かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

いつになったら止まるのか?

2014-11-16 21:36:11 | 日記

――老人の「特殊詐欺」被害――

 とつぜん襲った「超強力冬型低気圧」のせいで、街なかも含めて雪が降り積もり、白一色の世界となりました。降り続く雪は1~2日ほどで降り止みます。

 

いつになっても、どうにも止まないのが「特殊詐欺」の被害です。

いろんな「詐欺」の手口をまとめて「特殊詐欺」と言っていますが、警察庁ではこれを8つに分類しています。

 

①  <オレオレ」詐欺>・・・親族に成りすまして」金をだまし盗る。

②  <架空請求詐欺>・・・・有料サイトの利用名目などで金を要求する。

③  <融資・保証金詐欺>・・融資を名目として実行せず先に金を盗る。

④  <還付金詐欺>・・・・・医療費の控除が受けられるなどと言って、AT                Mなどを操作させる。

⑤  <金融商品取引詐欺>・・未公開株や社債、外国紙幣、採掘権などの金融商品の取引を装い。実体のない取引で金をだまし盗る。

⑥  <ギャンブル必勝法情報提供詐欺>…名称の通り。

⑦  <異性との交際斡旋詐欺>・・これも名前の通り。

⑧  <その他>

 

この国のメデイアでは、毎日のように災害、事故、事件の報道で溢れています。

その中でも、上記の「詐欺被害」の記事が日常茶飯事のように載っています。

 

こちらの地域で、近々10月半ばから11月初めの被害の一部を挙げるだけでも次の通りになります。

 

*  伊達市内の70代女性・・・「老人ホームへの入居権利が当たった」と言われ300万円振り込んだ。追加100万円は金融機関の機転で免れた。

 

*  札幌市の70代女性・・・「証券購入のための名義を貸して欲しい」との電話から、断ったら「手続きが進んでいるから取消料として230万円必要」と言われ振り込んだ。

 

*  旭川市の70代男性・・・息子と名乗る者から「会社の会計監査で700万円足りなくて穴埋めせねばならない、200万円準備するから、500万円貸して欲しい」と言われ、札幌駅まで金を持参し司法書士見習いという男に500万円をバックごと渡した。

 

 

などなど、挙げたらきりがありません。

 

特殊詐欺被害の件数と被害金額を見ますと・・・・

――平成25年・・・約12,000件、約490億円

――平成26年9月まで・・約9500件、約404億円

  <このうち「オレオレ詐欺+架空請求詐欺」だけを取ってみると

   件数 約6000件(全体の63%)、被害額 約237億円(全体の59%)

 

というありさまです。行政や金融機関、周辺の人たちが何年もかけて「被害撲滅運動」を繰り広げていますが、年々さらに被害が大きくなっています。

 

この国の60歳代~80歳代の人々は、ほとんど義務教育を修学しそれ以上の教育を受けた人々も多いはずです。

これほど情報が発達し、毎日のように「詐欺に気をつけるように」という文字や音声を聞き、読んでいるでしょうに、現実はこのありさまです。

 

『浜の真砂は尽きるとも、世に詐欺被害者の種は尽きまじ』と、世相を皮肉る言葉も出ようというものです。

 

にしても60~80歳代の老人が、いとも簡単に「百万円単位」のお金を左右できる【裕福さ】に唖然とし、持たない己の貧困さぶりをあらためて嘆く、初冬の雪の降る夜なのです。