レモンオイル

　無農薬フルーツレモンも糖度の高い時季になってきたため、恒例のレモンオイルの仕込みをした。このレモンオイルはレモンの皮と果汁にＥＸオリーブオイルを加え、発酵させるものである。元々の作り方はイラン人のＭさんから伝受していただいたもので、向こうでは当たり前のものらしい。通常レモンオイルといわれているものは、レモンの果皮の精油とオリーブオイルで作る。そのため当園のレモンオイルは異端児なのだが、結構いろいろな料理に味覚の鍵穴がぴったりとおさまる。イラン人のＭさんに、このレモンの糖度が高いためうまく発酵するんだよと言われた。料理人は材料を滅多にほめないのが常なので、作り手としては嬉しい一言である。

　このレモンオイルは生野菜サラダ、スパゲッッティー、パンに付けてもいけます。さわやかなレモンの香りとオリーブオイル、この組み合わせが実は地中海沿岸に住む人たちの健康の源なんだとか。熟成すればするほど抗酸化物質が絡み合うような・・・そんな感じです。

ＩＴ農業塾 田原２００７

　１月１２日、田原市情報センターにて渥美田原地域のＩＴ農業塾初級講座を受け持たせていただきました。今回は少数精鋭、○名の受講者を前に河合果樹園がＨＰを使った情報発信型農業に、どうして転換していったのかを講義。受講生の皆さんへ質問をしながらお話したため、相変わらずの時間オーバーでしたが、よい緊張感が保たれたのでは？と思いました。さてこの講座内容も今回で４回目、その間にＩＴの世界はどんどん変化していくため自分にってもよい勉強になっています。受講生の皆さん、まずは消費者の皆さんに届きにくい農業の見えざる部分を可視化できるように頑張ってみてください。一歩踏み出す勇気を持てば、必ず自分の家の経営が自立していきます。

　ダーウィンは著書の中で『もっとも強い者が生き残るのではなく、もっとも弱い者が生き残るわけでもない。唯一生き残るのは変化できる者である。』といっています。３月までの講座で、少しずつ変化するための下地を培っていってもらえればと思います。