果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

豊橋百儂人カレーと見え方と大漁

2013年04月21日 10時08分52秒 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりにまとまった雨が降り、少しほっとした。
苗木や移植した木は乾燥から距離を置いて上げたいのだ。
無農薬レモンと無農薬レモネーディアの生育も今年は順調で、
現在はやいものは小さな実になっているし、花見もまだできる状態。

確実にテントウムシ捕獲大作戦はお休みの年となりそうである。
年度初めは引き継ぎやら監査やら総会やら反省会やらで、本当に目が回る。
当然飲み会も多く肝臓はフル回転でレッドゾーンまで回ることもある。
しかし、多くの先輩方に貴重な意見を頂ける時も多く
いろいろなヒントを自身の蘊蓄の箪笥にしまい込むことができる。

先日はみんなで豊橋百儂人カレーを出しているオレンジガーデンさんへ。
地域のいろいろな食をアルコールと共にリサーチさせてもらった。
豊橋百儂人カレーにはトッピングで当園の無農薬フルーツレモンを使った初恋レモンオイルがつく。
ベジカレー+初恋の香りが妙に小粋に感じる味なのは、
作り手とお店のコンセプトにインテリジェンスがあるせいだろうか。

いつも諸先輩方から言われるのは「見る方向を変えれば見え方が変わる」
という簡単そうで難しい言葉だ。
特に農を生業としていると微生物の目に見えない世界や、
自己保身のための言い訳を見抜くことができない時がある。
あちこちから見る習慣を、心がけて行きたいと思う。
そんな中、たまたまある人から教えていただいた金子みすゞさんの詩
相手の立ち位置に配慮したしなやかで暖かい言葉が響く。

「大漁」

朝焼け小焼けだ
大漁だ

大羽鰮(いわし)の
大漁だ

浜は祭りのようだけど

海の底では何万の
鰮(いわし)のとむらい
するだろう

こういった感性の人が檸檬の花を見たらどう表現するのかとつい妄想してしまう。

河合果樹園 http://www5.ocn.ne.jp/~kawaikje/

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ナチュラルエネミーとメタモルフォーゼ

2013年04月11日 20時22分35秒 | 日記・エッセイ・コラム
山の緑がこんもりと目に飛び込んでくるようになってきた。
自然のワックスでぴかぴかになりながら、自然のコントラストを楽しませてくれる。
無農薬レモンと無農薬レモネーディアの温室の中では、
今年もコクロヒメテントウとカマキリが活躍してくれている。
この時期、悪の権化アブラムシは気の毒に彼らの食料となり、本当に低密度で推移。

今年はひょっとしたら、テントウムシ捕獲大作戦の指令を出さなくてもすむかもしれない。
とてもありがたいことである。
ただ、オンシツコナジラミがぽつんぽつんと目につく。
昨年はこいつに一瞬泣かされたが、ロシアっぽい名前の天敵に活躍してもらい殲滅と相成った。
はじめてのことだったので、少しタイミングが後ろにずれてしまったが
何とか活動温度帯での登場をさせることができたのが救いだった。(^^;)

今週は岡崎の葡萄屋さんが河合果樹園に、爽やかさを同伴して研修?に来ている。
私も若い人と話をしたり作業をすることで、またひとつ年を取る月ではあるけれど、
気持ちはなんだか若返ったような気になる。そう気持ちだけは・・・。
やはり農家の小せがれたちは、きびきびとした動きで時間を大切にしているのがいい。
考える前に体が動くのは、常に判断を求められる環境に身を置いているためだと思う。
あとはぶれない考え方と本物作りに邁進できれば、未来は明るいはずだ。
農家の小せがれは、「舌耕」だけではいきていけない高貴な職業を選択した
勇士だということを、多くの人達に分かったもらいたい。

ほんの少し軌道修正するだけで、すばらし「農」の世界が構築できる。
ただ軌道修正の術を的確に当てるだけの、評価や教育のプロが多くいないことが問題ではないだろうか?

河合果樹園 http://www5.ocn.ne.jp/~kawaikje/




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