味しいという価値判断が、甘ったるい味にシフトしていることからも。生産者から言わせると自然の味ではないのに、それが美味しいという基準になるということは今後も果物の消費はどんどん減るということになるのでは?う~ん。
ミカンの体験学習やオーナー制の参加者の方々は、ミカンの複雑な味ができあがるまでの膨大な時間をある程度理解されているため、味について舌で感じる以上に脳で感じていてくれる。ありがたいことである。体と舌と脳で感じられるように、これからも微力ながら情報発信を続けていこうと、新年には少し早いがコラムを読んで思ったところである。