果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

昼間のビールカクテルと本物のパナシェ(豊橋での源氏名:初恋レモンアイ)

2017年09月27日 19時33分24秒 | 日記・エッセイ・コラム
自然栽培園に生えているヨウシュヤマゴボウの実が黒く熟してきた。
何年か前に研修に来ていた子が、幼稚園で染め物に使ったといっていた。
幼稚園で草木染とはなかなかのカリキュラムで、
その名前を彼がはっきり覚えているのことは意義があったということだろう。
ゴボウという名前がついているが、アルカロイドを含んでいるため食べてはいけない。
しかしアメリカではワインの着色に使っていたという歴史があるらしい。
さぞや酔っぱらっただろうと、食の安全性を問わない時代を思い浮かべてみる。

酔っぱらうと言えば30日の土曜日に迫ってきている、イベントでの百儂人ビールカクテルの販売が気がかり。
昼日中からのアルコールは、おまつりという言葉でお許しを頂き、
思う存分血管を拡張してもらいたいと思う。
もちろん今年もノンアルコールもスタンバイしています。
気がかりの理由はレシピ班として開発の一部分を背負ってきたことと、
当日販売員として多くのお客様に
そのよさや歴史を解説して”伝える”という十字架を背負わされているためだ。
レモネードとビールのカクテルは日本ではマイナーであるが、
ヨーロッパでは定番の飲み物として深く根付いている。
それはレモネード自体が12世紀から体にいい飲み物として
地域の文化の中にぴったりはまっているからに他ならない。
そのビールカクテルは通常はパナシェと呼ばれ、
レシピはしっかりレモンと糖分と水がなじんだレモネードにビールで作る。
この馴染んだというところが最も味のエッセンスを引き立たたせる要因である。

日本のバーでパナシェをオーダーすると、何か一味足りない。
その理由は即席のレモネードで作るところにある。
”寝かせる”ということが微妙な味を作り出し、本物へと導く。
そんな説明をしながら、秋の一日を百儂人まつりで楽しんでほしいと思います。m(_ _)m

この百儂人まつりを通して、私たち百儂人とサポーターの仲間達は、
目に見えない五十二段の階段を少しずつ登っています。
いずれフランスの農業祭の様になることを夢見て!



百儂人まつりの詳細は下記ページへどうぞ
http://www.agri.aichi.jp/event/index.html

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/

画像は昨年の百膿人まつりの様子です。(おまけあり)







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五感を養う職業と音楽と植物の生長

2017年09月18日 20時25分39秒 | 日記・エッセイ・コラム
台風の被害もたいしたことはなく、一過にしては蒸し暑い日だった。
もはや時季を逸したのか、赤トンボの乱舞も私の瞳には入ってこなかった。
初恋リーフの花が白く目立つようになり、その花を落とさないと
亜鉛とムチンいっぱいの生命力溢れる葉は収穫するだけの成長力を失う。
タイミングを見計らっての仕事だ。
無農薬レモネーディアの収穫を本格的に始めた。
小玉なのが作り手としては不満だが、全体的に今年の傾向だと飲み込む。
待ってくれている皆様の手元でどういった評価になるか不安だが、
出来不出来は農薬を使わない技術の中、消費者品質の渦の中に融合し、
一般の流通には存在しない価値観と信頼関係は、生産者と消費者のみが享受する。
9月30日の百儂人まつりの根底もそこになる。
それに気付かせられる5感を養ってくれる職業だということに感謝しながら、
6感の域まで研ぎ澄まされていく感覚。
磨く種は自然の中にあまたある。


このところよく聴いている情景ピアニスト平原誠之さんのコンサートが、
10月15日(日)にカワイ浜松 コンサートサロン「プリエ」である。
誰でもと言うわけではないのだけれど、
私は彼の演奏を聴くとまぶたに映像の様なものが浮かぶ。
この何か感じる部分は、人間が過去に失われたまたは
休止している能力が関係している様に思える。
その能力の一部が彼の演奏で覚醒し、現れようとしている現象だと想像。
そしてその発端は普段の自然との関わりによって生まれる。
植物もある種の音楽で成長が促進するといった研究が年々進んでいる。

彼の低音に特徴のある演奏で、わが家のレモン達も元気になるのではと。
来シーズンは防水Bluetoothスピーカーを温室に設置し、夜聴かせてみようと思う。
もちろん私も温室の横でスマホを操作しながら、
語りかけながらになることは必至である。

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/







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もう一つの日にち薬とゲーテの言葉

2017年09月13日 21時29分37秒 | 日記・エッセイ・コラム
相変わらず夏草は元気だけれど、
暑さも日中のいっときを我慢すれば何とかなるようになってきた。
日が短くなってきたことが大きな理由なのは明白。
何度も言うようだが、早く最低気温20度になってもらいたいものだ。
そうすればぐっと無農薬レモンや無農薬レモネーディアがいきいきとする。
そして果汁をため込み”本物”としての品格を実に着けていく。
若採りしても棚を埋めるためという理由から高値で売れてしまうのは本望ではない。
我慢、我慢でいい状態になるまで、自分に日にち薬を!

そんな中偶然というか必然というか、目も鼻もふさがった子猫が某所でついてきた。
車にひかれてはいけないし、ちょうど知り合いに子猫を頼んでいたところだったので、
某動物病院に連れて行き処置をしてもらい、わが家で飼うことに。
もう一つの日にち薬に癒されながら、自然を受け入れていこう!

最近は収穫物が少ないことから、気持ちにやや隙間ができている。
自由な時間が増えているのに、感覚的にはどうも制約感が強い。
その制約感はどこから来ているのだろうか?
義務や責任を捨てきれないのが原因だと思うと納得できる。
短い時間で気持ちを切り替えるのもへたくそになっているのは、肉体的なものだろう。
気持ちが乗らないため、ぼちぼちと細切れで読んでいるのが「超訳ゲーテの言葉」
詩人、劇作家、小説家、自然科学者、政治家、法律家といったマルチな天才。
そんな彼の言葉は200年以上経つのに、色あせていないと思える。
現代のビジネス書に通じるものがあるように感じるのは、
突き抜けた人が深いところまで理解してしまうといつの時代も同じと言うことに。
「行動するか。我慢するか。」隙間を埋めるのはどちらかである。

そしてなんどもお世話になっている、豆福の会長さんの本もまだ読みかけ。
きれいの秘密「豆」生活 幻冬舎、のっけから知らない知識がやってくる。
やはり「行動」あるのみか!






コメント (2)
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