果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

乾燥と園地見学会

2015年04月28日 08時24分29秒 | 日記
藤の紫がみかん山の耕作放棄地の淋しさを一掃してくれている。
新緑の香りは我が肺の免疫機能を高めてくれると思い込んでみる。
カエルと虫達は、日中の暑さで体温を上げて宵の前半をおもいっきり謳歌している。
少し前とうって変わって一気に乾燥状態に突入した。
河合果樹園で作っているもののすべてで、乾燥させすぎに注意が必要だと回転灯が回る。
愛犬のロッキーとミルキーの水の飲む量で、湿度が解るのがおもしろい。
ホース灌水は技術がいらないようでいるのだ。
「羮に懲りて膾を吹く」、それは今までの失敗が頭の片隅にあるから。
正しい生育を見続けることで、本物のできを理解する眼が養える。

当分、この乾燥状態とのイタチごっこは続くだろう。

露地みかんの花の蕾が大きくなってきた。
この時季の定番作業、摘蕾(てきらい)が始まった。
枝別に蕾をすべて落としていく。
私が全摘蕾する枝に、テープで印をつけてスタッフが根気よく作業をしていく。
来年の収獲がなくならないようにするこの作業、園地見学会でも説明させてもらった。
そう、26日(日曜日)に河合果樹園園地見学会を急遽開催したのだ。
参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
農の現場の本質を知っていただき、そして農を維持していくために買い支えていただく。
いい循環のために、今年は定期的に開催していきたいと思います。
農薬を使わなかったり、減らしたりする技術とその理由は現場での説明が一番。
無農薬レモンや無農薬レモネーディアの蕾の香りをいっぱい吸い込んでいただきました。
そんなやりとりが作り手と食べ手の垣根を低くするのだと信じています。

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp


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つかの間の好天と謹製の仕込み

2015年04月18日 21時20分27秒 | 日記・エッセイ・コラム
つかの間の好天、残っていた剪定や雑草の管理やぼかし肥料の散布に追われる。
日曜日の午前中だけがラストチャンスのようだ。
無農薬レモンや無農薬レモネーディアは花びらに病気がでないように、
善玉菌の葉面散布、花ゆすり、摘蕾などジェットコースター状態。
気温が高くなってきて雨が続くことは、油断すると一気に奈落の底に。
それにしても弱りすぎた木は、新葉まで養分が届いていない様相である。
死に花が多いのは衰弱と日照不足のせいだろうか。
次の芽に期待せざるをえないというのが本音だと自身に問う。

追われている時にだいぶ前から気になっていた仕込み作業も。
無農薬レモンを串切りにして、塩といっしょに瓶に詰める。
そう!、河合果樹園謹製の初恋レモンソルトである。
味の奥行きを出すためレモネーディア果汁を加えるのが河合果樹園流。
これから1週間は毎日見ては返しの繰り返し。
レモンポリフェノールは醗酵することで抗酸化力が上がる。
ゆっくりと熟成する時間、生きていることの証しを作り手が感じられるか。
本物の商品には作り手の気が乗り移るはず。
隠し味に一役買ってほしいしょっぱい初恋である。

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp


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コッコちゃん襲われると吾唯足知

2015年04月08日 16時22分45秒 | 日記・エッセイ・コラム
毎日予想のつかない天候が続く。
菜の花は満開を過ぎ黄色も濃くなり、
早いものは花が散り種になっている。
菜種梅雨とはよく言ったものだと納得してしまう。
今日は寒さを伴った雨は涙雨にも思えてしまう。
無農薬レモンと無農薬レモネーディアの花は可憐に咲いて早いものは小さな実に。
露地みかんは先日の蒸し蒸しした天候で一気に花芽が確認できるようになって来た。
予想に反して花芽は多そうなので、またそれに対応しなければならないだろう。
一昨日、我が家の従業員であるコッコちゃんが、何物かに襲われた。
1羽は死体で、1羽は行方不明になった。
残り1羽は無農薬レモネーディアの温室でミッションを全うしていて無事。
ひとりぼっちになったことをまだ知らないのだ。


先日、某居酒屋で日本酒を注文する時に燗つけて、といったら通じなかった。
メニューを見ると熱燗とかいてあるので、そういわなければ通じないのだ。
確かに世代を超えて話をしている時に、こういったことが多くなってきた。
私の使う言葉の中に、かなり死語となってしまったものがあるのだろう。
言葉だけではなくひょっとしたら自分自身もそして生業も死語になってしまうかも。
ならないように頑張っていきたいと思うけれど、
その頑張るということ自体死語になる恐れもある。

迎合しないで、謙虚に若い人達とお付き合いさせてもらおう!
今を生きるすべは、吾唯足るを知るということにつきる年齢になったということだろう。

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp

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