果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

安全性の指標と情景ピアニスト平原誠之

2015年06月22日 20時47分27秒 | 日記
温室みかんが少しずつ色付いて来た。
一本一本顔色を見ながら灌水作業をする。
簡単なようで難しい細やかさのいる作業である。
河合果樹園では通常栽培ではいない虫達が木の下の草や木の枝や籾殻のなかで
安全性の指標として隠密行動をとりながら生息している。
それがよく分かるのが水やり3年の作業。
ホースでかける水にびっくりして飛び出してくる。
彼らにとってはは昼寝中に突然襲う天変地異といってもいいぐらいだろう。
毎年微妙に昆虫の種類が違うのが、虫眼男にはどうもおもしろく感じる。
今年は、そう!あのミイデラゴミムシがやけに多い。
別名、ヘッピリムシといって誤って触ろうものなら100度のおならを浴びせられる。
ミイデラゴミムシは天変地異に対してDNAにインプットされている緊急時の避難経路で、
あっという間に木の上に、流石である。
私たちも過去にはあったと思う危険察知能力のスイッチをもう一度入れたいものである。

さてめまぐるしくという表現がいいかどうか解らないが、時間がたつのが早く感じる。
ところが自然の情景だけは、ますます季節感をともなって体の中に入ってくる。
経済や流行より、日々眼に見える生き物たちの微妙な変化が
正確に感じられるようになっていくのはいったいなぜだろう。
研ぎ澄まされていく感覚が、脳の覚醒なのか進化なのか、
逆に老化なのかは、もう少し冒険旅行を進んでいけば解るだろうか。
あるご縁で、ピアニストの平原誠之さんの演奏を聴く機会をいただいた。
パワフルかつ繊細な演奏の中、
音楽を聴きながら自然の情景が次から次へと移り変わっていく経験を初めてさせてもらった。
まぶたに浮かぶそれは、日常の景色をさらに雄大にして
まるで自然探訪の世界に出かけたような感覚といえば伝わるだろうか。
次にお会いできる時はレモネーディアの不思議アロマ談義で、
情景プラス香りの演奏をお願いしてみよう!

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp

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梅雨時の循環劇:フライパンと和菓子

2015年06月12日 21時19分01秒 | 日記
紫陽花の花の色が梅雨入とともに濃くなってきた。
露地みかんの実はその表面から有り余る水分を吸収して一気に大きくなっていく。
そう植物たちにとっては成長するためには、恵みの雨なのである。
みかん山では珊瑚樹の花が、夏の雪のように咲いていて多くの虫達がその恩恵にあずかりにくる。
散り出すと、本当に雪が積もったように見える。
無農薬レモンの温室では、木を枯らしてしまうゴマダラカミキリが発生する時季だ。
これを見つけるためだけにすべての木を見て回る。
たぶん今月いっぱいの辛抱だと思う。
そうそう、初恋リーフ(ツルムラサキ科の高栄養植物)の生育がとても旺盛。
近年にない樹勢に安心なのだが、その裏には小さな心配事も潜む。
例年の無農薬技術で対応できればいいのだが・・・・。

先週、 「フライパン倶楽部」を運営する高津さんが当園を訪れてくださいました。
ちょっと話が盛り上がりすぎて、時間はリニアモーターカー並みの感覚。
地域を愛する思いからの人作りの話はいい勉強になりました。
そして【 TAKATSU 実店舗便り 6月】にて豊橋百儂人と河合果樹園を紹介。
いい循環が生まれそうです。無農薬レモネーディアの輪切りを是非、ステーキの上に!

さて昨日もお世話になった二川宿の老舗和菓子屋さん「中原屋」の加藤さん。
このところいっしょに呑ませてもらったり、いい循環をいただいたりとお世話になりっぱなし。
偶然が偶然を呼ぶのだけれど、必ずあるのはその前の準備。
一見無駄にも思える行動が、無意識を超えた域で開花する。

この夏の爽やかさを演出するレモン味の水ようかんは、
そんな循環のなかで生まれつくられていると勝手に思う。
河合果樹園の無農薬レモン達は本当に幸せである。


河合果樹園 http://kawaikajuen.jp


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