果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

春の彩りとせき健一郎と大黒天、そしてエロティック

2018年02月28日 19時24分19秒 | 日記・エッセイ・コラム
日中の汗ばむ陽気に、いろいろな花の彩りが無機質だったキャンバスを飾りだした。
このところ乾燥し過ぎの感があった、河合果樹園の柑橘類に、
今晩安らぎの雨をもたらしてくれるというありがたい予報。
爆弾低気圧だという前触れに、せっかく春の装いになった花たちが逆に心配だ。
きっと春草たちもこの雨で一気に縄張り争いのさなかになるだろう。
毎日肩痛を必死でこらえて挑む剪定作業。
始めてしまえば脳内麻薬のおかげで、痛みはどこかへ行ってしまう。
体はボロボロだが剪定の判断スピードは極限の域になってきた。
ここが人間の面白いところで、引退の一文字がちらつくようになってからも上達する現場仕事。
長くかかることが業界の発展にブレーキをかけていることを、
気づく人と気づかない人が生まれる。

もっと簡単に、もっと優しく、もっと短い時間でというようにしていかなければ、
いつまでたってもやりたがらない仕事のまま。
品質という名の下に継続的な仕事が破壊されている。
そんなことを考えている時、少しうれしい報告が炭焼き塾のSさんからMLで届いた。
2月26日(月)に国会の予算委員会にて、
豊橋百儂人のサポーター・せき健一郎氏が、豊橋百儂人の三つの指針を例に挙げ、
消費者の意識改革について、齋藤農林水産大臣に質疑をしてくださいました。
この質疑応答の様子を衆議院インターネット中継で観ることができるます。
下記アドレスからどうぞ!
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=47824&media_type=hb

昨日、船形山普門寺へ、エロティック東三河のプロデューサーの都デザインSさんと出かけた。
あの、みうらじゅん&いとうせいこうがトークショーを開いた唯一のお寺。
もちろん檀家である私も以前拝聴しに行かせてもらったわけだが、
それを契機に普門寺サンダー(ブラックサンダーの普門寺版)や抱き邪気
誕生したのはうれしい限り。
今回の私の興味は大黒天についていろいろとお話を聞かせてもらうこと。
普門寺といえば、重要文化財の釈迦如来と阿弥陀如来と四天王が有名だが、
五穀豊穣の神の大黒天は見れば見るほどなんともいえない笑顔で楽しませてくれる。
そのお顔はとてもセクシーに見えてくる。

エロティック東三河がなぜ、きれいに受け止められないエロティックという文字を使っているのか?
例えば仏像のお顔を見たとき、エロティズムを感じるのは私だけだろうか?
運慶展や快慶展に足を運ぶ方々は、少なからずそういう感覚に浸っているように見える。
伝統や文化の上に根ざしたエロティズムは、奥三河の参候祭りなどに色濃く残る。
そんなことを学びながら、エロティックを少し明るい意味で捉えてみようと思うがいかがだろう。

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/












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トラブルと暴れん坊将軍と睦月の雫

2018年02月20日 18時53分18秒 | 日記・エッセイ・コラム
そろそろ剪定を始めないといけない時季なのだが・・・、
みかんの温室の換気扇が止まっていたという重大事件が発生。
たまたま午後の仕事をする温室だったことが幸い。
私のところに救急の文を持ったスタッフが自転車で飛んできた。
中に入ると温度は50度に達していた。
漏電ブレーカーがとんだのかと思い、確認するが正常。
サーモスタットがなぜかおかしいので、電気屋さんを呼ぶが捕まらない。
応急措置でシャッターを開けて、樹上灌水をして温度を下げる。
結局、電気屋さんがあれこれしているうちにリカバリー。
もう少しで一年がパーになるところであった。

豊川用水通水50周年を迎えるにあたって、
それ以前の農業はどうだったかという好奇心が湧く。
いろいろな方の書かれたものを読んでみると、
渥美半島では麦と甘藷しかできなかったということが書いてある。
それを読んで思い出したことがある。
私は暴れん坊将軍の大ファンなのだが、その中で将軍吉宗が農民の生活がよくなるように
小石川養生所の中の畑で甘藷を増やす場面があった。
自分たちの利権のために、それを妬んで甘藷の蔓を抜きにいく悪党などが出てくる。

どこまで本当かわからないけれど、そんな時代があったのかと妄想する。
そして暴れん坊将軍といえば、松平健。
松平健といえば豊橋市出身、ということでつながってくる。
そんなことを片方の脳で考えながら、エロティック東三河の運営会議に出ていた昨日。
昨年同様、大寒の前に収穫して加工に回していた
レモネーディア露纏のストレートジュース1㍑「睦月の雫」
会議中にメンバーに飲んでもらっていたのだが、隣で急激に汗を吹きだしたO君。
私も経験があるが、このジュースを飲むと毛細血管が広がり血流がよくなるためらしい。
早くも大部分は私の手を離れ、豊橋駅ビルの山安さんと曙町のはなやさいさんに嫁いでいった。
ただ今年はその後に無農薬レモネーディアを絞った1㍑の「艶書」を販売予定。
生のレモネーディアも最終コーナー、どれぐらいなっているか楽しみ半分不安半分である。

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氷の芸術と一夜酒とチャッピー

2018年02月08日 17時45分24秒 | 日記・エッセイ・コラム
寒さも明日までだという予報に少し安堵するとは逆に、
冬の芸術の霜柱やハウスの中面に結露した水滴が凍った様相も、
ひょっとしたら見納めかなと思う。
作り手にとってはまるっきり頓珍漢な哀愁を感じてしまうのはなぜだろうか。
自由のなさに気が付いたことが自由なのか、自然の中ではそうとも言えるのか。

日も長くなってきて、そこそこの温度になったら露地みかんの剪定が待っている。
相変わらずエンドレスだが、それは自然の中ではあきらめの境地。
どんどん節くれていく手や足、常に破骨が起きているんだろうと問いかけてみるが、
答えは痛みでしか返ってこない。
立派な手になったねという言葉が、素直に嬉しい天命真っただ中である。

かなり前から飲む点滴と言われる甘酒が、
売り場のスペースを席巻しているのは皆さんもご存じのはず。
2ケ月ごとに開催される初恋会議で何度か飲ませてもらっている。
それは豊橋が誇る創業600年という国宝級の会社の甘酒である。
甘酒は夏の季語であるが、初恋と絡めるとまだ春浅い寒い時期に登場となる予定。
その理由は美味しいレモンとのマリアージュのため。

デビューが待ち遠しいと思いながら、百儂人ビールカクテルと同じく
飲兵衛の私はビール割を妄想している。
俳句の世界では一夜酒と言われる甘酒、
その呼び名はちょっと勘違いするかもしれないが、
オーダーするときに使うと粋のような気がする。
さて、初恋の味はどう仕上がるのだろう!

そうそう我が家のチャッピーが猫の春状態になったので、
月曜日に入院して手術を受けました。
今はエリマキトカゲ状態だけれどいたって元気。
先生に毛がとても細いのでと言われた。
そういえばそのようなと、触り心地に納得する。
車に乗るのも平気で、好奇心旺盛。
模様の通り、その筋の血を引いているらしい。







コメント (2)
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