果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

穀菜果都市豊橋と肉洋食オオタケ(京都川端二条)

2016年10月30日 20時38分32秒 | 日記・エッセイ・コラム
やんわりと冬の気配が遠からず感じるようになってきた。
早生ミカンの着色は温かさで遅れていているので、早く冷え込んでもらいたいものだ。
おなかの大きなカマキリはまだまだ活動できる温度帯で、あちこちで捕まえることができる。
レモンやレモネーディアの温室に卵を産んでくれよと祈りながら随時解き放す。
また今年は秋の女王・ジョロウグモが大当たりの年である。
あちこちで黄金色のクモの糸を張り巡らせて、髪結いの亭主を囲っている。
特に今年は蜘蛛の糸の金色が濃く感じられるのは私だけだろうか。

言わずと知れたここ豊橋は農業王国。
範囲を広げて東三河といってもいい。
豊橋百儂人で「農業王国豊橋」とうたい始めた時には、
ネット上には農業王国という言葉はヒットしなかった。
これも初恋レモンと同じパターン。今は追随が数多。
農業もTTPが迫り、国際化がちらつくようになってきており、
身近な国際化が自身の周りで芽吹き始めている。
しかしその前に抑えておくことがあるずだ。
豊橋出身者が他の地域で飲食店を開業して、この地域の農産物を主に使ってくれている。
そのことは国際化以前のハードルだと思い、穀菜果という言葉で応援したい。
もちろん料理人の方には世界に羽ばたき、日本の農産物を輸入して使ってもらう穀菜果が最終目標。

小さな目標に思えるかもしれないが、ステップを飛ばすことは後々面倒になるのは世の常。
そんなことをずっと思っていたが、とうとう京都市の川端二条で豊橋出身のオオタケ君が、
穀採果にチャレンジして羽ばたいた、ハンバーグにこだわった「肉洋食オオタケ」。
場所はわかりずらいが、京都で半年先まで予約が埋まっている「焼き鳥の人見」さんの真向い。
穀菜果都市・豊橋つながりが国際化のまず手始めだと言いたい!

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/






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揺れる病葉とゴリ霧中

2016年10月20日 21時51分55秒 | 日記・エッセイ・コラム
極早生みかんの収穫もあと少しで終了。
暖かい気候に誘われて、どうも人々にあっさりした味が
郷愁を誘い受け入れられるようになってきたような気がする。
おなかの大きいカマキリも例年より動きはいい。
捕まえて温室に放す作業にとっては指を鎌で剪まれて少々つらい。
今年はそこら中に秋の女王のジョロウグモが陽を反射しながら黄金色の糸を張り巡らせている。
夕方から吹く秋風に揺られる、クモの糸に捕まった病葉が妙に物悲しさを演出している。

過去、現在、未来が混在するそんな気持ちになる。

今日は幻の果樹園に迷い迷った挙句、自転車でやってきたお客様。
我が面前に迫りくるSONYの大迫力をともなって突然のスタート。
テレビで見るよりずったダンディーでかっこいい男が迫りくる。
遺伝子組み換え植物や種子戦争やF1戦争のことなどにも、
会話の中から知識の力を感じる。
「虫たちと作った世界に一つだけのレモン」の中の、
レモネーディアのサンドイッチを食べて一言!「ヘル美味しい」
つまりヘルシーで美味しいの短縮形。
一瞬、「HELL美味しい」か深読みしてしまった。

写真を撮りながらここでも名言がでる。
「レモネーディアは酸っぱくないけど、人生は酸っぱかった」 ね!
短い時間の中で研ぎ澄まされたブレインに、いただく刺激。
大人の濃密言葉のキャッチボール。
これを果樹園談義とでも言おうか。

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/





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流行と山下清展:さまざまな岩

2016年10月09日 12時01分14秒 | 日記・エッセイ・コラム
10月1日の百儂人まつりにわざわざ足を運んで頂いた皆様、
本当にありがとうございました。
この場にて、お礼を申し上げます。

極早生みかんの収穫はそろそろ折り返し地点。
無農薬レモネーディアの肥大のアクセルも徐々に増していきそうだ。
河合果樹園になぜか、今の時季のグリーンレモンで作ったレモン酢の苦情が。
販売していないのにおかしいと思ったら、他の産地だった。
レモン酢は基本的にある程度熟していないもので作ると、やはりぴったりこない。
提案する側と生産現場とのミスマッチなのだが、流行に乗っかってしまったことの弊害か。
やはりレモンであれば黄色くなって果汁が増えたものがベスト。

レモネーディアは中身は進んでいて果汁が豊富なのでうまくいく。
フードオアシスあつみ山田店やカルミアの山安さんでは、
レモン酢レモネーディアバージョンを実際に展示販売をしてくれている。
某出版社からはトマト酢やタマネギ酢の本も出てきたので、
当分、農産物×酢のブームは続くだろう。

豊橋美術博物館で10月23日(日)まで開催されている、
放浪の天才画家山下清展が好評を博している。
円熟期の貼り絵は目を見張るほどの緻密さで、
貼り絵とは思えない色彩の融合が訴えてくる。
自身が持ち続けていた興味の完済は、
河合果樹園の北側にある奇岩立岩のペン画を見る事だった。
晩年に取り組んだ、東海道五十三次・二川のペン画が立岩になっているのだ。
題は「さまざまな岩」、その構図は河合果樹園のまわりで彼が目に焼き付けたとしか思えない。

昭和39年から、取材旅行を始めたとあるので当然、私もこの世に生を受けていた。
そう思うと妄想家の私はタイムスリップしてしまいそう。
絵の中に見える橋は、豊川用水のものだと思う。
この地域で何を書こうか迷ったあげく、山下清が画いた立岩。
新幹線豊橋~浜松間で見る事ができます。





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