果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

見学会

2008年09月29日 21時07分37秒 | 日記・エッセイ・コラム

今日はいつもお世話になっている、あけぼの作業所さんの利用者の方とスタッフの方が、
収穫の始まった無農薬グリーンレモンの見学に来てくれた。
利用者の方も河合果樹園の無農薬レモンが、
あけぼの作業所さんの「初恋レモンシフォン」になっていることを十分に理解しているため、
私もびっくりするぐらいの鋭い質問が飛んできた。
うまく答えられない場面もあって、たいへん失礼しました。
次回はもう少し頑張ります。
またこちらからの「土の入ったレモンの鉢は何キロ?」という質問に、
ユーモアたっぷりに答えてもらい雰囲気を明るくしてくれました。
最後には答えがぴったりくるのがすばらしい!
天敵などの昆虫にすごく興味を持ってくれてありがとう!
自然をじっと見る皆さんの瞳に吸い込まれていきそうでした。

ここ1~2年、温室の中に投入するカマキリを捕まえるのに苦労しているため、
あけぼの作業所の皆さんにアウトソーシングをお願いした。
皆さんがとってきたカマキリの卵を河合果樹園が買い取り、それを温室の中に投入。
卵からかえったカマキリの幼虫がレモンの害虫を食べてくれる。
そのおかげできれいな無農薬レモンに仕上がる。
仕上がった無農薬レモンはあけぼの作業所さんで「初恋レモンシフォン」に!
ステキな循環になりそうです。
Kさんのブログも期待しております。

Dsc06427s

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奇跡のレモン2

2008年09月21日 20時45分09秒 | 日記・エッセイ・コラム

21日午後、スパー境田店の催しに大西洋君の招きで、
北部地区市民館へ豊橋出身の真打、桂文月さんの落語を聞きに。
転失気が屁(へ~)と笑いをこらえきれず・・・、つい私も出してしまいました。
笑いの渦の後は、久しぶりに妻と某居酒屋で晩ご飯。
そこに置いてある[O:KUN]を開くと、はな×美樹の対談の冒頭に、
私の研究テーマであるレモンのお話が!
「生のレモンで絞るレモンサワーが女性に受けた・・・、
でも気になっていた。」当然気になっていたのは・・・。

話変わって、
3月に完熟しすぎて、鉢の土の植えに落ちた無農薬レモン。
7月のブログにも書かせてもらい、いつまで保つかと心に付箋が付いていた。
そしてとうとうエントロピーが最大になり、土に帰る日がやってきたのだ。
レモンは9月18日にはまだ大丈夫だったが、台風13号の湿度で元気になった
ダンゴムシさんにすこしずつ分解されていくように。
急激に腐らないのは、善玉菌の遊び場となっている栽培環境のおかげだろう。
木村さんのリンゴは9月まで腐らなかったそうだが、
河合さんのレモンは土の上で9月中旬まで腐らなかった。
それにしても45度以上になる悪条件を通り越した温室の中で、
すぐに腐らなかったのは一般的には不思議に感じると思います。
しかし長年の発酵技術の積み重ねと気づきの連鎖で、
自然のコナンドラムは解けて行っているのです。
そして奇跡のレモンという名前から普通のレモンになる日が、
河合果樹園ではすぐそこに見えています。
それには継続的なぶれない管理と皆さんの応援が必要で、
安全性への道は偽装でにぎわう向こう側にあるはずです。

Dsc06334 http://www5.ocn.ne.jp/~kawaikje/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

偽装

2008年09月13日 20時55分21秒 | 日記・エッセイ・コラム

朝晩はめっきり涼しくなり、鉢植えのゴーヤも元気満々になってきた。
朝の開花とともに、黄色い花にヒラタアブ・ミツバチ・セセリチョウが、
蜜や花粉を求めて飛び交っている。
気持ちいい空気の中、心の中を通り過ぎる一瞬であるがスローモーションな時間である。

朝刊を取りに行き開くと、活字を賑わせているのは「偽装」という文字だらけ。
最近のお客様とのメールのやりとりでも、
「もう何を信じていいのかわからない」という方が多い。
それにしてもお米の流通の複雑さには、農家ながら驚く。
この流通の複雑さがごまかしと搾取を生んでいるということだろうから、
直販やファーマーズマーケット的なお米の流通のほうがこのご時世にはよほど自然である。
そこには生産者と消費者のつながりが確実にある。
幡地英明さんの「愛・菜彩」という漫画の中で、偽装をした会社の社長が改心して言った、
「私は食材を数字でしか見ていなかったようだ・・・。」の言葉がすべてだろう。

10日に食農クラスター事業の中のセミナーでお話しする機会をいただき、
そのときにポストハーベストについてもふれさせてもらった。
酸と相性がいいため果皮中に浸透しやすい防かび剤のイマザリルは
皮ごと絞れば当然混入しやすくなる。
簡単さや便利さには安全性のリスクが見え隠れするものだと、
日々、本物を目指して頑張る人たちは簡単に理解ができると思う。

Dsc06311

河合果樹園http://www5.ocn.ne.jp/~kawaikje/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

農林漁業ことはじめトークライブ

2008年09月07日 13時03分22秒 | 日記・エッセイ・コラム

先週の日曜日、名古屋デザインホールへGO!
農林漁業ことはじめトークライブなるものを聞くため、久々の大都会である。
大いなる田舎者の私は、都会の雑踏に圧倒されながら、
横目に名古屋どまつりのストリートを横断して現場に到着。
待ち合わせていた都デザインのSさんと3Fライブ会場へ。
CBCの「空ナビ」担当の沢朋宏アナウンサーが司会、
ゲストは「青空市場」でお世話になった俳優の永島敏行さん、
農業通のお二人の間合いを生で体感して、なぜ自給率が上がらないか?なぜ離農が相次ぐのか?
を農業に接する機会がある農家以外の方のお話から考えさせてもらう。
本当はこのトークライブは新規就農や就漁を目的にしているのだが、
作物を作る側にも自身のいるドメインを再確認するのに役立つ。
農林水産省の委員を務める永島さんがポロリと言った、
“からくり”という言葉が私の記憶媒体の奥深くに書き込まれた。
それを少しずつ日本流のソフトランディング手法で書き換え、
何十万人が集うマルシェになればと・・・。
またミレーの「落穂拾い」から発する田舎の原風景と農耕文化のお話が、
その日の日経新聞の記事とぴたりとはまり、
共感力が異空間で生まれたことに脳がリセットされた1日でありました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする