昨日、かねてから予定していたこの地域の山歩きをしてみた。メンバーは私と穂の国ブランド研究会事務局のAさん、豊橋をこよなく愛するIさん、この豊橋で自然に目覚めたKさんの合計4人。普段あまり気がつかないこの地域の自然を、再認識してみようという自主的な活動である。
私は雨ばかり続いていたため、朝4時から遅れていた仕事をこなしての参加であったけれど、みかんの花と草花の香りや緑のフィトンチッドで脳内活性化にはよかったと思う。また久しぶりに登った立岩からの景色には、参加者全員心洗われたはずである。新緑の目に飛び込んでくるまぶしさ、春の可憐な草花の美しさ、昆虫たちの乱舞する姿、どれも忘れかけていた懐かしい物のように感じた。この感覚から一歩踏み込んで、自然の情報を正確につかんで発展させるようにできれば、里山の自然と農業が共に生き残ることができるようになるような気がする。身近なところでの非日常を味わったことで、ふと『楽園とは身近にあるもの』という比嘉照夫の言葉を思い出した。