果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

新生・初恋レモンプロジェクトと魚介三昧げん屋

2019年01月24日 21時15分18秒 | 日記・エッセイ・コラム
少しずつだがこの厳寒期に自然の色合いが垣間見られるようになってきた。
12月にもらったシクラメンも薄紅色の恋色をして何か言いたげ。
水仙は少し前より色合いが濃くなってきたような。
温室のみかんの花は、白い花弁が散り急ぐように落ちて、
小さな実が顔をのぞかせている。
相変わらず時に追われるが如く生きる命は、
目の前にあることをすぐに熟すことを信条とする。
そうしないと自然の摂理の中で置いてきぼりをされ、
農という文字が持つ言霊に近づくことができないようになる。
何となく寂寥感のある生き方だが、
一つの壁を越えるための方策として私にはこのやり方しかないと思う。
評価は付いてきても付いてこなくてもいいと諭す。


先日、今年初めての初恋レモンプロジェクトの勉強会兼味覚のレッスンを行った。
今年から気持ちも新たに、今までより厳しい中に身を置いてもらうことに。

それぞれの持つアイテムを深掘りしてチャームポイントを探す練習から始めた。
今回のテーマは基本の無農薬フルーツレモン。
色々な発想が出る中、自立しない果物だとか添い寝したくなるレモンだとか。
私も少し頭が柔らかくなって、良い勉強になった。
それから各自おのおのの発信力を発揮してもらうのだが、
今回はさわり部分だけでとりあえず会食に。
少し学びのテイストが入ると、食事の時も話題は尽きないというのはいい風向き。
ものすごいスピードで動く世界に対応できるか?
次回が楽しみになる。
そしてその後にお世話になっているげん屋さんへ顔をだす。
番頭のIさんはお休みと言うことで、
料理長のMさんに初恋の味のする麹屋三左衛門さんのあま酒を。
豊橋・河合果樹園の初恋レモン(レモネード)を頼んで、生きている肴をつまみに飲む。
さらに河合さんの豊橋レモンと冬根菜サラダをいただく。
大根と人参とレモネーディアに初恋レモン・塩レモンペースト+豊橋方式すりおろしが、
素晴らしい塩梅で我が味蕾を刺激し、
口の中に遠慮気味に小さな個性を生かし切る味が広がる。
流石だとレモネードをおかわりしてしまった。

河合果樹園


ミスネッシーと初恋レモン



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半倒壊ハウス収穫終了と創作活動

2019年01月14日 20時13分42秒 | 日記
早いもので1月も半分を終えようとしている。
時を追いかけているのか、時に追いかけられているのか。
何しろ目に見えない時は駆け足だ。
台風被害で半倒壊状態の無農薬レモネーディアのハウス、
すべての収穫を終えたのですが、ものになるものは予想より少なく・・・。
今年は例年より早くお送りできるものはなってしまいそう。
悔しい気持ち半分、ほっとし新たな船出の気持ちが半分。

温室みかんは早いもの落弁期といって花びらが落ちる時季となった。
花びらを揺すって落とす作業を定期的にして、病気が出ないように。
落ちた花びらが、少し寂しく語りかけてくる。
毎年のルーティーンがまた時を感じさせてくれる。
やはり現役中は時を追いかけているのかも知れない。

このところ週一で、お世話になっている”はなやさい”さんへ、
趣味の○○と○○をコーヒーを飲みながら非日常空間を利用して、
創作させてもらっている。
アイデアというものはなぜか、ドメインを変えるとスーと浮かんでくるものだ。
この物思いの時間が楽しいと思えるのは、
悟りと迷いと好奇心のたまものなのだろうか。

いつもはなやさいのスタッフの皆さんには声をかけてもらい、
一瞬、物思いから解放され現実のドメインに戻ることができる。
「手の届かないところへ行ってしまいそう」
「お客様からよく説明を求めらます」
「レモンタルタルえびカツ、一番人気ですよ」
「朝ラジオで豊橋の美味しいレモンのことを言ってましたよ」
など心くすぐられ、日々のマイナスイメージは溶かされてしまう。
そしてまた新たな創作の気持ちになる。

河合果樹園








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謹賀新年とサッカー部OB会

2019年01月04日 20時37分41秒 | 日記・エッセイ・コラム
皆さん、明けましておめでとうございます。
本年も河合果樹園をよろしくお願いします。

昨年は台風と異常高温と長雨&曇天に泣かされた、
私のみかん作りの中でも最悪の年となってしまいました。
今年はなんとか無事に物事が過ぎて行ってくれて、
口をほころばせながら収穫を迎えたいと願っています。

毎年1月3日には高校時代のサッカー部OB会がある。
顧問だったJ先生を囲んで昔話が満開になり、
その場所には決して追い越せない先輩後輩の小気味いい関係が存在する。
必死で走り、走らされ、そしてなにかを掴んだ青くさいページが、
お酒を飲んでわいわいやっていると隙間風も感じないほど、はっきりと見えてくる。
先輩からのスルーパスを、ワントラップして相手のゴールに突き刺した記憶が、
蹴った感触が足に残っているかのごとく。

今年は豊橋の街中ではなく、東海道五十三次の36番目の宿である赤坂の
某隠れ家での開催であった。
というのは・・・、内密にしておいて・・・、兎に角小さな看板が出ているだけだし、
金曜日しか営業をしていないという貴族的なお店。
一応名前は「KINKURA」(看板と違うけど)といい、美人姉妹がいるとしかお伝できない。
お店にあったレモンはマイヤーレモンであった。
少しオレンジの香りがすると言っていて、名前には三重県産レモンとしか書いてない。
この流通、少しおかしいのはその品種名を明記してないところ。
通常のレモンとは違うことをしっかりと伝えないと、
料理の味を損ねてしまうことになる。
ここにも勘違い商法なるものが存在するのだと、警笛を鳴らす。
付け加えてこのマイヤーレモン、フランク・N・マイヤーという
植物学者が北京のとある中庭で発見したもの。
そんな話しをしながら・・・。
サッカー少年からレモンライフ研究家に、つい戻ってしまった。

河合果樹園



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