果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

レモネーディア露纏ブレイクと屋上農園見学会

2021年10月25日 13時44分26秒 | 日記・エッセイ・コラム

先週は極早生みかんの出荷も終わり、少しゆっくりできるかと思ったら、
某サイトで紹介されたため、ハードワークの文字が行ったり来たりとなった。
いつかはブレイクするかもと思っていたが、取り上げてくれたスタッフの方に感謝です。
ぶれない物作りを根底に置き、信用を売る。
もちろん技術的な知識はしっかり抑えて、それを見せないように応用編に移る。
それの繰り返しが、新しい挑戦に繋がり光が見えるようになる。
簡単に宣伝できる時代だが、まやかしは長く続かないのはいつの世も同じだろう。
虫の声も徐々にゆっくりとなっていく。
最後は梅雨のごとく草場の影に消えていくのだろうが、
消えないまたは目減りしないものを追い求めて行こう。
来年は還暦の年、耳に順うのを受け止めて行きたい。

昨日、emCAMPUS屋上農園の見学会を無事に終えることができた。
当初は4回の見学会だったが、
少しでも多くの方に理解してもらえるように6回に増やして、
抽選を回避して行った。
流石に最後は糖分不足に陥り、もうろうとしてしまうほど。
多くの質問に答えながら、その背景にある壮大な東三河フードバレー構想と
景観としての農業の価値についてもお話しさせてもらった。
朝からSNSで感想やコンセプトのまとめなど上げてもらい、
感謝しきれないつながりは東三河フードバレーを底辺で支えるクラスターの下地だと思う。
スペイン、サンセバスチャンを美食の街として支える美食クラブへと
そのクラスターに色が付いていけば・・・。

河合果樹園

 

 

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取り巻くシステム問題と屋上農園見学会

2021年10月14日 08時11分58秒 | 日記・エッセイ・コラム

日中は夏に戻ったこの頃だったが、今日からは落ち着いてくる模様。
まだまだ仕事の性質上半袖はしまい込めない状態が続く。
無農薬レモネーディアも無農薬レモンもだんだんと大好きな天候になって、
心持ち成長が進むことになりそうだ。
露地みかんは高温のせいかカメムシの被害が目立つ。
もう少しで収穫というみかんたちが土に帰っていく。
自然のリスクは農家個々が背負う運命は変わらず、
上に常駐する様々な関係するものたちの合理化のために、
労働時間と労賃は上昇をたどり疲弊していく。
ここを変えるのはシステム以外のなにものでもないのに、
ITや品種や技術の上積みの議論になる。
大真面目に学生さんたちのカリキュラムになっているのは、
労働を語れず本質を理解する本物の経験をしていない者のタクトのせいだと思う。
愚痴も含めての話であるが、なんとかここを農業王国は凌駕したい。

emCAMPUSの低層階の屋上農園は139鉢の奥三河の間伐材で作った
プランターに生産者たちの作品が見事に並んだ。
50品目の生産物はすでに収穫出来るものもあり、
ホテルアークリッシュ豊橋のレストランでいろいろな料理に使われたり、
一次加工品になって新たな地産地消と医食同源を文化にするために成長している。
何人もの人に無理だと言われた屋上での栽培は、
将来へのイノベーションとして静かに時を刻み、多くの人に感動を伝えることになるはず。
そこでグランドオープンを前に10月24日(日曜日)、第一回見学会(案内人河合浩樹)を開催します。

下記を参照ください

①10時~11時 ②11時~12時 ③14時~15時 ④15時~16時
事前予約制:各回定員5名(5名を超えた場合は抽選とさせていただきます。)
場所:豊橋市駅前大通2丁目81番地 emCANPUS EAST 4階 健康相談サービスコーナー集合

※参加ご希望の方は希望時間と人数を下記までご連絡ください。
農民藝術創造倶楽部事務局
豊橋市駅前大通2丁目81番地 emCANPUS EAST 4-7-E
中部ガス不動産株式会社 肺発本部 学び創造グループ内 担当:奥田 健
電話 0532-57-7720 FAX 0532-53-7670 E-mail:to06532@sala.jp

 

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情熱とミホミュージアム

2021年10月04日 20時31分48秒 | 日記・エッセイ・コラム

最低気温20度を下回る日々となり、
キンモクセイの香りもかすかに鼻腔を刺激するようになってきた。
おもいっきり空気を吸い込み、疲れた体の乳酸菌に作用させる。
極早生みかんは例年より速いスピードで色づいていて、
初体験の食味で一気に峰を下ることになりそう。
なんとか無農薬レモンの収穫はできるかと気を揉みながら、
行楽日和の空を見上げる。
今週で愛知県立農業大学校の派遣実習も終わりとなる。
将来を担う学生を預かることはそれなりの責任と、
命を削っての熱い助言が交錯する。
情熱を持って接することができなければと毎年思う。

緊急事態宣言が解除されたので、
かねてから学びの場として訪れてみたいと思っていた
ミホミュージアムに行ってきた。
桃源郷とも言える自然豊かな山間に、
ルーブル美術館のガラスピラミッドを設計したI・M・ペイ氏の
山の木々と融合した光をふんだんに取り入れた美術館がある。
トンネルを抜け橋を渡り建物に吸い込まれるように石段を登る。
建築容積の80%は自然に配慮して地中に埋もれているのが面白い。
個人的には期間展示のミネアポリス美術館「日本絵画の名品」を楽しませてもらい、
西行の歌を表現した三夕図にはっとさせられた。
「心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ」
久しぶりに秋を感じながらの、心洗いの一日となった。

 

 

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