果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

豊橋百儂人

2009年07月23日 18時57分06秒 | 日記・エッセイ・コラム

「ご説明しましょうか?」と声をかけられて振り向くと、
かっこよくぱりっとした男が身のこなしよく名刺を差し出した。
都デザイン清水です。よろしくお願いします。」と挨拶。
どこか奥ゆかしさを感じる微妙なイントネーションに、一瞬時間が止まった。
以前からうわさには聞いていたため、初対面と言う感じはしない。
彼がいにしえの都出身だと言うことはつゆ知らずに話していたのだけれど、
彼との邂逅はいにしえの時代から決まっていたかのように感じる。
出会いはいつも偶然ではなく必然である。

その後なかなか接点がなく時間が過ぎ去っていったが、
あることでまた意気投合する場面になった。
私の感じる今の農業問題を上手に解析してくれるスタンスに、
有機的に物事を理解し、正しい方角に舵を切ることができる方だと期待する。
なかなか正しい方向に行くには利害関係が多い世の中、
できることでは・・・ないように思う。
そんな彼にプロフェッショナル農家の集まりを提案したところ、
「豊橋百儂人」という今の農業問題をクリアーできる組織を立ち上げることになった。
そして今日FM豊橋「ゴゴイチゴ~ロハスな生活のススメ」で、
百儂人のコンセプトなどをちまたに披露することに。
考え方はブランドは組織から個人へ!絶対その方が分かりやすいし伝わる。
組織の中に個人を埋没させないと言う考え方には必ず付いてくるものがある。
たまたまではあるが、
11月に来豊される(有)国立ファームの高橋がなり氏の考え方と一致する。
農業界のふれてはいけない部分かもしれないが、
もうあれやこれや間違った方角に舵を切っている時間はないと思う。

清水さんのブログへ http://e-arcade.jp/s-blog/

Dsc08675f

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アマルフィ~女神のリモーネ

2009年07月22日 19時05分12秒 | 日記・エッセイ・コラム

行ったことはないのだが、世界で一番美しいといわれる
アマルフィ海岸の断崖でとれるリモーネ(レモン)に以前から心を揺さぶられていた。
レモンが世界遺産の絶景と生活の中に、違和感なく日常となっている光景を想像していたためだ。
何とか機会を作って見に行きたいと思っていたところ、
「アマルフィ~女神の報酬」の公開記念映像にアマルフィレモンが出てきたので、
早速、眠い目をこすりながら鑑賞させてもらった。
うまくテレビ局の戦略にのせられたな~と思いながら・・・、
レモンライフ研究家としてはやはりチェックしておかなければ。
ストーリーはサスペンスのスピードで展開していくため、
レモンライフなるスローな部分は出てこなかったのはちょっぴり残念。
アマルフィの景色からそのテロワールを感じ取るよう視覚神経を張る。
あとは想像力でカバー。
もちろん足りない分は「レモンブック」からの知識でフォローする。
我が家の栽培法はボックス栽培という方法であるが、
アマルフィレモンは木の枠組みを使った網掛け栽培だと書いてある。
それは霜よけであったり、風よけであったり、日よけであったりする。
美味しいレモンを作る条件はやはり一緒なのだ。
お客様から「日本で味わうイタリアのレモン」といわれる由縁がそこにある。
織田裕二がレモンをかじるシーンがあれば最高だった。

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これからの農業の姿1

2009年07月16日 21時45分48秒 | 日記・エッセイ・コラム

熱波のような暑い毎日にさすがに体力を奪われる。
温室みかんの収穫や露地みかんの摘果や潅水作業が早くしてくれと叫びを上げる。
自然の摂理に少し我慢してねと、自分の体力と相談。
明日は雨の予報なので、少しは気持ちが楽なのだけれど、
ひょっとして降らなかったらというシナリオも用意している。
長年の経験は儂人をどんどん心配性にしていくのだ。
よい意味で言えば多策を用意していると言えるのかも・・・。

昨晩、頭に涼的刺激(過冷房)をということで株式会社イヌイ柿沢直紀氏の講演を聞きに行った。
野菜スイーツで有名な「ポタジエ」の社長さんならではの農業感は、
今後のブランド戦略の一翼として多くのヒントが隠されていると思った。
先ほど「いきいき3月号」の記事に「美味しいことは脳にいい」という特集で、
パティシエである柿沢さんの奥様が紹介されていたことを妻に教えてもらう。
ここで初めて柿沢さんの講演での「オチ」に納得した。
知っていたら「がっかりした人!」と言うところで・・・、手をあげたと思う。
お話からのヒントで今シーズンはミカンやレモンは食べるだけでなく、身につけてみよう!
そう、あれなんかもいいかもしれない。

Dsc08636 

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雨の摘果作業とホスピタリティー

2009年07月07日 06時14分20秒 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりにカッパを着て雨降る中、摘果作業に突撃した。
透明な雨粒踊るみかんの葉をかき分けて、小さい実を落としていく。
木の下を見ると緑の絨毯になるほど、今年は落とす玉数が多い。
雨の恩恵を受けたみかんの木を見ていると、
イヤなことを忘れさせてくれるほど集中できるのが不思議だ。
先輩の賢人が言った、「イヤなことがあったらミカン畑」というフレーズを思い出し、
手は忙しいのだが気持ちは鷹揚とさせられる。
植物には心をほぐすホスピタリティーがあるのだ。

今日は作業中、アブラムシやカイガラムシの天敵であるクサカゲロウの幼虫を見つけた。
背中に木の皮(?)を背負ってカモフラージュして動く様子は、
私から見ればかなり滑稽で、逆に目立ってしまうのではといらぬ心配をしてしまう。
サイバーショットを持ち合わせていなかったので、捕獲して我が家へ。
接写するとクワガタ張りの大顎がよく分かる。
客室である無農薬レモンの温室に入っていただき、さっそく働いてもらうことに。
私にとっては働いてくれる昆虫たちにもホスピタリティーを感じる。
自然の中で時間をかけての作業の中でしか味わえない感覚。
昔は一般解であったのが今は特殊解となり、
いい意味でのおおらかさが失われているような気がする。

Kusaka1

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