1月も残すところ10日となった。
例年にない年が明けてからの忙しさにすっかり更新をサボってしまった。
事の発端は年末からのイレギュラーの仕事が影響したことである。
まあ何とか乗り切ったのでよしとしなければと、
気持ちを切り替えてみる。
農産物の販売状況は、光熱費や加工食料品などの値上げで当分苦しいと思う。
そんな状況下ではいつまで経っても農業という生業は、
天を覆う黒い雲の下で雷に打たれるごとく悩ましさからは解放されない。
しかし気持ちは晴れやかに、レモンイエローの芸術品を送り届けていくつもりだ。
みかん園の雑草、オドリコソウは少し前からうどんこ病が発生。
おいおい大寒なのに、春かよと言ってみたくなる。
日の長さを感じるこの頃、終いの仕事と走りの仕事が交錯する。
先日、仕事を片付け「モリコーネ映画が恋した音楽家」を見に行ってきた。
大好きな「ニュー・シネマ・パラダイス」の愛のテーマつながりからだ。
この映画、籠盛りのレモンが画面の片隅に2度出てくる。
映画監督になった?トトのベッドの脇、イタリアらしい大きくて少しゴツゴツしたレモン。
シチリアを旅したとき、海岸線の行商の車に見たものと同じだ。
レモンの原種に近く、皮が厚い。
我が家のジャンボレモンもきっとそこから選抜されたものではないかと妄想する。
今日も無農薬フルーツレモンを箱詰めしながら、つい口ずさむ。
当分、モリコーネの音楽の世界に頭の片隅のスペースを奪われてしまうだろう。
映画の中のほんのワンシーンが、生業を伝えることに繋がっていく。