果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

打起精神来!と初恋リーフ

2012年06月29日 21時23分30秒 | 日記・エッセイ・コラム

台風4号の被害もほとんど鮮明になってきた。
露地みかんはかなり暴風と塩にもまれてダメージを受けた。
1年の努力が水の泡と化す辛い現実だ。
毎年のようにくる台風に、環境に優しい栽培法の弱点が露呈してきた。
なんとか時計の針を戻さないように、新たな気づきが必要だけれどうまくいくか?
培った年月の経験からまたひとつ脱皮を求められるかのごとし。
無農薬レモンの温室の中ではいつもなら密度が低下するハマキムシの密度が下がらない。
テデトール作業を延々としなければいけない。
内部要因のコントロールは私の範疇であるが、
どうも低温や台風などの外部要因も大きく関係していると想像する。
もう少しお天道様と相談してみよう。
通常果樹などは苗木を植えてから、何年も経たないとたくさんの実を収穫することはできない。
ということは世代を超えて受け継いだ木を使って、栽培することも常となる。
当然、その木には先人達の想いが宿り生きているのだと。
友人と呑んでいて、そんなことを目の当たりに体験することとなった。(T_T)
打起精神来!

さてもう一つ被害を受けた初恋リーフをやっと初収穫できた。
少ない量であったけれど、夏のネバネバ野菜はみんながお待ちかね。
【昨年のブログ参照】
お父さん、この夏は初恋リーフに含まれる亜鉛とムチン(ネバネバ成分)+
タコなどに含まれるタウリンで乗り越えましょう。

初恋リーフをさっと湯がいて、タコとの酢の物に。
絶大なパワーを授かるはずです。
今日からフードオアシスあつみ山田店で販売していますので、
よろしくお願いします。

河合果樹園 http://www5.ocn.ne.jp/~kawaikje/

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台風4号と突き抜ける人材

2012年06月19日 15時33分09秒 | 日記・エッセイ・コラム
14:40、横殴りの雨と風が強くなってきた。
朝から温室の台風対策をして準備万端。
何とか逸れてくれないかと、窓越しに緑の木々の舞に目をやる。
百合の花も今日で可憐さを吹き飛ばされるだろう。
辺り一面に漂う珊瑚樹の花の香りも、少し早く背中を押されて消え去るだろう
この風は消え去るものの対極にある目に見えない
眠れる獅子を呼び覚まし、病葉を増やし農夫の手を軋ませる。

また明日から対応に追われる事となるはずだ。(T_T)

こんな日はおとなしく家の中にいるのが一番いい。
たまっている某外国語のメモや読んだ本のメモの整理を
何とかしてくれと風の音に化けて迫ってくる輩がいる。
ゆっくりやりたいと思うのだが、少しの強迫観念が尻に槍を指す。
整理していくと必ず読み返したくなるフレーズがある。

「日本の優秀なリーダーたちは時代を切り開くリーダーではなく評論家なのです。」
「グローバリゼーションの世界では目立つ人間が出てこないと国は救われません。」
「上位概念がないことが、日本の今のインテリジェンスの致命的欠陥。」
「社会の大きな変革はまず周辺・辺境から生じるというのは真理。」
「特殊な能力を持った人がその能力を開花させ得るような仕組みと価値感が必要。」
「日本人の中でどれだけ外国人を引きつける魅力を持った人がいるのか?
個々の日本人の魅力度は低い。」
「リーダーをリーダーにするのはフォロワーだ。」
「法律より社会規範。」
「これからの時代は批判する人よりも手元で何かを作る人達の方が貴重です。」
「自分の最大の欠点のすぐ近くに最大の長所がある。」
「社会を変えるための有効なアプローチは、既存のしがらみにとらわれていない
若者達が、それぞれの場所・それぞれのやり方で
既存のルールや常識を突き抜けて行く方が有効」

ブログを借りて整理させてもらいました。

「突き抜ける人材」波頭亮:茂木健一郎より

河合果樹園 http://www5.ocn.ne.jp/~kawaikje/




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ナギナタガヤと引算の美学

2012年06月09日 17時12分24秒 | 日記・エッセイ・コラム

昨日の夜から待望の雨が降った。
これで露地みかんの実もぐっと大きくなるはずだ。
新葉は雨粒を纏い、光を乱反射しながら葉先は立ち上がってくるだろう。
雑草コントロール栽培という名のもと、
自然に枯れる草はそのまま残して、
昆虫の多様性を維持している地面には、
この雨でナギナタガヤが上手く敷草となる。

この草の種は市販されているが、
観察眼さえあればどこにも生えている自然の草なのがわかるはずだ。
つまり自然の恵みによる節約だと言えるのではないかと思う。
この草の下に生活の基地を置く虫達は、
害虫を駆除する精鋭部隊なのが頼もしく見える。

ところでこの時期になると気にになることがある。
薬局やホームセンターでかなりのスペースを取っている家庭用の殺虫剤に、
どうも釈然としないものがある。
特にクモとダンゴムシ用のものに目が行ってしまう。
河合果樹園の栽培ではクモやダンゴムシをとても大切にしてる。
連鎖の頂点にいるクモが無農薬レモンづくりには欠かせないのである。
6月ぐらいから温室の中はスパイダーハウス化して、
憎き飛行部隊の害虫をやっつけてくれているのだ。
ダンゴムシは森の掃除屋さんで有機物をほどよく分解してくれる。
家庭では確かに気持ち悪いので、駆除したいのは山々だが
それが環境や生態系を壊しているのでは。

虫の世界はちっぽけだけれど、やはり魂はある。
有効成分はフェンプロパトリン、我が家では絶対使わない成分だ。
多くの矛盾が根底に流れている事は、「引き算の美学」はやはり通用しないのだろうか。

河合果樹園 http://www5.ocn.ne.jp/~kawaikje/

Dsc07268

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