戦闘態勢のカマキリ

　だいぶ秋らしくなってきた。おなかの大きくなってきたカマキリの雌を見つけると無農薬レモンの温室の中に入れておく。アブラムシやハマキムシやアゲハなどを食べてくれる重要な天敵だ。産まれた卵からは３月から４月頃赤ん坊が誕生する。この瞬間をみると神秘的な気持ちになるものだ。
　さて我が家の愛犬ロッキーがなにやらわんわんとほえている。お客さんかな？と思い出て行くとカマキリを見つけてほえているのだった。大きなおなかのカマキリ、見たこともない格好をしている。早速、デジカメでぱちり。う～ん、これはキングギドラかエイリアン並のポーズである。芸術性を感じるのは私だけか。しかしカマキリにもほえるだけでは・・・、愛犬ロッキーの気の弱さが目立ってしまった。見合って見合っての勝負、カマキリの雌の勝ち。子孫を残そうとする力に感服させられてしまった。

インフォーメーション＆コミュニケーション テクノロジー

　農薬グリーンレモンの販売の時期が近づいてきた。ＨＰにもアップ。毎晩のメールの返信と電話での対応が忙しい。分かりづらいＨＰのためお電話をかけてきてくださるかたと、注文の仕方やらレモンの栄養成分やら健康のお話しやら、はてまた今の流通の矛盾点まで長々とコミュニケーションをとらさせていただいている。消費者の方って本当に無農薬レモンを育てる苦労を理解しているんだな～というのが素直な感想、そして既存の流通で売っているものについてはあまり信用していないと言うことも。ある方が多くの人が介在すればするほど真実は失われていくと言っていたが、実は多くの消費者の方が気がついているということがよくわかる。直接買えば混ざることはないわよね、というハイカラなご婦人の言葉に象徴される。
　ＨＰを開設して４年半、我が家の一日の生活はＩＴで始まりＩＴでおわる。そして最近になってやっとＩとＴの間にコミュニケーションのＣがはいってＩＣＴ（インフォーメーション＆コミュニケーション　テクノロジー）という今までの農業に一番かけていた物が少し目に見えてきた。更新や質問は日々の農作業に少なからずも負担であるけれど、真摯に対応することでコミュニケーションはビタミンＣと同じぐらい自身の体を癒してくれているのではと。
　ここに来て夜涼しくなってきました。レモンは夜温が１５度～２０度ぐらいになると元気が出てきます。（カリフォルニアの気候が合っている。）収穫まで今しばらくお待ちいただければと思います。よろしくお願いします。

ミルキークイーン

　夜になると秋の虫たちの鳴き声が、ビールを飲むおつまみの一つになってくれている。みかん園にはいって行くとキリギリスの仲間が飛び立ちびっくりさせられる。日中は暑いが秋の足音が来ていることを本格的に感じる事が出来るようになってきた。
　我家のミルキークイーンも無事本日から収穫に。黄金色の田んぼがコンバインであっという間に刈り取られていく。きっと明日の夜か明後日の朝には新米を食すことが出来ると思う。楽しみだ。コシヒカリの突然変異のミルキークイーンは低アミロース米といって、もちもちしていてさめても美味しいというお米である。我が家ではこの品種を作るようになってから、食べるのはこいつばかり。作っている人も美味しいと感じているが、少し炊き加減は難しいのが難点か。
　無農薬グリーンレモンの収穫まであと一歩、台風さんぜったいこないで～！