かるさんのgooブログ <北国たより>

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大型連休の、その陰で

2004-05-07 00:56:00 | インポート
大形連休が終わりました。
 
何年ぶりかの暦の好配と、景気がチョッピリ上昇気味?とのことで、多くの人々は「高・遠・長」モードの余暇を楽しんだようです。

期間中の天候はいまひとつパッとしませんでしたが、それでも嬉しい連休ではありました。

そんな「大型連休」で人々が楽しんでいる間にも、当然のことですが世相は刻一刻と動いて行きます。

この間、ニュースの主役を取ったのは次のようなことでした。

①―イラクで米軍による捕虜の虐待明るみに
②―イスラエルとパレスチナの戦争激化
③―年金未納議員続々判明
④―歯科医師会の贈収賄事件
⑤―日朝協議再開
⑥―三菱自動車、タイヤ脱落事故虚偽報告事件

などが挙げられます。

どれもこれも重要で、嘆かわしくも目が離せない問題ばかりですが、
その中でも⑥の、三菱自動車の虚偽報告事件には怒り心頭を通り越して「激怒」を覚えます。

該社は、総会屋への利益供与や長い間の「リコール隠し」で刑事罰を受けたにもかかわらず、事故に繋がった最も重要な部品の欠陥を『隠しに隠して強弁』し、被害者や世間一般、役所までも欺いたという悪質なものです。

ご存知の通り三菱グループの発祥は、幕末、土佐藩で坂本竜馬などと活躍した下層武士(とも言えぬほどの微禄)だった「岩崎弥太郎」の並外れた努力と知恵によるものでした。
その後政商として権力と結び着き、戦前までは「三菱は国家なり」とまで言わしめたほどの存在でした。

三菱自動車(その後、三菱ふそうトラック・バス社)は数ある三菱グループの中でも中枢どころのようです。

このグループでの重要課題は「各企業のトップで構成される会」に諮られるのだそうです。

あくまでも推測にすぎませんが、この会の席上「部品の欠陥」を正直に話したならば、今日のような事態に到らなかったのでは・・・と思います。
自動車側は「グループのトップ達」をも欺いたことになります。

この雑記でもたびたび書いて来ましたように、この時代「役所も民間企業も」不正義を行って、世間を騙し通すことはもはや不可能なこととなりました。
すぐにバレて、かえって問題が大きくなり、
それをした多くの企業がドロップアウトして行きました。

資本提携で「ばば」を引いたダイムラー・ベンツ社の撤退は当然なことです。

そのことを受けて、三菱グループ各社が多額の資本を調達し「三菱自動車(ふそうトラック・バス)」を再生させようとしています。

関連企業に関係する人たちには気の毒な言い方になりますが、この会社は「再生」よりも「消滅」させた方が、むしろグループ各社にとっても、日本社会の健全化のためにもベストな選択なのでは・・・と思ったりしています。

異能の政商「岩崎弥太郎」が築き上げた「三菱王国」も、創業からわずか130年余りを経て、王国であるが故の「驕り昂ぶり」の為にその一角が、いま崩れ去ろうとしています。

古人曰く
「奢れるもの久しからず、構えて心せよ!!」と・・・・