果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

それぞれの状態と三流シェフ

2023年02月24日 15時03分10秒 | 日記・エッセイ・コラム

みかん園の隅の梅が咲き出した。
河津桜もちらほらと・・・。
剪定作業は道半ばで、酷使すると例のごとく治らなくなるため、
体調と相談しながらとなる。
無農薬フルーツレモンは意外となっていて、今年は少し長く販売できそうな予感。
すでに蕾が成長してきていて、来年の状態を判断しなければいけないのが頭が痛い。
予測は時として作り手の想像をはるかに超えて、良い方向でない道に進む。
無農薬ライムはすでに小さな実になっていて、
この時季から落とさないように初めて取り入れる管理をしている。
この管理は私の即興的な考えから始まっているが、果たして吉と出るか?
無農薬レモネーディアは収穫量が多かったので、成り疲れまっただ中。
寒さで落葉も多いので、立ち上がりは遅くなるだろう。
これから温かくなり、判断目白押しである。

少し前に、シェフ三国さんの著書「三流シェフ」を読ませてもらった。
いつも通り、感性に電気が走る部分はメモをとりながらなので、
時間はかかったが私のスタイルでもあるし、見返す時の参考にもなる。
今の成功は幼少の頃の育ち方が目の前のことを
粛々とこなしていく心根あっての物なのは間違いない。
料理人と農家の関係はP249で、自分が今いる環境と大きく重なり、
個人的な読み応えが最高潮に達した。
多くの人に読んでもらいたいと思う。
この本の中に出てくる「サフティカ」はそのレストランで働いた証明書で、
これは私たち農を生業とするものたちにも似たような事が出来ないだろうか。
農家という文字の中にはいろいろな形態があり、
趣味でもその道のプロでも農家と呼ばれる。
その線引きがない流通は、
若者の参入を阻み魅力のない産業となってしまっているのではないか。
まあ難しいことは考えず、無農薬フルーツレモンで作る料理を、
この時季に春を感じる味で楽しみたい。

河合果樹園

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マザー・ヴィクトリアの特徴と未来の夢を語る

2023年02月15日 10時50分24秒 | 日記・エッセイ・コラム

あれこれと仕事を追いかけていたら2月も半ば。
すべての品種の作業が交錯する緊張感を楽しむ時季である。
加えて事務作業は夜の日課と化し、
ストーブの薬缶の音を応援歌として泣きながらテンキーを押す。
昨日からマザー・ヴィクトリアはネットショップと
フードオアシスあつみさんで販売を開始した。
生食用としては当初考えられていなかった品種だが、
βークリプトキサンチン、ノビレチン、シネフリンと機能性生分豊富で、
なおかつ現代人にマッチした美味しいところが特徴だ。
また加工をする品種としても優れている。
まだまだ成り込み方は、生産者としてはベストな状態ではないけれど、
年々良い状態に進化していることは楽しみである。
長期販売にも適しているのは、小売りの段階でも重宝される。
さて皆さんの反応は?
これもまた楽しみと苦しみの混在した農業経営者のたしなみである。

2月7日の東日新聞に「未来の夢を語るⅡ」という中で、
記事を書かせてもらいました。
理解しづらい部分もあると思っていたのだが、
内容については多くの方から反響をいただいた。
深く考察してもらってほっとした部分と、
考察からどう行動に移して具現化するところまでは、
0を1にしたことが少なかれあるメンバーが必要だ。
今までの経験だと、「勉強になります。」と言っているだけの人が、
将来その中枢を担い、大勢を引っ張っていけるのか?疑問が残る。
東三河の広域資本主義、つまりあらゆるものの地域内循環がどうなるか。
手探りは続くが、続いているだけでは絵に描いた餅になりかねない。

河合果樹園

 

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