かるさんのgooブログ <北国たより>

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ある「坊っちゃん」へ捧げる<四字熟語> 

2007-09-17 19:04:00 | インポート
「坊っちゃん」と言えば夏目漱石の代表的な作品で、読まれた方も多いでしょう。
この坊ちゃん、乳母日傘(おんばひがさ)育ちながら地方の教師として赴任し、多くのしがらみに立ち向かう骨のある青年として描かれています。

今日はどこかの国のトップに座り、病気にかかったとは言え、その責任ある地位を「突然投げ出した坊っちゃん」へ、ぴったりと当てはまる「四字熟語」を以下のように贈呈してみたいと思います。

*「膏梁子弟(こうりょうしてい)」・・富裕な家の子供、美食を重ねる子供
( 政治家一族の子として生まれ育ち、何の苦労も経験していません)
                 
*「慈母敗子(じぼはいし)」・・・慈母に敗子有りという。甘い母親には甘ったれの子が育つ。過保護は子供をダメにすると言うこと
(憶測に過ぎませんが、かの坊っちゃんにそんなことが無かったかどうか?)

*「順風満帆(じゅんぷうぱんぱん)」・・・物事が順調に、好都合に進むたとえ
(親の地盤・看板・カバンを引き継ぎ、難なく政治家になりました)

*「付和雷同(ふわらいどう)」・・・自分の主義主張や信念を持たず、人の言動につられて行動すること         (内容はともかく人気が出て、選挙の顔として首相に担ぎ上げられました。この時選んだ議員も、拍手を送った国民も自分の主張が在ったのかどうか?)

*「我田引水(がでんいんすい)」・・・自分の都合のいいように理屈づけること
(戦後レジュームからの脱却などを標榜し、「押し付けられた憲法」だと勝手にきめつけて改憲を目論みました)

*「粗製濫造(そせいらんぞう)」・・・そまつなつくり方。お粗末だが数多くつくる意
(仲間だからと言う理由だけで大臣にし、次から次へとボロが出る始末。欠陥大臣の大量生産となりました)

*「本末転倒(ほんまつてんとう)」・・大切なことと、そうでないことを混同すること     
(我か彼か!!と自ら叫んで戦った選挙に破れたにもかかわらず、続投をあっさり決めてしまいました。重要なのは民意で、自らの延命は取るに足りないことだとは悟りませんでした)

*「薄志弱行(はくしじゃっこう)」・・意志が弱く、物事を断行する力に欠けること
(欠陥大臣を即処罰することもできず、意味もなくかばって墓穴を掘りました)

*「周章狼狽(しゅうしょうろうばい)」・・・うろたえ騒ぐこと。あわてふためいて、適切に措置できないたとえ。周章はあちこち遊び歩く、あわてふためく意。狼は動詞として“よろける”の意に使う
(期限が切羽詰っているにもかかわらず、その段取りもせず外国を飛び歩き、国内の説得と合意よりも先に他国の元首に固く約束したりして・・・あげくの果て“うろたえ騒ぎ”ました)

*「朝令暮改(ちょうれいぼかい)」・・字句の通り、たびたび変更されてあてになら無い例え
*「前代未聞(ぜんだいみもん)・・・これも字句の通りです
(国会の冒頭で所信演説をしながら、突然の辞任表明・・・これほど国民や国会を冒涜した例はありません。まったくあてにならない人格です)

*「一栄一辱(いちえいいちじょく)」・・・ひとたび栄えたかと思うと、それもつかの間、すぐ屈辱的な境遇に落ちぶれるのが世の常であるということ
(それもこれも「己の才能不足に気づかなかった」報い?)

*「茫然自失(ぼうぜんじしつ)」・・・気が抜けてボンヤリしたさま
*「阿鼻叫喚(あびきょうかん)」・・・泣き叫びたくなるようなむごたらしいさま
(与党の面々は何が起こったのかも解らず、ただウロウロ走り回るありさまです)

*「気息奄々(きそくえんえん)」・・・息も絶え絶えの様子、状況。
*「蝸牛角上(かぎゅうかくじょう)」・・・<蝸牛角上の争い>といい、取るに足らない争い。蝸牛はかたつむりのことで、その角の上で争っているようす
(茫然自失から抜け出そうとする与党の面々・・・さっそく総裁選びの段取りに入ったものの、しょせんは気息奄々、でんでん虫の角の上での争いに見えてしまいます)


以上長々と「四字熟語」を並べ立てましたが、政治、経済、世情など、すべからく後退気味のこの国の昨今です。

しょせん庶民は<「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」・・・薪の上に寝て苦い肝を嘗める。あらゆる苦難に耐えること>の気構えで、これからの更なる混沌の毎日を送らねばならないのかもしれません。

今日のこの雑記で「四字熟語」をめったやたらと引用してしまいましたので、当分これを見合わせることにしました。あまりにも「食傷気味」なものですから・・・