12月になるとみかん園の隅にヒマラヤ桜が咲き出す。
今年は花も多く桜と季節のアンバランスにもこのごろでは違和感がなくなってきた。
忙しい時期なので、寒中の花見とまではいかないがちらりと見て楽しませてもらっている。
ヒマラヤ桜はCO2・SO2・NO2の吸収同化能力に優れていて、
環境浄化木として時代に合っていると検索でヒット。
冬に若葉が楽しめると言うことは、冬でも炭酸同化ができるということだから納得。
ヒマラヤ桜が活力ある若葉でSTOP温暖化に貢献していると思ったら、
代え難い大切な桜に思えてきた。
またこの時期の若葉は、桜の木とは切っても切れない毛虫がいないのもいい。
害虫がいない時季に葉を出すというDNAは
ヒマラヤ山脈の風土でスイッチが入ったのだろうか。
ひょっとしたら窮屈な栽培環境を余儀なくされている、
当園の無農薬レモンの中にも
突拍子もないスイッチが入る木が現れるかもしれないと脳が遊び出す。
以前、一期家一笑さんの大西洋くんに薦められた
横石知二さんの「そうだ葉っぱを売ろう!」に書かれている
45日の先取りをする料理にヒマラヤ桜の葉はぴったりではないか。
はっぱビジネスで笑顔の絶えないおばあちゃん達も植えているんだろうな~。
12月1日から5日間、N中学校の生徒さんが河合果樹園に職場体験学習にきました。
自分でインターネット検索を使って当園を見つけたそうだ。
私たちの時代にはなかった、インターネットが生活や学習に深く入り込んでいることが分かる。
当園を選んだ理由は、みかんが大好きだから!
ひょっとしたら死語かもしれない言葉に、我が家の全員が小さな感動をもらった。
また驚くことに、みかんの品種を言えるのだ。
並の中学生ではないところに、またまた感動!
収穫作業も飽きることなく、もくもくとこなしてくれた。
まじめな仕事ぶりにまたまた感動!
とにかく毎日、彼に感動をもらった。
ミカン切りのおばちゃんたちにもかわいがられて、
おばちゃんたちの方が教えられることが多いと言うことに。
受け入れ側の方がはるかに教えられた5日間だったのではないだろうか。
実戦を嫌い、机上だけでプランを立てて物事を構築していく人が
経営できるほど簡単な職業でなくなった農業。
この職場体験で、声なき声を聞き取り見えざるものを見る力を
身につけるきっかけになって欲しいと思う儂人である。