果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

秋の競演と天地月山

2010年09月21日 13時44分07秒 | 日記・エッセイ・コラム

朝晩は涼しさを感じるようになってきて、露地みかんや無農薬レモンの温室には、
今年は特にキリギリスの仲間がとても多く見られる。
夜になると歌の競演が始まり、涼しさとともにセッションは玄人肌になってきた。
大きな体で突然飛び立つところには、何度となく驚かされるけれど、
彼らが多く発生するときは、害虫の発生も少ないのが常だ。
善玉菌の葉面散布をすると、その水滴をおいしそうに飲むところは
善玉菌の再現性にとってはいい関係だとおもう。
そう言ったら、日本土壌協会のKさんにその意味の説明を求められた。
「昆虫の体内の菌層が善玉菌になることで、
昆虫が死んで土に帰るときに善玉菌を散布するのと同じ効果が現れる。」
と回答をしておいた。
少し難しい理論かもしれないが、長年無農薬レモン栽培をしてきて不思議体験をしたなかから
導き出したことだと思ってもらいたい。
昆虫のお腹の中もいい状態なれば、少しばかり環境が悪い方向にぶれても、
昆虫が死んだときに元に戻す力は働くはずだ。

いい循環だと思うのは私だけだろうか?

先週、FM豊橋のパーソナリティーのTさんが経営する「天に月、地に山」に顔を出させてもらった。
お土産に無農薬レモネーディアをもっていき、「百隠正宗」「義侠」とともに楽しい会話が弾んだ。
久しぶりに日本酒を飲み、酔狂な時間と空間に独特な透明感を感じた。
そんな中、後から来たお客さんと引き合わされることに。
ダンディーなその方に一瞬で魅了され、何かを感じる場面になる。
Tさん曰く、この瞬間に二人がいることが「ご縁」だと。
自然の循環に逆らわずいると、すべてが正のスパイラルになり、
不思議な体験をすることになるのだろうか。

あの時、あそこにいなければ・・・、そう思うことがなぜか多いこのごろである。

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残暑と紅茶作り体験とティーズ丼

2010年09月11日 16時35分42秒 | 日記・エッセイ・コラム

毎回、「暑い」という言葉がブログの1行目に登場してしまう。
温室みかんは着色が遅れ、露地みかんは玉が伸びず、無農薬レモンは生理落下が多く、
このところ自然の猛威に泣かされっぱなしである。
効率重視の経済が自然への負荷を大きくして、その怒りをかっているかのごとく、
毎年なにがしかのおしかりを受けているようである。
そんな中、管理作業も頼まれている予定も少しも待ってくれないので、
粛々と毎日をこなしていくしかないということは体にしみこんでしまっている。
先週は船井総研の「本物の農を知る 大視察ツアー」受け入れ、
雄踏文化センターで行われた「社会的企業人材創出・インターンシップ事業」での講演、
そして日曜日には楽しみにしていた、
後藤製茶さんの紅茶作り体験講座への出席と慌ただしく過ぎてきた。
紅茶作りでは後藤夫妻にレクチャーしてもらいながら、
一杯のティーブレイクで感じる「幸せさ」が作るところから始めると、
いかに大変なものだということを感じさせてもらた。
そこの過程が分かると、紅茶一杯がとっても大きく広がりとてもありがたく・・・。
本当に本物とはよいものである。

昨日からこの地域のケーブルテレビの「ティーズ」さんでちょっぴり指名手配中。
「ティーズ丼」というコーナーの「おすすめ丼ぶり」で、
河合果樹園が何年も取り組んでいる地産地消型みかんのオーナー制について取り上げてもらっている。
荒廃したみかん園を元のみかん園に戻し、そのみかんの木を皆さんに買っていただいて、
地域の里山景観を維持していこうという事が背景にある。
またオーナーさんに買っていただいたみかんの木10本ごとに1本を、
地域の社会福祉施設に寄付するというCSR(社会貢献活動)も兼ねている。
11月の終わりに行われる収穫祭ではここ中原町のみかん山に、
多くの人たちの声がこだまするようになる。
体力の続くまでみかん園地を管理していきたいと思う。

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近況と害虫と舎爐夢ヒュッテエコツアー

2010年09月01日 13時01分46秒 | 日記・エッセイ・コラム

相変わらずの暑さの中、本格的に露地みかんの潅水作業が始まった。
周りのキャベツ農家もキャベツの植えつけが始まり、
そのうち畑は緑のコントラストが秋風とともに目に映るようになる。
ここ豊橋はキャベツの一大産地なのである。
みかん畑に一畝一畝潅水ホースをはわせて行く作業はかなりの力を必要とする。
(ぎっくり気味です。(>_<))
一日に何度も伸ばしたり巻き取ったりして次々畑を移動していく。
ダムの水がいっぱいなので当分は心配ないが、そのうちに儂人の雨乞いダンスを求められるかも。
ホースを巻き取っていると蚊の大群が、顔の近くで戦闘状態になる。
どちらかというと蚊に刺されにくい体質のため仕事に影響はないけれど
その逆の人は農的生活にはかなりのストレスがたまるだろう。

安曇野の舎爐夢ヒュッテのオーナー臼井さんは、
朝のエコツアーで「虫とお友達になろう」といった。
怖がるから相手は攻撃されたものとみなし攻撃してくると。

協調や調和がエコな暮らしには必要なのはわかっているが、
私たちは便利さとの引き換えでつい置き去りにしている。
生活している身の回りにも農薬はいっぱいだ。
無農薬レモン栽培の立役者のダンゴムシを殺す農薬が
ホームセンターでよく売れているのは複雑な気がする。
帰化昆虫である森の掃除人ダンゴムシは、体内に多くの善玉菌を住まわせて
河合果樹園の温室の中で活躍中なのだ。

日々、多くの人とリンクして学びの場がやってくる。
Tさん、Sさんつながりで舎爐夢へ、そして帰ってきてまたYさんとつながる。
まるで何かのお導き?暑さを吹き飛ばす恐怖体験なのか。

P8171159s

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