果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

ハクセキレイと匠の技で作る初恋レモン・レモネーム(飴)

2022年01月29日 11時31分08秒 | 日記・エッセイ・コラム

日が少しずつ長くなってきて、少し寒さを柔らかく感じるようになってきた。
加工に回すレモンやレモネーディアは長野へと綺麗になりにお出かけした。
毎朝、軽トラックの左ドアミラーではハクセキレイが尾っぽを振りながら、
生理現象を起こしているため、何ヶ月か雪が積もっているようになっている。
いつかはこの縄張りを引っ越してくれるだろうと黙認しているのだが、
番の二人はどこ吹く風状態。
軽トラックには申し訳ないが、もうしばらく様子を見ようと思う。
きっと命から素敵なプレゼントがあると信じて。

取引先から緊急の電話があり、
初恋レモン・レモネームを作っていただいているところが、
コロナによる諸事情で製造をやめになるという連絡。
初恋レモン・レモネーム(飴)はシュワッと溶けていく軽い食感が売りなのだが、
その食感はその人しか作ることができない技術らしい。
多くの皆さんにレモンという文字をぴったり当てはめる味だと
好評をはくしているだけにもったいないなと思うと同時に、
その人しかできない匠の技が継承されず消えていくのはもっと悲しい。
今の時間軸は結果を早くだそうという上にあるため、
身につけるのに多くの汗と時間をかける職は敬遠される。
まして社会の奴隷としてエシカルな部分はどこかに葬り去られ、
稼げない職業として森の中に隠されてしまう。
私の生業もそうであるため余計に思うところが多くなる。
誰か継承してくれる人が現れてほしい。
これから私の取引先への説明をしながら、
いつもよりたくさん作ってもらった最後の飴を大切にして行こう!

河合果樹園

 

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寒波とメインディッシュと恵方巻き

2022年01月15日 18時09分08秒 | 日記・エッセイ・コラム

年末から新年にかけての寒波でレモネーディア露纏はかなり落ちたりしなびたり。
樹勢が弱かったり、根が弱っていたり、樹体が乾燥してたりすると発生する現象。
涙は出るが、例年より販売のスピードが速かったのがせめてもの救いだ。
だから販売は早く終わりそうな状況だと思う。
まだまだ寒い日が続き、着色が進んでいないマザーヴィクトリアも心配になる。
年明けてレモンイエローに着色が進んでいる無農薬フルーツレモン。
ここ数年自分の技術を否定され続けた天候を
やっと少し光が差すほどぐらいだが乗り越えることが出来た。
その期間6年、技術は変遷するものだと還暦を前に悟る。
来年に通用するかどうかはわからないが、前を向いて!

先日、後輩二人と某所で舌が歌い出すほどの料理を食べさせてもらった。
メインディッシュは少し失礼かもしれないが、農の本質を突く裏話。
それは方向性の間違っていない哲学と捉えることも出来る。
環境に全く負荷をかけない栽培、彼らと新たな船出の準備をしようと思う。
そして次の日にはエムキャンパス全体から見た屋上農園の今後の会議を1時間半ほど。
この地域の隠れたポテンシャルが、多くの人たちに浸透して行くのがわかる。
会議の途中、無農薬フルーツレモンをアクセントにした恵方巻きを試食させてもらった。
口の中で7種類の具材が順に訴えてくる。
もちろん具材は屋上農園やマルシェで販売されているもの。
確実に地産地消の想いが練り込まれて、フードバレーに近づいている気がする。
これでコロナが超越できれば、加速度的に新たな価値観が見えてきそうだ。

河合果樹園

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明けましておめでとうございます。

2022年01月04日 17時27分45秒 | 日記・エッセイ・コラム

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
少しゆっくりしたお正月を過ごさせていただきました。
今日は豊川稲荷へスタッフと初詣にいき、
今年も果樹園の植物たちが元気に育つようにとお参りしました。
とうとう還暦の年となり、時の流れの速さがますます増してきています。
そして明日からは本格的に果樹園の作業が始まります。
寒さが厳しいようなので収穫のタイミングが難しいですが、
身体と相談しながらこなしていこうと思います。
まだまだコロナで大変な日々が続きますが、
環境に配慮した栽培で頑張っていきます。

このブログも17年目?に突入です。
SNS全盛ですが、見せかけでないしっかりとした考え方と実践は、
継続と言霊という尺度のお客様が多いので、
少し間が長くなってしまうかもしれませんが続けていきます。
準備段階を入れるとすでに1年半ほど経っている農民藝術創造倶楽部が
運営する屋上農園は栽培環境の過酷さをどうクリアーするか学んでいきます。
また河合果樹園では無謀なチャレンジと言われる無農薬栽培の
ライムとベルガモットが年々収穫できるようになっていきます。
そして今年はレモネーディアの自然栽培の準備に。
アイデアのスパイラルが新たな挑戦へ、
還暦という文字を消しながら前に進みます。
抱負といえるかどうかわかりませんが、
少し遠くの光はなんとかなると・・・。
無農薬栽培の園地は5500㎡になります。
皆さんのお声が原動力です。

河合果樹園

無農薬ライムの園地

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